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聖印を胸にそう答えるか。
[右手を持ち上げ、振り下ろす。
先程よりも威力は低いが幅広く伸びた光がアーベルの周囲へと向かう。展開されている糸を牽制するように]
だが同じく。
神とは縁遠いな、私も。
[その一瞬後。
再び距離を縮めるように地を蹴った。
全身を覆う雷光。この出力ではそう長くもたないだろう]
こいつは、捨てられないんでね。
カミサマ信じる信じないに関わらず、持ってないとなんないんだよ!
[それが、兄との『約束』。
そこに刻まれた言葉は、忘れてはならないと。
そう、言われたから]
……はっ……やる気ですか、と!
[周辺に伸びる光。
そして、全身を雷光で包んで突っ込んでくる様子に、にやり、と笑いつつ、自身も糸に込める念を強くする。
全力には全力で当たる。
それが、こちらの流儀なのだから]
そうだ、ね。
見つけたら、いい。
でも。
[少女の羽先は、温かい。
溶けてしまいそうだった。
温かさを知ってしまったら。
何もかも。]
……昔は、好きだったんだけれどな、雪。
[可哀想、というイレーネをちらりと見た。
ブリジットの眼差しは、何処か、冷えている。]
溶かしたくなくても、溶けてしまう。
だから、触れたら、いけない。
それじゃあ、雪は、寂しいままだね。
温もりを知ることは出来ない。
きっとね、雪にとって私達は。
私達にとっての火と同じ――なんだよ。
雪にとっての温かさは、私達のよりもっと冷たいの。
[降り積もる雪を指差して]
雪は雪同士でほら、寄り添ってる。
可愛いよ、ね。
[火なんて以ての外、と言われればこくり]
[猫の後をついていけば、それは自分の向かいの部屋。
扉を開ければ、ぐっちゃぐちゃの部屋の中にまたため息が零れ、どうにか無事らしい寝台の上に少女を降ろして]
…治るまで、出歩き禁止。
[静かに一言呟いて、そのまま部屋を出て行く]
[ユリアンが少女を運び込んだのは、
ぶりじっとが教えてくれた部屋。
少女は自分の部屋の寝台に降ろされるが……]
…………!
出来ないよ!そんなこと!
[告げられた言葉に咄嗟に叫ぶ。]
それが君の基か。
[力バランスの制御、磁場の展開。
同時に行うにはそこまで引き上げるしかなく]
思いは――力に。
[制御を助ける仮面の下から、僅かに激情が瞳を走る]
互いに、望むものの為――!
[距離を詰める。相手の構える糸刃を睨みながら。
周囲へと磁場を僅かに広げてそのまま飛び込んでゆく。
左腕の刃が青白い光を帯びる]
――……………、
[語る言葉が無くなり、音が一時、止まった。]
それなら、あなたは、わたしにとっての火だよ。
<降り止む雪。
晴れゆく雲の切れ間より、
煌めく月が現れる>[否、変わらず其処に在った]
[何処かゆっくりとした足取りは、廃墟の上へと出て。
――随分と、月が近く感じるのは気のせいか。
鈍色の眼下を、悠然と見下ろした。
ふと、離れた位置。
電子の摩擦が発する光を捉えて、僅かに翠を細める。
廃墟の隙間を吹き上げる風が、
月灯りを受けて、僅か光る金を煽るように揺れて]
却下。
[言葉は一言、扉が閉まるのと同時に。
それから向かいの部屋へと納まれば、寝台に体投げ出して。
猫がおなかすいたとか、暇だとかでお越しには何度か来たのだけれど、それすら気づかぬようにぐっすりと]
−そして時刻、現在−
[その言葉に、そろりと翼は彼女から離れた]
私は、貴女を溶かしてしまう?
でも、私も貴女も同じ生き物なのに。
[見えるようになった月光を受けて白い翼は鈍く煌く。
熱を集める事を止めたそれは、外気と同調するように冷たく。
否、それすらもまやかしに従って自らの力でそうしている
だけなのかもしれないけれど]
溶けて水になってみたら、どうかな。
雪は溶けて水になり、他の雪を溶かす。
そうして雪解け水は川になる。
川の中は、寂しくないし温かい、よ。
……理屈は、いらねぇ……。
俺は、俺の思うまま、願うまま……。
[飛び込むティルを、真っ向から見据えつつ、糸に、強く念を込める]
……ただ、進むだけだ!
……Schneiden Sie es, und werden Sie die scharfe Klinge!
[一際鋭い、声。
刃と化し、舞いて切り裂け、と。
気迫のこもった声が、糸へと念を送り]
Offnung!
[全身がザワリと逆立つように電撃を生み出す。
磁場そのものが音を立てて電子を舞わせる。
襲い掛かる糸すらも焼き尽くそうというかのように]
それは、変わらぬ!
わ……わからず屋!
[ユリアンが聞けば、それはそっちだと言いそうな。
そんな言葉を叫ぶ。]
[叫ぶ声に呼応して、球体の内3つが
「チュンッ!」と音をたて、扉に光線。
……ズタズタになる扉。
少女は苛立ちまぎれに、両足の包帯を解こうとし……
出来なくて、寝台の上で小さく丸まる。
同じじゃ、ないよ。
[ゆるりと、首を振った。]
なったことにないものになるのは、こわい。
わたしは、臆病だから。
かえりたいの。
[じゃらりと再び、音色がつくられる。
揺らめく色は、]
――火産霊(ホムスビ)。
[赤。]
――同じ、ではないかもね。
でも、同じだよ。
帰りたい、の。
雪、元来た場所――へ?
なら、雪のままじゃ帰れない。
溶けて、蒸発して、もっかい空へ行かなくちゃ。
[何も恐い事じゃないよきっと、と言おうとして。
揺らめく赤に目を留めれば小さく口を開閉し、
部屋の入り口へと後退った。
嫌々と首を振る代わりに、翼が揺れる]
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