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ありがとうございます。
そうですね、着替えないと…
[クシュン、と小さくクシャミが出た。
タオルを受け取りながら、バツ悪そうに身を竦めて]
榎本先輩も、ですか。
大丈夫だったのかしら。
[寮内に水を持ち込まないように、その場である程度までを拭いてしまおうと、タオルを使う]
―屋内プール―
[夏休み、ほとんどが帰省したはずの寮は、返って残った者たちの騒々しさを強調するようで。人を避け、昼過ぎ頃独りプールへと向かった。]
[昨日泳げなかった憂さを晴らすかのように、ただひたすらに泳ぎ続ける。身体を包む水のやわらかさが、退屈も憂鬱も溶かしていく様に感じた。]
『私の居場所はここしかない……か。』
[背泳ぎの手を止め、天井を見やれば遠くから雨音が聞こえた。]
[そういう問題じゃないだろう、とか、人の心配ばかりしてないで、とか、言いたかったかもしれないが、やはり言葉にすることはなく、明るくなり始めた空に視線を戻す]
もう、上がるな。
[雷鳴は、すでに遠く消えかかっていた]
[校舎の隅でぼおっと空を見上げていたが、突如稲光が奔り遅れて雷鳴。そして雨が激しく降り出す]
…………雨、か。頭冷やすにはちょうどいいかも、な
雨に喜ぶあいつの気はやっぱり分からないけど
[そう呟くと雨の中フラフラとした足取りで寮へと向かう。もちろん辿り着く頃にはずぶ濡れだろうか]
もう止むんですか。
間が悪かったのかしら。
[そこで再びクシャミ。
流石にまずいと思い、急いで重たくなったタオルも軽く絞る]
お先に失礼します。
[そのまま部屋に戻れば着替えを取り出して浴室に向かう]
[ヒサタカの言葉に、空を見やる]
あ……ほんとですね。
もう少しのんびりしてても、よかったかな?
[別に構わなかったけど、と呟いて。
部屋へと戻るヨウコには、ちゃんと温まるんだよー、と声をかける]
―浴場―
…ッシュン、クシュン!
[思った以上に肩が冷えていた。
脱衣場に入った途端、数回続けてクシャミが出る]
…もう利用時間だもの。
だから別におかしくないもの。
[一人で言い訳するようにそう呟いて*浴室の中へ*]
[寮に辿り着くとそこにはもうひとりの幼馴染と昨日でしっかり苦手意識の染み付いた年上の同級生]
…………やほ
[軽く手を上げて挨拶。頭は冷えたが、ずぶ濡れになった制服と髪が重い]
……っと……。
[呼びかける声に、そちらを見やり]
って、どしたの、そんなに濡れて!
[挨拶を返すより先に、飛び出したのはこんな言葉。
先ほど受け取ったタオルをまだ広げていなかったのを幸いと、問答無用で濡れた髪に被せようとする。
勢いで抱えていたノートやテキストが落ちたが、そこに意識は回っていないらしい]
[雷鳴、一瞬だけ照明が落ちてはすぐ戻り。壁の時計を見やって。]
あぁそろそろ時間……か。
[寮に戻りたくないな……などと考えながらプールから上がりシャワールームへと向かった。]
[慌てて構いに行ったマコトに、僅かに苦笑が漏れただろうか、ばさばさと落ちたノートとテキストを拾い上げるために屈み込んだから、そうだとしても誰にも見えなかったかもしれない]
[軒先で座り込んだまま、膝の上に頬杖を突く]
『リュウ、大丈夫かなぁ』
[耳は雨の世界に慣れて、最早、それが当然のようで。
視界を跳ね回る滴の方が、“煩い”と感じられた。
それでも降り注ぐ銀の矢は、徐々に勢いを和らげていく]
『ハルヒと花火の約束もあんのに』
[雨空を見上げ、棲み家で丸くなっているであろう仔犬と、
雨にも気づかぬ程、練習に励んでいるだろう後輩を思って、
吐き出される息は、重い。]
[軽く頬を叩いて、もう一度、頭を振った。]
あー。
いかんいかん。
[ついつい、思考が暗くなる。
やはり、雨は好きじゃない。
気分を変えようと立ち上がったところで、
世界が変わっている事に気づいた。
灰色の雲は流されて、現れた空は、明るい。]
待った甲斐、あったかなー?
[手を翳して空を眺め、あげる声も明るい。
ビニール袋を伝う滴を掌で払って、一気に駆け出した。
音が、還って来る。]
[ずぶ濡れの彼女に驚き、マコトが慌ててタオルを被せようとする
それを脊髄反射的に弾こうとはするものの、張り付いた服が重く、ふわりと暖かいタオルが頭に掛けられる
さすがにそうなったら投げ返すわけにもいかず]
…………ありがと
[俯き目を逸らし、ぶっきらぼうにそれだけを言った]
[手早く着替えを済ませ、傘も持たぬまま寮へと向かう。置き傘はあったのだが、何故だか雨に降られていたい、そんな気分で。]
[針のような雨粒が、髪を、頬を伝っていく。制服は雨を吸って重いだろうに、そんなのもお構いなしで。]
[ふいに銀色に光るアスファルトの上を素足で歩きたくなって、靴を脱ぎ右手に持ち、ぺたぺたと歩いてゆく。]
―→寮―
ほんとに、もう……。
[呆れたように息を吐くも、ぶっきらぼうな言葉に、苦笑めいた笑みを過ぎらせ]
タオル持ってたのは、ヒサタカさんのお陰だから。
と、いうか、どこにいたんだよ?
そんなに濡れる前に、雨宿りとかできなかったの?
[俺じゃないんだから、と、呆れたように言って。
投げ出した物を拾おうと屈むヒサタカに気づけば、あ、と短く声を上げる]
あ、すみませんっ、大丈夫ですからっ。
—女子寮・自室—
[雨があがり、
蝉の声が、人々のざわめきが、風の音が、還って来た。]
(嗚呼、また)
[煩くなってしまった、と
消えた雨音と遠ざかった雷鳴を惜しみ、フユはもの憂げに目を伏せた。]
―寮・2階通路―
[男子寮と女子寮を繋ぐ通路は仄暗く、雨音だけを響かせる。だがそれも徐々に遠ざかり、雨の筋に遮られるようだった窓の外の風景も徐々に色彩を取り戻していた。]
止む、かな。
[窓の外を眺めながら、一人きりの足音を響かせる。結局課題はあれから1ページを埋めるに留まったのみ。
…不意に、その足が止まる。]
……友梨。
[通路の窓際、佇むツインテールの少女を捉え。
雨音は何時しか止んでいた。]
何?……もしかして、好きな人でもできたのー?
[一瞬浮かんだ色は目の奥に消え、
対する亘の目にも一瞬だけそれは浮かび消える。
……返事はない。]
えー、だれだれ?私の知ってるひとー?
「……そう」
うっわぁ、先輩くやしがりそうー
[マコトの慌てた声には構わず、ノートとテキストを拾い上げ]
………気にするな。こういう巡り合わせらしい。
[そのままマコトの方へ差し出す]
[ヒサタカがタオルを持ってきたという言葉にチラリとヒサタカに目を向けるがすぐにスッと目を逸らすと]
…………そう
[短くそれだけを言う。マコトの続いての呆れた声には俯いたまま]
……部活棟。雨が降ってきてから、歩いて帰ってきたから
[その言葉は先ほどよりも僅かに冷たい突き放す印象があったかもしれない]
名前教えてよー!
応援するよ!
[にこにこと笑い、言うものの、義兄からの答えは無い]
ねえ、わた……
おにいちゃん
[口唇は求められるままに名前を呼ぶのをやめて]
[友梨はと言えば、その声の主――兄を一度見遣り。
何時ものように露骨に嫌な顔をすることもなく、また逃げ出そうともせずに、窓の外に目を戻した。]
「……何時からいたの」
さっき来た。
「…そっか」
[沈黙が降りる。外では再び鳴き出した生き物たちの声。
洋亮が2歩、3歩歩いて隣についても、友梨はそのままでいた。]
[アスファルトの水溜りを踏む度、上がる飛沫。
ぱしゃり、ぱしゃり、弾く音。
学校と寮の、丁度、狭間の辺り。
花の咲いていない、桜の大樹が視界に入る。
その周りにコンクリートはなく、雨水を吸った泥濘が覆う。
大降りの枝から、ぱたぱたと、滴が落ちるのが見えた]
……は?
巡り合わせ……ですか?
[言われた意味がわからずにきょとり、としつつ。
差し出されたノートとテキストは、ありがとうございます、と言って受け取って]
部活棟なら、雨宿りできる所だってあったろうに……。
[ウミに向き直りつつ、ため息混じりに言う。
冷たい響きには、僅か、戸惑うものを感じつつ]
とにかく、そのままじゃ風邪引くから……早く部屋に戻って、着替えろよ?
体調崩したら、俺もケンも心配するんだから。
[それでも、かける言葉は、口調も内容もほぼいつも通りのもので]
誰がすきなのか教えてよー
[笑いながら言うと、亘も笑う。
どこか普段とは違う緊張に二人ともが気付いていたけれど、それを口にすることはなく]
「言うわけねーだろ」
えー、ケチー!
[玄関前、すっかり雨を吸い込んだスカートの裾を軽く絞り。スポーツバックからタオルを取り出し軽く水滴をぬぐいながら中へと入れば、同じようにずぶぬれの二人と天野が見え、軽く頭を下げた。]
[手早く熱いシャワーを浴びて、そのまま身体を洗う。
蒸気の上がる中、ホゥと息をついた。
冷えた部分は気をつけて温め、脱衣場に戻ると]
「大丈夫?」
[風呂上りらしい響子がいた。
先刻は急いでいて気が付かなかったが、その時からいたらしく]
あ、はい。大丈夫です。
ちゃんと温めてきましたから。
「ヨウコちゃんもたまにボーっとしてることあるよね。
そういうの見ると従兄妹なんだなって思うよ」
[からかうような口調で言われれば、困ったように下を向いた]
[マコトとウミの様子を、どこか微笑ましく見つめながら、頭を下げたサヤカに気付いて]
5人目……雨に濡れるのが流行なのか?
[すでにぼやきに近いかもしれない]
……よく、覚えてたな。
[先に口を開いたのは洋亮のほう。内容は昨日送られてきたメールのこと。]
「…まあね。どーせ、そっちは覚えてなかったでしょ」
失礼だな。……まあ、そうだけどさ。
「全く。何で私のほうが覚えてんだか」
[呆れ声の友梨の顔は微かに笑っていたように見えた。]
「…父さんのことなんか、殆ど覚えてないっていうのに」
[そんなじゃれあいにも、まわりからは見られるだろう雰囲気。
ちらりと窓の外を見やれば、細い雨がまるでカーテンのように見えた。
言葉がとまる。
テレビの音。]
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