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[ベアの食べる茶色くて四角いもの。
店内に漂う甘い香りに、アマンダは二連の首飾りを撫でる。
そう言えば、千花が食べたがっていたけど、身体に良くないと――長生きを疑われる元になると禁じていた品]
ハーヴ、私に…
[頼もうとして、ベアに食べるかと訊ねられ。素直に頷く]
[岩清水と合うかは不明]
―Kirschbaum・一階―
[下に降りてきた...はベアトリーチェがブラウニーを食べているのを見てぽつん]
あーあ、豚になった。
ちなみにこのまますぐ寝たら牛になるから気をつけろ。
[変な脅しをかける。そしてアマンダがベアトリーチェからブラウニーをもらうのを見て]
もう一匹増えたかな……?
[そんなことを*真顔で言った*]
[東へ向かうダーヴィッドとは道を分かれて、自分の泊まる宿へ向かった。夜の通りはすっかり静まり返っている。]
せめて拭えば良いものを。
[部屋へ入り、窓を開く。
窓際に腕を置き、その上に頭を寝かせて、髪を夜風に*吹かれるままに。*]
牛も食べられてしまうから嫌だよ。
[ユリアンの呟きにそう返してから、アマンダにこくんと肯きますと、フォークで器用に切り分けて刺して差し出します。]
あーん?
[けれどもその動きは入って来たダーヴィッドの様子に途中で止まり、緑の眼がまん円になりました。びっくりしたふうなベアトリーチェは、しばらくそのまま*停止していたでしょう。*]
[ベアに差し出されたなら、素直に口を開けて食べさせてもらい、美味しそうに笑うはず。
口の端から零れた欠片も、指で拭って舌先で舐めて。
耳に届いたユリアンの言葉には、茶色の目を丸くして]
…食べたいの、私を?
[不思議そうにそんな言葉を返して、*首傾げ*]
−ベアトリーチェの部屋−
[朝を告げる鳥の囀りがしずかな空間を充してゆきます。お日さまは今日も変わらず、天にありました。その光は前までと少し違って感じられ、浴びるものたちも少しずつ、あるいは急激に、変っていたのですけれども。]
……………。
[ベアトリーチェは両の手で紙を持って、それを眺めます。以前に「Kirschbaum」で画いていた絵、彼女に聞いた“世界”の成り立ちを表したものでした。]
―Kirschbaum2F/東の部屋―
[体は重かった。動きはとても鈍い。
手を動かそうとして、苗床はようやく左の手の動きに気付いた。
口の端に浮かぶは諦めか。
届いていたコエを気にせぬふりで]
……
[はやく、しないと。
呟きは口唇をふるわすこともなかった]
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