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[止めていた足を再び動かし、広間の方へ]
[ユリアンを追う、というわけでもなく]
さて。
何を、でしょうね。
取り返しの付かないことか、
それとも、他の何かでしょうかね。
[小さく笑って]
[くんと匂いをかいだ]
いいにおいです。
[ユリアン達に気付く前に、ブリジットに声をかけられて、男は振り向いた]
ああ、いや。俺は何もしてねえよ。
[正確には、何も出来なかったのだが]
嬢ちゃん、腹減ってないか?食欲はないかもだが、ちっとでも食えたら食っといたほうがいいぜ。
[後のことは勝手にやってしまうわけにもいかないだろう。
裏口の近くにスコップを立てかけて、もたれ。
熱くなった体をしばし、冷気にあてて冷ますが]
む?
[上から何か落ちてくるような音が聞こえ咄嗟にいつでも木箱から武器を取り出せるように手をつける]
[静寂の中、羽音が響く。
ゆるりと振り返れば小さな鳴声]
…かあくん、だっけ?
[たしかノーラがそう呼んでいた]
どうしたの、こんなところに。
[小さく微笑む。
掲げたランプの向こう、近付いてくる人影にはまだ気付かずに]
[窓際のソファに腰を下ろす。
やはり、雲に阻まれてひかりは遠い。
また、見え方が変わった気がする。視界に残る赤は、炎だろうか、消し切れなかった血痕だろうか。それとも、焼きついて離れない、朱い花の色か]
……よく、わからないですけれど。
目と関係ないことのように、聞こえますよ。
[それは「理解している」答えだった。
けれど、「理解していない」振りをした]
[別の話し声が聞こえて、視線を動かす。
男と少女。その色を認めて、目を伏せた]
[届いた声は、ブリジットとハインリヒのものか]
[であるならばこの香りは、かれらが作ったのだろう]
そうですね。
関係ないといいことです
[小さく笑う]
気をつけて、ユリアン君。
…さて。
ところで、食事は摂りましたか?
いえ、探しに来てもらいましたし…。
[視線は下を向くも。][首は緩く横を振る。]
ええと…。
[食事の事を問われれば、少し間が空いた。][食欲は確かに無い。]
[ほぼ丸一日経ったのに、自然と湧いてこないそれは、やはり昨日の惨劇の為か。]
[それでも、行為を無駄にしたくなかったのと。][食べなければ、たしかに身はもたない事を頭が理解していた為。]
それじゃ、頂きます。少しだけ…。
[言って、気配の感じた方を振り返る。][ソファにユリアンの姿を見止めて、こんばんはと小さく声をかけた。]
[彼の視力云々は、まだ気づいていない。]
[かあくん、という呼びかけに、カラスはクァ? と鳴いて首を傾げ。
違うよ、といわんばかりにカァ、と鳴く]
……というか、かあくん、とか一体なに……。
[一方の相棒も声を聞きつけて。
呆れた口調でこんな呟きを漏らす]
……何してんの、こんなとこで、一人で?
[光の環と薄闇の境界で歩みを止めて。
静かな口調で、問いかける]
言っていることが、滅茶苦茶だと。
[右足をソファの上に引き上げて、組んだ手を、膝の辺りに軽く引くように添える。届かないひかりを見る代わりに、その上に顎を乗せて、炎へと向いた]
……まだ、ですが。
[小さな、少女の声。
それがこちらに向いていると知って、顔を上げないまま、挨拶を返した]
まあ、そんくらいはな。
[首を振る少女に、男は笑みを見せる]
それじゃ、今…
[言いかけて、ブリジットの視線を追い、ユリアンとクレメンスの姿に気付く]
よう、お前さん達もどうだい、リゾット。あったまるぜ。
…アーベル、さん。
[首を傾げるカラスと一緒になって首を傾げていれば。
サクリという足音はごく近くで響いた]
え、だって。
ノーラさんがそう呼んでいたから。
[呆れられれば困ったようにそう答えて]
何、してたんだろうね。
[どこか儚い笑みを浮かべて]
何、すればいいんだろうね…。
[ユリアンの答えを聞いて、くすりと笑った]
それじゃあ、ご馳走になりませんかね。
ところでめちゃくちゃですか。そうでもないと思うんですけど?
[名を呼ぶ少女に、や、と言いつつ手を振って。
ノーラが、と聞けはそうなんだ、とぽつり。
蒼の瞳には感情の色彩はなく]
こいつの名前は、ザフィーア。
[名を教えたなら、カラスはばさり、と一つ羽ばたいて]
……何を、か。
何を、どうすれば。
答えは、単純なんだろうけどね。
……でも。
ん、頂きます。
せっかくですから。
[その言葉は、クレメンスではなくハインリヒに答えたもので]
取り返しの付かないことは間違えてはいけなくて、
それと関係ないなら間違えてもいい、っていうように聞こえましたけど。
ああ、いけないとも言っていないか。
ただ、なんとなく、楽しそうにも聞こえますね。
[クレメンスには、素っ気なく返した]
いただきます。
いやぁ。いいにおいですから、お腹がすいてしまいました。
[ハインリヒにそう言葉を投げる]
あ、ここのユリアン君の分もよろしくお願いします。
運ぶの、手伝いましょうか?
[色々無残なことになるかもしれないが]
[ユリアンの方を見れば、自然とクレメンスの姿を見つけ。][彼にもぺこりと会釈を返す。]
今日はハインリヒさんが、だそうです。
[クレメンスの問いにはそう答えて。]
[顔を上げないユリアンには、少しだけ首を傾げた。]
そうですかね?
[一度、ユリアンに振り返って]
人生、何度も間違えを選んで生きてゆくものですよ
ユリアン君はまだ若いんですから。
少しうらやましくなりますね
[喉の奥で笑った]
[それが本心か否かは伝わらず]
ハインリヒさんは料理上手ですねえ
[といいながら、彼の方へと近づく]
[が、ブリジットに目を向けて、立ち止まる]
大丈夫ですか? ブリジット君。
[答えの代わりに、付き合っていられない、と言うように、息を吐き出した。
本当は、その話題を続けたくなかっただけ、だけれど。
右手を腰から離して、腰の辺りに触れる]
おっけえ、おっけえ。
ま、味は保証すっから。
[軽い口調で言って、三人分のリゾットを器に取り分け。白ワインも一緒にトレイに乗せて広間のテーブルに運ぶ]
神父さんは、動かなくていい。
[クレメンスの申し出は、もちろん、きっちり、きっぱり、お断りした]
ザフィーア。
[カラスが羽ばたくのに小さく頷く。
憶えておくねというように]
そう、本当は。
もう答えは出ているの。
[スカートのポケットを上から撫でる]
でも……
[光の境界線にいる相手をじっと見つめて]
……苦しい、よね。
[イレーネの言葉に、カラスはこくり、と頷いて。
差し伸べられた相棒の腕へと戻っていく]
答えは出てる……というか。
仕掛け人は、最初から一つしか用意してない。
[そういう事だよな、と。
小さく呟いて]
苦しい……か。
従えば、ラクになれるのに、何で、苦しいって、思うの?
[見つめる瞳を見つめ返しつつ、静かに、問う。
蒼の瞳の底は、光の狭間である事を差し引いても、見通せそうにはなく]
[そしてそっと音がしたほうを見遣ると、アーベルの後姿と、その先にイレーネが見えた
それだけといえばそれだけなので、特に気にせずに、裏口から広間に入るとそこに居る面々に]
よう、おはよう。何かいい香りがしているな
[そういって、暖炉に比較的近いところに座る]
[ブリジットが崩れても動けないくらい、...は疲労していた。
いや疲労していないほうがおかしいかもしれない。
普段は机にしがみついて書類処理しかしていない自分が、ここ3日で何度も雪の中を駆けずり回り、人の死を間近に見てしまっている。これでどうにかしない方がおかしい。
だから、アーベルがブリジットを横たえている間に、ふらりと...はノーラとアマンダの遺体がある集会所の外へと足を向けた。
冷たい雪だらけの地面の一角が掘り起こされ、簡易的な墓を形成しているその場所で、...はただじっと眠っている2人を見つめていた]
あ…えっと、はい。
[昨日飛び出した時と、倒れた時に、クレメンスはその場に居たのだろうか。]
[殆ど覚えて居なかったが。]
大丈夫、です。
あ、あの昨日、もし御迷惑かけたならすみませんでした。
[そういえば着替えを手伝ってくれた人も覚えていない。]
[どれかに該当していた場合の事もあり、彼にも、小さく謝罪を。]
俺は食い物は大事にしたい主義なんだ。
[男は、ニヤリと神父に笑いかけて、入ってきたマテウスに手を振る]
よう、今日はリゾットにしてみた。遠慮なく食えよ。あんたは一番肉体労働してるからなあ。
そう、奇跡でも起きなければ。
辿り着く場所は一つ。
[見つめる瞳の奥は計り知れず。
何を考えているのかも。何を感じているのかも]
だって、心が。
嬉しいと、楽しいと、そう感じてきた心が。
ついてきて、くれないんだもの。
[右の肩を掴み、顔を顰める]
…痛いよ。苦しいよ。
どっちを選んでも。
だから、迷うよ…。
ハインリヒさんが作ったそうですよ
[マテウスに挨拶とその答えを投げて]
[ブリジットを見る]
[頭へ、そっと手を伸ばした]
いきなり倒れたので驚きましたよ。
本当に大丈夫ならいいですけれど。
俺は特別、何もやっていませんけどね。
[パチ、][薪の爆ぜる音が聞こえる]
おはよう、なんですね。
……すっかり、時間間隔、ないな。
[苦笑交じりに言って、右手を離す。
左手を身体の横に突いて、ソファに凭れかかった。
視線を後ろに向けると、灰色の天が映る]
俺だって大事にしたいですよ
[ハインリヒの言葉に少し困ったような声を出した]
…俺が食べ物落としたところ、見たりしました?
[黒こげパンならばれているかもしれないが]
[昏々と眠り、起きたのは何時もより大分遅い時間だった。
昨夜泣きはらした眼はまだ赤い。
一度首を振り、着替えに取り掛かる。
嫌でも視界に入る蒼に一瞬だけ動きを止めたけれど、黙殺した。
蔦を延ばすかのように、その範囲が少し広がっていたのは気の所為だったろうか。]
・・・・
[そのまま部屋を後にしようとして、ふと荷物から転がり出たもの――小さなナイフが眼に入る。
ポケットの中に忍ばせた。]
[リゾットをもってきてくれたハインリヒにはお礼を言って。][テーブルに着き、ゆっくりと口に運ぶ。]
おは…こんばんは。
[そうマテウスには言いかけて、いい直して。]
マテウスさん、昨日はすみませんでした。…ありがとうございました。
[そう座ったままだったが、ぺこりと頭を下げて。]
[彼があのときの約束を守って、死体を運んでくれた事は、まだ知らない。]
[そして、アマンダの死も。]
[こんな余所者にも、分け隔てなく笑いかけてくれたアマンダ。
そして、儚くも最後は微笑んでくれたノーラの笑顔を思い出し、...の胸は痛みに震えた。
ブリジットを助けるために、すぐさま意識は次の事象へと移行させたが、落ち着いてくると途端に全ての罪悪感が襲い掛かってくる。
ピアノのある部屋で、もう少し早く自分が辿り着いていたら。
もう少し早く広間に来ていればまた違ったかもしれないアマンダの死。
アマンダが死んだとわかるやすぐに彼女を過去のものへとしてしまった自分の心。
ノーラの死体を置き去りにする決断をした自分。
生きている者を最優先にする帝王学の観点からみれば恐らく正しいのだろう。
だが、...はそんな考えが染み付いている自分が情けなくて、ぼろぼろと涙を2人の墓の前で零した]
ごめ……。
ごめんなさい……。
ごめ、んなさ……。
[それ以上言葉にならず、...は地面の上に蹲った]
……奇跡……か。
[ぽつり、と小さく呟いて]
心がついてこない……か。
自分の意思、自分の考え。
そういうモノがない……って感じてるのかな?
[それなら、と。呟きは小さく口の中でのみ紡がれて]
どっちを選んでも、迷う……か。
確かにね。
……俺も、似たようなもの。
迷ってる、揺らいでる。
もう……引き返せやしないのにさ。
[それが、何から、とは言わずに。
ただ、自嘲めいた笑みを浮かべて]
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