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ミリィは人間。ああ……ええ、そうでしたか。
[そうか、死者の声が聞こえるとはこういうことなのか、と改めて気付きながら。]
あ、いえお引止めしてすみませんでした。
[ぺこりと慌てて頭を下げる。]
私は宿の方に行きます。
アーベルの様子が気になりますから。
[それでは、とオトフリートと別れた。]
きっと気に入ると思うよ。
私も始めは、時間忘れちゃうくらいに魅入ってた。
[そう微笑み、何かあったかには苦笑する。
けれど苦笑は虚勢。無理にでも笑っていれば、少し前に見たあの赤い海を忘れられると思ったが…無理だった。表情は見る間に翳る。]
…姉さんが、私の部屋で死んでたの。
人狼に、殺されて。
あ…私は丁度女将さん達と一緒だったから、疑われずには済んだんだけど。
だけど、もう、騒ぎが終わるまでは帰れない。
[顔を覗き込まれたが、視線は落ちて目は合わなかった。]
もしくは。
[少年の止まる気配に、足を止めた。
ゆるりと振り返り]
――俺が人狼で、身内を殺す訳がないと思わせたくてやったか。
[疑いを助長させるような台詞を、敢えて紡いだ]
人狼が俺に、何らかの影響を与えたかったか。
そんなところかな。
俺は外に出ていたから、人狼には出くわさなかった。
さっきも言ったけれど、
ゼーナッシェさんに会いに、診療所に行ったりしていたから。
一寸、聞きたい事があって。
[物理面については答えるも、精神面に関しては口にしなかった。
再び前へと向き直り、歩みだした。
白猫の姿は、何時の間にか消えている]
[翳る表情に絵の話は蚊帳の外]
…なん、だって…?
イレーネの部屋で……それって、イレーネが狙われた、ってことじゃないのか?
間違えて、他の人を襲ったって、ことなんじゃ…。
[両肩に乗せる手に力が籠る。
僅か震えているのがイレーネには分かったことだろう]
…疑われなかったのは、良かったけど…。
それじゃあ、確かに戻れない、な。
……なら、うちに、来るか?
と言っても、俺も工房に厄介になってる身だけど。
[落ちる視線に眉根を寄せ。
ふと思いついたことを口にする]
何を基準に…か。
[暫く考えるように俯いていたが、頭をボリボリとかきむしり]
んー、よくわかんねえな。そーいうのは。
誰かを此の手で殺すのかもしんねーけど。
そういうのはさ、絶対納得なんてできねーよ。うん。けど納得できなくたってやらなきゃなんねー時もあるわけだろ。
…それなら、後悔も…よくわかんねーけど罪とかも、全部背負って生きてく覚悟ができるかどうかなんだろな…。うん。
[また頭をボリボリと掻いて]
って、これじゃあ答えにはなってねえよな。
[と、苦笑した]
< なぁ。
白猫は、小さく鳴いた。
他と変わらない、それでいて、何処か違和感のある声。
白金の眸が、規則的に二度、瞬く。
それきり身動ぎすらせず、高きにある、双つ翠を見詰めた >
全てを背負って、生きる、覚悟。
[小さな呟き。
ふ、と、笑みが掠めた]
あ、いえ……俺の方こそ、おかしな事を聞いてしまってすみません。
……いつまでも引き止めてちゃ悪いし、俺も行きたい所がありますから、これで失礼します。
[それじゃ、と言いつつ一礼して、ゆっくりと歩き出す。
先に行こうと思っていた、宿の方へと]
…兄ちゃん…
[アーベルがこういう物言いをすることはある程度わかってはいるものの。
それでも狼かと怖くなって、軽く肩を振るわせる]
…そっか、兄ちゃんは出かけてたんだ…
兄ちゃんが狼じゃないんなら…兄ちゃんだけでも無事でよかった、と思うよ。
[返事をする言葉は少し震えていた]
< それでも尚、白猫は動かなかった。
近くなった翠を、眸に映し込む。
先日、現したばかりの、幻の空の緑に似た色。
されど、それは見る見るうちに翳りを帯びてゆく。
昏く、昏く――限りなく闇に近い、暗緑色。
蠢くように、絶えず、揺らめいている >
[辿り着いた宿はひっそりと暗く、開いている様子もなかったが。]
もしアーベルが居ても、
さすがに今日は酒場開いてないだろうしな……。
[不気味に静まり返った宿の前で、独り言をぽつり。]
アーベル! 居る? アーベル!
[とりあえず、宿の扉を叩いてみた。]
そう?
俺は――俺が襲われれば良かったと思うよ。
[声の震えに気付いていながら、口調は淡々としていた。
普段の、冗談めかした笑みは、其処にはない]
……見て、みたかったしね。
[白猫の瞳が翳りを帯びてゆくのに合わせるように。
双つの翠は昏い色に、薄い色に。
そして暗紅色へと変化する]
『お見事です』
[風には乗らない、小さな小さな囁き]
[ふるふると首を振る。違う、ではなく、分からないの意を含め。
ふと微かに震える指に気づいて、片手を重ねた。]
えっと…いいの?
それは嬉しいけど、工房の人たちは……あ、今は居ないんだっけ。
[申し出には顔をあげて。
翳りはまだ取れてはいないが、表情はさっきよりいくらか上向いたものになっていた。]
[立ち去るエーリッヒに「ああ」と頷いて手を振りながら]
いや、俺も色んな奴と話しといた方がいいと思ってたしな。かまわねーよ。
[別れてから、再び診療所の方を向き]
さてっと、行ってみますかね。
[重ねられる手にほんの少し、震えが止まる。
手から伝わるイレーネの体温が身体全体へ広がるような感覚を覚えながら]
…この間から戻ってこない。
多分、避難したんだろう。
一言も言わず、書置きも無かったけどね。
来るのは、問題無いよ。
寝るスペースもあるし。
[良いのか、と訊ねるイレーネに一つ頷きを返す]
[ハインリヒと別れた後、足を向けるのは宿の方。
そちらに近づけば、聞きなれた声が耳に届き]
あれは……ユーディ?
[小さく呟いて、やや、足を速める]
< 彼がそう囁いたか、否かの瞬間。
眸から色は失われた。
次に出でたのは、
初めは中心に一点のみの薄い赤。
生まれたばかりの色は広がり、
深く、深く、
湧き出る血のように染まり、
闇の色を帯びて、
白との斑模様と化してゆく。
されど僅かに残るそれも、次第に暗紅に塗り潰された >
……居ないのかな。
[宿の周りを一周して、中の様子を窺うものの、それで何が判るわけでもない。ただ、微かに――気のせいかもしれなかったが――血の匂いが、漂っているようにも感じた。
それは、昨夜の惨劇の残り香だったろうか。]
[表に戻って、念のためにもう一度アーベルの名前を呼ぶ。
しかし、誰も出てくる気配がないのは相変わらずだった。]
< ――クルルゥ、
猫には似つかわしくない声があがる。
染まった眸のきょろきょろと動く様は、
狂気めいたものを感じさせた >
[耳に、熱を感じた。
刺すような痛み。僅か、眉を顰める]
……成る程ね。
[呟いて、歩みを速める。
診療所の建物と、その傍の人影が見えた]
[伸ばしていた手で白猫を抱き上げる。
胸元まで引き寄せれば、人ではない力を篭めた]
『いらっしゃるなら、どうぞ』
[熱を孕んだ囁きがその耳に注ぎ込まれる]
…そっか。
[ユリアンに何も言わずに消えてしまった事には、少し眉根を寄せむぅと行ったような表情を浮かべ。
少し考える。
宿でもよかったが、エルザらが死んだ後で部屋を借りるのは躊躇われていたのもあり。
またユリアンの傍に居られるのは、この状況下では何より有難かったので。]
…えっと、それじゃ、お邪魔していい?騒ぎの間だけ…。
[宜しくお願いしますと、ぺこり頭を下げて。
置いていた荷物を持ち、ユリアンが工房へと歩き出すならその後へと続くだろう。]
< 白猫の形をしたモノは、痛みを感じてはいないか、
小さく唸りをあげた侭。
されどそれは警戒ではなく何かの呼応するかのように >
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