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お前さんが頑固なのは知ってるさ。
お前さんが煙に巻くのが得意なのも
大事な事言わずはぐらかして……
いつも俺らを置いてくんだよな。
[泣きはしない。
けれどライヒアルトの表情が歪む]
アーベル
[幼馴染の名を紡ぐそのくちびるからは鋭い牙が覗く]
俺さ、家族が欲しかったんだよな。
[ぽつと零した言葉。
誰にも言わずにいたはずの本心。
距離を詰め誘うように誘われるように
アーベルへと手を伸ばした]
─詰め所→村の入り口付近─
[詰め所では、予想していた通り中へ通される事はなかった。
必要以上に食い下がらなかった為、手荒な真似はなかったが、
彼らが見る目は酷く冷たい。
身重だろうが、腹の子が人狼の可能性もあるのだからそれも当然かもしれない、とはぼんやりと思っていた。
そしてそれは事実なのだから。
けれど、本当の目的はここではないから、それでいい。
………会いたい気持ちは多分にあるが、それは堪えて。
詰め所を離れ、その先にある村の入り口、切り立った崖まで歩いた。
崖はだいぶ通れるよう作業が進んでいたが、吊橋はまだ半端なところで作業が止まっていた。
また一歩、そこへと近づく。
見極めようと目を凝らして。]
っ………。
[近づきすぎたか、作業をしていた者に見咎められれて追い払われた。]
私も、何の話かは教えてもらってないな。
あいついつも、なんも言ってくれないからよ…
そんで一人でふらっと、どっかにいなくなりやがるからな。
[ゲルダの疑問にはそう半ばあきらめたような様子で、きっと自分の入り込む余地は1ミリもないんだろうなと、そんなことを思っていたりした]
その足でゲルルン一人で、行くとか言わないよな?
[探しにとのゲルダの言葉にはそう釘をさすように]
[置いて行く、という言葉。
ほんの僅か、蒼が翳った。
幼い頃に、一族の異能を教えられて。
その時から、周囲との距離を一定にしていたのは、事実]
……お前、このタイミングで、そーゆー事、言うのかよ……っ!
[歪む表情と覗く牙に、蒼鷹が警戒の声を上げるが。
告げられた言葉に、一瞬、動きが鈍る。
右手は懐に潜ませたままの銀へと伸びる、けれど。
それよりは、距離を詰められる方が僅かに、早い]
―宿までの道―
……飛べるかどうか。
……どうだろう。
[大人しく宿へと戻る最中に、ぽつと呟いた。
人の足では先ず無理だが、
獣の足でなら―――それでもわからない程度の距離が空いている。
確実を考えるなら、もう少し待つべきだが、急ぐのなら
……だが失敗した時の対価は命だ。
それも二人分の。
眉根が寄った。]
…早くは走れないかもしれないけど
でも、転んでも構わない―――…後悔するよりは、ずっといい
[ミハエルとベッティにそう告げて。
ミハエルから身体を支えられ、其れに甘んじる形となるか。]
…有難う、僕は本当に幸せ者だね
なんだかいつの間にか僕ばかり心配されてる
[手を取り、ぎゅうと握り占め。
温かさに涙ぐみそうになるが、ゆるゆる頸を振って。]
…皆で探しに行こうか
三人で探せばきっと早いよ
[ベッティにくぎを刺されるとそう応え。]
――…ずっと、欲しかったんだ。
[アーベルの首筋へと顔を寄せ牙を剥く。
銀が抜かれるのとどちらが早いか。
それは人狼ではなく吸血鬼のように――
殺す為ではなく『感染』を促す為の行為。
殺す程の力は込めない。
家族を知らぬ純血の獣は
ずっと、何処かで家族というものに憧れていた]
―宿屋 厩舎―
[宿へと戻ると、入り口の方へはむかわずに、
真っ直ぐ厩舎のほうへと向かった。
そこにいることは教えられていたので。
獣の匂いが濃くなる中で、知った匂いがふたつ。
ゆっくりと、近づいていく。
下手に同胞の気を逸らせないために注意を払いながら。]
[皆でとのゲルダの誘い、自分は少し迷っていた。
誘われずとも、おそらくはライヒアルトと一緒にいるであろうアーベルをすぐに探しには行きたかったのだが……]
そっちは、二人で行ってきてくれよ。
アーベルが話さないってことは、私に知らせたくないことだったんだろうからよ。
[自分を抑えるように、銀の食器の前まで歩いていって]
なんてか、アーベルに……迷惑はかけたくないんだ。
[そう二人に笑いかけて]
ああ、二人とも銀のものもってるか?
なければどれか好きなのもっていっていいぞ。
ないよりは、ましだろ?
[そう皿とナイフとフォークの銀の食器セットを見せながら]
あるならこんなものいらねぇだろうけどよ。
[伸ばした手はゲルダの手を握り。
紡がれる言葉ににこりと笑んだ]
僕は前にゲルダ達に心配して貰って、助けて貰ったから。
今度は僕が助ける番だよ。
[ベッティの釘刺しに返す言葉を聞けば、笑んだままベッティへと視線を向ける。
一緒に行こう、と言うように]
いいわけは……ねぇよ……。
[ゲルダの言葉に、返すのはそう、小さなつぶやくような言葉]
簡単にあきらめられるなら、なんも悩みもいらねぇしな。
乙女の悩みはいつだって優先事項だからな、
それでも、アーベルの気持ちもなにも、無視していいわけじゃねぇだろ。
[辛うじて、右手は銀を掴む、けれど。
振るうに躊躇いが先行したのは、告げられた言葉のため]
この……バカ、はっ……。
[家族を知らぬ幼馴染。
両親を失い、その孤独の一端には触れた、けれど。
自分にはまだ、伯父と従妹がいたから、完全にそれを理解する事はできずにいて]
……っ!
[迷いは牙を避ける暇を逃し、牙が首筋を捉える。
覚えのある熱に、顔が歪んだ]
……っき、しょ!
[それでも、このまま止まる事はできない、と。
強引に引き剥がそうとしながら、抜いた銀でライヒアルトの左の肩に切りつけた]
―――…僕は武器なんていらないよ
…必要なのは其れじゃないと思うから
でも、アーベルに何かあったら、
其れで納得出来るのかい?
乙女の悩みはそれよりも大事なもの?
[磨き抜かれた銀の食器セット。鈍い光を見詰めながら、
幼馴染の彼女にそう伝えて。]
…ん、早く行こう、ミハエル君!
[二人で手をつないで、外へと駆けて行く。
早く走れはしなかったけれど、其れでも転ばぬように二本足で立って。]
― →外へ ―
…何処、だろう
ミハエル君、宿の外回りは探したのかい?
[どこから手をつけていいものか解らず。
手をつなぎ傍らの少年へと問いかける。]
[アーベルに何かあったら、その言葉に心は揺らぎ]
よくねぇし、納得もできねぇさ。
[自分にとっての一番はアーベルだから、悩みの先はほかならぬアーベルのことだから]
好きだから、大事だから、何より一番に思うから、悩むんだよ。
[今すぐ彼の元に、かなうならばずっと傍に、
けれどもアーベルのことを尊重するならば、彼のことを思うからこそその考えを覆し自分を押し付けることもできず]
はじめからすんなり決められるなら、こんなところに、今いねぇしな……
[自然と涙がこぼれて、出て行くゲルダを見送るように言葉は届いたかどうか]
―宿屋 厩舎―
……アル、ライ。
[物陰で音を聞いていれば、二人がもみ合っているのは解っていた。
危険も知っていた為、飛び込んで止めるという事はできなかったが。
そこにふいに―――顔を出して、名前を呼んだ。
幼い時から、変わらない呼び名を。
それでも止まらないだろう事はわかっている。
それでも。
同胞には、傍にいることを伝えてはいたが―――。]
[手を離さぬよう、それでいてゲルダを支えるようにしながら]
外回りは見てないや。
…そうか、宿には厩舎とかもあったっけ。
[思い出したように施設の名を紡ぎ。
行ってみる?と言うようにゲルダを見上げた]
[アーベルの首筋に牙が埋まる。
傷口からは滴る赤が舌先に甘さを伝えた。
躊躇いの理由をリヒトは理解していない。
躊躇わせる為に紡いだ言葉ではなかった。
彼になら言っても良いかと思っただけ――]
――…っく、ぁ。
[元々力は込めていなかった。
だからアーベルの抵抗に金目の男の身体は退き
肩へと振りかざされた銀が青年の服を切り裂く。
白い肌が覗き薄く一筋の赤が滲んだ]
――…アーベル!
[人の姿の儘、名を、呼んだ。
怒りよりも哀しみが、強い]
[本心では連れて行って欲しかったのかもしれない。
そんなことを口にすることはないが、最後にかけられた言葉にただただ悩んで自分は]
大切にか……
[悩んだ末に]
あいつら、二人だと、心配だからな、だから行くんだぞ。
[そう誰もいない食堂で言い訳をしながら、自分も送れて食堂をでていくだろうか]
[手に伝わったのは、浅い手応え。
距離が開いたのを覚ると、その場にがくり、と膝をつく。
引き剥がす際の勢いのためか、僅かにずれた襟元から、左肩の爪痕が覗いた]
……ちょ、これ……きっつ……!
[身体が熱い。
今新たに得た因子と、ずっと抱えてきた因子。
反応して、活性化するそれらを押さえ込もうとする、呪いの血。
身体の内に巡る力の強さは、思っていたよりも、強くて。
器が耐えられる可能性の低さが、やけにはっきりとわかった]
……ん、の……。
バカ、ども、がっ……。
[今にも崩れそうになる、けれど。
耳に届いた、名を呼ぶ二つの声に。
息を切らしながら、蒼を向けた。
蒼に宿るのは、少しだけ寂しげな。けれど、毅然とした、いろ]
――…イレーネ
[肩を押さえ名を呼ぶもう一人の幼馴染に目を遣る。
銀が触れた箇所が熱を帯びていた。
痛みに柳眉を寄せる]
失態、だな。
お前さんにゃ一番見られたくない、有様だ。
[自信家で、何処か飄々としていて
頼りになる同族の者であろうとしていたのに。
けれどこれは自らの望みと甘さが招いた事だと理解もしていた]
― 厩舎 ―
[導かれるままに辿りつく場所。
二人は確かに其処に居た。
幼馴染二人、銀を持つものと――牙を剥くもの。
互いを奪い合わんとする男達の姿。]
二人ともっ!!!なに、をっ、してるんだい…!
やめなよ…!!!
[あらん限りの声で叫ぶ。
其の刹那、イレーネの姿が見えたかどうか。]
[ミハエルが先ほど探した中で言われていない場所といえばこの近くでは厩舎が思い立ち]
行って見るか。
[最後のゲルダの言葉が自分に突き刺さるような感覚を感じながら、
そこにつくのは皆に遅れてのことになるだろうか]
――…莫迦はお前もだ。
どうせ狙うならもっと楽なとこにしろよ。
[殺されて遣る心算なんて無かったけれど。
アーベルを誘ったその時から、
危ない橋を渡っている事は理解していて。
頑固な奴だから言ってもダメなんだろうと思っていたけど
一縷の望みを捨てられずにいたのも確かで]
―――ライ!
[名を呼び顔を出した刹那、片方は切りつけられ片方の牙は外れた。
その光景を見て、切りつけられた片方に、先ず真っ先に名を呼んで駆け寄った。]
………銀の……!
[刻まれた傷は極浅い。
なのに酷く熱いのは、そういう事に他ならない。
それでも極少量―――
見られたくないと言われれば、緩く首を振る。]
失態だなんて………
大丈夫、これくらいなら――
[そう名を呼ぶ同胞につげ、何とか進行を抑えようとその傷の上に手を当てた。
コエが聞こえて、そちらを見上げれば、寂しい、だけど強い青色を見た。
その色に、こちらは悲しげな目を向けて。]
[父と呼べと言った人間が居た。
修道院の院長はみんな家族なのだと言った。
信じようと思っていたけれど
容疑者になったその時に其れは裏切られる事となった。
人間と家族になどなれない。
ならば可能性のある者は同族しかあるまい。
イレーネの子が産まれれば――
アーベルが同じになれば――
そう考えてライヒアルトはずっと無茶をしてきた]
─厩舎─
[ゲルダと共に辿り着いた先には先客、詰所へと向かったはずのイレーネの姿と]
ライヒアルト──!
[紡いだのは信じたいと思っていた者の名。
対峙するアーベル共々、赤が散っているのが見えた]
[止めろと叫ぶゲルダ。
その一方でミハエルは二人を注意深く見た]
(ゼルギウスはライヒアルトを人だと言った。
でもこの様子は……───)
[銀を持つアーベルと、何も持たぬライヒアルト。
アーベルの受けた傷を見れば、一目瞭然だったか]
―厩舎―
[そこに近づけばゲルダの切羽詰まったような声がこちらにも聞こえてきて、
急いで、その場にたどり着けば]
な…アーベルっ!
[何より一番に目についたのはアーベルの怪我で、
考えるより先にアーベルのもとに駆け出していたかもしれない]
なにしてるんだよ、こんなところで、二人だけでよっ!
[そう言いながら、その場にたどり着くのと誰かに制止されるのはどちらが早かったか]
――…喰えば、治る、かな。
[その言葉はイレーネへと向けて。
他の人の気配を感じては居たが――
金色は蒼へとむけたまま]
はっ……、失態は一度きりに決まってンだろ。
[何を紡ごうと何をしようと靡かぬアーベルに
リヒトは漆黒の獣へと姿を変え飛び掛かる。
――狙うは咽喉笛。
常に一撃でしとめる狩りの名手は傷を負いながら
その脚に、牙に、爪に、渾身の力を籠めた]
だからって…幼馴染同士が傷つけあうなんて――
そんなの、無いよ…!
[ベッティも遅れて駆けつけてくるだろうか。
制止の声も、もう届くか如何か解らない。]
僕は――――…誰が誰でも
たとえ大事な人たちが人狼でも
――――…構わなかったのに!
[駆け寄ろうとするけれど、距離を遠く感じていて。
誰が狼でも構わなかった。仮令誰かが誰かを殺めても。
それでも―――…全部両手から零れるよりは、ずっと良い。]
ゲルダ! ベッティ!
行っちゃダメだ!!
[今まさにぶつかり合おうとする蒼と黒に駆け寄ろうとする二人を止めようと声を張り上げる。
ゲルダに関しては手を離さぬようにして、向かうのを押さえたことだろう。
叶うなら、空いている手をベッティへと伸ばして腕を掴もうと]
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