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― 宿 ―
[デザイナー>>172の食事風景からはかなり露骨に目をそらしていた。
思い出さなくていいと言われても、連想する切欠があれば鮮明に思い出せてしまうもの。お茶のカップに顔をつけたまま、匂いもできるだけ感じないようにしていたり。
だから虚ろな瞳も見ていなくて、違和を感じることもなかった]
………。
[昨日は眠りも浅かった。
カップに口をつけたまま、瞼が半分くらい下がってきていた]
―宿―
慣れるだけの時間が欲しいところかな。
うん。出来た。
[鍋を火かおろして別の容器へとうつす。]
あまり楽天的にはなれない状況ではあるんだよね。
お話なら、今頃、団長が人狼を退治してくれてるんだろうけれど。
[しかし、現実は逆だった。]
せめて心残りはないように? 効果をみてもらえるかな。
─ 宿 ─
ああ、そうなんだ。
なら、戻る時に、声かけてねー。
[返された答え>>178に、返す言葉はごく軽い。
ここだけ見ると、妙に日常的ではあった。
自分のそれは、意識的にやっている部分もあるのだが、向こうはどうなのか。
虚ろな瞳からは、どうにも伺いきれなかった。
違和感……という程では、まだ、ないのだけれど]
―宿―
あ……
[時間の話には何も返せずにいるうちに、鍋の中身の移る音がして、閉じていた目を開く]
亡くなった、ってことは、……やっぱり、いるんですよ、ね。
[既に分かっていたことではあるけれど、確かめるように口にし。
効果を、という言葉にはこくりと頷き、容器に向かって両手を伸ばす。
最初に異様な臭いはあっても、薬師自身を信頼しているから、そこに不安はなかった]
……、ぁ…あ、ぁ。…大丈夫、だ。
[>>87声をかけられると、ぎこちなくではあるが頷いて。
差し伸べられた手には一瞬躊躇ったものの、その手を借りて立ち上がった。]
…フォルカー?
いや、見ていないが…いないのか?
[>>89宿の主が学者に聞いたと同じ問いをこちらにも向けられると、小さく頭を振ったものの不安な色を浮かべて。
学者が団長の首をシーツに包んで籠に収め運んでいくのを見送った後、イレーネ達と共に宿の中へと入っていった。]
…すまない、ありがとう。
[>>97手を借してくれたイレーネに礼を言って、彼女の近くに腰を下ろす。
食事はとれそうかと宿の主人から、お茶はいるかとヘルムートとイレーネから問われたが、そのどちらも要らないと返した。
が、>>103自分の前にもお茶が置かれたのを見ると気遣いに感謝を述べて、でも何も欲しくなくて手は出せないままでいた。]
[それから程なくライヒアルトに付き添われてフォルカーが帰ってきたのをみれば、良かったと表情が少し安堵に変わって。
けれど、自衛団長の身体をフォルカーが見つけたと聞くと、青ざめてフォルカーを見つめた。
何も言えることなどはなかったから、ただ案じることしかできなかったが。
そうしているうち、人が増えてきて。
けれど自分から話に加わっていくことはしなかった。
>>123ヘルムートが何かに躓いたらしく、転んだ音に驚いてそちらを見たものの薬師が手を差しのべるのが見えて声をかけるのは控えた。
>>133外から戻ってきた学者の声に、宿の中にぐるりと視線を向ける。
エルザやクロエ達を見て、彼女たちも自分の視線に気付いたなら頭を下げた。
幼馴染はもういたか、いるならばほっとしたように表情が少し和らぐがいないなら不安そうに玄関の方へと視線を向けた。]
ふぁっ。
[洗濯女>>181の呼びかける声も半分夢の中からだったけれど。
触れられた場所がチクンとして、パチリと目を開いた。
強く押されたわけではないから痛みとしてはそれほどでもない]
クロさん。何?
[何度か瞬きしながら首を傾げて、飲み終わっていたカップをテーブルに戻した]
……いけない。
今朝はまだ水汲んできてないや。
[いつも頼んでいることを考えて、自分の役目を放り出したままのことを思い出した]
―宿―
それは、どうも間違いなさそう、かな。
いまこのタイミングで団長を恨んでいた人が人狼の仕業に見せかけて… はちょっと無理があると思うから。
[そもそも聞いた遺体の状況は人間が細工できるような代物でもないだろうと思う。]
まだ熱いと思うから、気を付けてね。もう少し冷めてからでも。
味は大丈夫… と思う。たぶん。
[甘味の強い実を幾つか使ったから葉の苦味は消えていると思いたい。]
フォル坊、眠そうだったから。
[率直に思ったことを口にする。
ゲルダの視線に気づくと軽く会釈を返した。]
手伝う?
[こてり、と首を傾げる。
1センテンスが短いことが、ままあるのは自覚済み]
―昨晩・自宅―
[自宅に戻ってから父親からの手紙を読んだ]
えーっと、
『愛しき我が息子よ元気にしているか?父さん達は元気にしているぞ。
まだまだ家に帰ることができないが、子供が出来たときにはすぐに知らせるんだぞ』
[誰との子供なのかとか、そもそもどうやって連絡とれっていうのか突っ込みどころがしょっぱなから多かったけど、おおむねいつものことだった]
『世界にはまだたくさんの悪がはびこっている。
こないだも父さん達はとある村をすk…』
[しばらく読み飛ばしていく]
『そもそもこうやって人の心に悪が宿るのは、古に封印された巨悪がよみがえろうとしている証拠d…』
[まだ読み飛ばす必要があった]
『それから、悪しきものといえば村の周辺だか村に人狼がきてるとか住んでるとかうわさを仕入れた。
用心にこしたことはない、しばらくゲルダちゃんと旅にでも出るといい。
ついでにあれこれきめてくr…』
[最後も読み飛ばして手紙を机の上に放る]
遅いよ、父さん。
[呟き、胸元のペンダントに手をやる。
毎日の鍛錬も、受け継いだものもそういう日が来たときの為にと、でもそんな日が本当に来るのは望まないこと]
いずれにせよ早く探さないといけないかな。
[一緒に生きるために、できうる最善はそれしかないから]
―翌日・自宅―
[鍛錬はやっぱり欠かさず、その鍛錬も全てはこの日の為にといってもいいようなものなので、少しばかり心に乱れを感じて慌てて頬を数回叩き気合を入れるように]
いけないな、こんなことじゃ。
[いつもより少し時間のかかる鍛錬。
それでもゲルダが家を出る前には終わっており、水浴びをして身支度を整えている間に入れ違うことになっただろう。
それから少しして、自衛団長が死んだ報せを聞き宿に向かうことになった]
─ 宿屋 ─
分かりました。
では後程取りに伺いますね。
[虚ろな瞳を細めて笑みを形作る。
無意識に行っているこの日常的な行動。
無意識が故に、あまりにも自然で。
その自然さが不気味さを内包するであろう可能性に、僕は全く気付かなかった]
―→宿―
[宿屋に着くと昨日以上に少し空気を重たく感じた気がした]
こんにちはっと…、んー、まぁ無理もないかな…。
[呟くようにしてからゲルダの姿を見つけると気遣うようにそちらの近くへと]
ゲルダ…大丈夫?
― 宿 ―
そっか。
うん、今朝はいつもより早かったから……
[何故早くから目覚めたのか。目覚めてどうしたのか。
見つけてしまったものを思い出して、片手で口を押さえた]
…いいの?
二人で運んだら早く終わるかも。
[洗濯女>>189の短い問いかけの意味を考えてから、お願いできるならと頷いた]
です、よね。
恨まれる、ひとじゃないと、思いますし……
[もしかしたら、知らないところで怨みを買っていたりするかも知れないけれど。
だとしても無理があるのは薬師の言った通りだ]
……ありがとう、ございます。
[頷き、礼を言い、受け取った容器を両手で包み込む。
多分という言葉に初めて少し不安が過ぎったが、口には出さなかった。
少なくとも湯気と共に漂う香りに、苦いものは感じられない]
人狼……でも、この中に、いるんでしょうか。
[冷めるのを待ちながら、ぽつりと呟くのは先の続き。
他の面々のほうへ、そっと視線を動かした]
[アーベルの服を軽く握って、こく、と息を飲んだ後。]
……皆、聞いてもらっても良いだろうか。
[普段の自分が出すよりも大きな声で、ここに集まった皆に呼びかける。
これで全員集まった、ではなかったかもしれないが。
もしも居ない者がいたなら、後で言おうと思って。]
─ 宿 ─
[『別にあんたに言ったわけじゃない』と、謝罪>>171には微妙な顔で返した。とはいえ何も好転するわけではないが。
友人の言葉>>176には、ただ表情に眉を寄せるだけで、仕草にしては返さなかった。若干、ふうんというものは混ざったか。
とりあえず、連絡が来るまでする事が無い。
茶は飲まずに、しばしどこかぼんやりと周囲を見ていた。]
[ゲルダが皆に呼びかける様子を見て]
ゲルダから皆に話があるみたいなんだ。
[彼女をサポートするような立ち居地でそう皆に呼びかける]
―宿―
団長は居るって根拠があったみたいな感じだったけど…。
襲われているのは、外なんだし、入口が閉鎖されてるって言っても山の中に住んでるんなら関係ないもの。
何とも言えないなあ…。
[知った顔ばかりだし、あまりその可能性を追求したくない気持ちもある。]
でも、自衛団はやめる気はないみたいだし… 心の準備は、必要かも…。
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