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[ミハエルと話していた面々には見覚えがある、というかありすぎる。あれあのピンクのお姉さんは神父の娘じゃなかったっけ?
とか首を傾げたり、>>186孤児院のおっさんも居たが、こちらは無くはないなぁとか思ったとか。乙女の勘。と颯爽と一瞬のうちに思ったが、>>183ミハエルに呼ばれればそちらに近づいて。]
それがね、あの日私も外に出てたのバレちゃって。
[実際は自分から名乗り出たわけだが黙っておく。
ミハエルに余計な心配させるつもりは無い。]
…ちらっと聞いた話だと、だいぶ物騒な話みたいね。
長引くとあれだから、足りなさそうな物は持ってきたよ。
[はい、と片手で持っていた大きめの鞄をミハエルに見せる。
中にはチョコレートやら高級ブランデー(なおこれは執事の秘蔵の一品である。気づけば泣いてるかもしれないが知らんぷり。)やら愛読書やら、こんな状況下でも日常生活をそれなりに機嫌良く過ごせるような物がいくつか入っていた。
ミハエルの趣味趣向は熟知している。楽しい物から楽しくない物まで大体入っているだろう。]
―集会場 広間―
[そんなわけでタオの警戒に気付かないまま、じりじりと距離を詰め。
その途中、新たな訪問者の声>>175に気づけばぱっと振り返った]
……しよーにんの人?
[会ったことはあまりないが、その格好から何となく身分は分かったらしい。
目が合えばぺこんと頭だけ下げる。
が、彼女(とベアトリ―チェは認識している)のいう「フーくん」が誰かは分からないので答えは返せず。
やがてミハエルの声>>183とそちらへ向かっていくのを見て、納得した顔をしてから、再び猫に向き直る]
─ 集会場 外 ─
[思う所は多々あれど、何らかの形で音楽に触れていれば、気は紛れる。
だから、呼びかけられた時には、だいぶ気は鎮まっていた]
……あ……アマンダ……さん?
あなたも、ここに……ですか。
[これ本当に手当たり次第なんじゃないか、と。
一瞬過ぎった思いは一先ず横に置いて]
……俺も……できるなら、そうしたいんですけれど。
どういうわけか、疑いをかけられていて……それも、叶わないんですよ。
[天鵞絨の瞳に僅か、苦いものを滲ませつつ。
ため息混じりに、アマンダ>>188に答えた]
─ 集会場 広間 ─
はぁいゼルさん。
[>>187会釈されると、こちらも丁寧ににっこり返す。両手の荷物があるので手を振ることは、出来なかったが。
彼が上に移動するのを見て、あ、部屋は二階にあるのねとか思いつつ。]
こんにちはぁ。
[小さな女の子がこっちを向けば>>191、裏の無い笑顔でそう返す。
その先に小さい猫を見つけると、飼い主の姿が思い出される。彼もきてるのかなと思ったが、外に居るのには気づかなかった。]
─ 集会場 広間の茶猫 ─
[じりじりと詰められる距離>>191に、茶猫、未だ警戒解かず。
それでも、すぐに逃げ出さないのは、一応、敵意はない、と判断しているためか。
なぁぁぁ、と低く鳴く声には、自分を置き去りにしていった飼い主への恨みがこもっている。
かも知れない]
ほんと?
んー、ぐしゃぐしゃってされるのはいやだけど……
[ローザに言われて>>190、右手を見つめて開いたり閉じたり。
乱暴にしているつもりはなかったようで、先程まで猫を撫でていた彼女の手とも見比べて]
ねーちゃんの真似、したらいいのかな?
[やがて一人納得したようにこくんと頷いた後で、四つん這いでいそいそと猫に近づいた。
その時点で逃げられていなければ、さっきと違い、そーっと頭に手を伸ばす]
[自衛団に言われるが儘引き返した友人の家。
心配そうな、或いは不安そうな顔馴染みの視線には自然眉も下がる。
溜息を殺して整える荷物は、元より一時滞在の身のため多くは無い。
直ぐに用意は整って、集会場へ向かう事となる。]
→集会場―
[道中気に成るのは、村の顔見知りの人々、特に孤児院の皆。
寄りたいとも思ったが、下手に事情を説明しても心配を掛けるだけだろうかと口を噤む。
まさか目的地に、世話に成った筆頭の保父が居る等とは考えてもいなかった。]
─ 集会場 外 ─
な…に考えてんだい、自衛団の連中は…
[一瞬怒鳴りかけて、ライヒアルトに向けて怒ることじゃないと無理やり声を抑える。
苦々しいものを息に吐き出し目を伏せた後、ライヒアルトを見て。]
…知らなかったとはいえ、悪かったね。
理由もなしにこんなとこにあんたがいるわきゃ無かったってのに。
しかし、自衛団の連中も無茶苦茶だねぇ。
あんたが神父様にひどいことできるわけないのに。
[自分も容疑者の一人ではあるのだが、よりにもよって義理の息子まで疑うとはと溜息をついた。
まさか実の娘まで容疑がかけられていると知れば、より深い溜息をつくことになるだろう。]
─ 集会場 広間の茶猫 ─
[高さを合わせて近づく少女>>196に、茶猫、じりっ、と後ずさった。
そこだけ、妙に緊迫した雰囲気は、もしかしたら少年時代の飼い主とちょっと似てるかも──というのは、さておき。
先よりも、柔く触れられるのであれば、少しの間は大人しくするものの。
警戒が完全に解けているわけではないようで、すぐに身を翻して玄関の方へと猫ダッシュするのだが]
そうそう、全く失礼しちゃうわよねぇ。
こんなか弱い乙女相手に。
[か弱い乙女どころか並の男より戦闘力はあるわけだが、それを知ってる人は多くはないだろう。とはいえ大荷物を苦も無く持ち運んだりと、片鱗はそこかしこに見え隠れしているから、予想はつくかもしれない。
ミハエルに荷物を受け渡しつつも、部屋まで運ぶなら当然のようにミハエルが持ってきた分含めて自分が持つつもりだったが。
喜怒哀楽見せるミハエルをにこにこと眺めながら、それとなく周囲も探る。とはいえ先ほど挨拶したベアトリーチェが、無邪気に猫と戯れようとしている姿なんか見ると、自衛団大丈夫かと思わざるを得なかった。
先ほど「神父は酷い殺され方をした」とあの自衛団は言っていた。それ以上の事は聞けなかったが、そんな殺し方に少女が該当するとは到底思えなかった。おそらくここに居る人の共通考だろうが。]
─ →集会場 台所 ─
[台所に入り流しに皿を置いて。
先ず行ったのは紙巻煙草を取り出すことだった]
誰も居ねーし、少しくれぇ良いだろ。
[広間で吸う気は無く、かと言ってここから外に出るのも面倒くさい。
他に誰も居ないと言う理由で煙草摂取を台所で行うことに決めた。
竈に残る火を煙草に移し、一度紫煙を吸い込み吐き出してから口の端で煙草を銜える。
その状態で流しに集めた洗い物を片付け始めた]
─ 集会場 外 ─
[目を丸くする様子>>198に、ほんの僅か、眉が下がる]
……いえ。
俺自身、呼ばれた事に驚いたくらいですし……それを思えば。
[容疑者としている、とは思うまい、と。
アマンダの謝罪>>200に、緩く首を横に振る]
自衛団が何を考えているのかは、本当にわかりませんよ。
俺だけでなく……姉さんまで、呼び出していますし。
[自身が呼ばれた事以上に憤りを感じる事。
それを告げると同時、ため息がもれた]
─ 集会場 外 ─
……え?
[話している所に、呼びかけてきた声>>201。
覚えのあるそれに、知らず、呆けた声が出た]
ブリス……?
いつ、戻って……って、いや、なんで君まで!?
[久し振り、と返すよりも先に、口をついたのは、答えの得られないであろう、疑問の声だった]
─集会場 広間─
[ローザの言葉>>202にもう一度こくんと頷き。
緊迫した雰囲気にはやっぱり気付かない好奇心丸出しな目で、それでも手は慎重に慎重に近づいて行った。
そのままさわっと猫の頭に触れる]
おー。
[タオは後ずさったものの>>203逃げなかった。感心したような声を上げる。
とは言え逆に慎重にしすぎて、撫でるというよりも毛の上部を手が行き来するだけだったので、あまり気持ちのいいものではなかったかもしれない]
あ、まてっ。
[そのうちタオが逃げ出し、ベアトリーチェもばっと立ち上がって後を追おうとした]
―集会場 浴室―
一人者は寂しく風呂にしますよーっと。
お貴族様とは違って、うわばみのよーな飲みっぷりも必要とされてませんからねー。
まー、今度子供らが寝たくらいにクレメンスセンセを誘うのはいい案だわ。うちの親父も喜ぶ。
[浴室の扉に、男性入浴中を示す白札をかける。女性なら、いちおうルールとして赤札をかけることになっていた]
ちゃんと掃除しているっぺーな。
[埃のつき具合とかを確認してから、ぽいぽいと衣類を籠に投げ入れる。
若干バランスが怪しいものの、それでもしっかりできているのは病は気から、という言葉もあるが>>137 ゼルギウスの薬のおかげでもある。
いつもごひいきにしてくれてありがとう、今後ともよろしく、と感謝の言葉を添えてありがたくも常備薬を頂戴し、頂いた。昔から家で飲むとき、ひとり酒量の少ない自分はお世話になることが多い。よく起き上がれないほどまでつぶれる自分の薬を、兄が手に入れる為に走ったものだ。懐かしくもあるほろ苦い味が口の中を解けていって、少しばかりしゃんとした]
─ 集会場 広間の茶猫 ─
[追われれば>>209逃げる、そんな条件反射行動。
しかし、玄関の扉は当然、閉ざされたままだった。
にー、にー、かりかり。
鳴き声と音が交差した後、茶猫、再度転進。
近くの窓の枠にぴょい、と飛び乗り、威嚇、とまではいかないものの、やっぱり警戒続行中]
─ 集会場 外 ─
怒った所で、聞いてはもらえず、ですからね。
[それでどうにかなるなら、という部分も少なからずあるから、ぽつり、と言って]
……その点は、同意します。
[声を荒げるアマンダ>>215に、真顔で頷いた。
それから、眉を寄せるブリジット>>216の様子に]
同じ理由……か。
まったく……久々の顔合わせが、こんな場所でこんな形になるとは。
[僅かに眉を下げて言った後、ため息をひとつ、ついた]
……ともあれ、このまま冷える場所で立ち話、というのもなんだし。
寛ぎたい状況じゃないけど……中で落ち着いた方がよさそう、かな?
[ちらつく白は、少し勢いを増したよう。
このまま身体を冷やしても、と、二人に向けて提案してみた]
―集会場 広間―
もー、やさしくしたのにぃ。
[逃げられれば>>210追いかける、これもまた習性。夢中だったので視線>>205>>213には気付かなかった。
先程の撫で撫で?は猫には逆にくすぐったかったのかもしれない。
だが玄関の扉をかりかりするのを見て立ち止まり、窓枠に飛び乗る様子>>214をじいいっと見た後で]
ん、なんだタオ、出たかったの?
[行動の意味をそう捉えたらしい。
先程かりかりにーにーされていた扉に手を掛け、開けた]
あー、気持ちいい……
ほんと、都会にはこればっかりはねーからなぁ。
[軽く清めてからの温泉。じんじんと指先やら足の先やらに熱が伝わってゆく。
学者志望といえど、無趣味で都会では人脈も作れない。誘われて始めたクラブのせいか、余計な肉などない均整の取れた体つきをしていた。
説明しよう!
ここの温泉の泉質に大きな特徴はない。源泉かけ流しが認められるほどの適温(42〜3℃)、そして刺激臭もなく、透明でサラサラとした質感のお湯である。
だが、それがいい。
長時間長湯するのにこれほど向いているお湯はなく。
微量にお湯に含まれる炭酸塩によって、弱アルカリ性に分類されるので、肌についた古い角質や油脂などの汚れも落ちてつるつるとなる。
ちなみに効用は神経痛、筋肉痛、慢性消火器病、冷え性、リウマチ、疲労回復である。まさに湯治に相応しくもあり、見た目のインパクトがない故廃れてゆくのも仕方がない調子であった]
[ばしゃん、ばしゃん、と子供ばりにお湯を叩いて遊んだり、縁に頭を乗せてぼうっとしたり。
せわしなく生きていたなぁ、と振り返るも、現実に戻されるのは集会場の外の話し声。
開かれた換気用の窓からは、外の話し声が聞こえて]
どうしてこーなったんかな。ほんと。
[おかしいのだ。アリバイも何も、家族と一緒に家にいたはずなのに、どうして自分だけここにつれてこられるのか。先に眠ったのは確かなのだが。親族からの証言はアリバイに入らないというのならともかく、それなら冬場に家から出ないどこの家の誰だって、アリバイなどそもそもないということになってしまう。
何故、自分だけなのか]
いや、違うな。皆ついてねーな
[その脳裏に浮かぶのは、ローザ、ミハエル、ユーディット。本来ならば村の外にいるのが常ながらの連中だった。エーリッヒは、未だ、ブリジッドもまた同じように帰省していることを知らない**]
か弱い……乙女………
[ユーディットの言葉>>205のどちらから突っ込むべきだろう、と迷いつつ。
でも今はチョコレートの方が大事だった]
まあ良いか、うん。
とりあえずユーちゃん、ホットミルクお願いできる?
[チョコレートには牛乳が一番だと思う。酒より牛乳だと思う。
ということで、そんな事を頼みながら。
周囲の様子を探るユーディットの様子には苦笑して]
ここに居ると、何で呼ばれたんだっけ…とかたまに思うんだよねー。
[猫を追いかけていくベアトリーチェを微笑ましく思いながら眺めて、チョコレートをいただくために席に着いた。
他の人にもおすそ分けくらいはするよ。たぶん]
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