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[冷えた空気の中]
[含まれる水分が凍り白く映る息を吐き出し]
[数分前からの目的地に到着したと気付いてフードを払った]
[周囲に遺り漂う白煙に、けほ、と小さく咳をひとつ]
……失礼。
此の辺りには……
[問いが途切れたのは]
[二人の上から降りてきた――否、落ちてきた、影の所為]
女がそういう雑なことをするな。
[落ちてきた彼女にそう告げる。]
[と、声がその前にかかっていたことを思い出し其方を見]
今晩和
[とさり。
存外軽い音を立てて着地。]
いやァ、済まないねェ。
ちょっくら面倒ごとに。
[けらけら。
手を振り反省の色の無い笑み。]
面倒……ね。
ま、程ほどにな。
[呆れているようなそうでもないような、どうとでも取れる口調で言いつつ、煙草を携帯灰皿に放り込んで]
……んで、なんか用かい、そこの兄さん?
[青年に向き直り、軽い口調で問いかけ]
[ぱたぱた。
着物に付いた土埃を払う。]
巻き込みはしないから安心しなよゥ?
アタシの問題はアタシで解決するさね。
[にこにこ。
真意の読めない笑みを浮かべて。]
[勢いの割に存外小さな着地音]
[其れを見届けてから]
[改めて三人に向けて会釈]
……今晩和。
[質問を繰り返すタイミングを見失い戸惑って]
[其処へ、軽い口調で問われる声]
ああ…此の辺りに宿か其れに類するものは在るだろうか。
数日休みたいのだが……
[肩に負っていた荷を地に落とす]
[旅衣装の青年の顔色が僅かに優れないことに気付くか否か]
ここでいいんじゃないかい?
[とん、と。
僅か近付けば青年を覗き込むように。]
……まァ、外は寒いしねェ。
ゆっくり中で休むといいよゥ。
宿?
ああ、それなら……。
[乏しい灯りの下でも、青年の顔色に気がついたのは職業柄の夜目故か。
が、それには触れずに肩越しに背後の建物を振り返って]
ここの集会場。
自炊できるんなら、数日滞在自由ってコトになってるが。
[理由は知らんけど、とあっけらかん、と付け加え]
まあ、料理はかなり腕のいいのがいるから、心配ないと思うぜ?
……何やら、破壊魔の類もいるようないないようなだが。
[……それはどんな認識なのかと]
……此処?
[双方から同様の回答が返り、建物を見上げかけ]
[見慣れぬ東洋の履物、其れが奏でる微かな音]
[近くなった女性の顔に、仄かな微笑を浮かべてみせ]
……そうさせてもらおう。
感謝する。
[そう告げてから視線を男の方へ]
[何処か曖昧な微笑は其の侭に]
自炊は問題無い。
[言って]
……破壊魔?
[問う]
[青年の問いに、ひょい、と肩をすくめ]
なんか知らんが、昼間、そこの扉が見事にぶち抜かれててな。
夜中冷えるし、防犯にも問題あるんで、直したとこなんだが。
……普通に開く扉、破壊して押し通るとか、普通の感覚感覚じゃねーな、と思ったんで、仮称で破壊魔。
[何気に酷い……というか、酷すぎる認識のような]
[妙に楽しげなアヤメの様子に、やれやれ、とやや大げさに息を吐き]
……そりゃ、どんな相性なんだよ?
つうか、俺は建具屋じゃねえってのに。
ちゃあんと直ってるねェ。
大したもんだ、うんうん。
[しげしげと眺める。
カルロスの溜息は気にしない。]
立ち話もなんだ。
中へ中へってね。
壊れて良いものならば其れでも良いだろうが……
……相性とは話が異なる気がするのだが……?
[僅か、首を傾げるように]
[何が壊れたと問う前に答えは返る]
扉……?
[見遣るも見事に修繕された扉に瞬き数度]
……直したのか。
随分と……
[扉に手を伸ばし、開く]
……見事な修繕だな。
まあ、あちこち流れてる最中に、建具屋やらなにやらの手伝いしてた時期もあったんでな。
[見事な、という言葉に何となく苦笑しつつ]
ま、冷えてきたし……紅茶でよけりゃ淹れるが、飲むか?
飯は、ちまい料理人がカレー煮てた……な、確か。
[どこまでも軽い口調で言いつつ。
空を見ているシャロンにも、中入ろうや、と声をかけ、中へ]
[扉を潜って]
[真っ先に目に映ったのは]
……犬?
[首を傾げ]
[一度振り返って二人が入ってくるのを見てから扉を閉じる]
紅茶か……頼んでも良いだろうか?
[食事に関しては言にせず]
[空いている椅子の傍に荷を下ろし]
[外套を脱いで椅子の背へ]
お、わんこ起きてたのか。
[青年を見つめる犬の様子に軽く言って。
頼んでも良いだろうか、との問いにはああ、と頷く]
ま、自分が飲みたいってのもあるし、それなら全員分まとめて淹れちまえって事だから、気にしなさんな。
[にや、と笑ってこう言うと、すたすたと台所へ]
[犬は大人しく撫でられてくれて]
[何故か笑みは止まらずに]
……ああ、なら、遠慮なく。
[台所へ向かう男の背に声を投げて]
[擦り寄ってきた犬を飽きることなく撫で続ける]
[声をかけられても、しばらくは空を、星を眺めた儘に。]
[瞳に浮かぶは何の感情か。]
…あぁ。中に。
[然し二人が入っても、星を眺めるのは止めず]
[尾が揺れる度に床と触れて音を立てる]
[柔らかそうな毛並に誘われるように]
[ゆるりと犬を抱くようにして]
[溜息のような]
[体内に篭る熱を吐き出すような]
[深い呼吸を吐き出した]
……ああ、気持ちが良いな。
[ぽふり]
[顔を埋めて目蓋を閉じる]
犬が好きなのか。
[やってきたばかりの青年を見て呟き。]
[犬の首を傾げる姿には 犬 な の に 器 用 だ とか思ったかもしれないが約束を踏む犬なので特別顔に出すことはなく。]
[自分はふらり部屋の中]
…クロゥディ
[本を手にした儘、眠る妹に口元を和ませ]
[湯を沸かしてカップとポットを温めて。
温めたポットに茶葉入れて、しっかり沸騰した湯を注ぎ、素早く蓋をして蒸らす。
時間を計り、茶葉が開くタイミングをきっちり読んで、中を軽くかき回し、濃さを均一に。
茶漉しを使って葉を濾しながら回し次ぎ。
白いカップの内に浮かぶ、茜色]
いっちょあがり、と。
[なんでそんなに手際がいいのやら、と突っ込んでも多分答えない]
[ぴんと立つ耳]
[其れに気付いてそぅと離れ]
……驚かせてしまったかな。
すまなかった。
[見当違いの回答と]
[ぽふり、頭を撫でる手]
[かけられた声に視線を向け]
[其処で漸く、先程追ってこなかった姿が在るのに気付いて]
……そうだな。
どちらかと言うならば好きな方だろうか。
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