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デボラが本物の能力者なら、確かに出来すぎているとは思う。でも、それで人狼が得をするとはあまり思えない。
…セシリアがもし人狼なら、彼女を庇うためにデボラがあわててシャーロットに「人狼だ」と告げる…
そういうことって、あると思う?
私は、ローズマリーさんを占って欲しいと思います。
[と、ギルバートの声に彼は言った。
人狼だと思っている訳ではなかったけれど、殆ど疑う人が限られている中──セシリア・ローズマリー・リック──では、彼女を見て欲しいと思ったから。
と、そこまで言ってリックの大声が聞こえてきた。]
…
[頭を振る。]
[周囲を見回して、何とはなしに語る]
婆の占いは、もうただの余興だ。誰でもいいから手を挙げな。
それから坊やに誰を見てほしいかは、ちゃんと話し合っておやりよ。あの子たちを少しでも信じているならね。
何も言わずに選ぶことだけ任されちゃ、坊やだって可哀想ってもんさ。
─集会場─
言わなかったわね。貴方が嘘吐きで無い限りは。
疑ってるのは全員。昨日デボラさんへ投票した人は少し、疑ってるけど。デボラさんの嘘ってそのうちバレると思うから。…その時に、言い訳出来そうだから……。
………。
[確認するように言ってリックの声に閉口した]
[リックの大声に頭を抱える]
オレを疑うというのなら、話も出来る。納得してもらえるように努力もするさ。
だが、成り行き上でオレを殺そうとするのはやめてくれ。…おまえもだユージーン。
[リックの言葉と泣き顔に、苦笑する。]
リック?
わかったんならいいよ。
お父さんが死んだって聞いたとき、悲しかったんだろう?
嘘か本当かはおれは知らないけど。
君は、人を殺そうとしたようなものだからね。
そういう嘘を、ついちゃだめだよ。
[泣きながら、それでも懸命にハーヴェイに聞いたことを思い出しながら]
み゛み゛んな゛誰に投票するの…
み゛んな゛がネリーって人なら、あのオッちゃんを調べて欲しいよ゛…
[そういってギルバートを指さす]
じゃなきゃ、無駄になるってさっき聞いた…
[がんばって少しずつ泣くのを堪えながら]
リック。こんなお話を知っているかい。
狼が来たと嘘をついて人を騙したために、本当に狼に食べられてしまった子どものお話。
そう、それはむかしむかし……
[占って欲しい者。
…またよりによって、と眉をひそめる。
ネリーの言った言葉で、もしかして唯一といっていいくらい納得できた言葉だった。
「昨日デボラに投票した人が怪しい。言い訳できるから」
ああ、そのとおりだ。
人狼は知っているから。
ネリーを嘆き島に送ったその後を。だから、危ない橋は渡らない。
昨日デボラに投票した村の者はローズマリーとキャロル。
それに、リックは、どこまで本気でオレを疑っているというのだろう?]
[ほぼ泣きやんで]
ぼ、ぼくあまり他の人見てなかったけど…
あのオッちゃんは見てた…
狼は人に信用されようとするって自警団のオッちゃんに聞いたんだ。
ひっく
ババァ二号はあのオッちゃんのこと信用してるように見えるもん…
オッちゃんも信用されようとしてるように見えたんだもん…
ぼくはオッちゃんのこと狼だとおもってる…
オッちゃんにみんな投票するなら
ひっく…
[周りを見渡して、ローズは信用したいと思い始めていたせいか誰を調べて欲しいと決められずに、ユージーンを指さす]
この人…
リック。
[そこから先が言葉にならない。
もう、あまり時間がない。本気で疑っているのか、パニックに陥ったふりをしているのか。
分からないのでは、疑いを解くことが出来ない]
[ギルバートを指さして]
オッちゃんが人間だったとき…
ぼくは昨日みんなに解るように投票した…多分…
同じオッちゃんに投票した人がなんか気になる…
そう。
[リックの頷きに、少し、考える。]
……それじゃあ、もしおれが、君に、君のお父さんが死んだといっていたら、君はおれを疑っていたかな?
おれが、今、二人から人だと見極められていなかったら。
昨日、おれがそう言っていたら。
[自分が尋ねたものかとためらいながら]
つまり、リックはデボラとカミーラが偽者だと思うわけか。
…今は、誰を嘆き島に送って、誰を占って欲しいと思っているんだ?
[泣きそうになった子供に、内心は面倒がっているかもしれないが、
決して表に出すことはなく、微笑って]
難しいだろうけれどね。
[それからギルバートが質問したので、そっと口を閉じる。]
自分で煽ってなんだけど、どうにも忍びないね。
みんな人間なんだがねえ……どうして信じあえないものだろう。
そうさ、むかしむかしのお話でも。
ああ。変わっていくものもあり、ずっと変わらないものもある……
[疑いたくはないけれど、リックがいつまでも泣き止まないのが不可解だった。
もう、真剣に話し合い出来る時間はあまり残されていないのに]
リックが本気でオレを疑っているのか。感情的になっているのか。それが分からない。それが知りたい。
デボラが嘘をついているんだとして、
おれは、明日それがわかるなら同じだと思うけれどね。
嘘がついているのがわかったら、そのまま自警団に引き渡せばいいと思いますし。
[リックが大声で涙まじりの主張を始めたので、少し慌てた。が、周りの大人が巧く対処してくれているようだ。たまには大人の中で意見を言ってみるのも、悪くないと思う。]
…デボラさん。
[ローズマリーはデボラの前に歩を進めた。]
いえ。
……よくわからないが、聡い子だろうし。
難しいかもしれないけれど、この子もわかると思いますよ
いつか。
[彼がもたらした訃報を考えて、そうギルバートに告げた。]
[リックを取り巻く騒動が落ち着いたようなのを見て呟く]
誰かを信じるの(>>246)が一番難しい…。
ミッキー様とミッキー様が人間だって言った相手以外誰も信じられないって言ってしまえば簡単だけど。
嗚呼、人狼が二人しか居ないのなら、ギルバートさんはもしかしたら信じて良いかも知れない。
ギルバートさんが人狼なら他の人に肩入れする理由が無いわ。仲間はカミーラさんとデボラさんなのだから。それ以外の人間はきっと殺してしまうのだから。
…でも人狼なら人から信じられようとするかもっていうのもあるわね。でもそれって、人間でも同じじゃないかしら。
…もしかして。
デボラさんへ投票したという事は、昨日の時点でデボラさんを信じないという意思表示よね。
シャーロットへ投票したという事は、デボラさんを信じるという事かしら。
…
[キャロルの視線を受けると、キャロルの肩口を見つめていたけれど、やがて顔を見つめる。]
…
[手の中の投票用紙は強く握り締められていた。]
[ハーヴェイをじっと見て、もう一度言う]
…ありがとう。
でも、分からないのは、むしろオレのほうだ。
ザルの目の上に残ったのは、一番疑いたくなかった人たちばかり。
占って欲しい人…。ローズマリー・キャロル・リック・セシリア…。
この4人のうちの、誰かだなんて。
セシリアならば、言葉を交わしたことさえない人だけど。この4人の中で、一番人狼らしくない。
セシリアが人狼なら、彼女が霊を見るものを騙ったほうがよかったはずだ。カミーラよりも。
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