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─中央公園─
んなっ……。
[目の前で起きた出来事。
天へと消えた葉と、唐突に開いた桜]
……マジ、かよ……。
[口をつくのは、呻くような声。
煙草が下に落ちたのも気づけないまま。
呆然と、舞い散る薄紅を見つめる]
ももおばちゃー…。
[桜の周り、野次馬の中。
人の多いところになら、百華がいるかなと思い、名前を呼びながら。
最初は探す、それが目的。
ぽす、と。一番前の人から前へ出る。
怖いおばちゃんの、そのうしろ。
満開の桜の大樹がそこに。]
[吹き抜ける風に思わずハンチング帽を押さえた。
通過し終えたのを感じると、帽子のつばの影から覗き見る]
────!
[目の前に広がったのは、この時期咲くはずのない桜。
満開の桜がそこにあった]
──はじ、まる……?
[枝の上に居る童女の言葉。
反芻するようにオレは呟いた]
[鈴の音が耳に響く、千恵に追いつくとぎゅっと抱きしめた]
千恵ちゃん、あまり私たちのこと心配させないで。
[歌声が聞こえる、何かその場にいてはいけない気がしてきた。
強く吹きぬけた風に顔しかめながら千恵をかばうようにして]
えっ、桜…?
[舞い散る花びらに視線を上げるとシンボルツリーの桜の樹は満開になっていた。その桜の上には童女の姿]
何が…?
[呟く疑問の声は桜の樹のことか童女の言葉にか]
[駆け足で走り、その領域内に入った瞬間]
え───?
[ぞわりとするような感覚。
自分の中で何かが暴れだしそうな気がする]
うわ。まさか。
[思わず、足を止めて、天を仰いだ]
私がここに来たってことも、場の構築の一部だったんだ。
かー。してやられたー。
それとも、ここまでを含めての運命とやらだったのかなぁ。
集まるものたちを見回して、桜の童女はくすり、と笑う。
小袖の帯に結わえられた鈴が、リン、と音を立てた。
「ちからある子ら、集いきて。
気脈は求める、力の輪転。
なれば桜花は見届ける。
桜花の役目は、輪転を正す事」
歌うように紡がれる、言葉。
その意を理解しているのか。
紅の女性は、鋭い視線を童女へ向ける。
[呆然としていたのは、どれほどの時間だったか。
落ちた煙草を拾い上げ、吸殻入れへ放り込み、桜へと近づく]
……なんて言うか。
……二度は、見たくなかったんだが、この光景。
[掠れた言葉は、誰かに届くか。
瞳は鋭く、桜の童女を見つめる]
非力な一般人の体験、越えてるよ……ったく。
―繁華街コンビニ前―
[天に向けていた顔を戻した]
……いや別に謝んなくても。
[決して短くない付き合いのお蔭で、瑶子の顔が引きつったのが分かって、表情は苦笑に変わる。
手を貸すまでもなく立ち上がるのを見守って]
分かった。
[短い説明には頷きを返す。
特に約束したわけでもないが、そのまま店に入った姪が出て来るのを待っていた]
─自室─
[そうして、家に帰って今の原稿の続きをやっていたのだが、]
……………駄目だ、集中できない。
[筆はまったく進まず、はぁとひとつ息を吐くと、]
そろそろ日が暮れるな。
……少し早いが、気分転換に出るか。
[そう呟くと、いつもの格好で外に出る。]
ふわ。
[瑞穂に抱きとめられて、きょとん。見上げる。
心配と言われると、小さくごめんなさいをするも。]
さくら、さいてるね。
[わぁといった様子で、満開の桜を見上げ。
背負われうさぎは、じっと真逆の方をむいていた。]
[童女が笑う、歌い続ける。
歌う内容は良く解らない。
けれど何だか息苦しい気がして、右手が蓬色のマフラーを握った]
……なんだってんだ。
何が、始まるって?
[翠の瞳は満開の桜を注視する。
異様としか思えない光景。
理解が追い付かない]
―コンビニ前―
…何?
[ゴミの詰まった袋を片付けた後、胸の上を押さえた。
すぐに首を振って着替え始める]
じゃあ、お先に失礼します。
[もう慣れたから着替えに時間はかからない。
店長と仲間に挨拶すると外へ出た]
どこか行く途中じゃなかったんだ。
[残っていた史人に首を傾げる。
けれど視線は長く留まらず、公園の方に顔を向けていた]
─ →中央公園 ─
…………(むっすぅ)
[まだ日が出ているため、向けられる目も多く。
どうにも、ストレスが拭えない。
改めて考えてみると、日を避けるためとは言えこの格好も目立つのであるが、これだけは如何とも出来ない。
ともあれ、全然気分転換にならないのはどうしたものか。]
…………はぁ。鬱陶しい。
「いのちのめぐり」
何が始まる、という疑問の声。
それに、童女は歌うよに言葉を返す。
「ちからある子ら。
集い来たれり。
力の流れをただすため。
気脈の行く末定めるため」
[童女の語る言葉、何か心の中でざわつく思いが沸き起こった]
う、うん…。
[千恵の言葉に返すのは生返事、しばし呆然としてからはっとしたように幼馴染のことを思い出す]
伽矢くんはどこかな?
[周囲に視線を巡らす、自分達が抜けてでてきた野次馬達の方に視線を向けるとそこに見知った幼馴染の姿を見つけることができた]
千恵ちゃん、ほら伽矢くんのところにいこ。
─中央公園─
[ふるり、と頭を振る]
……やっぱ、訳わからん。
[以前、これと同じ光景を見た時も、結局最後まで何が何だかわからないままだった、と思い返し。
それからふと、ある事に思い至る]
ちょっと、待てよ。
……同じ、て、事は。
[過ぎるのは、嫌な予感]
―中央広場―
……。
[待つ間、視線は広場のある方角を見ていた。
瑶子の声がし一つ瞬いて、首を横に向ける]
……あ、あー。
本当は喫茶店に行く筈だったんだけど、店休日なの忘れててさ。
しょうがねーから、広場にでも戻るかなって……
[話しながら再び広場の方角を見る。
額を軽く押さえた]
[疑問に言葉が返って来たことに、僅か驚く表情になる]
力の流れを、ただす…?
…んだよ、それ。
意味わっかんねぇ……。
[オレは眉根を寄せて、右手に込める力を増やした。
蓬色のマフラーに皺が増える]
はあい。
[桜にも『おうか』にも、興味はたっぷりあるが。
それより大事ないとこの名前を瑞穂に言われると、意識はそっちに向かう。]
かやにいちゃ。
[瑞穂の手を取ったまま、てててと伽矢に近づいて、足元にとびつく。
どこかいらいらしている様子に、きょとんとしながら下から見上げ。]
かやにいちゃ、どうしたの?
……ふむ。
[振り返り、何歩か歩いてみたが、その歩みはすぐに止まり、腕を伸ばす。
その手に感じるのは、壁。
無色透明。向こう側の風景は見えるが、動くもの姿は見えない]
まー、そうだろうなあ。
少なくとも、私は抜け出れないよね。
この壁が、行きは入れて帰りは出れない構造なのか、網目がまだでかくて力を持った人間が出入りできなくなっているのか、それとも、もう誰も出入り出来なくなっているのか。それはわかんないんだけど。
最も。
やんなきゃ行けないことがあるから、出て行くわけにはいかないんだけど。
それでも、自由に出入りできないってのは気が滅入るなあ。
うっかりだね。
[今日の所業は棚に上げて史人を評した]
そう、なら一緒に行こうかな。
時間余ったし。
[額を押さえるのにはまた首を傾げて。
けれど一緒にと言いながらもう歩き出していた]
― 回想・中央公園 ―
[史さんの曖昧な笑みは、『ハズレ』と暗に告げていた。
しばらくありきたりな会話を交わし、公園を出る彼を会釈で見送った。
子供達もどこかに移動している。
あの三人でおかしな事をする心配はなくって、
私は中断された読書を再開した]
[雑誌をめくりながら、話のタネになりそうな所には印を付けていく。
鈴の音のような微かな音には気づきもしなかった]
[従妹に飛びつかれても、受け止める余裕が無かった。
足への衝撃で、ようやくそれに気付く]
あ、ああ、千恵。
…ちょっと、気分が悪い、だけ。
―コンビニ前―
なんだろーな。
瑶にそれ言われると妙に悔しいんだけど。
[冗談のように言いながら浮かべた笑みはやはり苦笑めいていた]
……あー、そう。
[一緒にという言葉を特に拒むでもなく、やや遅れて歩き出す。
先に歩き出していたのを止める素振りもない]
[そうして不機嫌マックスで歩いていると、道の向こうに見知った顔を発見。]
あれは……神楽?
[その肝心の神楽はぺたぺたとパントマイムのような動き。
その様子を歩み寄りながら、ジィッと目を細めて見ていたが、]
…………何してるんだ、神楽?
[可哀想なものを見る目をして声をかけた。]
― 少し前 ―
[空が夕暮れの赤みを帯びた頃だった。
帰宅しようと雑誌を袋に戻していると、
一陣、公園を強い風が吹き抜けていった。
バタバタと捲れる雑誌を押さえるのに、私はやっきになった]
『……さくら、さくら……』
[遠く彼方から、女児らしき歌声が響く。
何故か声を出すのがはばかられるような気がして、
随分綺麗な声、との感想は心の中に留まった]
伽矢くん、大丈夫?
[童女のいっていた言葉を反復し、いらだつ様子の幼馴染。
かける声は遠慮がちに童女の声が聞こえる]
くらうもの?揃った?
[不安をあおる言葉、それとともに何か別の何かが自分の中でざわめく]
伽矢くん、無理しないでね。
あれなら家にくる?千恵ちゃんも一緒に。
[伽矢の家にはまた帰りづらいだろうからの提案。
千恵をあまり夜遅くまで外に連れ歩くのはという思いもあった。]
桜の下のやり取りを、童女はしばし、楽しげに見つめ。
それから、ひょい、と立ち上がる。
挙動にあわせて、鳴る、鈴。
「ちからのたまゆら。
おもいのひびき。
かなでられるは。
いかなるねいろ?」
吟ずるような言葉を残し、童女はふわり、桜色の内へと*消えてゆく*。
んお?
[かけられた声に気づき、振り向くとそこには見事な白い人間がいた]
おお。せったんじゃん。
いやね。そのね。壁がね。
……んー。せったんも壁を触れるのかなあ。
やってみると、せったんも分かると思うんだけど。
まあ、何も無かったら、アホな子が一人いたんだということで終わっておくといいと思うよ。
ほれほれ。ちょっと腕伸ばしてみ。
[言いながら、今まで自分がパントマイムのようなことを繰り返していた場所を指差す]
―中央公園入口―
だって事実だよ。
[感情を出すのは苦手だが言うことは言う。
史人のネタも、笑わないのに「面白かった」「イマイチかな」と評してしまうようなところがあった。
先に歩いてしまうのもよくあること。
けれどそうして公園に近づけば、嫌でも異変が見えてくる]
桜…?
[風に乗って届く花弁。そこで足が止まった]
─中央公園─
[吟ずるような言葉を残して消える童女。
は、と零れ落ちるのは、ため息]
……なんだかねぇ……。
[吐き捨てるように呟いて。
それから、視線は童女が消えた辺りを睨む紅の女性へと向く]
……なあ、あんた。
あんたもアレ知ってるって言うか……。
あれに会うのも、こういう状況も。
初めて、ってわけじゃ、ないんだろ?
伽矢くんがそう言うなら…。
[返す言葉にもまだ心配げな様子で千恵の手を引きながらベンチに一緒に向かう]
そういえば百華さんどこだろう?
[ベンチに向かいながら当初の目的の人物の姿を探す]
[問いかけに、向けられるのは鋭さを残した──けれど、どことなく問うような視線。
それに、軽く肩を竦めて]
いや、なんていうか。
桜に近づくなって警告してたり、さっきの様子といい。
事情知ってるとしか思えんし。
……少なくとも、ここにいる中では一番事情、詳しいと思うんだけど。
俺も、仕事で色々調べたのと……あと。
『実体験』で、多少は知ってるが。
詳しい事は、ほとんどわからないんで、ね。
だいじょうぶ?
[伽矢を引っ張っていこうにも、そんな力も背もあるはずなく。
近くをちょろちょろ、瑞穂の手を握りながら心配そうに。
うさぎもちょろっと揺れている。
瑞穂に言われ、はっとして。
百華の姿を探してきょとりと。]
ももおばちゃ、帰っちゃったかなぁ…。
[途中桜が目に止まる。
童女はどこかに消えていた。]
あれ。おうか。いなくなっちゃった。
[残念そうに呟いた。]
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