80 夜天銀月
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―昨日―
うん。
あたし、エリお兄ちゃん大好きだからね?
[雪嵐と比べ、感情の薄くなってしまった慕っている人>>52を見上げながら、二重の意味を込めて思いを口にする。
それと共に少女の頬は徐々に朱に染まっていったが、どうとられただろうか。
反応がどうであれ、広間の暖炉近くで考え事しながらを大人しく暖まっている。]
[アプフェルクーヘンとホットミルクが運ばれてきた時は、幸せな表情となって食べ始め。
ゆっくりと味わうよに食べ終えた後。
真剣な眼差しで。先程考えていた事を、口にしようと開く。]
(109) 2013/01/12(Sat) 16:44:38
……あの、さ。お祖父ちゃん…いなくなっちゃった、けど。
[祖父に身に起きた事を口に出すと、涙目になる。
だが生きている祖父に、もう会うことが出来ないのは理解っている。]
花壇に植えた春を告げる花が咲いたらさ。
一緒に見よう?二人で。 ……だめ?
[きゅぅ、と仔犬のように上目遣いでエーリッヒを見上げたが。
少女の口にした言葉に、青年はどう返しただろうか。]
(110) 2013/01/12(Sat) 16:45:30
[その後、少女は暫く広間にいて体を暖めた後。
血が流れた自室がどうなったかを確認しに行って。
遺体は運び出され、血が拭き取られていた事に目を瞬かせた。]
…お礼、言わなきゃ。
[狩人の青年に助けてくれた礼を言ってなかった、と呟いて。
毛布等々、広間へと持ち込んで眠りについた。
誰かに見つかったら、コッテリと絞られただろうが。
新たな命の喪失にツルは背の中程まで伸び、新たな蕾をつけては膨らんでいく。
完全に花開くことがないのは、少女が朱花としての覚醒を拒絶しているからか。]
(111) 2013/01/12(Sat) 16:45:50
[目覚めは、外から聞こえてきたローザの悲痛な声>>76。]
…う、ぅ?
……ろずねぇ?
[くし、と目を擦りながら起き上がり。
もぞもぞ、と毛布の中で服を着替えようとした、その途中。]
…あれ。
痣が…拡がってる。
花の色もこんな濃かったっけ…?
[少女は痣の異常をここで初めて認識した。
―薄桃色だった花色は、濃桃色へと変化していた。]
(112) 2013/01/12(Sat) 16:59:05
少女 ベアトリーチェは、メモを貼った。
2013/01/12(Sat) 17:01:55
─ 翌朝/外 ─
[名前呼ばれとる>>103>>107のに、耳ん届く音はどっか遠い。
気ぃ失うことはあらへんかったけど、はたはた涙零したまま、しばらく動けへんかった。
もう一人、ミリィん名前を呼ぶ声>>108が聞こえて、ようやく、そっちん方に顔向けれた。
零れる涙隠す余裕なんてあらへん]
…… アベルさん …… クロエさん ……
… ミリィ … 死んでもうた …
[泣き顔向けて、か細い声でゆぅた]
(113) 2013/01/12(Sat) 17:05:16
[誰が人狼で、誰がそうやないかなんて、見ただけでは分かれへん。
見える仕草からそん辺り見極められぇほど、うちは冷静やなかってん。
やからうち、目ん前で言葉失っとぉ2人も信じきれてへんかった。
今は全員が疑いん対象やねん]
…… ミリィ …… 中、はこぶ ……
[抱き締めていたミリィの腕持って背負う体勢んなる。
足は引き摺る形んなってもうた。
堪忍な、ミリィ]
(114) 2013/01/12(Sat) 17:05:20
研究生 エーリッヒは、メモを貼った。
2013/01/12(Sat) 17:08:40
─ 翌朝・外 ─
[ぎゅ。と目を瞑れば、透明な雫が頬を濡らしゆく。
それで少し視界が戻った。
振り返るローザの泣き顔>>113に、また新たな涙が浮かぶ]
ミリィ……
[その声に、漸く彼女の元へと足を踏み出した。
ふらりとした足取りで、妹分の幼馴染の元へ行く。
ローザの内心を知る由はない。
だから、彼女が一人でミリィを背負おうとするのに驚いた]
(115) 2013/01/12(Sat) 17:12:01
…っ、一人じゃ…!
[無理だと、ミリィの身体へと手を伸ばした。
ローザの背に負われたミリィの頭が、俯いてだらりと下がる。
力ない動きが本当に死を思わせて、顔が歪んだ]
このままじゃ、ミリィが傷つく。
一緒に運ばせて。
[アーベルも手を貸してくれるだろう。
短く願って、ローザへと目を向けた]
(116) 2013/01/12(Sat) 17:16:30
[痣の異常も気になったが、ローザの方が先決で。
着替えを終えると、外へと向かった。
少女が朱花に覚醒しないのは、覚醒してしまえば今までの生活に戻れないと心のどこかで思っていたから。
祖父が亡くなり、目の前で旅人が亡くなった時点で。
もう戻れないのだと認識していなかった。]
(117) 2013/01/12(Sat) 17:26:37
─ 翌朝/外 ─
[傷付くて言われて>>116下を見た。
次いでクロエさんの顔見て、小さく頷いてん]
……ん。
[頷きはしたけど、3人で運ぶよりやったらアベルさん1人に頼んだ方が運びやすかったかもしれん。
そうなるんやったら運ぶんは任せぇことんした。
これ以上ミリィ傷付いてまうのはうちかて望まんもん]
(118) 2013/01/12(Sat) 17:26:43
家事手伝い ローザは、細工師 クロエに話の続きを促した。
2013/01/12(Sat) 17:26:56
─ 前日/広間 ─
[向けられる言葉と、その後の反応と。>>109
そこにこもる想いは知るや知らずや。
感情の薄れた翠には、それは浮かばずに]
はい、はい。
何度も繰り返さなくていいよ。
[相変わらず、あやすような態度のままでこう言って、厨房へ。
ケーキとミルクを用意して戻り、幸せそうな表情を横目に手に取るのは、テーブルの上の御伽噺の本]
……御伽噺の『幻燈歌』、か。
[呟いて、目を通していく。
今まで、遠ざけられてきた伝承。
描かれる挿絵の月は紅く、その下で哂う黒い狼の影共々、禍々しく描かれて。
対して、蒼と朱の花に取り囲まれた白き衣纏う者たちは神々しく。
神のいとし子と歌われるに足る姿に描かれていた]
(119) 2013/01/12(Sat) 17:32:40
……ん? どした、ビーチェ。
[御伽話の本を眺めつつ、廻る思索は呼びかけ>>110に遮られる。
本から上げた翠に映るのは、真摯な表情]
……花壇の花が、咲いたら……?
[仔犬さながらの上目遣いでの懇願。
緩く首が傾いで、しばし、言葉が途切れた]
ああ。
……春を迎えられたら、な。
[空白を経て、返したのはそんな言葉。
それが叶うかどうかなどは、わからないが。
少なくとも、そう、返す刹那には──翠には、あたたかさらしきものが戻っていた]
(120) 2013/01/12(Sat) 17:32:54
─ 前日/温室 ─
[あたたかさが戻ったのは、刹那のこと。
翠はすぐにまた、感情を失した平坦ないろを織り成して。
しばらくはそうして付き添っていたものの、ベアトリーチェが落ち着いた頃合いを見計らい、その側を離れて二階にある温室へと足を向けた]
……あー……。
どたばたしてて、水遣り、サボってたから、なぁ。
[温室の中の彩りは、いつの間にか一部が翳っていて。
幾度目か、苦笑を滲ませた後、その世話に動き出す。
そうする事で、しばしの間。
幾つかの現実から、目を逸らす時間に浸ろうと。**]
(121) 2013/01/12(Sat) 17:33:03
―翌朝 外―
[声が聞こえてきたと思う場所に、着き。
目に入ってきた状況に目を瞬かせ。]
……ロズお姉ちゃん。ミリィお姉ちゃん、どうしたの?
[そっと問いを口にする。
何故か、良くないことが起こったような。
そんな気がしたから。]
(122) 2013/01/12(Sat) 17:33:04
研究生 エーリッヒは、メモを貼った。
2013/01/12(Sat) 17:34:44
…ありがと。
[頷くローザに、こちらも短く礼を口にする>>118
そうして、ちらりと傍らのアーベルを見た。
彼がミリィと親しくしていたのは知っている。
彼が抱えて運んでくれるなら、ミリィも喜ぶだろうと思った。
恐らくはその方が運びやすいだろうから]
じゃあ、お願い。
[ミリィをアーベルの手に委ねて先に立ち、
玄関のドアを開けるなどすることにした。
歩き出す前、ローザの肩に手を伸ばす]
…呼吸は?
[大丈夫かと思ってしまうのは、昨夜のことがあるからだ]
(123) 2013/01/12(Sat) 17:35:08
─ 翌朝/外 ─
[気付いたら、ベスも外ん来とった>>122。
問いかけにふる、と首を横に振る]
…… 死んでもうてん ……
[包み隠すことなんてせんかった。
隠したってどうにもならへんもん]
(124) 2013/01/12(Sat) 17:44:20
[屋敷戻ろ思て足動かそうとしたら、肩に手が触れた>>123]
………ずっと、苦しいで。
[じわじわとした息苦しさは消えてへん。
やからそう答えて、右手首に当てた。
昨日ほど取り乱したりはしてへん。
してへんけど、苦しゅうないっちゅーことはあらへんかった]
(125) 2013/01/12(Sat) 17:44:27
ベアトリーチェ…
[少女の問いかけ>>122はローザへと向いていた。
だからローザの答えを聞きながら、顔のみ向けることになる。
少女の声に振り返るより前に、袖で目元を拭った。
泣いたあとは残ってしまうだろうけど涙は拭い、]
中に運ぶから、行こう。
[ぽつりと促す声は、常にないほど低く暗い響きになった]
(126) 2013/01/12(Sat) 17:56:50
…そ、か。薬、分からないから……
気をつけて。
[もうミリィの手は頼れないから、と。
言えばまた、声が涙に滲みそうになる。
明確なものであれば兎も角、
今はこちらもローザの警戒>>114に気付けるほどの余裕はない。
だから昨夜と同じ調子で声を掛けて歩きはじめた]
(127) 2013/01/12(Sat) 17:59:51
細工師 クロエは、メモを貼った。
2013/01/12(Sat) 18:25:35
─ 翌朝/外 ─
…ん。
[クロエさん>>127に返す声はものっそ短い。
それ以上ゆぅことはあらへんかったからや。
薬で苦しさ緩和出来ぃけど、完全に治すことは出来へんねん。
気ぃつけても、どうにもならんもんでもあった]
ベス、行こ。
[中戻るためんベスに手ぇ差し伸べた。
そん動きはなんでか自然と出来てん。
ベスん対してだけは、無意識に警戒が薄れとった。
やけど、手とか服にちぃとばかし紅いもん付いとったから、避けられたかもしれん。
そん場合は傍歩いて屋敷入ろう思て歩き始めた]
(128) 2013/01/12(Sat) 18:25:44
…嘘。な んで、誰に…?
昨日、お祖父ちゃんとおじさん、死んだのに。
今日は、ミリィお姉ちゃんなの…?
[端的に告げられた事>>124に眼を見開いて、じわりと目に涙が溜まる。
昨日ライヒアルトが広間で話していた内容を、
自室で休んでいた少女は知らない。]
……ん。
[ローザから伸ばされた手についた紅>>128に、躊躇ったものの。
いつも小麦粉などを運んでくれて、甘えさせてくれる人を言葉以外で安心させたくて。
こちらも手を伸ばして、ぎゅ、と握り返した。]
(129) 2013/01/12(Sat) 18:32:45
─ 翌朝/外 ─
………うん、今日は、ミリィやった。
[時間経ったら涙枯れてもうたんかな、もう目から零れて来ぃへんかった。
ベスの声>>129に頷いて、肯定繰り返してん]
…たぶん…ううん、多分やない。
人狼にやられたんは、確かや。
[誰に、て部分にはっきり口ん出した]
人狼探さな、終わらへん。
[やけど、人狼探すには────]
(130) 2013/01/12(Sat) 18:44:10
[そん方法頭に思い浮かべて顔顰めとったら、ベスのちっさい手ぇがうちん手ぇ握ってくれた。
ちょっとだけ、気ぃ解れてくんが分かる。
雪ん中で冷たいミリィ触って冷えてた手ぇが、ほんわかあったまるんを感じた。
そん後は皆で屋敷戻って、ミリィを部屋に連れてってもらう。
運ぶんは完全にアベルさんに任せてもうた。
うちは2階に上がらんで、広間に向かってん。
ベスが他んとこ行くゆぅんやったら、握った手ぇ離したった。
広間に誰かおったんならミリィんこと伝えて、暖炉ん傍行って薪追加しながら身体あっためる。
頭ん中では、どないしたらええんやろ、ってずっと考えとった]
(131) 2013/01/12(Sat) 18:44:19
家事手伝い ローザは、メモを貼った。
2013/01/12(Sat) 18:47:11
織子 カルメンは、メモを貼った。
2013/01/12(Sat) 19:02:33
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