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─南の森・川辺─
[ゆっくりと立ち上がり、薔薇色の光を見つめる。
そこから感じるのは、透き通る銀翅持つ女王の力]
……女王の力……か。
女王が『秘宝』手放して結界張る、とか普通ないよな。
……王じゃないんだから、うっかり誰かに渡しちゃった、なぁんて事ないだろうし。
そう、なる、と。
……あれ、なんかこれ。
面白い事になってる?
[こてり、と首を傾げつつ、呟く言葉はどこか楽しげな響きを帯びていた]
[やがて、妖精王との長い長い謁見の後、離宮の女王の元へと招かれる。女王の様子が幾分沈んで見えた理由に思い当たったとしても、やはりそれは口には出さず]
女王陛下にはご機嫌麗しく。我が主の贈り物は気に入って頂けたでしょうか?
[女王は地底の王に礼をと微笑み、贈り物は大切にすると告げる]
ありがとうございます。秘宝の美しさには及ばぬでしょうが、我が主の心よりの祝いの品、お気に召しましたら幸い。
[男は、妖精の女王の前に跪き深く頭を垂れた]
―宴会会場―
[ナターリエの勧めがあれば、それを次々に素直に口にしたり。
それの味がどうであれ、自分はおいしそうに食べていた]
おつかれ〜、ナタ〜。
[立ち去る姿を見送り、ゼルギウスもその後を追うように離れるのをやはり同じように見送った]
ん〜〜、ちょっと行って来る〜。
[そうやって二人を見送った後自分もそう言い立ち上がり、どこへ行くのかゲルダから聞かれたので]
おトイレ〜、一緒に行く〜?
[そう答えたあと、ゲルダの反応を見てから]
冗談だよ〜。
[と、一言、そのまま一人でふらふら〜っとした足取りで、誰かに薦められた中にお酒の類があったらしい]
─館周辺─
やふぉ!悪いなリッキー捜しぃやぎあああああ!!!!
[あたいは捜してもらって悪ぃなって言いかけたんだが、リッキーの攻撃にそんな礼も言えずにあえなく撃沈したのだった。>>267
13分とかなげえな!ゼラニウムとどっこいだぜ!
そんな攻撃に耐え切ってぐわんぐわんしていたあたいは、リッキーの文句に頷いたけどちゃんと聞いてなかったのでしたとさ。]
んぇ?
[何か聞かれたけどそんな感じで首かしげてたあたいは、リッキーが何考えてるか分んなかった。
でも宴会って声にあわててあたいはリッキーに引っ張られて会場まで向かったのだったのさ。]
お疲れの所、謁見の栄を頂いたこと、感謝いたします。
[儀式の後の女王の疲れを慮り(妖精王の長話につきあった己の疲れも、もちろん)謁見は早めに切り上げて、女王の前を辞する]
─南の森・川辺─
……さあて、と、どうするか。
とりあえず、状況を把握しないとなんないな。
どう動くか決めるためにも、正確な情報は欲しいし。
[小さく呟くと、両手で頬を軽く叩き、悪戯な笑みを引っ込める。
さすがに、この状況でにやにやしているのがよろしくない事くらいはわかっていた]
とりあえず、知ってそうなのは……騎士団長かな?
[何故にそこで王が出てこないのかと。
そんな、突っ込みを入れられそうな呟きをもらしつつ、ともあれ、人を探して歩き出した]
―宴会会場―
[イヴァン>>269に、すれ違ってた?と小首傾げたり。ナタル>>272に勧められる物を榛名と一緒に片っ端から口にして、辛かったりすると目を白黒させていたり。ゼルギウス>>275の話が倍近く誇張されてるとも知らずにほえほえと驚いてみたり]
んえっ?
ボクは特に行きたいわけじゃないし。
[榛名>>285のお誘いは、大きなカップに口をつけながら、ふるふると首を振った。
冗談と言われると肩を竦めて見送って、またごくごく]
んーんーんー。
これははじめてのむけど、おいしー。
[誰に向けるでもなく、にへらと笑う。
これまた予想通りです]
─館周辺→─
[空が変になったのに気づいたのはその途中だったのさ。]
……なぁリッキー、空が薔薇みたいな色になるのって夕方だっけ?
[あたいは首をかしげてそう尋ねたのだけど、リッキーは何ていったっけ?
薔薇色の空に、さっき見たアレを思い出して、あたいはまーた微妙な顔してたんだけどさ。
空に気を取られてたんで、あたいは誰かが近づいてきてても気づかなかった。
それがあたいの天敵だってのにきづいたのは、いよいよそいつの姿が見えてからだった。]
あ。
ここであったが100年目ぇ!
["であいがしら"にあたいはそいつを蹴り飛ばそうと飛んでったんだが、あっさり避けられるか捕まれるかして色々未遂に終わったのさ。]
―宴会会場―
成る程。
[ゲルダから説明>>249を受けて、合点したように頷く。
蔓輪については分からなかったが、問えば答えは返っただろうか。
それ以降彼女と言葉を交わす際には、先に会った時よりぎこちなさは取れていた。
単に慣れだけではなく、大きさのお陰もあるのかも知れない]
……ム、すまぬな。
ではフラーケ殿、と呼ばせて頂く。
[案の定「ヴァ」を上手く言い切れず、「バ」だの「ワ」だのと苦戦しているところへ、イヴァン本人から助け船が二つ>>269提示され。
間違いなく言い易いのは後者だったが、初対面での呼び方でもないだろうと前者を選択した]
[彼の食事は宴会という場においては割合質素に見えたかも知れない。
それでも本人は十分に満足していたのだが。
やがて周りの妖精たちがそれぞれに散らばり始めた頃、彼も席から離れる旨を告げ]
やれ、少し酔うたか。
[近くの木の上に止まり、尚も続く宴会の様子をのんびりと眺めていた]
─宴会会場─
んーふーふー……んー…。
くぅん?
[しばらく広がり行く薔薇色を眺めていたが、一緒に酒を飲んでいた妖精の姿が見えない事に気付き、首を傾げる]
あれぇ〜?
帰っちゃったのかなぁ。
……んぅ、おみず、ほしぃ〜……。
[四肢を動かしゆらゆらしながら立ち上がると、水を求めてふらふらり。
汲み桶に満たされた水を見つけると、ざぶんと頭を突っ込んだ]
がぼがぼがぉ……。
…っぷはぁ!
すっきりしたぁ。
[自ら顔を上げると、ぷるぷるぷるーと全身も震わせて顔から水を飛ばす。
誰かが居たら飛び散った水を被ったかも知れないが、そこまで気は回らない]
─ →宴会会場 ─
わ…エーリッヒちゃん、くすぐ、ったい。
うん、いっぱい、お話したいな。
[エーリとおでこをくっつけて擦り寄られると擽ったくてクスクスと笑いながら、お友達いっぱいできるよ、といわれると嬉しそうにありがとう、と言って。
ナタルとリディと手を繋ぎ、エーリとイヴァンも一緒に宴会会場へと向かった。
ナタルが一瞬苦笑を浮かべたのは気がつかぬまま。
そして移動した先、自分と同じように手を繋いで歩いているお姉さん達にナタルが声をかけたので、きょととした視線を向けた。]
ナタルお姉さん、お友達?
[そう聞いたところで、なんだか興奮した様子で小さなお姉さん?がナタルに話しかけてきて。
その傍らのなんだかちょっぴり眠そうなお姉さんも嬉しそうにナタルに話しかけるのを見れば、やっぱりお友達なんだ、と納得した。
二人のお姉さんも一緒にどうかな、とナタルから同意を求められると、うん!と元気に頷いた。]
いっしょにいてくれる人、いっぱいだと、うれしい。
あのね、私、ビーチェっていうの。
榛名お姉さんと、ゲルダお姉さん。
…って…お姉さん達、エーリッヒちゃんとも、お友達?
[ニコニコ笑顔で挨拶をして。
榛名とゲルダの名を聞けば、先程エーリのあげた名だと気付いてぱちくり瞬きした。
ゼルギウスから改めて挨拶をされれば、ナタルお姉さんのお友達だと知りつつもまだ慣れない為にちょっと影に隠れながら頭をぺこっとした。
イヴァンから名前を教えてもらうと、幾分か慣れてきたのでナタルの影に隠れることもなくにこっとして。]
イヴァンお兄さん、だね?
お兄さん、おっきーけど、エーリッヒちゃんみたい。
こわくないね。
[そんな話をしつつ、お料理をとってもらったりジュースをもらったりしながら辺りを楽しげにきょろきょろして。
初めて見る料理には、これどんなお味?などと聞いたりもしつつ。
そうこうしている内、リディが急に立ち上がったのに気付いてきょと、とそちらを見て。]
リディお姉さん?どうしたの?
[探してくる、と言って会場を後にするのを見ればどうしたのかな、と思ったもののすぐに理由に思い当たって心配そうに表情を曇らせた。]
ベッティお姉さん、探しにいったのかな。
…迷子じゃないって、言ってたけど…
[だいじょうぶなのかな、と思ったものの。
リディは既に会場を後にしてしまったし、自分が探しにいって迷子になっても迷惑をかけてしまうしでおろおろ悩んで。
そうしている内にナタルが先に休む、と席を離れようとしたのに気付いてはわ、とそちらを見て。]
あ、え、えと。
お姉さん、いっぱい色んなこと教えてくれて、ありがとう。
ギシキも、ウタゲも、すごく楽しかったし、お姉さんのおどりも、すごくキレイだった。
いっぱい楽しかったの、お姉さんのおかげだよ。
[群れに何も言わずに出てきた手前、あまり帰りが遅くなってはいけないと思っていたから。
もうお姉さんには会えないかなとも思ったけれど、そういってニコニコ笑顔でお礼を言って、会場を離れるナタルにぶんぶん手を振った。
ゼルギウスもその後を続いて離れるのなら、お兄さんもおやすみなさい、とニコっとして見送った。]
─宴会会場付近─
[異変に気がついたのは、それから暫く後のこと。
空から降り注いでいた色が、不意に不自然なものへと変化する]
……ム、何事。
[視線は薔薇の色に覆われた天を、次いで先程まで見ていた宴会場を巡る。
戸惑い顔の妖精たちが一つ、また一つとその姿を消して行くのに、黒は細められた]
原因は……如何見てもあれか。
[再び顔を天へ向け。
たん、と枝を蹴って、空へ翔け上がる]
[側にいた榛名たちも席を外してしまい、ぽつんと一人になってしまって。
そろそろ帰ろうかな、と思ってはいたのだけれど誰にも言わずに帰るとやっぱり迷子になっちゃうのかな、とも思ったので誰かが戻ってくるのを待っていたら。]
わ……すごい。
お空が、きらきら。
[薔薇色の光が天を覆うのを見て、ウタゲのきらきらってこれのことだったんだ、と勘違いして。
一人でちょこんと座ったまま、お空を見上げて目を輝かせていた。
周りの妖精達が徐々に姿を消していっていることには気がつきもせず。]
─宴会会場─
[喉を潤し酒気を飛ばすと、お座りの状態でもう一度空を見上げる]
くぅん……?
[金の瞳を何度も瞬かせて。
何かを探すようにくんくんと鼻を動かした]
飲み物くれた人の匂いがしない〜…。
あれは女王様の匂いー…。
くぅ?
[酒気を飛ばしたとは言え、まだふわふわする感じは少し残っていて。
働かない頭で考えようとして、何も考えは纏まらなかった。
考えて分からないなら仕方がない、と考えるのを止めて先程まで皆が居た場所へと戻って行った]
あ、エーリッヒちゃん。
[エーリの鳴き声に、ようやく空を見上げるのをやめて。
声のした方をみようとしたらゲルダにも気付いて嬉しそうな笑顔になった]
ゲルダお姉さんも、おかえりなさい。
…おに?
[ゲルダから言われたのがなんなのかわからず、きょとんとして同じように首をこて、とかしげて。
そうして見たゲルダの顔がなんだか赤くてぽや、としているのを見ると心配そうな表情にかわった。]
ゲルダお姉さん、お顔あかいよ?
お熱、あるの?
―宴会会場―
[響いた鳴声に、くるっと身体ごと振り向いた]
あー。エーリくん、みぃつけた!
ビーチェちゃん、つかまえよっ!
[とてとてっと走りより、タンッ!と地面を蹴って飛び上がる。
いつもよりずっと高い位置を目指すことになったので、横腹(?)の辺りを蹴ってもう一段ジャンプ。
無事に背中まで飛び乗ることはできたかどうか。失敗すればぺしゃっと地面に落ちるだろう]
―お花畑―
[それからふらふらっと足が向いたのは家に帰る方向。
眠くなってきたので寝ようと思い、まだ意識がしっかりした部分が間違った考え『家に戻ろう』という答えを導き出した結果だった]
ん〜〜……
[ふらふらっといくら行こうとしてもどうも戻れそうになく。
ここで寝るか、別のところへ行くかそんな二択を頭の中で考えていた]
お?
おお、お前か、久しぶりだな!
もう悪させずに頑張ってるか?
[いっそ爽やかとも言える笑みを浮かべ
片手でぶらさげた氷破をぐいと上に上げ
逆様の顔を覗きこみ、ぴしり もう片方の手で
暴れる手足をさばき 避ける。]
お前も来てたのかァ、
丁度いいや、さっきの光が広がる奴、見たか?
なんか知ってる?
[彼女の罵声もなんのその
軽い声で 言葉を続けた男の肩
熱感じぬ小さな炎は ゆらり 揺れる儘]
―宴会会場―
ふえー?
ねつはあるよー。なかったらうごけないよー。
[どんな体勢からか、心配そうなビーチェにへらへらっと笑いながらゆらゆらと手を振った]
─宴会会場・上空─
[天へと翔ける傍ら、刀鞘に手を掛ける。
すらりと抜かれるのは銀に輝く日本刀――の模造品。
竹光とも呼ばれるそれを、結界に向けて逆袈裟に振るい]
ぐ、
[ばし、と強い力で弾かれ、刀は手から離れた。
痺れる腕を庇うように、もう一方の腕で支える]
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