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[ベアトリーチェは、訊ねて置きながらユリアンの答えなんてきちんとは聞かずに、庭に繋がる窓を開きました。]
皆、こんばんわ。
[少し遠かったので、大きめの声で挨拶をします。]
[大地の精にいってくると言ってから、
なぜか向かうは東の方向。
否否、それは東ではなく
あぁ、聞こえたコエの意味を探るうちに、
どうやら中央部にやってきていたようだった。]
……本当、どうかしてるよ、僕は。
でも来たからには、行くかなぁ。
[教会の前で立ち止まる]
―南通り―
[この日は朝一番に宿の主人へ会う。自分の後から来た旅人は昨夜火急の用で街を発ったこと、自分が言伝を預かったことなどを最もらしく話すことで結局は昼過ぎまで時間をつかった。最後は金子が物を言う事になったが。]
[声が届けばそちらを振り返り]
こんばんは、ベアトリーチェ。
それに、そっちにいるのはユリアン?
[何だか慌てているな、と思ったら彼の手から何かが飛んで]
ちょっ……!
[その正体に気が付いて固まった。
ぬいぐるみと思われているとはいえ、それは同族の]
やめてー!
[思わず叫んでしまった]
[アマンダはベアトリーチェの視線もユリアンの赤面も気付かない。
気付いたとしても、子供と同じく風邪でも引いたかと思うだろうが]
ん、よかった。今度から、気をつけて。
下手したら、手が落ちる。
[アマンダはさり気なく物騒な事を言いつつ、ブリジットの喜びように小さく笑う。
込められた力には、こちらも軽く握り返してから、手を離した。
それから、落ちた姿勢のままのオトフリートには厳しめの顔を向け]
ん、気をつけたまえ。
君は怪我しても直るが、この子は砕ければ二度と直らない。
…イレーネを、助けてくれた、お礼。
[そう言って彼の手に金緑石の輪を乗せ、そのまま癒しの力を流す。
拒まれなければ、歩ける程度には回復できるだろうか]
[目は静かに。
その扉を見据えて――]
―→教会/礼拝堂―
[そっと扉を開けて、
中へと足を踏み入れる。
気配にそちらを見やれば、やってきたばかりなのだろうか。
心の魔を見て、苗床は、口にほほえみを上らせる]
こんばんは
[挨拶する少女の声に、そちらを振り返る]
やあ、こんばんは。
[止められぬまま流れる長い髪と、銀の紋章の浮かぶ紫と変わらぬ翠の異眸は、今までと違う印象を与えるやも知れず]
砕ければ、戻らない。
……そうだな、気をつけるよ。
[受け取りつつ、流れ込む癒しの力に目を細めて]
ありがとう……。
彼女の事は、養母の願いでもあったから……ね。
[最後の小さな呟きは、木の根元で転寝を始めたアマンダに届いたかどうかは、定かではないけれど]
[こどもはとてもマイペースなものですから、うしろの騒ぎなんて気にしたふうもなく、よいしょと椅子を台にして少し行儀悪く窓から庭の外へと出ます。柔かな土の上に降り立つと、ぐるりと辺りに眼をを巡らせます。]
ああ、ちょうどよかった。訊きたいことがあったんだ。
[アマンダやオトフリートの様子が違うのには気附いたのでしょうが、それよりも視線は他へと行くのでした。対の欠けた者たちに。]
対が居なくなるって、ぜんたい、どんな感じなのだろう。
「寂しい」?
―礼拝堂―
なんだろうね、こういうときに何を言えばいいのか僕にはわからなくなってしまった。
……君は、本当はどうなの?
否、君、としか、考えられないのだけれど。
……聞いて如何しようというのだろうね。
かの子が殺されてから、何を一番に考えていいのかもわからなくなってしまった。
―Kirschbaum―
……げっ。
[投げてから気がつく。
ふわもこは可愛い顔をして実は怒らすと怖いと言うことは、ここ二三日で嫌と言うほど思い知っているからだ]
[はながひょいっとふわもこを避け、
そしてふわもこが壁に激突する寸前――]
[ふわもこは蔦にからめ取られて激突を免れた。
蔦はひるるとふわもこをカウンターの上に戻した]
危ねーところだった……。
[...は肩でゼイゼイ息をすると、右手から延びた蔓をひるるんと消し去った]
ー礼拝堂ー
ティル、落ち着きたまえ。
君は傷ついて、混乱しているようだ。まるで、本当に、こどものようだよ?
[すでに口調はこどもに対するそれで]
[少女の唐突な問い、それは自分に向けられたものではないけれど]
……どうしてそんな事を……。
[対が欠落したら寂しい、という言葉は、以前、自分が口にしたのだったか、と。
ふと思い出しつつ]
―礼拝堂―
わかっているよ、それくらい。
子どものようなことも、自分が……
それでもかの子を殺した者を何故逃がしたとコトバが聞こえるんだ。
僕の中で。
……君が使い間をかの女のちかくにやっていながら、何故止めなかったと。
[その手を避けることはなく、苗床はじっと、かれを見る。]
ふぅ。
[カウンターにそっと戻されていくのを見て。
ちゃんと見えたわけではなかったが、どうやら無事らしいと知り]
やつあたりはよくないよ?
[ユリアンには誤魔化し笑いを浮かべてみた。
彼はもう何か気づいているようだが、それには彼女が気付かない。
そして聞こえてきたベアトリーチェの問いに]
さびしい……
[ふと黙り込んだ]
[対のものが消えたからといって、急激に変調を来す訳ではない。そもそも人間界は雑多な精霊力が入り乱れる場所で、それこそは自分の望むところだったからだ。]
[乱れたのは力よりも心のほう]
[”考える時をたがえばすべてがくるうてしまう”
ティルの言葉がよみがえり]
[部屋で思考の海に沈んだまま、陽が暮れる。]
[やがて辺りがすっかり暗くなった頃]
心…。
[呟いて、宿を出た。]
ー礼拝堂ー
[左手が、そっと頭に触れると、強い天聖の気が流れ込んだろうか。それが小指の指輪から流れる力であることに、苗床は気付いたか]
私は、誰の望みも止めはしない。
心のままに願い、生き、そして死ぬ事…それが私が世界に望むことだから。
[オトフリートの考えたことがわかったのでしょうか、顔をくるりそちらに向けます。手は無限のかたちをした輪に触れておりました。今はそこにない、指環の代りに。]
うん、あのときには、
なぜへんな感じがするのか、わからなかった。
でも、今は力故なのだと、なんとなくだけれど、わかった。
[天聖に属するこどもが、時空に属する青年の力に対して、不思議だと云ったこと。]
それでも、「寂しい」がどういうことかはわからないんだ。
寂しいよ。
そこにあるべき人がいないんだから。
何かがそこにたりないの。
[感覚を追いかけるように言葉を紡ぐ。
続く言葉は口調も変化して]
これは相対属性でも同じ事。
均衡を保つべき一方が消えるというのは大きな衝撃を対に与える。
属性の調和は本来崩されるべきではないもの。
それは自然ならざる現象。
故に欠落を抱えれば大なり小なり揺れ惑う。
―礼拝堂―
[聖なる力。
それを浴びれば思い出すのは、先ほどのコエ。
聖なる少女が使った力に違和感を覚えていた、かれのコエ。
そ、と手を持ち上げて、その手を掴もうとしただろか]
君はそうだろうね。
……そんな君だから不思議なのだ。
何で、鍵を欲し、その封を破る方法まで君が考えたのだろうかと。
[そこまで言うと、目を伏せて]
さびしいな。
エーリヒさんの音楽、もっと聞いてみたかった。
最初の日に演奏してたの、エーリヒさんだよね。
星のような音色。すてきだったのに。
[普段の口調に戻った彼女は、うつむいたまま]
オトフリートさんとベアトリーチェ。
属性の対じゃなくても、触れ合うことは少なくないよね。
もしいなくなってしまったら、きっとさびしいよ。
[ポツリと言った]
[アマンダから返された銀の輪で、髪をまとめる。
ゆるり、流れるその髪は。
刻印を傷つけた影響か、やや、黒味を増しているようにも見え]
……寂しい、が、わからない……。
俺も、この姿として生まれたばかりの頃はそうだったな。
[少女の言葉に、ふとこんな呟きをもらして]
ー礼拝堂ー
[掴まれる前に手を引く]
問いにはすでに答えたのだよ、ティル。
だが、君には解るまい。君は、すでに、心を他に手渡してしまったのだから。
あっ、悪い悪い。
八つ当たりはよくないな。
[ブリジットの声に頭をかきながら答える。
皆のいる庭の窓に近づくと聞こえたベアトリーチェの問い]
「寂しい」ね……。
[対極の属性の持ち主を見れば、木の下で微睡み中
...は対を失った少年に思いを馳せ、コエを飛ばす]
―礼拝堂―
退屈だった?
[引かれた手を追うこともない]
あぁ、うん。そうだね。
僕の心は僕にない。
否、あるといえばあるけれど……かの女にあげているのだから。
……君が、とったのか? クレメンス。
[最後の問いは、もう、それを、そうとしか思えなくなっているような、響きで。]
……かたちあるものは、いつかは壊れる。
[いつかとおんなじ言葉を、ベアトリーチェは繰り返します。]
かたちのないものは、どうなのだろう。
[首をかしげますと、金いろの髪が光を受けて揺れるのでした。ブリジットの声は、きちんと聞えていたでしょうか。オトフリートの呟きに続くかのように、ただ、変わらないぼうっとしたかおで、ぽつりと小さく云います。]
ベアトリーチェは、足りないのだって。
形あるものはいつか壊れる。
それは、不変なる時の理の一つ。
だが、それは何かへと還り、再び何かを創り上げる輪転の理でもある。
形のないものも……壊れたり、傷付くことはある。
時には、失われる事も。
[静かな口調で言って。
それから、ぽつりと呟かれた言葉に、瞬きひとつ]
……足りない?
―礼拝堂―
…………君にそれを渡すように頼むかな。
それは人目にふれてはいけないもの。
それは誰かが持っていてはいけないもの。
渡さないというのなら
[一呼吸]
さて、どうしよか
うん。
足りないの。
いろんなものが。
[その答えはちっともたしかではなかったでしょう。けれどもベアトリーチェ自身がそれを感じ取るのは、とても難しいことで。説明なんて出来はしないのでした。]
……ほんとうは、命も足りなかった。
それを、 メーラが呉れたんだよ。
[一ぺんそらを見上げて、それから俯いて、小さく云うのです。]
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