情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
…。
[緩く首を振る。
その事については、また後で折を見て本人に聞くしかなかった。
むしろ聞かない方が良いのかも知れないが。
気がつくとゼルギウスとマテウスの気配は消えており。
おそらくマテウスがゼルギウスを連れて行ったのかと思いながら。
一人廊下の壁に背を預け、黙ったまま聞いていた情報を整理した。
このなかに人狼がいる。いないかもしれないが、いる可能性が高い。
死体にあった獣の傷は、間違いなくこの目で見た。あれが獣の仕業の可能性もなくはない、が。
それに、ここに居る何人もが、人狼がいると断定するような言い方をする。
エーリッヒと同じように、何らかの形で人狼と関わった者がいるということで。つまりは人狼は存在するという事で。]
人狼…。
[いるのなら。
選ばなければならない。]
いや、だな。選ぶなんて。
[ぽつりと呟くと―――ずきと頭が痛んだ。
ぎゅ、と目を閉じそれに耐える。
痛みを感じたまま、暫くの間その場に留まった。]
[頭痛が治まった後、ゆっくりとした足取りで広間に戻り。
そこに居たイヴァンに近づいてゆく。]
…まだ顔色悪いみたいだが。
昨日みたいに、ここで寝るなよ?
[額にぐいと、熱を計る時のように手を当ててから。
まだ広間に残っていた者がいたら、休むからと一言声をかけて二階へと*戻った。*]
[元々、口数が多い方ではないものの。
それでも、さすがに食事の間の口数は少なく。
いつもなら、片付けるまでそこにいるところだが、早々に二階へと引っ込んでいた]
……は。
まったく、やってられねぇ……。
[口をついたのは、悪態。
その様子に、猫が不安げに、鳴いた]
……大丈夫だ、ヴィンデ。
わかってるから。
[不安げな猫を抱き上げて、撫でてやる。
温かさに感じるのは、安らぎ]
もっとも……わかってるから、嫌、なんだがな……。
……動き出してしまえば、止められない。
[理由までは知らぬものの。
その事実は、以前の事でわかっている。
要素が揃ってしまえば、止められないのだと。
狂ったように哂っていた者の記憶は、六年の歳月を経ても追いすがる悪夢の一つ]
……逃げた所で……無駄、という事なのか……。
[伏せられる、暗き翠。
猫がまた、鳴くのを撫でて。
筆が進むとは思えぬものの、再び机へと向かった]
─翌朝/二階・個室─
[やはりというか、そんな状況で言の葉が紡げるはずもなく、夜半過ぎには眠りに就く事となったのだが。
黎明。
異変は、不意に訪れた]
……ん……。
…………っ!?
[感じたのは、違和感。
それに突き動かされるが如く、文字通りに跳ね起きる]
……いま、のは……。
[久しく感じる事のなかったもの。
意味するものは、知れるが故に、認めたくはなく。
ふるり、と頭を振った時。
外からの騒ぎが、耳に届いた]
……なん……だ?
[聞こえる声。
「団長が」
「村長に報せを」
「やはり、この中に」
飛び交うそれらは、今感じたものとも相まって、嫌な確信を強めてくる。
逡巡は、短く。
黒のコートを羽織ると、足早に外へ、声の聞こえる方へと向かった]
─翌朝/集会場・裏手─
[空気が冷たい。
外に出て最初に思ったのはそれ。
白い息を吐き出しつつ、向かった裏手には自衛団員たちの姿]
……何が……。
[起きた、と問うより先に、向けられるのは。
畏怖、恐怖、疑念。
それらが混沌とした鋭い視線]
何が、起きたんだ……?
[それに臆する事無く、再度、問いを投げる。
返ってきたのは、罵声すれすれの物言いによる、自衛団長が死んだ、との答え。
垣間見えた屍。
凍りついたその様子に、言葉が失せた]
[呆然と立ち尽くしていると、腕を掴まれ。
集会場内へ戻れ、と告げられた]
……俺たちは。
これから、どうなる。
[低い問いかけ。腕を掴んだ団員の表情が、酷く歪んだ。
その団員が何か言いかけるのを、上役らしき団員が制し、後から知らせる、と告げてくる]
わかった。
……離せよ。俺は、逃げも隠れもせん。
[そちらに頷き、腕を掴む団員に、睨むような目を向ける。
冷たさを帯びた翠に気圧されたのか、手の力は緩み。
それを振り払って、集会場の中へと戻った]
─翌朝/一階・広間─
[広間に戻り、暖炉の火を熾す。
空気が温まるのを感じつつ、テーブルに肘をついて、額を押さえた]
……人の、死……白御霊……視たくねぇって、言ってんだろうが……!
[掠れた呟きに、猫が案ずるように、一つ、鳴く。
それに何も答える事無く、そのまま動きを止めた]
[やがて、訪れた自衛団の通達。
自衛団長の死が人為的な者である事。
そして、それが人の手で成し得るとは思いがたい事。
人狼がこの中にいるという結論への到達。
そして]
……俺たちの手で、どうにかしろ、と。
横暴……だな。
[被害を拡大しないため、集会場は完全封鎖。
村との接触は以降一切禁止する旨と。
ここにいる者の手で、人狼を見つけて殺せ、という宣告に。
口をついたのは、やはり、*悪態だった*]
― 昨日:集会所一階・広間 ―
[席について、神に捧げる食前の祈りは空虚だった。
交わされる会話を聞き、広間を出る者らを見送る。そのうち幾人かは、ゼルギウスに会いに行くのだろうと思いながら。]
……ごちそうさま。
ありがとう。
[食べ終えたのは、降りて来ないものに伝えに行ったゲルダが戻った頃。感謝を述べて、片付け、ゼルギウスの分を用意する。
味に対しての感想がなかったのは、わからなかったから。ただ、栄養を与えられた身体は温まり、気持ちは僅か、和らいだ]
ゲルダは、すごいね。
…兄さんや、姉さんたちも。
僕には他人を気遣う余裕もなくて、ただ、押しつけるばかりだ。昔と、何も変わらない。
[幼馴染みの子供達は、自分より年上ばかり。後をついていっては、困らせたことを思い出す]
[弱音を溢したことへの謝罪と、もう一度感謝を告げた。
イヴァンにも、そっと歩み寄り、頭を下げる。
先の言に対して、思うものが消えてはいなかったが]
………貴方がたに、よき眠りの訪れますよう。
[囁くように言って、料理を手に階上へと向かう]
― 昨日:集会所二階・ゼルギウスの部屋 ―
[ゆっくりとしたノック。
返答を待つのは、短いようで長かった。
顔を出したゼルギウスの謝罪に首を振り、食事を差し出す。薄闇に紛れた表情は、わからない]
……ええ。
ここに来てから急に、現れたものです。
『選ばれし者には人狼の出現を告げる聖なる証。
神の下された命に従い彼の者を滅す役割を担う』
学校で、学んだことです。聖痕と、いうのだとか。
…伝承に過ぎないと思っていましたし、これがなければ、私も疑っていたでしょうね。
[人狼。その言葉を耳にしたときの自身の変容は知らず、ウェンデルは語る。
会話の途中、左の手袋を外して、手首辺りを指し示す。
長い袖と手袋、包帯。幾重にも封印された朱の花の、蔦が伸びていた]
これ。昨日より、広がっているみたいで。
…信じて貰いたかったのはきっと、自分ばかりが理解しているのが恐ろしかったから、なのでしょう。その癖、信じたくなくて、これを隠そうとした。
………すみません、勝手で。
…知っても知らなくても、変わらないのかもしれません。
ただ、起こるのならば覚悟は、決めなくてはいけないから。
[努めて、気を和らげようと笑みを作り、話を続ける。
ウェンデルの知る事は少ない。
御伽噺に色をつけた程度の人狼の話と、『神に与えられた力』を持つ者の、曖昧な話。
問われるままに音を紡ぎ、やがて、途切れた後には、一礼してその場を辞す]
[話の中、『人狼を滅す方法』が語られなかったことには、気付かれたろうか。
『神』は、その為の特別な力を、与えてはいないのだと**]
[老婆は長い間広間にいた。
だが、ずっと変わらぬ姿でいるさまは、いたかどうか非常に曖昧で。
一体、いつからいたのか。そして、いつからいなかったのか。
まるで、道端に落ちている石が増えたのか減ったのか。その程度の認識力で、老婆は広間に長い間いたのだ。
ただ、にこにこと笑顔を浮かべながら。
ずっと、変わらない姿のままで]
……。
[はたして、そこにいたのもいつからだったのか。
それも曖昧なままだ。もしかしたら誰か気づいていたのかもしれないが、それでも、老婆はそこに一人佇んでいた。
―――ギュンターが死亡している場所に]
……ギュンター坊や。
貴方は、優しい人だったねえ。
全ての人の憎しみを受け止めて、これをやりとげたのだから。
けれど……だからこそ、貴方は死んだ。
物語の始まりを告げる鐘の音として。
[大きく息を吐き、ギュンターの死体を見回す]
人でも出来そうな死体、か。
「あの子達」の身元がばれるようなものもなさそうね。
なら、そっとしておきましょう。
まだ、私が小細工しなければいけないわけじゃあないわ。
愛しい「我が子供達」の為に、何事かする場面は、まだ先。
[老婆は、そのまま音もなく消え去った。
寒風吹きすさぶ中の*死体を残して*]
―二階自室→玄関付近―
[眠りは今日も浅かった。
横にはならず、一晩中膝の上に木箱を乗せたまま。
『印』は付けたが、木箱は何の反応も示さない。
その事に安堵と、不安と両方を覚えながらも、明方近くにはうつらうつらしていた為、外で何か音がした事には気づかなかった。
はっと、気づいた時には外が騒がしく。
何事かと思い外へ出ようとして、見張りに立っていた自衛団員に強く引きとめられた。]
何かあったのか?
[尋ねると帰ってくる視線は、いつもの親しいものとはまるで違うものだった。
それでも、外で起きた事の経緯は話してくれて。
ギュンターが死んだ―おそらく殺されただろう事を知る。]
…ギュン、爺様が。
[名を呼ぶ声は掠れた。]
―玄関―
[その後何事かをその団員に告げられたものの、話は右から左へと流れた。
ただ声に怒りや憎しみが、多分に込められていたのは感じとれた。
八つ当たり出来るのは、ここにいる者しか居ないから仕方はないが。
…手が出ないだけマシかと、はぁと小さく息をついて。]
…ともかく、今後の沙汰があるまでまだここに居ればいいんだな。
安心しろ。
逃げるつもりは毛頭ない。
…逃げられるものか。
[搾り出すようにぽつりと呟き、そのまま踵を返し足早に自室へと戻っていった。]
―自室―
…ギュン爺様、だったのか。
殺された、人狼に。
[部屋に戻ると、呟き、ずると倒れこむようにベットに落ちた。]
…爺様。
ごめん。
私は爺様を選べなかった。
[木箱を抱え、微かに震えた。]
[選びたくはなかった。
だが選ばなければならなかった。]
『忘れるな。
守れるのは、自分以外のたった一人だけ―――』
[忘れるなと何度も、祖父の声が脳裏に*木霊する。*]
[わたしはベッドの中、目を覚ましている。]
…
は…ぁ…
ん…
[寝転がったまま、思わず声が洩れた。頬が熱い。わたしは自分の肩を力一杯抱きしめ、身体を丸めて耐える。]
─回想・二階自室─
[運んでもらった料理を受け取り]
[机の上に運んでから問いの答えを待った]
[返ってきたのは肯定の頷き]
ここに来てから…。
その、ウェン君の左手にあったあれが、聖痕。
[紡ぐと同時にウェンデルの右手が左の手袋を外す]
[視線をやると先日包帯を巻くときには無かった場所に、新たに増えたとしか思えない痣があった]
[驚きに真紅を丸くする]
こんなことが──……。
[このように増える痣など見たことが無かった]
[理解の範疇を超えた現象]
[それを見せつけられてしまっては、信じぬと言う訳にも行かなくなる]
……知っているからこその苦悩、か。
いや、話してくれてありがとう。
認識を改めなければ行けないことは、良く解った…。
[謝罪するウェンデルにゆるりと首を横に振る]
[包帯についても、謝ることはないと]
[怪我は大丈夫だったか、と確認を取った]
…人狼に関してはまだ半信半疑だが。
何かが起ころうとしているのは、解った。
そうでなくば、ウェン君のそれも説明がつかない。
[視線を再びウェンデルの左手へと]
教えてくれ、君が知っていることを。
俺が今を理解するために。
[頼み、承諾を得て]
[ウェンデルが知る人狼についてを耳にした]
[『神に与えられた力を持つ者』]
[その話を聞いて浮かんだのはイヴァンの言葉]
[彼がそうだと言うのだろうか、そう考えるもやはり半信半疑で]
[ウェンデルの話を粗方聞き終わると、彼から辞す旨を伝えられ]
長々と引き止めてしまって済まない。
教えてくれて、ありがとう。
[引き止めた謝罪と、話をしてくれたことに対する礼]
[それをウェンデルへと向けて、部屋を辞すのを見送った]
教会で伝わる人狼についての話は御伽噺と然程変わらない、か…。
[椅子に座り、少し冷め始めた料理を突きながら手に入れた情報を整理する]
『神より賜りし力』。
それを持つ者が居ると言う話。
ウェン君もその一人、と言うことなのかな。
聖なる痣は神の刻印とも言われる。
人狼を探し出す力を持つ者が居ると言うのも解った。
その力を使って探し出せと言うことか。
…けど、探し出せたとして、その後どうするんだ?
ただの人が人狼と渡り合えるものなんだろうか。
説得なんてもので解決するんだろうか…。
[ウェンデルとの会話を思い出しながら、その対処法を探す]
[けれど、会話の中に対処法が見つからない]
…どう言うことだ?
滅すべき相手を探す方法はあっても、滅す方法が無いだなんて。
『神』は一体何を考えている…?
[見つからぬ答えに食事の手が止まる]
[『神より賜りし力』も『人狼』も]
[『人』の手によるものだったと言うことは]
[彼はまだ知らない]
……とにかく、御伽噺が事実だとして、ここに人狼が居ると言う証拠はまだない。
杞憂の可能性だって、ある。
[ふるり、首を横に振って一旦思考するのを止めた]
[あまり考えてしまうとまた頭がパンクしそうで]
[折角落ち着いたのにまたそうなるのは嫌だった]
[ゆっくりと食事を終え、直ぐには横にならず窓の外を眺める]
―回想・二階個室―
[差し出された手も振り切って、ただ部屋へと逃げた。
そう、逃げた。
逃げたら後悔するだけだと、分かっているはずなのに]
…俺は、殺せる。
一度選んでしまったから。
[床に座り込み、投げ出された右手を見る]
どうせ俺は。
必要の無くなった存在――。
[ゆるくまとわりつく狂気。
悲しみがいつしか変化してしまったもの]
―朝―
[全てを封じ込めるようにして、左手を動かす。
右手は添えるだけ。それ以上の力はこれには必要ない]
『 Zum Himmel der Hoffnung, flattern. 』
[蓋の裏に刻まれた言葉。
遠い日、自分に贈られたのと同じ――]
…俺のようにならないで。
[呟き、袋に仕舞うと、窓を開けた。
右手で小箱の中身を出そうとして、止める。
殺気立った自衛団員達が慌しく動いていた]
…どうしたんだ。
[ポケットに箱を仕舞い、窓を閉めた。
何が起きたのかを知るために、階下へと降りてゆく]
[階段を下りたところで、複数の団員が中へと入ってきた。
殺気を直接向けながら、広間へと促される]
ああ。
[追い立てられるように入った広間には消耗しているような同居人の姿。予想が一つ頭を過ぎる。
それは外れなかった。ただ該当者となったのが]
……大じい。
[呟いただけでも睨まれた。ゆるく首を振る。
そして宣告されたのは、それこそ予想通りのもの]
俺達で始末、ね。
確かに横暴なんだけど。
それが出来なければ原因全てを、とかいうんだろ?
[揶揄するような口調となった言葉に、父親となったばかりの団員が激昂して拳を振るってきた。
避ける間もなく、派手な音を立てて床に転がる。
慌てて周囲が止めてくれたため、続けての衝撃は無かったが]
確認しただけじゃないか。
覚悟くらい決めさせてくれてもいいだろ。
[起き上がり、唇の端を拭いながら淡々と答える。
口の中に広がる錆の味。
それ以上は余計なことを言わず、ただ翠を翳らせたまま彼らが出て行くまで*座っていた*]
[自警団員と集会場のメンバーの、殺気立ったやり取りが一段落した頃]
…私たち、殺されちゃうの?
[広間の誰に問うでもなく、ぽつりとこぼした。]
─今朝─
[いつ眠ったのかは分からないが]
[目覚めたのはまだ日が昇り始めた早朝だった]
[昨夜運んでもらった料理の後片付けのために食器を持ち階下に降りて]
[厨房に入り流しに食器を置いたところで異変に気付く]
…騒がしいな。
[複数の男の声]
[集会場の裏手から聞こえる]
[食器を流しに置いたまま、声のする方へと足を向けた]
─集会場・裏手─
[辿り着いた先には複数の自衛団員の姿]
[そして先客の黒い服を着た青年]
[彼らのやり取りから聞こえたのは]
…自衛団長が、死んだ──?
[ライヒアルトが自衛団員により集会場内へ戻されようとする傍をすり抜け]
[団長の遺体がある場所へと歩を進める]
[案の定、他の自衛団員に止められるのであるが]
どうやって死んだのか、それを見たい。
貴様らよりは検死の知識はある。
触りはしない。
警戒するなら見張っていれば良い。
[真紅の瞳で半ば睨みつけるように自衛団員達を見る]
[怯む自衛団員から視線を遺体へと向け]
[その傍にしゃがみ込んだ]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新