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っと、ごめん!
本来の用事忘れる所だったよ。
[リディアの言葉に慌ててジョッキを置き]
[袋の中から箱を取り出して]
ここに来る前にエリカちゃんと少し話してさ。
きっと今夜も来るだろうと思って持ってきたの。
[はい、と差し出した]
[渡したユリが摘まれる様子に小さく肩を竦める]
おやおや、お気に召さなかったかな。
[残念、と言葉を漏らし。エリカに視線を移すと]
この花はアルストロメリアって言うんだ。
そうだね…プレートに名前が彫られてたんならそうなのかもしれない。
逃げ出してきたのか、それとも…。
[最後は言葉を濁して視線をパトラッシュに。それからフランの言葉を聞いて]
んー、やっぱり細工師のところしか無いか。
教会の裏だね、ありがと。
他に必要なものがあったら店に寄らせてもらうね。
[工房の場所を教えてくれたことに礼を言って]
うん?
シャロン、おやすみなさい。
クローディアさんにもよろしく。
[軽く手を振って]
それから、はい。
こっちがエリカちゃんへの届け物ね。
そろそろ自分用が必要だろうってさ。
[もう一つ包みを袋から取り出して]
[エリカに差し出した]
[ランディの言葉には横に首を振って]
いや、この子とは今日初めて会ったんだ。
だから何が出来るかとかは知らないよ。
でも教えたら覚えそうだなぁ…。
[洗っていた時の聞き分けの良さ。更に洗い物をしようとした時の仕草。実際頭は良いのだろう]
[アッカーソンのドラ息子、の声に表情が消えていく]
ええ……あ……そうですね。
両親にはよくケヴィンとお前は違うんだからって言われちゃいますけど。
[悪意のないウィンクには苦笑を作るのがやっとで]
[何か言いかけたけれど]
[それはまだ言い憚られた様で]
お変わりないようなら、何よりです。
アルストロメリア、かあ……。
名前は知ってたけど、見るの初めてかな。
[薬草に関して学ぶ課程で、植物の知識だけは相当詰め込まれているらしい]
単に、迷子になっちゃっただけ……かも知れないね。
[濁された言葉の先は察したらしい。
首を傾げつつこんな事を言うが、村の立地的に迷子と考えるのは難しいような気もしていた]
え、あ、さっき言ってた届け物?
……ボク用……って?
[フランの言葉には、やや戸惑った声を上げつつ、包みを受け取る]
〔なんとか上手く誤魔化せたのではないかと思いつつ、食事を再開させる〕
〔去っていくシャロンをぼうっと眺める〕
…まだまだ若いな。
ま、あのくらいの頃は尖っててもいいけれど。
彼女と共にいるのなら、心配はいらないな。
〔ジョッキをちびり、と傾ける。昨日のような醜態を晒さないよう、少しづつ味わう〕
[ひとしきり、パトラッシュを撫でると、シャロンの足は扉へと。
マスターの「どこへ?」との短い問いに「散歩」とこれまた短い言葉を返す。
そして、扉の前に立つと、思い出したかのように振り返り、全員へ言葉を投げかけた]
・・・一応、言っておくけど、物見有山気分で、クローディアの部屋に行くのはやめて。
今日は、とても集中しているようだから、その集中を切らす真似だけはね。
―――手品の種を明かすのと同じことだから。
[手品師という言葉に興味を示しつつも、
空腹のせいで出てきたことを思いだしカウンターに向かう。]
マスター、なんか食事を頼む。
あぁ、別に何でもいい。できれば腹に溜まるものにしてくれ。
[暫くして、だされた肉料理をのんびり食べ始めた。]
〔リディアの様子に気づいたが、あからさまにそうとはわからないよう最大限の注意を払いつつ〕
ふるさとがあるってのはいい事だよ。
時間の許す限り、ゆっくりしてもらったほうが、村も賑やかになって俺は嬉しい。
おやすみ。また明日な。
[フランから荷物を受け取って助かります、と]
[入ってきた見知った顔に、こんばんはとだけ声をかけ]
[ちりん]
[鈴を揺らして扉に手をかける]
おやすみなさい。
[笑顔を作って、宿を出る。*このまま自宅へと向かうのだろう*]
[迷子になったか、それとも?
エリカとディーノの曇った眼差しをすいと受け流す。
そして昨日自分で転びかけたおっさんの発した「芸」という言葉に、振っていた尾をはたりと止める。
見上げればディーノも考え込むような表情を見せていて。
耳をぴんと立てて、ディーノを見つめた。]
…ん、まーなー。
親父うるさくてよぉ…。
[フランに向かって、軽く肩をすくめて見せると、
ハーブソーダのジョッキを呷る。
…流石に、酔って帰ったら半殺しにされかねないので、酒は自重。]
…そうね。
邪魔をするつもりは無いから安心して。
[シャロンの言葉には肩を竦め]
[外へ出てゆくのを見送って]
…だってさ。
残念だったね?
[ランディには意味ありげな笑みと共に言葉を投げた]
名前知ってたんだ?
花の知識は結構あるのかな、エリカ。
そう言えば薬草について勉強してるんだっけ。
[それなら納得かも、と一人頷いて]
迷子…うん、そうかもね。
[しかし犬には帰巣本能というものがある。この村から出て戻ってきたのでないのであれば……。考えうる可能性が頭を巡り、少し寂しげな表情を浮かべる。それからシャロンからの忠告が聞こえると]
手品のタネ、か。
そりゃ大変だ。
……クローディア……あれ、どっかで聞いた事があるような…。
確か腕の良い占星術師だっけ。
[ここに来てるんだぁ、と今更ながらに驚いていた]
[外に向かうシャロンの言葉にやや、首を傾げるものの]
作業には集中が必要……って事だよね。
[それなら、薬作りにも通じるものがあるので、理解はできた。
話はしたいけれど、それなら遠慮しないと、と心の中で呟いて]
……レッグ、また殴られた?
[それから、入ってきた少年の様子にため息を一つ]
手当てしないと、真っ赤だよ?
〔シャロンの言葉に、内心で(そんな突撃が出来る程の勇気は持ち合わせてねぇよ)と突っ込みつつ、苦笑いを浮かべるだけに留める〕
〔パトラッシュに視線を合わせ、近寄り頭を撫でる〕
何でも出来そうだがなぁ。
まず無駄吼えしないだけでもいいと思うぜ。
〔パトラッシュの首のプレートに触れる〕
いい細工してるなぁ。お前、実はいい暮らししてたんじゃないのか?
[酒場に入ってきた男性に気付けば、こんばんはー、とナチュラルに挨拶して。去り行くリディアには、お休みー、と手を振り見送る。耳を立て、こちらを見てくるパトラッシュに気付くと]
…パトラッシュ、何かやってみる?
どんなのが出来るかは分かんないけど。
開ければわかる……?
[きょとん、としつつ、手にした包みを見て。
それから、帰って行くリディアの背に、お休みなさい、と手を振る]
うん、名前はね。
薬作りに必要な知識だから、って、色々覚えさせられたから。
[納得するディーノに、こう言って頷き返し]
ほんとの事は、この子しか知らないけど。
色んな物が見たくて、歩き回ってるのかもね?
[寂しげな表情に、ほんの一瞬、翳りを過ぎらせるものの、すぐにそれは打消し。冗談めかした口調でこんな事を]
ぁー、うん。たいしたことねぇって。
[腫れてきた頬をさすりながら、まだ不貞腐れた様子でエリカへ答える。]
…ったくよぉ、ビンタならともかく、グーでパンチだぜ?
ふざけんなっての…。
〔ごほごほと軽く咳き込みながらフランから目を反らした〕
〔レッグが視界に入る〕
あー、またやられたのか。おい、生肉出してやれよ。
殴られた時はこれが一番効くんだぞ。
〔宿屋の主人からビニール袋に入れた生肉を受け取り、レッグの傷に当てる〕
[おっさん……いや、ランディの言葉には、やや目を逸らしただろうか。口元が微かに動いたのには、流石に誰も気付かなかっただろうけれど。
ディーノの問いかけには、やる気なさげに尻尾をぱたりと床に打ち付けて返した。勘弁してほしい、と顔に書いてある。]
薬草を見分けなきゃいけないもんね。
間違えて毒草使ったりしたらいけないし。
[エリカの冗談めかした口調に表情を笑みに戻し]
そうかも、この子頭良いから色々見て回ってるのかもね。
ねぇ、あの人もこの村の人なの?
皆と顔見知りみたいだけど。
[名を聞くタイミングを見計らっているのか、レッグに視線をやって訊ねる]
大した事なくないでしょ、腫れてるのにっ。
[不貞腐れた様子に、呆れたような声を上げ。
フランから受け取った包みは一先ずテーブルに置いて、いつも持ち歩いているポーチを開く。
中に入っているのは、応急処置に使う道具類]
殴る方も殴る方だけど、殴られる方も殴られる方だよ?
[ため息混じりの言葉は、生肉を押し当てるランディの姿に遮られ]
ちょっと、ランディさんっ!
ボク、手当てするから!
食べ物そういう風に使っちゃダメ!
[ぱたりと落ちたパトラッシュの尻尾。それを見て意図を察する]
分かった、強制はしないよ。
君の人生は君のものだ。
僕が縛れるものじゃない。
自由にしてると良いよ。
〔まだ含み笑いを続けているフランにどう返したものかと迷いつつ〕
〔なんだか嫌そうなパトラッシュの様子に気づく〕
ふん。ま、人生いろいろあらぁな。あ、犬生か?
今がよければ過去は何があっても悪くは無いのさ。
〔そういいながら、ジョッキを空けた。どうやらまた酔いが回って雄弁になりつつある〕
おばあちゃんの知恵袋。
ならぬおじちゃんの知恵袋?
[ぎゃあぎゃあと騒ぐレッグ達を見ながら]
[クスクスと笑ってエールを呷り]
ん?ああ。
あの子はグレッグ。村の子だよ。
[ディーノの問いが聞こえたので答えた]
うん……毒草には気をつけないとね。
[出てきた言葉に、ほんの一瞬引きつったのは、以前取り違えた事があったからか]
ん……レッグの事?
そうだよ、村の人。
[それがどうかした? とやや首を傾げつつ、投げかけられた問いに答え]
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