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―三階・研究室―
[ライヒアルトとナターリエに教えてもらった場所に研究室はあった。
パソコンの電源をいれるとすぐにパスワードを訊ねてくる。
瞬時何も思いつかなかったので、ものすごく単純に……]
【Perseus】
[そう叩きこんでエンターキーを押す。
すると、するすると先に進み始めた。]
ん?
[なんだか単純すぎて、というかそれで解けたと思っておらず、しばらくはいつエラー音が鳴るだろうと思ってたほどだった。]
解けたらしい。
[同行している人物がいれば、顔を見合わせるだろう。
そして、端末の扱いがその人物が得意なら、そちらに、そうでないなら自分が操作をはじめる。*]
―→医務室―
[ハインリヒの事を伝えれば、吐息が漏れるのが聞こえる。
誰を視るかは自分次第。僅かな疑いよりも信頼を選ぶ。]
疑わず…確実な仲間を探せれば
それがいいんじゃないかって…
それに…
[深く視すぎた者には――代償が伴う気がしていた。
それはきっと見つけてしまった時解るのだろうけれど]
…いえ、何でもないわ。
[不安を募らせないよう首を振って、信頼を示してくれる彼の背を追うように医務室へと入った。]
―― 回想 2F6の部屋 ――
[小さな手のぬくもりが、腕からじんわり染み込んできた(>>190)
その手を、逆側の手でそっと覆い]
し、心配、かけて、ごめ ね。
はい、びょき 舌べろ きまった。
でも でも。ほかは、元気 だい だいじょうぶ。
[明るい、無邪気にも聞こえる口調での言葉。
彼女の頬にそっと手を伸ばした]
だいじょ ぶ ですよ。
いつか。あな あなたにしか、できな、こと、あります。
見ら……見る…見えな、からこそ、できる、こと。
[励ますように、彼女の頬を親指でそっと撫で、立ち上がる。
こちらを気にかける呼びかけを、ノーラから感じて何か言いかけたとき。ダーヴィッドとカルメンが入ってきた]
●業務連絡●
パソコンですが……
1or4 3Fのドアロック操作ができ、屋上に行けるようになる。
2or5 5種の薬に関する詳細情報が閲覧できる。
3or6 ヘリコプターの遠隔操作のプログラムが入っており、そのロックが外れる。
のランダム操作お願いします。
― 医務室 ―
ノーラさんが、したいようにするのが一番だよ。
人を疑うのは――結構辛いから。
あ、あったあった。
[イレーネの傍にカルメンは居なかったけれど。
そんな風に人を疑うのは――辛い。
例えば、もし、星詠の人が、星詠の人が白と示した人が、
――殺されたら、殺されようとしていたなら……。]
ん。ちゃんと使えるみたいですよ。
[もしかすれば、狂気と紙一重の感情が胸の底に芽吹く。
自身は分からないことだけれど、それが視られた代償なら、
でも、きっと、もしその時がきたとしても、
後悔はしても悪いことだとは思わないのだろう。
そんな感情を抱きながら、見つけた松葉杖をノーラに差し出した。]
―三階・研究室―
[そこにあったのは、ナターリエが見つけたというメモにも記載されていた薬情報だった。
実にたくさんの薬名、そして、その可・不可が記されている。
効果ありそうな薬に関してだろう。結局はその5種の薬名の部分のみに詳細な説明がある。
いや、効果は、単なる+の数が羅列してあるだけなのだが……気になるのは副作用の部分だった。]
薬にはそれぞれ、別の効果を現われるようですね。
[それを見ながら呟く。**]
―医務室―
…えぇ。
[静かに言葉を返し薬品の匂いが、石化した老人が残る場所へと入る。近くの棚に持っていたコップを置いて、言われた言葉を心の中で受け止めていれば自然と新緑は更に細くなる。]
…助かるわ。
[松葉杖を渡されれば受取り、高さを調節し脇に挟む。最初は慣れないが、慣れてしまえば歩く事に支障はなくなるだろう。ぐ、と杖を握れば茨で傷を負った手が傷んだ。
受け渡された時、彼の首の数値がまた上がっている事に気付いた。僅かに眉を下げた顔のまま青年に向けるは違う話。]
救急箱…あった?
[ぼうっとしているうちに、話が終わっていた。
ふと気がつくと、部屋からは人が三々五々減っていて。
ダーヴィッドが、パソコンの所に行くと言う]
………あ。い 行く 行きます
[ふっと、手を上げた。
自分に何かが出来るとは思わなかったけど、彼には伝えたいことが、ある。横にいる、カルメンを見た]
か カルメン さん。
っさ きは、すみませ でした。
どうぞ、き 気にしないで、くださ い ね。
[彼女の表情が見えないのは不安で、緑を探しながら、そう声をかけた。彼女が、さっき名前に反応したから。だから、彼女の名前だけは、丁寧に意識を集中させて呼ぶ]
だい だいじょ、ぶ です。
だいじょぶ。治 みな、治り、ます。
だから、怖がらないで。だいじょぶ、ですよ。
[もっと色々伝えたいことがあった気がしたけれど、語彙が出てこない。あきらめて、励ますために彼女の肩に触れようと、そっと手を伸ばした]
[そうして、ダーヴィッドの後に続いてパソコンの部屋へ。
途中、先を行く彼に、出来る限り声を潜めて]
……ふぉす ふぉすたーさん
あと あとで、すこ 少し、おはな し が
[内緒話は、あまり上手くいかなかったかもしれない。
でも、まだ、言葉が話せるうちに。焦りが、声に乗る]
[パソコンのロックが解けると、少し顔を輝かせて。
そうして、ぼんやり意見を求められるまで話を聞いていた]
― 医務室 ―
救急箱もありましたよ。
[それは、戸棚の上の方に。]
幾つかグループ分かれるなら、2、3用意しておいた方がいいのかな。
あ、治療はちょっと待ってくださいね。
消毒使えるか試して、から、で……
[救急箱に手を伸ばしながら、言葉を発すると。
ハラリ――まるで舞う羽のよに、
石の粉がシャツの隙間から落ちる。]
……あ。
[困ったように微笑む。
どうにか落とさずにとれた救急箱を机の上に置いた。
自分は、もうすぐ背から崩れ落ちるのだろう。
――視界の端に老人であった石像が映った。]
― 薬品庫 ―
消毒液取ってきます。
封を開けてないアルコールなら、大丈夫かなとは思うので。
[星詠の人の視線から逃れるように、薬品庫へと。
薬品棚の硝子の反射で、数値を確かめる。
28%……後、3%上がればLv.4へと移行する数値。
そうしたら――]
……感覚も遠く、なったりするのかな。
背だから、腕が動かせなくなる可能性の方が高いか。
[左手を見つめる。
先程触れた、髪の質感を思い出すように……**]
―医務室―
[箱を取り上げる彼を慣れない松葉杖姿で見守る。
――はら、と舞い落ちたのは 灰の砂。]
…
[床に落ちた砂を見て
顔を上げ彼の背を凝視した。]
決して死に急がないで。
そう考えれば考える程、病は進行してしまうわ。
[薬品庫へと向かう彼の背を見送り]
……騎士なら、最後まで……
[その場で項垂れれば]
[ぽたりと、滴が零れ落ちた。]
[ぐいと手で目元を拭えば傷口にぴりと染みた。]
[消毒液を取って彼が戻って来たのなら手の治療を受ける。
彼の手の傷も治療するように言うのは忘れないだろう。]
…ここにいる皆に貴方は
必要とされているわ。
私も…貴方がいなければ
困るわ。
[訥々と治療を受けながらそんな事を言いながら
用が済んだのなら再び2階の部屋へと戻ろうと杖に手を。]
―研究室―
>>217
……とりあえず、薬の情報なので、あとは、エーリッヒかツヴァイに任せたほうがいいかな。
……で、話って何でしょう?
[オトフリートと連れだって研究室に入り、パスワードが解除した。そして、今見れる情報を軽く閲覧したあと、オトフリートに向きなおる。]
[ライヒアルトと二人、探索から戻って、まだ休憩室付近にいた人達にメモを見せ、ベアトリーチェを見て少し考える。子供に告げていい事柄かを。
でも、何も知らずにいるのは心細いだろうし、少女も仲間なのだから、とメモの内容を読んで聞かせた。
>>175ヘルムートと名乗る青年に名前を聞かれて、微苦笑でこちらを見ていたのに気づいていたから、果敢無い笑みを浮かべる。]
テレビでは幾度か拝見しています、エールラー議員。あたしはナターリエ・ルイードです。お見知りおきを。
[優雅に会釈をしようとして、下腹を押さえて顔をしかめ、結局、目礼だけした。]
― 医務室 ―
[アルコールの蓋をあけて、まず自分の右手にかけてみる。
問題はないようだった。
これなら、おそらく大丈夫だろうと、
アルコールの瓶を抱えて医務室へと戻る。]
お待たせしました。
[対面するときには、常の微笑を湛えて。
星詠の人の手を取って治療を。
包帯を巻きながら、彼女の言葉を聞く。
――嗚呼、例え腕が動かなくなったとしても、
まだ頭は働くし、声も発せられるなら、意思も伝えられるじゃないか。
そう思って、そう思うも]
―三階廊下・回想―
痛まないほうが問題なのですね。
[ヘルムートの回答、その皮肉さに声の調子を落とす。]
進行の早い遅いと数値が必ずしも同調しているとは限らないようです。
個人差もあるでしょうし、部位の違いも影響するでしょう。
そう、パニックが何より怖いのは、私が説くまでもなくご存じかと。
[そう真面目に話していたが、
最後の一言には、目をぱちくりとさせて……。]
………。
[なんだか動作が止まった。]
―回想ここまで。
……少し、待って。
[それは衝動。
杖に手を向けた星詠の人の身体を、少しの間抱きしめた。
――自ら動けなくなる前に、触れたいと。
その傷を作って尚、美しい手の甲に、
刹那、騎士が誓いを立てるような接吻けを落とす。]
あ、ごめんな、さい。
[ふっと我に返る。ぎこちない笑みを浮かべた。]
戻りましょうか。
[救急箱をとりあえず2つ、中に包帯や消毒液を入れて抱える。
赤面した表情を隠すように、ノーラに背を向けて歩き出そうと。]
―― 3F 研究所 ――
[パソコンの画面に現れる、文字列。
ダーヴィッドが呼び出したそれを、目を見開いてまじまじと見た。まるで、固まっているみたいに、彼の報告書に関する言及には反応が出来なかった]
え
あ。はい
[呼びかけられて、少し慌てたように背筋を伸ばす。
そこに、誰か他の人は、特にカルメンはいただろうか。
もしいたなら少し困ったように扉を見て、廊下へ出ようと示す]
………かるめ さん、の、ことです。
さ き、か カルメンさん、ちょおし は、どおでした、か。
[どちらにせよ、他の人に聞かれないように声を潜めながら、言った。無意識に、首筋に手がいく]
─三階/回想─
[瞬く様子>>99に気づけば、掠めるのは苦笑。
だが、何かを口にするわけでなく。
「友好的ではない」という言葉に、小さく息を吐くに止めた]
[その後はリディを探して歩き。
そのついでに、奥の間取りを大雑把に頭に叩き込んでおいた]
……成分分析……ですか。
[合流した先で、ヘルムートに向けられた問い>>175。
天鵞絨を伏せ、しばし思案する]
研究室には、それらしい設備は。
ただ……奥の方には、まだ見ていない部屋が。
構成的に、どこかに実験室と……あと、書庫の類はあるはずですから、見ていない部屋に設備がある可能性はあります。
[研究のための設備であるならば、それらはつき物であるのに、階下ではそれらしき部屋は見当たらなかった。
ならば、という推測を口にした]
>>227
[オトフリートと廊下に出る。そんなに知られたくない話なのかと神妙な顔をしたが、
カルメンのことだときくと、納得がいったが……。]
……本人に訊いてみてはどうです?
[なぜ自分に訊くのだろう、という顔を作った。]
─ →二階・(6)の部屋─
[その後は、促されるまま、一度階下へと。
情報の交換と状況の把握──リディの死の報せには、刹那、天鵞絨を伏せて息を吐く]
……ったく。
[苛立ちを含んだ呟きは、何を意味したか。
ともあれ、翳りは刹那で飲み込まれ]
……さて。
まずは、どこから見てくるか。
[三階へ行くもの、一階へ行くもの。
それぞれの動きを見やりつつ、その場でしばしの休息をとりながら小さく呟いた]
[メモに関するみんなの推測を聞きながら、考える事はたくさん。自分の体の事やイレーネの事を考えたり、リディまで石になった事を聞かされれば、つい沈みがちになるけど。
ライヒアルトの視線を感じれば笑った。心配させたくないのと純粋に嬉しいから。]
―医務室―
[薬品庫から瓶を持って出てくる彼の笑みを見上げる。
彼の顔を見る顔は以前よりは感情が籠ったもの。]
…えっ?
[待って、という声。包まれる温もり。
知らない。こんな感覚を――私は知らない。
僅かな瞬間でも、男だと思わせる力を感じて
戸惑いと、驚きと、それからよくわからない感情。]
―――
[掌に落ちる唇に、一瞬 世界が真っ白になった。]
……!
[我に返って視線を向ければぎこちない笑み。]
今、のは
[喉の奥が詰まってうまく言葉が出ない。
くらりと眩暈を覚えたのは、病のせいではなく。]
……っっ
[杖を掴んで、逃げるように医務室から出ようとする。]
……いいや。
俺はそっちの担当じゃないんだ。
[>>135ブリジットには、何度か言った言葉を繰り返す。]
俺は…関連病の方の担当でね。
無関係ではないが基本的にデータは機密事項で処理される。
情報交換くらいはするが…実験段階を超えない試薬の情報は
容易には外へは流れないだろう…から。
ただ、副作用は何かしらあるだろう…
それだけの代償を伴う病気だ。
[最後の見解だけは、>>182エーリッヒと一致するか。
はじめは気がつかなかったが、今は気付き始めている。
―――…咳が、増えた。
自分ではなく、目の前の青年のこと。
首の数値は見えないが、あとで確認する必要があるだろう。
青年に限らず…皆。――救う為に。]
[どこから、とライヒアルトが言った。]
誰も行ってない場所を見に行くのもいいし、ヘリを見に行ってもいいかも。外に出られるみたいだし。いばら以外の植物とか、あるかも。
[ヘリの事は誰かに聞いただろう。遊びに行く子供みたいにはしゃいでみせる。]
…………。
[ダーヴィッドからの突っ込みに、少しうつむいた。
どう言おうか考えて、少し間が空く]
きの き、のう。ない、ふ 騒動のあと。
かる カルメンさ と、話を、しま した
こわ い と。……その、えと。
ひどく、怯えて いまった。
[唇を湿した。
言葉は酷くゆっくりで、焦りを示すように両手が上下にふれる]
じょ、じょーちょ も、変 で。
ぴゅり とい、かも しれま せん。
[とりあえず、質問の答えまでは行き着かなかったけれど。
そこまで何とかつっかえつっかえ、言葉を紡ぐ]
─二階・(6)の部屋─
……あの、な。
[はしゃぐような言葉に、は、と息を吐く。
先にヘルムートに挨拶を返した時の事も含め、引っかかっている部分はあるけれど、今は追及はせず]
いばら以外の植物……ね。
正直、ここまで繁殖力が強いと、他のものは淘汰している、と見るべきだがな。
[ここに来て、いばら以外の植物は見てはいない。
繁茂の程から見ても、その可能性は薄いだろう……と、思ってしまうのは、学者としての性か]
……未踏エリアを見て回る、か。
俺はまだ、動ける方だしな。
[影響は出ているものの、四肢に関してはまだ自由が利くから。
ごく自然に、そう、口にした]
―3F休憩室前廊下―
ぁ、
[手にしていたカップが落ちたのに
暫くは気づけなかった。]
見殺し…
[誰が?――誰を?
――あたまがいたい。ちがう、わたしは]
ゲルダ、いまのは
[なに。
どこか喘ぐような声から色が抜け落ちる。
ダーヴィッドたちが廊下を行きすぎたのは幸いだったろう。
パソコンのことを聞けばあとからいく、と答えた]
…ああ、助か…………
[言い切らぬまま、辛そうな顔を窺うように口を噤む。
この角度からでは首の数値が窺えない。]
…ブリジット。
[名前を呼ぶ。
エーリッヒが書いたカルテには何が書いてあっただろうか。
思い出そうとして、靄がかかったように思い出すのが困難だ。
つい先程見たばかりだから、直ぐに思い出せるはずなのに。
あと…、あと、何かをそういえば訊こうとしていた気がする。
なんだったか…もう、訊いた後だったか…?]
……後でもう一杯、注ぎに来てくれ。
[結局考え纏まらぬまま。
部屋を出ようするブリジットに、そうとだけ告げた。]
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