80 夜天銀月
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[途中、エーリッヒの姿が見えればやはり、
気遣わしげな視線が彼へと向かう。
出来ればギュンターの姿を見せたくはなかった。
けれどそうもいかないだろうと、引止めはしない。
ただ、案ずるような目線が弟分の幼馴染に向けられていた]
(176) 2013/01/10(Thu) 23:09:33
― 屋敷 3階廊下 ―
狼……多分。
[ハンスさん>>172の声に顔を上げる。
少し迷ってから頷いた]
ギュン爺が。
ビチェが見つけたみたいで。
[冷静な声で、言葉少なく状況を説明する]
(177) 2013/01/10(Thu) 23:13:29
─ 屋敷三階 ─
[ベアトリーチェの部屋までついて来たものの、
既に部屋の中はローザが整えてくれていたし、
ミリィもいればすることはさしてない]
…そういえば、ローザはもう平気なのか?
[ベアトリーチェをローザが起こそうとするのに、
捲れ落ちた掛布を横から整えてやる。
ふと、昨日ローザが倒れていたのを思い出した。
もう平気なのだろうかと、顔を見る]
(178) 2013/01/10(Thu) 23:16:56
―ギュンターの私室―
[傍に添えられた一冊は先の絵本と違って、表紙には何も書かれていない。
一見しただけでは何か分からぬそれを手に取り、何気なくページを開いて]
これは……ギュンター殿の日記か?
―― !
[僅かに躊躇うものの、書かれた一文に目を落とし。
直後、男の目は瞠られた]
人狼に……
……彼は、経験者だったのか。
[“あの時”“似ている”“また”
短い文の中には、家主の過去を思わせる文字が散りばめられていた]
(179) 2013/01/10(Thu) 23:18:59
[ベアトリーチェの事は既に手を貸す者に任せる事にし見送る。
ギュンターの亡骸と近くに落ちる抜き身の長剣。
気にかかるそれらに視線を遣る頃、クロエから声が掛かる>>174]
――…嗚呼、わかった。
こっちは任されよう。
[二つの存在に対して、漆黒に蒼を重ね頷く]
それよりも――…
キミは、大丈夫かい?
気分が優れないなら少し休むといい。
身体も、冷えてしまっただろうし。
[案じる言葉を掛けるがエーリッヒの方に意識を向けるのを感じ
男はギュンターの方に顔を向けた]
(180) 2013/01/10(Thu) 23:19:37
―ギュンターの私室→ ―
[暫しの間黙り込んだ男は、廊下から響いた音>>168に顔を上げ、ややあって動き出す。
家主の日記帳は、最後の頁を開いて机の上に。
古いお伽噺は、男の腕に抱えられ。
私室の扉を開き、廊下へと出た]
(181) 2013/01/10(Thu) 23:20:09
細工師 クロエは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 23:20:35
─ 屋敷内 ─
うん、うちは大丈夫やで。
あれ以降熱ぶり返したりしてへんし、体調も問題あらへん。
[クロエさんに聞かれて>>178、一旦顔そっち向けてん。
顔色も悪ぅないはずやで。
原因さーっぱ分からんのやけどな]
(182) 2013/01/10(Thu) 23:21:53
― 屋敷/3階廊下 ―
[旅人は、ユリアンの迷い>>177を感じ取れるほどには親しくもなく、勘も良くない。だから、多分という言葉は額面通りの肯定と受け取った]
そう、ですか…まさか、ギュンターさんがそんな…お嬢ちゃんは無事で?
[過去には村を救った戦士なのだと、雑貨屋が聞かせてくれた英雄譚のような屋敷の主の逸話を思い出しながら、旅人は落ち着かない表情で少女の部屋のドアを見た]
(183) 2013/01/10(Thu) 23:23:49
[アーベルが手伝ってくれるならともに、
もし、そうでなくライヒアルトもくるのに時間がかかりそうならば自分ひとりでなんとかしようとするだろうか。
エーリッヒには頼みづらかった為、そちらには視線を一度気遣わしげに向けるだけで頼むことはしなかった]
(184) 2013/01/10(Thu) 23:25:33
―三階廊下―
おはようございます。
…… 狼?
[男が家主の部屋から出てくるのは不自然極まりなかっただろうが、自らその理由を口にはせず。
廊下に居た狩人>>177と旅人>>172に挨拶を向け、会話の中の単語を拾い上げて首を傾けてみせた]
(185) 2013/01/10(Thu) 23:25:42
さむけがないなら、あまり熱あがらないで済むかなぁ。
でもしんどいなら、ゆっくり寝てた方が良いね。
[ベアトリーチェ>>170から自分も話を聞けば、ぽふぽふとなだめるように頭を撫でて。
解熱剤についてローザ>>175から聞かれれば、カゴから錠剤を取り出した]
うん、ちゃんと子供用の糖衣錠もあるよ。
リーチェちゃん、お薬飲めそう?
[ローザが水を飲ませようとするベアトリーチェの背を自分も一緒に支えようとしながら、そう訊ねた]
(186) 2013/01/10(Thu) 23:26:03
─ 屋敷の裏手 ─
[来る途中、クロエから向けられた視線>>176には、大丈夫だよ、という思いを込めた笑みだけで返していた。
こうして、家主の状態を目の当たりにすれば、彼女が何を案じていたのかも理解できる]
……ここで、記憶に捕まって取り乱すほど、ヤワじゃないってのに。
[そんな呟きが、こぼれ、そして]
……爺様、どうするの。
このままにはできないし……埋葬して、ライヒさんに、祈ってもらう……?
[投げかけたのは、こんな問いかけ。
ナターリエから向いた視線>>184には、クロエに返したのと似たような笑みで返していた]
(187) 2013/01/10(Thu) 23:28:45
ん…、そうか。なら良かった。
[ローザ>>182に微笑むクロエの方が、或いは白い顔をしていたか。
外に出て冷え切っていたということもある。
死を間近に見て、衝撃を受けた所為もある。
カルメンがいて、ベアトリーチェがいた。
どうにかしないとと思う気力で動けては来たけれど、
蒼い瞳に案じる色を見とめたあの時>>180、
少し、気力が揺らぎそうになった。
その時はへいき、と。
微かに漆黒を緩めて、頷くにとどめたけれども]
(188) 2013/01/10(Thu) 23:29:15
修道士 ライヒアルトは、メモを貼った。
2013/01/10(Thu) 23:29:43
─屋敷の裏手─
[ギュンターの傍に行くと屈みこむ。
ベアトリーチェが揺する事により倒れた老戦士の骸>>96
彼の喉は大型の獣に噛み切られたような痕がある]
――…狼、ね。
[それだけ見れば、その可能性も強く見たかもしれない。
鳴き声も聞いていたから尚の事。
けれど心臓があるはずの場所にぽっかりあいた穴が
その可能性を否定する]
腹まで食われていたなら、まだ分かるが
どうして心臓に固執した…… ?
[考えが知らず言葉となり漏れる]
(189) 2013/01/10(Thu) 23:30:18
ん、んー。
[ローザの言葉>>175に頷いて上半身を起き上がらせる。
解熱剤、の単語に柳眉を寄せて]
…苦いの、やだ。
[と、小さく主張してみる。
食事の好き嫌いはないのだが。
(正確には義務!とばかりに食べさせられるから、好き嫌いを言ってられないともいうが。)
薬の苦さだけは、苦手なままだった。]
(190) 2013/01/10(Thu) 23:30:58
― 屋敷 3階廊下 ―
ビチェは無事。
熱出てるけど、ロザ達ついてる。
[看病もされているとハンスさん>>183に伝えながら、扉の音がした方に顔を向けた]
ライさん?
[ギュン爺の部屋から出てきたライさん>>185を不思議そうに見る]
……ギュン爺がやられた。
[問いかけには頷かずに、まっすぐ見たまま答えた]
(191) 2013/01/10(Thu) 23:31:53
― ベアトリーチェの部屋 ―
ロズちゃんも、昨日橋落ちてるの見て、おぼれたときの事思い出したりとかでショックから熱出たのかな?
[ローザがクロエに答える>>182のを聞いて、そう推測を口にする。
おぼれた時の事云々は、ローザが魘されていたときにそういう夢を見ていたらしいから。
本業が医者の義母と違って、専門的な知識はそれほどないから、あくまでも推測でしかないが]
(192) 2013/01/10(Thu) 23:32:17
― 屋敷/3階廊下 ―
[廊下の向こう、別の部屋の扉が開いた音>>181に、旅人は思わずびくりと肩を跳ねさせる]
あ、ああ、どうも…オハヨーゴザイマス。
[出て来たのがライヒアルト>>185だと知ると、旅人はほっと息をつき、ぎこちなく挨拶を返した]
狼に襲われたらしいんですよ…それをベアトリーチェちゃんが見つけたって…ひどい話ですよねえ。
[声を潜めるようにして、ユリアンの言葉>>191に付け加えたのは、旅人なりに部屋の中に居るはずのベアトリーチェに聞こえぬよう気遣った結果だ]
(193) 2013/01/10(Thu) 23:34:48
苦くない。
[出来る限り穏やかな声で、少女へと声を掛ける>>190
だろ?と、糖衣を持ってきたというミリィに向けて微笑んだ]
だからお飲み。
[空いた手を、少女の髪を撫でるように額に添えた]
(194) 2013/01/10(Thu) 23:35:37
[ナターリエとエーリッヒの二人をちらと見る。
は、と息を吐き出して問いかけ>>187に口を開いた]
埋葬しても構わないならそうするのが良いだろうね。
そのままにしては他の獣が寄ってこないとも限らない。
血の匂いは出来るだけ消した方が良い。
[それをなす心算で言葉を続ける]
エーリッヒ、穴を掘る為の道具を借りて構わないか?
(195) 2013/01/10(Thu) 23:35:47
─ 3階 ベスの部屋 ─
うーん、うちよりもクロエさんの方がなんや心配やで?
顔、白なってもうてる。
[微笑んどるのが余計痛々しいで、クロエさん>>188。
やから、心配んなって眉尻下げながらそうゆぅたん]
ベス、糖衣もあるて。
飲まんと辛いまんまやで?
[渋るベス>>190に諭すようにゆぅてみる。
薬用意出来るまでに一旦水含ませることんした。
いきなり飲んでも喉ん引っかかってまうからな]
(196) 2013/01/10(Thu) 23:36:26
……苦くないなら、飲む。
[少女が起き上がれたのは、ローザとミリィ、
二人に支えられながら、が大きかったが。]
…うん。
今日はゆっくり寝てる。
[食事の際は下に降りなければいけないかもしれないけど。
ミリィの言葉>>186に、頷いた。]
(197) 2013/01/10(Thu) 23:37:18
─ 3階 ベスの部屋 ─
多分なー、そうやと思うんやけど。
熱引くんが早すぎる気ぃはする。
やって、うちあん時薬飲んでへんのやで?
[ミリィの推測>>192聞いて、自分のことなんに首傾げてもうた。
ホンマよぅ分からんかってんもん、しゃーない]
(198) 2013/01/10(Thu) 23:38:15
―三階廊下―
やられた、とは。
怪我でも……
[言葉少なな返答に、問いを重ねかけたが。
より直接的な答え>>193とまっすぐな視線を受けて、ふと眉根を寄せ、視線を落とした]
狼…… なのでしょうか、それは。
[問うたのか、独りごちたのか。
男の腕には、今しがた持ち出したばかりのお伽噺がある]
(199) 2013/01/10(Thu) 23:42:03
[クロエの手が髪を撫でるように額に触れる。>>194
熱はまだ、高いままだ。]
…うん、飲む。
[クロエとローザに頷いて。
コップに入った水>>196を含んで、口内を湿らせた。]
(200) 2013/01/10(Thu) 23:43:10
私が…?…そうか。
[ローザの指摘に、ゆるく首を傾げた。
実のところ、あまり自覚はない。
ただ、身体の底から冷え切ってしまった気がしていた。
震えがずっと、芯からこみ上げてくるような気がしている]
冷えてしまったかな。あとで休む。
[こうも心配されていては話にならない。
情けないように眉を下げ、小さく頷いて睫を伏せた]
(201) 2013/01/10(Thu) 23:45:14
─ 屋敷の裏手 ─
いつ、向こうと連絡取れるかわかんないんだし。
教会の墓地に行けるようになるまで安置、なんて言ってる余裕もないでしょ。
[口調は、できるだけ常のものを、と念じつつ、アーベル>>195に返す]
ああ……地下の物置に、スコップがある、から。
行って、取ってくる。
あと、リネン室も行くよう、かな。ちゃんと、包んでから、じゃないと……冷たい、だろうから。
(202) 2013/01/10(Thu) 23:46:00
ええ、それが一番だと思います。
[アーベルの言葉に、元からそのつもりであったため自分からは反対はない]
ただ、場所は少し移したほうがよいかと。
[森に近すぎても、来るのにや、掘り起こされたり等何かとよくないと思ったため]
(203) 2013/01/10(Thu) 23:46:15
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