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あ、お水、くれると嬉しいなぁ。
[妻の気遣いに、尻尾が見えるなら
振りきれんばかりに振ってる態で是と願った。
いつもだったら、いや、自分が……―――と
謂うところではあるが、妻の見通しは正解で
ちょっと疲れているらしい。]
―宿屋客室―
二度目ってお前。
審問潜り抜けて生き残ってるって事かよ。
[過去話に虚をつかれた。煙草を取り落としかけて慌てて掴む。
ただ噂に聞いてるだけとしては適切でない言葉を選んでしまう。相手の視線の険しさすらそのためと勘違いもして]
……そうきたか。
でも、人狼ってのは仲間かそうじゃないかを知る手段があるはずだったよな。それだけで、はいそうですかとはいかないぜ。
[言葉から疑いは消さず、けれどこのカードはなかなかに効いた。
相手は一匹狼。名うての賭博師。
彼と勝負するなら生半可な手では太刀打ちできない]
……嘘は言ってないみたいだから。
一応信じておくと言っておこう。代わりに一つ質問だ。
人間だって言う俺以外で、誰かを護るとしたら。
誰を助けて欲しいと思う?
[こちらの切り札を、開きはせずに仄めかす。
自分以外で。そこにはアーベル自身も含んでいる。
ここで誰の名前を挙げるかによって、また判断が変わる]
そうだよな。
ゼルギウスも父親かぁ。
[ふんぞり返るゼルギウス>>308に小さく笑いながら
きっとイレーネにも褒めて貰いたいんだろうな、と思ったとか]
んー…?
私でもあいつ等に詰め寄られるのは
さすがに怖いと思うぞ。
[複雑らしいミハエル少年>>309にはそんな言葉を付け足した]
─宿屋・食堂─
[ゲルダにありがとうと言われれば、にこりと子供らしい笑みが浮かんだ。
取り乱した様を直接見たわけではないために、相手に違和を感じることは出来ず。
次いだ言葉には小さく頷いた]
昨日帰った時、ロジフ達も様子がおかしかった。
多分、僕に怯えてたんだと思う。
誰がそうなのか、分からないから──。
[そこまで言ってふと思い出し。
ゲルダへと近付き、こそりと囁く]
ええと……ゲルダ、だったか。
後で時間を取れないか?
聞いて欲しい事があるんだ。
[その様子から他には聞かれたくないと言うのが伝わるだろうか]
─宿屋 食堂─
私は平気よ。
直接騒ぎに会ったわけじゃないから。
[騒がしさに気づいて、食堂には少し遅れて出て行った
身重の自分が出て行けば邪魔にしかならないだろうというのと、この身を、内の子を案じた為に。
いつもの様に夫が傍に>>308居てくれれば、表情は穏やかな物へと変わってゆく。
夫に子供か子犬のような様子が見られれば、柔らかく常の微笑みをみせた。
えらいね、何て子供にするような言葉は、流石にここでは口にしずらかったから]
ええ、ゼルはおとうさんなんだもの。
ちゃあんと、みんなの事を守ってくれる優しいお父さん。
[代わりにそんな言葉に変えて褒め、
各々から水を求める声が聞こえれば、ベッティと共に>>311厨房へと向かった。]
─宿屋 厨房→食堂─
そうね、まだまだ暑いんだし…
[他の者の分もを言われれば頷き、指された棚にあるグラスを取り出し盆に乗せた。
その最中、ベッティからの独り言のような問いかけが。]
……何か、というのなら。
人とは違うもの、としか私は答えられないかしら。
[ベッティにはそんな言葉をぽつりと返し。彼女に苦く笑った。]
そんなに詳しいわけじゃないの、私も。
御伽噺も、随分前…それこそ子供の頃に、
ゼルから本を読んでもらって聞かせてもらったきりだったし……
[だから占い師、霊能者、守護者などの言葉が、少し遠くも感じられて。]
─宿屋 厨房─
………。
[ふと、胸を一抹の不安が過ぎる。
その考えを否定するように、緩く首を振ってから。]
ベッティちゃんは、アルにそういう本を読んでもらったりしなかった?
[話題を少し変えようかと、そんな事を彼女に問いかけてみた。]
─宿屋/食堂─
[椅子に腰かけて、水の到着を待ちながら]
そうなんだよ。
[小さく笑うライヒアルトに嬉しそうに頷く。
妻に褒めて貰いたいかどうかは、さて……―――。
と、紅は言葉を交わすミハエルとゲルダを映す。
ミハエルの言に、嗚呼、彼女に謂うのかな?
と、思い何故彼女に謂うのだろうかと、
繋がりが見いだせず首を傾げた。
サラリ――と、密かに自衛団に掴まれて乱れたままの銀糸が
その動きに揺れる。]
─宿屋・客室─
そう、二度目。
……ま、死に損なっただけ、とも言うけどな。
[軽く返しながらも、向けられた言葉の微かな違和感は、心の内に刻んで]
ま、普通の反応だな。
……むしろ、ここですぐに信用されても調子狂っちまうよ。
[言葉から消えぬ疑いは予想済み。
額面通りに受け取らず、裏を読もうとする意思がある、と。
知っているからこそ、手札を晒す勝負に出たのだから]
お前、俺の主義、忘れた?
逃げも隠れもするが、嘘はつかない、がモットーなんだけど。
[軽口めいた口調はそこまで。
向けられた問いに、蒼は鋭さを帯びる]
……お前以外で、か。
知り合いだらけでどこも選びにくい所だが、強いてあげるなら……クロエかね。
見出す者が表に名乗りを上げぬなら。
次に、狙われやすいのは、死者を見定める者。
……まして、あいつは全員に自分の力のこと、晒してるわけだろ?
単純な要素だけを見れば、一番危険だ。
[相手のカード、全容までは見えぬけれど。
過去と照らし合わせれば、可能性には行き当たる。
だから、ここまでは淡々と告げて。それから、ふ、と笑んで]
……ま。生きて欲しい、ってな話になると、本気で一箇所なんて。
選べやしねぇけどな。
―宿屋・厨房―
親父がそういう話嫌ってたからな。
あまり詳しいことは聞いたことねぇんだ。
[人と違うもの、その言葉に]
こんなかに人じゃないやつがいるっていうのか?
[首をかしげながら]
確かに頭おかしいやつは一名いたけどよ。
アーベルにも、あまり詳しいこと聞いたことねぇな。親父があれだったしな、アーベルもあまり話さなかったんだろう。
[他にも理由はあったのかもしれないが]
ミハエルとか死体見ちまったみたいだし、皆がこんだけ騒いだりしてる。
人狼が普通じゃない存在なんだろうなとは、確かにおもうけどな。
[変えられようとした話題は、結局はその話に戻るだろうか]
―宿屋食堂―
……ん。
素直に言えるのは悪い事じゃないと思うぜ。
[怖かったというミハエルに緩く頷くが
俯き加減になる様子には拙かったかと視線が彷徨う]
何で、って……
[コトと首を傾げながらも
ゲルダと話がしたそうな素振りが見えたから
青年は少しだけ不思議そうな様子で席を外す]
―宿屋自室―
いや。忘れたわけじゃない。
でも事態が事態だ。とことんまで念を押しておくのが俺の主義だ。
[鋭い視線を真っ向から受け止める。
返って来た答えに部屋に戻ってから初めて表情を緩めた]
妥当な所だね。
それと知られれば占い師の方が危険そうだけれど、お前はまだ誰にも言ってないんだろう?
[ゼルギウスも。あと気付いてるとしたらイレーネくらいだろう。
ミハエルに話しているとはまだ知らない。そういえば部屋に戻る前の何か言いたそうな視線は何だったのだろうか]
……まったくな。
人死になんざ少ないにこしたことはないし。
俺だって……いや。なんでもない、忘れとけ。
[選べないというのに、心の底から頷いて。
言うつもりでなかったところまで口にしかけて慌てて打ち消した]
―→自宅(回想)―
[暫く後に戻って来た者たちから、ミハエルの様子や、彼が無事帰り着いたことを聞いたなら、女は安堵の表情を見せた。
自宅に戻る前にブリジットに連れられた赤毛の男とは顔を合わせたかどうか、だとしても好意的な目は向けられなかっただろうが。
ゲルダやクロエ達の選んだ人形たちは一度自宅に持ち帰ることにし、残りは先の言葉通りユリアンの手に渡った。
購入したものを合わせれば、来るときよりも格段に増えた荷物は手提げ籠には入りきらず、幾らかは直接手持ちになった。
ユリアンに送ると申し出られた時には初めは断ったものの、何度かの応酬の末、こちらが折れることとなったか]
さぁて。
[自宅で一人きりになると、休憩もそこそこに作業台に向かう。
買ったばかりの天鵞絨と本朱子を手に取り、その肌触りや色を何度も比べた末]
……こっちね。
[天鵞絨は棚に仕舞い、本朱子が台の上に広げられる。
そうしてその日、女の家には明け方まで灯りが点いていた]
[水を用意するらしきベッティとイレーネを見送り、御父さんになると胸を張るゼルギウスに微笑を向けて。]
…そうだね、お父さんらしく、格好いいところ見せなきゃ
[眸を細めて笑むと、そう伝えて。村の様子を述べるミハエルの話を聞くと、娘は手当された患部に触れながら。]
人は、可能性があれば其方に流れていくものだから
悲しいけれど、解決に至るまで続くと思う
[>>316へなりと眉を寄せ、言葉を娘は喪った。自衛団長という存在の死は、これまで以上に此方側の眼も厳しくなると云うもので。]
――――…僕にかい?
ああ、うん、昨日は名前を名乗らなかったのだったね…
[囁きには僅か頷きを返して。娘は改めて名を伝えると、相談に応じると伝えて。つぶやきが聞こえると意がつかめずことりと頸を傾いだ。>>321]
─宿屋 厨房─
[ベッティの>>324頭のおかしい、には苦笑する。思いつくのは一人だった。
あまり詳しく聞いたことが無いという彼女には、そうと小さく口にする。]
うん……今の状況を考えれば、あまり口にはしたくない話題よね。
[物騒であまり話題にしたく無いのも分らなくはない。]
でも……だったら本当に、どうしろっていうのかしらね……
[隣に夫が居ないからか、溜息は深く、重かった。
普通じゃない存在がここにいる、という言葉には、ややあって頷いて。]
そういう事なんでしょうね。でも…
[じゃあ誰が?…それには首を振ることしか出来なかった。]
─宿屋・客室─
用心深いことで。
……ま、その慎重さがあるからこそ、俺も手札晒す気になったんだがな。
[逆に言えば、それが最初に視ようと思った理由でもあるのだが、それは触れず]
ああ、今の所はな。
……もっとも、知れるときゃあ知れるし、死ぬときゃ死ぬ。
当然生き延びるつもりだが、死ぬ可能性にはびびっちゃいない。
……一度、死んだみてぇなもんだからな。
[さらりと言う声には、ほんの僅かな自嘲の響き]
人死になんて、出なきゃ出ないに越した事なし、確かにな。
[言いながら、軽く、蒼鷹の翼を撫でる。
不自然に途切れた言葉に疑問を感じるものの、それを追求する気はなかった]
――…団長殿が油断するような相手だったか。
あと考えられるのは抵抗する隙が無かったか。
イレーネが銀の短剣渡してたはずだが……
持ってなかったのか……?
[離れる前に聞いたミハエルの紡ぎ>>331には
思いついた事を言ってみせた]
―自宅―
[翌日。
台の上には幾つかのパーツに切り分けられた本朱子と、同じ形の型紙が散乱し、それらに埋もれるようにして、一枚の紙があった。
描かれているのは人形のデザイン画で、右足の膝上までフリルのスリットが入った赤いマーメイドドレスを身に纏っている。
女はと言えば睡眠を取ることはできたのかどうか、やや眠たげな顔で鏡の前に座っていた]
……はぁい?
[慌ただしいノックの音に、ほんの少し眉根が寄ったのは致し方のないこと。
声だけは何でもない風を取り繕って、玄関へと向かった]
―宿屋/食堂―
[様子を伺う先の女性が、微笑むならば、ニコニコと微笑みを返す。
それは、もちろんだよと言いたげなもので。]
――……ミハエル君は、本当に頭がいいなぁ。
[そして、ミハエルが告げる違和に、つっと紅を細めた。
その細まった眼は、席をはずそうとするライヒアルトを映し]
あれ?私も席を外した方がいいのかな?
[距離は取っていたつもりではあるが、悩むようにコトリと首を傾げる。そんな間に、相談事は後としれて、結局食堂の椅子に収まったまま。
妻とべッティが戻って来てなければ、そもそも席を外すこともできなかったのだけれど。]
あ、そういえば、昨日私を運んでくれたの誰なんだろう。
お礼いわなきゃ。
[昨夜、突っ伏した机を見て思い出し、独り語ちた。]
[ミハエルとライヒアルトのやり取りが聞こえると、
はっとして眼を見開く。胸の動悸を悟られぬように
暫し口を噤むけれど。]
おじいちゃんが…抵抗しなかった?
[如何いうことか直ぐには飲み込めない。
ただ、何の抵抗を見せずにいたという事は、
死の直前まで油断していたのではないかと結論づく。
違和感を覚えながらもミハエルが部屋を借りるとの言葉に]
そっか、わかったのだよ。
お部屋が決まったら教えてね
[淡く笑みを作った。]
クロエ、未だかな…
[ほつりと幼馴染の名を零し扉向こうを見やる。
直ぐに戻るとの云っていたから待つつもりでいるけれど。
ライヒアルトが席をはずそうとしていたのなら視線は其方に移り。
ゼルギウスが運ばれたと聞けば不思議そうに首を傾いだ。]
運んで呉れた、って…僕らが昨日外に出てた時?
眠い時は無理しちゃだめなのだよ、
御父さんになるのならね?
[独り言ちを耳にすると気遣わしげに彼を見詰めた。
其の時の様子は場に居合わせなかった事もあって
身体を気遣うものだけになるが。]
[ゼルギウスの呟き>>336が聞こえれば昨夜の事を思い出し]
運んだぞ。
アーベルとユリアンにも手伝って貰って。
昨日はほんと大変だったんだぞ?
急にぱたっと反応しなくなるから
イレーネは泣きそうになるし。
今度から眠くなったらイレーネには言っとけ。
まぁ、なにかあったのかも、しれないな。お袋関連でな。
[話したがらない二つの事柄は自分の中できっとつながってるのだろうと、
そう自分の中で結論付けていた]
どうしたら…か
[記憶を呼び起しながら、クロエの話と同時に]
たしか見つける力持った人とかっているんだよな?
こんなかにクロエ以外にいるか知らないけどよ。
[クロエのことはイレーネも知っているので、何のことかすぐにわかるだろうか]
殺さないでもわかる方法も、あるんじゃなかったっけか?
[たしかそんな力もあったようなとおぼろげに、それから]
どっちにせよ、そういう力持った人だって普通じゃねぇんだし。
人狼っていうのも、なんかそういう力持っちまった人のことなんかねぇ。
―宿屋自室―
そいつは光栄。
……達観できてるな。
俺は口で言うほど割り切れちゃいねえよ。
不安で仕方ねえ。
[自嘲の響きには気付きながらも、そっと本音を漏らす。
自信がないのだ。この先自分がどう動くのかも]
そういやそいつ、キーファーて言ったっけ。
この村に放してたってのに随分とお前にも懐いてるのな。
俺は見覚えなかったりするのに。
[追求の気配はなかったがそんな風に話を逸らそうとして]
他にもまだ何かあるか。
俺はもう少し時間潰してから行くよ。
[指の間で煙草を揺らしながら続けた。
滅多に吸うことのない煙草に火をつける気配はまだない]
―→宿屋―
[自衛団員数人によって今朝の顛末を聞かされた女は、送り届けるという名目の連行を“丁重に”お断りして、再び“容疑者”の集まる宿屋へと向かっていた。
女を見れば人は噂を止めて不躾に見てくるか、怯えた目で見てくるかの二つ。
その中には人形をよく買ってくれる親子の姿もあった]
売れ行きに影響が出そうね。
[口の中だけで呟いた。
それでも直接危害を加えられることのなかっただけまだマシかも知れない。
顔を俯かせることは決してなく、背筋を伸ばし、いつもと同じ速度で宿屋に向かい]
こんにちは。
[いつものように三度のノックをして、一階の扉を開けた]
─宿屋・食堂─
銀の短剣…。
いや、そのような物は落ちていなかった。
抵抗のために仮に短剣を抜いていたなら、僕が目にしていても良いはずなんだが…。
実際に持ち歩いていたのかまでは、僕にも分からない。
持ち去られた可能性も、否めないかな。
[ライヒアルトの疑問>>334には記憶の限りを口にして。
別の可能性も口にするが、ライヒアルトが口にした可能性の方が高い気がした]
[ゲルダ>>337には承諾の頷きを返し。
その後はイレーネとベッティの戻りを待つ]
一度家に戻る必要はあるかな…。
……あまり、顔を合わせたくは無いが。
[執事達の反応を思い出し、小さく息を吐いた。
彼らに悪気は無いと分かっていても、気分の良いものでは無い]
――……ごめんなさい。
あと、ありがとう。
[ライヒアルトの言葉に、しょげっと頭を垂れる。
重なるゲルダの言葉に、更にしょげる角度は深くなり]
うん。気をつける。
そっか、アーベル君とユリアン君も……―――。
お詫びとお礼いいたいけど、今は休んでるのかなぁ。
行ったら迷惑かな。
[各々去っていった時の様子を思い出し、
けれど謂わないでおくのが気になって、そわそわとした。]
―宿屋・客室―
……このくらいでなきゃ、こんな状況で生き抜けねぇよ。
[告げられた言葉に、軽く肩を竦めて返す。
不安は、自分にもないとは言わない。ただ、それに囚われまいとしているだけで]
ん? ああ……。
[唐突に変わる話題。
戸惑いながら、腕に止めた蒼鷹を見た]
ま、押しつけられた時、ほんとに雛だったからなぁ……。
刷り込みかなんか、されてる可能性はあるかもな。
もっとも、俺よりもクロエに懐いてる気がするが、今は。
─自衛団詰め所─
きゃ…っ
[暫く自衛団長に縋り泣いていたが。
いい加減に離れろと自衛団員に肩をつかまれ引き離された。
今後自衛団の手で処刑があった場合こうして骸に引き合わされる事と、決して疑いから外れた訳ではなく自分も怪しければ処刑の対象に成り得る事を事務的に告げられた後、詰め所から出ろと命じられて。]
貴方達に言われなくたって、ちゃんと見るし。
信じてくれなくたって構わない。
…ギュン爺ちゃん、それじゃ私、帰るね。
ちゃんと、伝える、から。
[自衛団員を睨みつけた後、自衛団長に視線を向ければまだ流れてくる感情の波に眩暈を感じながらも顔を見て挨拶をして。
詰め所を出て、すぐ戻ると言った手前まっすぐ帰るべきかとは思うものの出てくる際に声をかけてくれた皆のことを考えると泣き腫らした顔で戻ればまた心配をかけるかとも思い。
一度洗濯小屋へと戻り顔を洗いついでに着替え、身なりを整えた。
まだ瞳は赤いものの、よく見なければ普段通りにみえるだろう。
預かっていたミハエルのハンカチも届けようと手にして、宿屋へと戻っていった。]
―宿屋 厨房―
[ベッティの母親の事は殆ど知らないので、
彼女の言葉>>340には、そう、と相槌を打つことしか出来なかった。
クロエの件については頷いて。]
見つける人、確か占い師、だったかしら。
私はそんな事は出来ないし。
ベッティちゃんも違う、のよね…その言い方だと。
[わざと他人事のように語っているのかもしれないが。
何となく、彼女ならそうは言わない気がしていた。
問いはしたものの、答えは期待せずに。
人狼も普通じゃない力の持ち主ではと言う彼女の弁には、
かもしれないわねと、返した。]
……話し込んじゃったわね。ごめんなさい。
お水、持って行きましょう。
[皆待っているわと、ベッティを促し、コップを乗せた盆を持って厨房を出た。]
ん、いや。
話は、それだけだ。
[まだ何かあるか、との問いには緩く首を振り]
んじゃ、俺も外で一服してくるわ。
[ひらり、と手を振り、踵を返す。
それから、ふと思い出したように振り返り]
俺の切ったカード。
どう使うかは、お前次第だ。
……どうなっても、恨みゃしねぇよ。
[軽口めいた口調で言って。
んじゃ、と言うと、部屋を出た]
―宿屋 食堂―
ごめんなさい、待たせてしまって。
[遅くなった事を謝罪しながら、
ベッティが持ってきた水差しから水を注ぎ、
ミハエルや夫らにコップを手渡していった。]
─宿屋─
ただいま。
ごめんね、すぐ戻るって言ったのにちょっと遅くなっちゃった。
[宿に戻ればちょうどイレーネ達が水を持って戻ってきたところだろうか。
ゲルダとミハエルが話しているなら、邪魔はしないようにして。
自衛団員につれていかれる時に居なかった顔を見れば、おはようと挨拶をした。]
[ミハエルの言>>344には考えるように柳眉を寄せる]
落ちて無かったなら、その可能性もあるか。
伝承の通りなら銀は人狼に有効らしい。
団長殿の武器の有無、確かめた方が良さそうだな。
後で詰め所に言って聞いてくっか。
教えて呉れるかはわからねぇが。
[自衛団員の様子を思い出せば軽く肩を竦めて。
しょげるゼルギウス>>345には言い過ぎたかと後悔の色]
その言葉はイレーネに言ってやれ。
こっちは全然気にしてねぇし。
[アーベルとユリアンについてはゆると首を傾げ]
あー…、如何かねぇ。
気になるなら行ってみたら如何だ?
[そわそわしてるのが目に見えたので苦笑しつつそう紡ぐ]
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