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[1〜2分だけ湯船に浸かり、脱衣所に出るとタオルで水気を拭き取り持って来た服に着替える。
今まで着ていたものは脱衣所にある洗面台で軽く手洗し、纏わりついた血の匂いを落とした。
袖を捲くり服を水洗いして、良く絞ってから入浴セットを持って浴室を出る。
進路はそのまま広間へと向けられた]
─ →広間 ─
[広間に戻った頃にはライヒアルト達も戻っていたか。
広間を横断し、洗った服を乾かすために暖炉の前を陣取る。
袖は捲くったままだったから、左二の腕の烙印が顔を覗かせていたが、あまり気にした様子は無かった]
責任なんざ、取る必要ねぇだろよ。
んなこと言ってる状況でもねぇ。
[雪崩の報せの後、ミハエルが言い出した事柄>>114に対し、やや吐き捨てるように言った。
この先きっと、そんなことを気にしている余裕は無くなる。
団長の仮埋葬については異を唱える理由も無く。
それに対しては進んで手を貸すことだろう。
左掌は極力人目に触れぬよう、気を配る*こととなる*]
― 広間(ライ&エリ帰還後) ―
[クレメンスが戻ってくれば、会釈くらいはしただろう。
その腕にある烙印は、父に仕える使用人の数名にもあるものなので、すぐに何かはわかったが、特に言及はしない。
けれど、ふとなにかを思い出しかけた。
昔、幼馴染みの腕に見たなにかと、子供の頃に両親の話を聞いていた事と。
その両方が中途半端にまじって、軽く頭を振る]
ええ、ボクもそう思いますよ。
でも、世間には、現場のことを何一つ考えずに自分の価値観だけを押し付ける、頭の固い人はいるものですから。
念のために言っておくだけです。
[責任なんてとる必要ないという言葉には、そう笑顔で応じる。
そういう輩ほど、権威には弱く。貴族が言ったことであれば、その善悪は考えずに全て肯定するものだ、とは経験上知っている]
― 広間に入る前 ―
[自分では確り立っていた心算でも、年上だからと張った虚勢は通じなかったのだろう。気付けば支えられていた>>113。]
あ、……ごめんね。ミハエル君。
ユーディットも、ごめんなさい。…有難う。
[同じ状況に立っているにも関わらず、周囲を案じる落ち着きを持つミハエルには頭が下がる。情けないと思いつつも有難く手を借り、よろけそうに成った歩みを支えてくれたユーディット>>118にも、謝罪と感謝とを向けるが]
…?
[そのユーディットの細腕は、女性として想像したものよりも力強く感じた気がした。同時に、その腕に昨日刻まれていた蒼い花を思い出す。幻燈歌に、それを思い起こさせる句は無かっただろうか。
昨日は苦笑したユーディット>>116の心の内も解らず、ゼルギウスもユーディットに視線を向けている>>115横で、迷った挙句、案じるようにも相槌を返すだけに反応を留めたけれど。]
─ 集会場への帰り道 ─
そこまで、明確なものはないけど。
……神の使徒としてなすべき事は、口伝として伝えられてる。
[対処マニュアル>>127、という言葉には、わりと呆気なくこんな言葉を返していたとか。
人狼の存在を認められぬ言葉>>128には何も言わなかった。
正確には、言おうとしたらまた、不自然な息苦しさを感じて、言葉が途絶えただけ、なのだけれど。
土産の礼を口にしたのは、その苦しさから逃れたい想いもあった、とは、肩の茶猫だけが知り得るか。
ただ、返された安堵の様子には、こちらも同じ想いを抱いていた、のだけれど]
─ 集会場 外 ─
……ゼル?
[集会場へと戻り、最初に目に入った姿>>122に瞬き一つ]
まさかとは思うが、わざわざ待ってた?
……身体冷やすだろうに。
[呼びかける声には、呆れの響きが乗る。
ともあれ、状況を問われたなら、一つ息を吐き]
……詳細は、皆のいる所で説明するが……雪崩で、道が塞がった。
[端的に、状況を説明する。返されたのは淡々とした反応で。
それに戸惑いながらも、中へ、と二人を促した]
─ 集会場 広間 ─
[中に入り、空気の暖かさにほっと息を吐く。
戻るのと前後して、湯を使っていたらしきクレメンスが戻って来たか]
……遅くなりました。
それで、村への道の事ですが。
[雪崩による状況と、復旧までにかかりそうな時間。
それらについて、端的な説明をする様子は、自衛団長と問答していた時よりも一層冷ややかで。
親しいものであれば、さすがに異変の断片を感じうるか。
その後の、ミハエルとクレメンスの責任云々のやり取りに天鵞絨は僅かに細められ]
……元より、伝承の……『幻燈歌』の再現を求めた時点で、団長殿、並びに自衛団はそこを承認しておられるはず。
中央からの書簡の事もありますし。異論自体出はしないでしょうよ。
[ごく静かなまま、そう、言い切った]
― 広間 ―
[外から戻ったライヒアルトとエーリッヒの傍らには、ゼルギウスも居たか。
帰って来た二人>>126>>129を見て、雪の中飛び出して行った事にようやく気付く。ライヒアルトに案じる視線を向けるのは、理由を知らぬ彼の不調を知るため。唯、約束通り、それを言葉に出すことはしない。]
…雪崩?如何して、こんな時に…。
[冷静な説明と、添えられる前向きな声を聞く。重なる現実の惨さに目を瞑り、ユーディットが用意してくれただろう紅茶のカップに持つ指先にも力が籠った。
その後、上げた視線は暖炉の前に場をとるクレメンス>>136の下へ。その姿がもう血に濡れていない事に安堵の息を零すものの、左手を庇っている――ように見えて、瞬く。原因を探すように姿を眺めたので、二の腕の烙印も僅か見えたが、その場で何とは理解至らなかった。一瞬腰を上げ掛けるも、]
…、ギュンターさん。
[ミハエルの提案によって人々が動くなら、勿論その邪魔をする事はなく。
唯、交わされる会話とミハエルの笑顔>>137には、複雑そうな表情にも成った。]
―部屋J―
[朝。
団長>>7を呼ぶ声は部屋まで届いて、浅い眠りから引き上げられる]
んー……
[目を擦り、ふるふると頭を振った。
未だ完全に目は覚めていないようで、すぐに確認しようと飛び出して行くことはせず、まずは窓の傍に寄る。
ほんの少し開いて]
さむ、
[入って来る空気に身を竦めながら、隙間から下を覗き込んだ。
そこに、白を染める赤いいろはない]
[暫くそうしているうちに、目も徐々に覚めてきた。
窓を閉じる。その掌には絆創膏。
昨夜脅しの割には痛くない治療を受けた後、部屋に戻ってから自分で貼ったらしい]
……帰りたい。
[着替えと共に入っていたそれは、恐らく親が入れてくれたのだろう。
自衛団から知らせを受けた彼らが何を言ったか、ベアトリーチェは知らないが。
呟きと共に、白い息を吐いた]
―→広間―
[ベアトリーチェが広間に顔を覗かせた時には、外で起こった諸々は既に片付いた後。
修道士たちからの報告も伝わった後だったろうか。その詳細は知らずとも、空気の重さくらいは子供にも判る]
……えっと。
[挨拶も忘れ、すぐに中に入ることも躊躇うくらいには**]
─ 広間 ─
[説明している間、向けられていた視線>>143には気づいていたが。
今は成すべき事を、という意識が働いていたから、天鵞絨をそちらに向けはせず。
ただ、肩の上の茶猫がにぃ、とか細く鳴いていた]
…………。
[一通り、話すだけ話した後は、空いている椅子の一つに座って、茶猫を膝の上に乗せる。
見上げる猫を見やる天鵞絨は、僅か、翳りを帯びていた]
― 広間 ―
[広間に戻る前。ブリジットにごめんなさいと言われた>>139その時は、「無理はなさらずに。大概の女性には、この状況は辛いでしょうから」と苦笑して返しただろうか。
その後、自衛団はその辺りを承認している筈という>>142ライヒアルトの言葉には、僅かに目を伏せて]
そうですか。
ではギュンターさんは、ご自分がこうなる覚悟もあったということですね。
[低い声でそう呟き。ため息をついた。
その後、微かな声>>146が聞こえて視線を廊下への扉へと向ければ。
ベアトリーチェが様子を窺っているだろうか]
おはよう、ベアトリーチェ。
良く眠れた?
[そうかける声は、いつもより少し柔らかいものになるよう意識して。
逃げられなければ、昨夜と同じジュースを飲まないかと、促すだろう]
[ベアトリーチェをジュースでおびき寄せる事に成功したなら。
ジュースやお菓子などで気を惹いている隙に、ギュンターの遺体を周囲の血で染まった雪ごとどこかに運んで、雪に埋めるつもりで居る。
あれは子どもに見せていいものじゃありません。
少なくともベアトリーチェをしばらく屋外には逃がさないつもりです]
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