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―第一階層 通路(艦橋)―
[ノブ達はどうしたか、それには取り合わずにオーフェンへと視線を戻す。]
良いか、オーフェン。
撃たれればこうして血が出る、撃たれる場所が悪ければ人は死ぬ。
それも至って簡単にだ。
これは遊びじゃない、死にたくなければ下手な行動はとるな。
お前だけじゃない、お前を守ろうとしてくれる人まで危険に晒すことになるぞ。
…良いな?
[そう言うと立ち上がり、踵を返して元きた道を戻ろうとしたところで、少年の父の声が聞こえてきただろうか。]
─第三階層・通路─
[ジョエルから洩れた言葉>>114に声を返しはせず、ちらと見上げるだけ。
来た時と同じように遺体は器用に避けつつ、赤い足跡を増やして行った]
[遠くにいた人間>>109は動きを止めていた為に、実際にその姿を見るまで認識することはなかった。
いざ目にした時には、明るい表情と声を向けるジョエルとは対照的にその場で立ち止まり。
スティーブの出方を見るように、じぃっと見詰めていた]
─ 第三階層 通路 ─
[>>114>>118 視界に現れたのはヒトではない、アンドロイドと機械犬。
駆け寄ることはせずに、じっと見詰め。
しばしの思考の後に一旦右手の電子銃を下ろした。
ヒトならばパニックを起こすだろう状況だが、機械たるこの一人と一匹ならばそれも少なかろうと言う判断。
言葉が通じるのであれば、問答無用に銃を向ける必要性は今のところ感じられなかった]
この状況で笑えって方が無理な話だ。
[元よりほとんど笑うことはない。
浮かない顔と言うよりは無表情なだけなのだが、このアンドロイドに言わせれば同じようなものなのだろう]
ジョエル、他のフロアの様子は見て来たか?
[このフロアは見ての通りだと言わんばかりに説明はしない。
アンドロイドの顔に殴られた痕が未だに残っていたなら、バンダナの奥で眉根を寄せ瞳を細めただろうが、状況が状況故に何か言うことは無く。
今はただ状況の把握に努めようと言葉を紡いだ]
─ 第一階層・通路(艦橋前)─
[脱力>>111やオーラ>>116に気づければ今のような子供になっているはずがない。
そういうわけでどっちにも、きょとんとしたまま、講義にははーいと頷いた。
それどころじゃない、というは、一応理解している。すぐ忘れるが。
リディアから>>117言われた事には、何回か瞬いた後でこくり、一つ頷く。]
知ってるよ、おれもいっぱい血が出た事あるし。
だから怪我はしないほうがいいし、はやく治さないといけないんだ。
[エリカも怪我してると知ればそっちも見て言う。
当時の記憶は曖昧で、今思い出せるのは「とても痛かった」という事象のみ。
簡単に死ぬとか、危険に晒すとか、そいういう事はだいぶ難しくて、困った顔のままだったが。]
あっ、とーちゃん!
[聞こえてきた聞き覚えのある声に、表情は一気に明るくなってそっちに向かって駆け出した。]
『船内に残りました皆様にお伝えします』
[船内に流れる機械音声、それは生き残った人たちの耳に届くことだろう]
『船長及び、指揮系統者の多数の死亡を確認。船の通常航行は不能と判断し、これより特殊権限によりこの船は自動的に目的の港に向かいます』
[緊急事態の時には港に無事たどり着けるようにあらかじめ組まれているプログラム。
本来ならば救命や事故対処のために組まれていたそれは、管理権限者の死亡が確認されそのIDも使えない状況となると容易に書き換えることもできないだろう]
『なお、現在の船内の生存者は Franca Olivero、Steve=Hargreaves、Orphen=Balada、Carlos=Balada、Erica Kirchenlied、Nob Oswald Voland Akatuki、PTr-585d、
BAPT-0403 -Joel-、Lydia Stone、以上9名となります』
[告げられるのはあまりにも少ない生存者の数]
『また、臨時プログラムの作動条件を満たした為これより臨時プログラムを作動いたします。
現在船内のセンサーを使い、PMCの船内生存を確認しております。皆様には決められました時刻に集まり手持ちの武器で、誰かを選び撃ってもらいます。
PMCが退治されるまでの間、これを繰り返す形となります。
なお皆様が従わない場合には船内生存者の殲滅プログラムが作動いたします』
[要約すれば助かりたければ殺しあえとそういった内容だった]
[明るい笑顔でこちらに駆けてくる姿、男の表情に柔らかなものが浮かぶ。
それでもやや険しい表情にすぐになり]
あまり心配をかけさせないでくれ……
[今はきつく叱ることはしない、無事でいたことがなによりだった。
息子と一緒にいたらしい面々、特にノブには一度頭を下げて]
ありがとう、オーフのこと保護していてくれていたようで。
本来なら俺がしなきゃいけないことなのにな…。
[父親としては今回のこともまた失格なのだろうとは自覚していた]
まぁ、とにかく無事でよかった。
[けれども生存を喜べる時間はそう長くはなかった。すぐに流れる放送が耳に入ったために…]
─ 第三階層 通路 ─
[お互いに動く事のないスティーヴとパトラッシュを余所に、ジョエルはスティーヴへと近付く。
スティーヴの指摘>>120に電子音-vuuu-を響かせた後に、頷いた。]
なるほど、確かに。
[殴られた痕は未だにあったが、この状況では軽症だ。それよりは左腕のレーザー銃の弾痕の方が、別所の状況をはるかに語っているだろう。
電子音-viii-がして、ひとつ間をおいて、]
整備室でもPMCが発見されたよ、そこから撃ち合いだ
一階層通路でも見た
通路の状況はこことあまり変わらないが、上の方が少ない
他は確認してないけど、声や音はたくさん聞こえてた
[見てきた箇所の説明をした。]
─第三階層・通路─
[スティーヴが銃を下ろした>>120のを見、とりあえず危険はないと判断したか、視線を外す。
彼とジョエルの話を余所に――尤も音を拾う為耳は立てていたが――その場に座り込み、後ろ足を使って首の辺りをかかかと掻いていた。
如何にも犬らしい所作だが、ノミ等がいるわけではないし特に意味もない。
足裏についたままの赤色が少しだけ毛にも移ったが、機械犬は気にしていなかった]
[その内艦内に機械音声が鳴り響けば、その動きもぴたりと止んだ。
数少ない生存者の数を聴覚は拾い、機械の脳に記憶する。
ほぼ同時に、瞳の奥の赤い明滅が早くなった]
─ 第一階層・通路 ─
[どーんといつも通りにタックルしてから、父親の心配そうな声には謝った。]
ごめんなさぁい。
[言いつつも表情は笑顔だったが。
父親の程近くに人がいたなら、きょとりとそちらも見ただろう。
放送の長い説明は相変わらず分らっていないが。]
あ、おれの名前。とーちゃんも言われたね。
にーちゃんとねーちゃんたちも?
[父親以外のフルネームは知らない、覚えていない為、そちらを振り返って視線は大人の間を彷徨っていた。]
―第一階層 通路(艦橋)―
[声の聞こえてきた方へと少年が駆け出したのを見て表情が少し和らいだ刹那。
恐らくは艦内全てに響いたであろう放送に目を見張った。]
なん…だと……?
[艦長以下指揮系統者全員が死亡しただけでなく、生存者は此処にいる皆を含めてもほんの一握りという現実と。
それに続いて告げられた指示の示す事実は。]
…今、生きている者の中にまだPMCがいる、ということか。
[本来ならば生き残った者同士協力しあわねばならないというのに、それは出来そうにない。
やるせない感情に表情を歪ませた。**]
─ 第一階層・通路(艦橋前)─
……ちょ、ま。
[艦橋の状態から、権限者が、というのは察しがついていた。
だから、緊急航行プログラムが作動するのも予測はしていた──のだが]
何なんよ、その、臨時プログラム、て。
そんなん入れたとか、ウチ、聞いとらんよ!?
[少なくとも、上からは聞いてはいない。
だからこそ疑問は浮かび、そして]
……SS権限での、「おかーさま」へのアクセス……。
[先に気づいたささやかな異変へと記憶はたどり着く]
危険物の管理不行き届きの挙句に、こぉんな無茶振るとか。
……やっぱ、生物学者ってぇ連中だけは、信用したないわ、ウチは。
[小さな声で吐き捨てる、その瞳に宿る光は、くらいもの。**]
─ 第三階層 通路 ─
そうか。
思ったよりも広範囲に散らばってたようだな。
上の方が少ないのは、ここを見ても明らかだろう。
転がってるのは研究者だけじゃねぇからな。
[アンドロイドの報告>>124を聞いて、左手で顎を撫でた。
上に居た者がこのフロアに押しかけたと言うのは目に見えている]
非常時だからこそ冷静な判断を、と言っても出来る奴の方が少ねぇわな。
起きちまったものはもうどうにもならん。
やれることをするしかねぇ。
[そう言って進路をエレベーターホールへと向け。
傍に居るアンドロイドの横を抜けようとする。
その際にジョエルの左腕の弾痕に気付いたが、自ら治療を申し出ることは無かった]
―第一階層・通路―
[息子がフランの方に視線を向けると]
彼女はフラン、来る途中でいろいろあって、一緒にここに来ることになった。
[その場にいた他の人への説明も含めて彼女について簡単にそう伝える。彼女自身からの自己紹介もあったかもしれない。
結果として彼女は命拾いをしたが、今おかれてる状況を考えればそれが幸運とはとても言いにくいものだったかもしれいないが。
生存者の名前は9名、今この場にいるのは6人、他の三つの名前は自分もよく知るもの、スティーヴと目立つロボット組二名]
嬉しくない置き土産と情報ばかりだな…
[呟いて状況理解していない息子の頭を撫でる。
オーフ生かすために今自分ができることをと*考えながら*]
─ 第三階層 通路 ─
そうか、悪い
俺のせいかもしれない
[電子音-vuuu-が響き取り出した記憶は、「お前が悪い」と言うブラウンの声。生存者の中に彼の名はなかった。
次いで「お前が悪いわけではないよ」と言うリディアの声も取り出される。 ――長い電子音-viiiiiiiii-]
冷静な判断か…
やれる事ってーのは、さっきの放送か?
[治療をしてもらうつもりはなかったのでこちらも同じく申し出る事はない。横を抜けようとするスティーヴに、横を抜けた後に、振り返り]
待てよ探してたんだ
[と言った後に、探していた理由を思い出す。響く電子音-vuuuu-。
訊ねたかったのは対処法。先ほど聞こえた放送内容のみが、それなのだろう。けれど訊ねる。]
俺はこれからどうすればいい?
─ 第一階層・通路(艦橋前)─
俺も聞き覚えがない。
SS権限の介入?
……馬鹿にしてる。
[エリカの宿す暗い光に負けず劣らぬ剣呑な光を浮かべた。
頭ごなしの対策を取られて気分良いわけがない。
しかも命を掛けろと強要されるとあれば尚のこと]
うん。俺の名前もちゃんと呼ばれてたよ。面倒なフルネームで。
艦橋、端末だけでも生きてたら解除試してみっか…?
[オーフェン>>128の視線に気づいて頷いた後、沈黙する扉を見て呟くのは誰かに静止されただろうか。
下手打てば速攻で殲滅プログラムが働くかもしれない。その危険性は分かってもいるので半分冗談半分本気の呟きだった。
どこかで見掛けた覚えだけはあった船員の名前をカルロスに教えられて、フランには軽く会釈した]
──…臨時プログラムに従いPMCを駆逐しろ。
殲滅プログラムを作動させらるのもごめんだ。
[そう告げて、視線を機械犬にも向ける]
パトラッシュ、お前もだ。
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