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― 回想 ―
[温かい紅茶を飲みながら、先ほど思い出しかけた事を思い出そうと考えてみる。
ひとつは、すぐに思い出せた。
いつも長袖を着て腕を隠している幼馴染の腕にある青い何かを、何かの弾みで見た事があった。
「それなに?どこかにぶつけたの?」と、青痣だと思って訊ねた時。
幼馴染の挙動がものすごーく不自然になった覚えがある。
なんとなく、自分の胸の蒼花に似ていたような気もしたが、一時的な痣だと思っていたので、すぐに忘れてしまったのだった。
そして、もうひとつは………]
『ミハエラには、伯父さんがいるのよ』
[幼い頃、たしか母がそんな事を言っていたのだったか]
『とってもヤンチャな人でね。だけど、本当はとても優しい人。お父様は、少し兄さ……ミハエラの伯父さんに似ているわね。身長以外は』
[とても懐かしそうにそう語っていた母。
その伯父さんはどこに居るのか、と訊ねたが。母も知らないのだといって、寂しそうに笑っていた]
─ 広間 ─
少なくとも、無事ですむとは。
思っていなかったでしょうね。
[団長の覚悟>>148について紡いだのはそれだけ。
少なくとも、彼らは老神父の亡骸を見て、この状況を選んでいたのだから、と。
自分の中では、そんな結論が出来ていた]
……ん……ああ。
[茶猫を撫でつつの物思いを破ったのは紅茶を、と誘う声。>>151
瞬きの後に上げた天鵞絨は、先よりは静かないろを宿していた]
そう……だ、ね。一杯、もらっておく。
[身体が冷えているのは事実だから、一つ、頷く。
広間の入口から覗き込む少女に気づくのは、やや遅れてのこと。
先に気づいた茶猫は、にぃ、と短く鳴いていたが]
[たしか、母から伯父の存在を聞いたその日の夜だったか。
珍しく母の静養についてきていた父が、自分を寝かせつけようと枕元にいた母に、声を掛けていた。
そのときは殆ど眠りかけていたから、父も母も、自分がまだ眠り切っていないとはきづいていなかったのだろうが。
話し声が聞こえれば、一時的には目が覚めて。こっそり両親の話に聞き耳を立てていた]
『お前の兄に会ったぞ』
『何処に居るかは教えられん。お前たちには教えぬと、そう約束したからな』
[思いっきり捻くれ者で性格も悪いが、約束した事は半分くらいは守る父は、その後も母に伯父の行方は教えなかったようだ。
なお、父が守る約束の半分は『数少ない信用する者と、その者に近しい者』と交わすものだけ。残る半分は、信用に値しない者と交わす、最初っから破るつもりでいるものだ]
『そうですか。兄は、やはり何かの罪を?』
『うむ。私は見なかったが、腕に烙印があるそうだ』
[そこは話さないという約束はしなかったらしい。即答だった]
『そうですか。昔から、ほんっとーーーーーにヤンチャな人でしたからね』
[しみじみと言って、大きなため息を吐いた母。
後にその会話の意味を知った時は、烙印押されるような罪を犯す事まで『ヤンチャ』の一言で片付けるような女性だからこそ、あの父と夫婦なんてできたんだなぁ…と納得した]
(………烙印。
で、伯父さんって母上の兄なんだから、当然この村の出身、だよね)
[思い出した事を考えて、もう一度クレメンスの方に視線を向けたりしたかもしれない]
[目が覚めて、最初に感じるは違和感。]
……なに?
[違和感を強く感じる窓へ近づいて、それを開け放つ。
まだクレメンスの上着がかかった遺体と、
雪に散った赤はそこにあっただろうか?
あったのなら小さく息を呑んでその場に座りこみ。
なかったのなら、]
……ヒッ……!
[視線を室内へと向けた先に見えた物に小さな悲鳴を上げて座りこんだ。]
…………だ、んちょ………さん…………?
[暫くして震える声で紡いだのは下で骸と化した団長で。
普通なら透けては見えない筈の壁が、その姿からは透けて見えて。]
な…んで………?
だんちょ…さん、死んだ…の…?
[小さな声で目の前に見える人へ疑問を投げるも、返事は返る事はなく。
そのまま姿は掻き消えて。]
……か、くにんしなきゃ……!
[開け放した窓を締め、そのまま階下の広間へと早足で向かった**]
― 集会場・広間 ―
[誘いへ頷き>>156が返れば、座っていた椅子から少し腰を浮かした。テーブルの上には未使用のカップと紅茶の入った陶器が未だ残っていたので、用意を整えて彼の前へ置いて。]
どうぞ、ライさん。…、…大丈夫?
[添えるのは在り来りな科白。唯、返答を窺うよう天鵞絨を見詰める目は複雑に。
反応を視界に収めた後になるか、保父が通りかかった際、交わす小さな会話>>159。]
……何とも無い、なら良いんだけど。
[見上げた相手は笑みを返してくれたが。他者を安心させるためような表情を信用出来たかは如何かは、その後左手に暫し視線を向けた事で察して貰えるだろうか。]
― 現在・広間 ―
[ついついクレメンスを凝視してしまっていたが、視線を返されれば>>159、慌てて目をそらしたり視線を彷徨わせたりしただろう。
この上なく不審である]
(まさか、他の人も居る中でいきなり「ボクの伯父さんですか?」とか訊けないし……)
[他の人が居なかったら、間違いなく訊いていた。
他に居るのが、自分の色々を知っているユーディットとアマンダくらいだったなら、確実に訊いていた。
その後、ベアトリーチェに逃げられておらず、さらにジュースやお菓子で気を惹くことができていたなら、少女の事はアマンダかブリジット辺りに任せて、クレメンスと一緒に遺体の仮埋葬に向っただろうか]
─ 広間 ─
……ん、ありがとう。
大丈夫……って?
[置かれたカップに、僅か、表情を緩めるものの。
複雑なものを宿した目で見つめられ>>162、緩く瞬いた]
特に、調子が悪い事もないし。
……大丈夫だよ。
[返す言葉に嘘はない。
今は、息苦しさは感じていないから。
傍目には見える、自身の違和には気づいていない──それを違和と認識していないが故に。
だからこそ、ブリジットの抱くものには気づけぬまま、穏やかにこう返した]
― 集会場・広間 ―
[頭を柔く叩かれて、一瞬眉を下げる>>165。]
…解った。心配するな、っていうのは無理だけど。
[一度唇を結んだ後、納得し難きを表すよう渋々と頷いて、その場を離れる姿を見送った。ミハエルやゼルギウスが続くなら、同様に視線を投げただろう。]
……そ、う。
[向き直る先で知るライヒアルトの返答>>166は、穏やか。先刻見た反応も嘘が無いように感じた。そう思ったからこそ、逆にその穏やかさが一層と違和感を重ねる。ぎゅ、と自身のカップに添えていた指を握りしめ。]
でも…何か、ライさん。…何時もと少し、違う気がする。
[上手く言えない、その科白は如何伝わるだろうか。]
─ 広間 ─
いつもと、違う?
[カップに添えた指に力の入る様子は見て取れて。
その由来するものに気づけないが故に、抱くのは戸惑い]
俺は……別に、何も。
変わって、ない、よ?
[違う気がする、と言われても。>>168
自分では、いつもと同じに振舞っている心算だったから、こうしか言えず。
どこか困ったように眉を下げるのと、姉が飛び込んでくる>>161のは、果たしてどちらが先だったか]
……って、姉さん?
どうしたの、落ち着いて!
[ただならぬ様子に、慌てたように立ち上がる。
膝の上から飛び降りた茶猫が一足先に姉の足元へと駆けつけ、なぁぁぅ、と鳴いた]
― 広間 ―
えーと。スコップって、どこかにありましたか?
[クレメンスがシーツを持ってきたのを見れば、それをどうするのかは察して。
自分は血で染まった雪を集める為のスコップを持っていこうと、その場にいる人々に尋ねてみた。
返答があればそれに従い、特になくても一度2階の物置へ見に行くだろう。
スコップがなければ、台所のお玉や鍋など、何か代用できる物を持って外に出て行く事にする。
もっとも、血で染まった雪をかき集めるのに使った調理器具など、その後料理には使いたくないが]
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