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[ぼんやりと歩いている内に、苺チョコは無くなって。
ここまででいいと言う少女の声に我に返って、さよならとおやすみの挨拶を交わす。
去っていく方には…家にしては大きく、屋敷にしては小さい建物が遠目に見えた。
あれが彼女の住む施設なのかな、と心に書きとめて。
月明かりに照らされる主の金色の髪を見つめながら、別荘への帰路を歩く。]
[――真夜中。
『ぽむり』
元の姿に戻って、帰ってきた道の逆を辿る。
ぱた、ぱた、ぱたた。
やがて辿り着いたのは、少女が眠るであろう建物で。
可愛らしいカーテンのかかる窓の外からこそりと覗き
――焦げ茶色の瞳に、金色の虹彩が過ぎって。]
………はぅ…。
[子供サイズの人影がたくさんと…クマの姿を見つけ、小さな吐息。]
[子供たちは、気配に聡い。
こっそりと細心の注意を払って、部屋を片付けていく。
最後に誘惑に耐え切れず、クマにきゅ、と抱きついて。
ぺこりと苺チョコをくれた少女に頭を下げて、部屋から去った。]
[お礼を終えて、一安心。
けれど、肝心の問題は、何も解決しないまま。
ぱたた。ぱた、ぱた。
月明かりの下、小さな影が駆ける。
あちら、こちら。
木のてっぺん。繁みのかげ。
頑張って探したけれど、何処へ消えたかはわからない。
月もやがて薄くなって。
しょんぼりと肩を落として、帰るしかなかった。]
[ぽふり。
人間へと姿を変えて、ベットに倒れるように沈み込み
――本日は温泉行きだからとイザベラに朝早めに起こされるまで、*夢も見ずに眠ったのだった。*]
[目を覚ましたら、部屋の中がとっても綺麗だったから、
子供は何度も、目をぱちくりさせた。
ぴかぴかだ。]
…不思議だなぁ
[ようやくそう呟いて、熊のぬいぐるみを抱きしめた。
優しいにおいがするみたい。
子供は、いっぱいはしゃいでいたからか、
またうとうとしてしまう。]
[次に子供が目を覚ましたのは、
こんこんというノックの音。
そのとき初めて、子供は聞いた。
今日はみんなで、*温泉にいくのだと*。]
[先輩侍女に起こされて、飛び起きて。
半分寝ぼけ眼のまま、温泉用の手荷物を詰めていく。
楽しみすぎて眠れなかったのか、なんて誤解が生まれたりしつつも、滞りなく準備は済んで。
あとは、主親子の号令を待つばかり。]
温泉。
地中から湯が湧き出す現象や、地下水が湯となっている状態、またはその場所を示す用語。その湯を用いた入浴施設も一般に温泉と呼ばれる。
[いや、そんな事を調べても仕方がないのだが。]
[準備と言っても、近場なのだから、然したる大荷物でもなく。
出来ていないとすれば、それは心の準備くらいなもので。
当然ながら、公衆浴場の類になんて、入った事はない]
…………むぅ。
[困った。]
[しかし、彼が困っていようがなんだろうが、女性陣の行動は早かった。
母は勿論の事、侍女のイザベラはとっくに全員分の準備を整えていたし、寝惚けていたように見えたユーディットさえも、乗り気のようだった]
[扉がノックされる音。]
[――溜息]
─工房・自室─
……あー……何かなー、もう。
[はふ、とため息をついて、起き上がる。
窓からは、通りの賑わいがこぼれ落ちてくる。
薄暗い部屋に差し込む光、それを跳ね返すのは紫水晶と白の花冠]
……あー……マジで、どうしろっつの……。
[紫と白を見つつ、ぼやくような呟きがぽつり、と]
………………………あふっ……
[花輪の追いかけっこの後始末が終れば自宅に帰る…
予定だったが、自衛団長が消えたとなってはそうはいかず。
青年も時間の限り自衛団長を探した…村の中に限られたが。]
[先日から始まった、村の外へ向えない…状況は収まることがなく]
[また、他の村の人々を見るに皆が村の外へ出れない訳…ではなかった。]
[むしろ、青年のように一歩も外へ踏み出せないのは異例のようで。]
[大概は村の内と外を通過する際に軽い違和感。
一部境界に近づくと
…掃除の時にいたある青年のように歩きづらそうにしている者もいたが]
[そもそも、大勢が自分のように外へ出られなかったら、
何らかの噂や騒ぎが起こるだろう…が無かったことからも
どうやら青年の方が異例のようで]
[見に憶えのない不思議な現象に
青年は途方にくれながら広場でグリューワインを啜った]
ま、ぐだってても、はじまらねぇか……。
[呟いて、起き上がる。枕の横に丸まっていた相棒がぴょん、と肩の定位置へ飛び上がった]
……さて、何か食いに出るか、ヴィント?
[肩に乗った相棒に問えば、返って来るのはきゅ、と言う威勢のいい返事。
それによっしゃ、と返してから、ふと、作業台の上の白の花冠を見やった]
[てちり、と相棒が頬を叩く。
その感触にふとした物想いから立ち返ると、ふらり、と外へ。
そのまま、宛もなく通りをぼんやりと歩いて行く]
[昨日の大騒ぎが嘘のように、でもそれでも十二分に賑やかな通りをぞろぞろと歩く。
その一団の一番最後に付いて行きながら、なんとはなしに周囲を見れば、見覚えのある人影がちらほらと。]
[村と外との境目。
その近くに立つ出店で珈琲を頼み、ぼんやりと其処を見遣る。
瞬間に首を傾げはするものの、村を出入りする人々。
ゆるゆると息を吐き出して珈琲を啜った]
…どうしたものかな…
[何気無く村の外に出ようとし、進まなかったのを思い出す。
妖精祭りの一環で何かあるのだろうかとも思ったが、己を除く周囲の人々にそんな様子は見られない。
祭りの間だけならば元々最後まで見ていくつもりで、問題はないが。
もしもこれが何時までも続くようならば]
……どうしたものか。
[もう一度、ぽつり]
[村の境界の謎と自衛団長消失の謎。]
[青年が答えが出そうもない謎をグルグル考えていると
見知った顔がチラホラ。]
[青年はユリアンとミハエルとメイドさんにヒラリと手を振った。]
[イザベラはまともに出店を見て回っていなかったらしく、母とともに、何やら色々と買い込んでいる。……温泉の後でもいいのでは、とは思うのだが]
[ちらと視線を動かすと、見覚えのある青い髪の青年の姿が見えた]
[母の方も見覚えがあったようで、無愛想な彼とは対照的に、にっこりと微笑を浮かべて一礼]
[手を振る姿が視界をかすめ、瞬き一つ。
同時に、相棒がきゅ、と声を上げる。
知った顔がわりと近場にいた事に今更気づいて、また瞬き一つして。
取りあえず、アーベルによ、と言いつつ手を振り返した]
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