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村は数十年来の大事件に騒然としていた。
夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。
そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
見習いメイド ネリー が参加しました。
―海辺・桟橋―
海面を吹き抜ける風が髪を浚う。
塩気の強い風は冷たく、頬へ触れると少し痛い。ネリーは、日中の勤めを終え、雑貨屋へ寄ってから集会所の前を通り、桟橋へ出るのが好きだった。
村に物騒な気配が漂い始めてからも、その習慣は然程変わらない。
桟橋へ立つ。
足下では、木の板を隔てて波がぶつかり合う。
磯のにおいを深く吸い込む。
濃い潮の香りには、生命を感じる。
生物は海から生まれたのだそうだ。
月明かりに照らされて、海面に小島が浮かび上がる。
月明かりの中、黒い影のようだ。
海は生命に満ちているのに
あの島には、死人が眠っている。
ネリーは、この不思議な対比に時々、不安に近いような、言いしれぬ微かな違和感を感じる。
その島は嘆きの島だとか
そういった名前で呼ばれている。
ふと、潮騒が
慟哭に聞こえた。
波の音ばかりが聞こえる。
時折、寄せられた小舟たちがぶつかり合って軋む。
[あらすじ]
とある村に人食いの怪物「人狼」がやってきました。
人狼は村人になりすまして夜な夜な人間を襲います。
やけっぱちになった村人は、怪しい者から処刑するという方法で人狼を退治することにしました。
皆さんは、人狼事件の起こった村の村人、または村に居合わせた人です。
皆さんは、警察に事情を説明されて、公民館を利用した集会場に連れて来られた容疑者です。
投票箱を設置しました。一日一票、怪しいと思う人間の名前を書いて投票しましょう。夜が明ける前に、必ず集会場に投票しに行って下さい。
多数決によって、一日一人処刑する者が決まります。
村は、海辺にある人口の多くも無く少なくもない、事件が起こるまでは普通の村でした。水面下では何があったか知りませんが、ともあれ村人は皆、普通に生活していました。
既に何人かの被害者が出ているようですが、まだ村人は生き残っているようです。あなたの家族に被害者が居るかも知れませんね。
村には、電気水道ガス電話の類は通っているようです。家庭によっては薪を使っているかも知れません。インターネットは無さそうです。パソコンは良いとこ「巨大計算機」の時代でしょう
教育施設もあるようです。他には、BAR、図書館、宿屋、などを始めとして、雑貨屋などがあるでしょう。その他は地図を参照して下さい。また、自宅などの施設は必要に応じて地図へ書き込んで下さい。場所に関しては早い者勝ちです。
銃刀法はユルめのようです。
海岸線は海水浴には不向きですが、桟橋もあり小さな船が何隻か停泊しているでしょう。
陸から見える小島には、墓地と、新たに建てられた処刑場があります。
持てる能力をフル活用して生き残りましょう。推理しましょう。
勿論、あなたが生き残りたければ、の話ですが。
………
プロローグと初日のうちは、表でのプレイヤー発言をして下さって結構です。
質問や、設定打ち合わせなどにお使い下さい。
その際は/PL/などの記号を使って、プレイヤー発言であることを明示してください。
[ネリーの背後から、唐突に声を掛ける者が居た。]
驚かせないで下さい。アーヴァインさん。
いつも見回り、ご苦労様です。
…集会所へ?
何かまた、事件でも起こりましたか。
私が、容疑者?
………やめて下さい。やめて。一体どういう事。
説明して頂戴。いえ、説明されたって関係ありません。一体あたしが何をしたって言うんです。
[アーヴァインに半ば強引に手を引かれ、海へ背を向けて集会所へと向かう道行きで、ネリーはこの自警団長が、狂いでもしたかと思い、狂人に手を引かれているという自分の想像に秘かに震えた。
アーヴァインの、有無を言わさぬ口調と眼差しが、怖かった。それを気取られまいと、きっと彼を睨み付けながら歩いた]
―集会所―
…処刑?!
[ネリーはいよいよ、自分の正気を疑う]
どうしてあたしが処刑されなくちゃいけないんです。あたしはただ、真面目にお仕えして…
一体何なんです。あなたが人殺しなんじゃないのですか?!
[手渡された小さな紙切れ。
これに、処刑したい――人狼だと思う人間の名前を書けと言う。
アーヴァインは、処刑は明後日からだと言い残し、足早に集会所を出た。
広く、それ故に寒い集会所でネリーは一人呟いた]
…どうして私がこんな所で待たされないといけないの。
私が当日、現場に出入り出来ただなんて。
他にも人が来るって一体どういう事。
私の他にも容疑者が居る?
その中に本当に殺人者が居たら一体どうするのかしら。殺人者と同じ部屋になんて…
[だがアーヴァインの背後の警察に逆らう勇気までは起きず、ただ無意識に肩を抱く]
処刑…。
[大体、無罪の人間を処刑してしまったらどうするのだ、とか。何故私が処刑されなくてはいけないのかとか。様々な思いが巡るが結局ネリーが選んだのは従順だった。
アーヴァインが渡して行った紙…処刑とか投票とかいう、ネリーの馬鹿らしいと思う目的に使用される物では無く、もう少し一般的な目的を持った紙へと、ペンを乗せる。
調書。名前、職業、この村に於ける略歴。
酷く簡単な内容だと思った。
それが益々、命が軽んじられているように感じさせた]
■1. 名前:ネリー・バーキン (Nellie Barkin)
■2. 職業:家事使用人 25歳
生まれ育ったのは遠方だが、数年前から使用人としてこの村へ住んでいる。
日頃は使用人としての家事の為にあまり出歩く事は無いが、週に一度以上は教会へ足を運び、祈りを捧げるなどしているようだ。
書生 ハーヴェイ が参加しました。
―― ットン。
細い体が床に降り立つ。大きくは無いけれど、その音は良く響いた。
余韻を楽しむような沈黙の後、舞台の上に立つ体が、優雅に折れた。
宙、高くで揺れる、頼りないブランコ。
ワァッ、と、沸き立つような歓声が起こったのはどこからか。
視線を釘付けにしたその人は、紅い口唇で微笑った。
半円状の、簡素な建物の壁には、文字が躍っている。
此処は、
島にやってきたばかりの、サーカスのテントの中 ――
[数日前に、このサーカス団はやってきていた。
本日は公演の初日。
最終演目であった空中ブランコは、その人物の最後にして最大の見せ場だった。
白い肌に、紅い口紅。
よく映えるその細いパーツ。
パーフェクト、と、誰もが口をそろえるだろう演技をやってのけたその人物は、舞台から降りると、黒子の一人に声をかけられる。
この人物、島に来て、ずっとテントの設営だけをしていた。
本来ならば、演目に予定はなかったと、此処ならば、問題ない。
黒子の話を聞きながら、微笑みはやがて消えうせ、恐ろしいまでに静かな、濃茶の瞳がそっと伏せられた。]
[可憐な花びらがこぼすのは、鈴のような笑い声でも、やさしい言葉でもなく。
否定することもできない純粋な罵倒。
そして何より驚くべきことは、すらりとしたその身体からは想像できない、 男 声 。
そう、「彼」が演じる予定はなかったのは当然である。
このサーカス、メインを、「女性」と評していたのだから……。]
[彼は、楽屋へ戻る。それはもうものすごく急いで。
大きなテントの裏口から、続いて作られた小さなテントへ。迷うことなくその中の一つ、扉を開ければ、人影を見て思い切り息を吸い込んだ。]
お 前 、 一 体 ど こ に い た ん だ !
[その顔は彼にそっくり。瓜二つ。違うところといえば、腰まで伸びた髪。そして、彼とは反対の、左の耳につけられた紅いピアス。
鏡を見ていた彼女は、ゆっくりと彼を見て、微笑った。]
[怒りの声もなんのその、本当の舞台の主役だったはずの女性は、右から左、言葉を聞き流す。
やがてさすがに演目でも疲れていたのに、こんなところでも疲れてしまった彼は、何を言う気力もなくした。というか相手にするだけ無駄だと思い知ったのかもしれない。
そのままの勢いで、演目に明日も彼女が出ないことに合意してしまった彼は、ため息を吐いて彼女をテントから出す。
二人きりの姉弟であれど、顔立ちはそっくりであれど、その性格は天と地ほどに違う。]
……疲れた……
[ぽつり。万感の思いで呟いた。]
[紅茶を飲んで一息をつく。その後、落ち着いた状況で、来訪者のしらせ。
彼は、(化粧をしたままで胸に膨らみも作ったまま)その人物を招き入れた。
彼は知らなかったけれど、島を回った姉なら知っていただろう。その人物は自警団の男。
声を聞いて驚いていた男を軽く流して、椅子を勧める。
険しい顔の男が、やがて口を開いた。]
……つまり、あなたはおれたちを疑っていると。
[話を聞くにつれ、彼の顔は険しくなった。]
人狼が、いるんですか。
そうですか。
ええ、確かに移動サーカスですから、疑いやすくはあるでしょうね。おれたちは余所者ですから。
わかりました、集会所へ行きましょう。
[島の中はあまり出歩いていないが、彼にそっくりな彼女を見知った者ならいるだろうか。
そう思って姉の名を呼ばれたら相手を殴る。絶対蹴る。
険しい顔で(それはアーヴァインから話を聞いたときより険しかったかもしれない)、集会所への道をたどる。
森の近くに設営されたテントからは、けっこう分かりやすかった。
その建物の前で、アーヴァインに再び出会う。]
……ええ、わかりました。この中ですね。
[なんでこんな面倒なことに。
色々な面でそう思った彼は、集会所の扉を開けた。]
墓守 ユージーン が参加しました。
─嘆き島・墓地管理小屋─
はい、どちら様でしょうか?
[彼は読んでいた本に栞を挟み、立ち上がって扉に向かいながら問うた。薪ストーブが、こじんまりとした、必要最低限のものしか置かれていない小屋の中と、ストーブの近くに置かれたケトルを暖めていた。
小屋の中には、随分年月が経った木製のベッドと、机と椅子、調理場所が収められ、黄色い裸電球に照らし出されていた。全てを後ろにして、彼は扉の前に立ち、開けた。]
自衛団員の方ですか。こんな夜更けにどうしましたか?
[彼は内心驚いたが、海を渡ってきたばかりの自警団員の青年の苦労が理解り、労わるように尋ねた。]
夜更けに来なくてはならない事が、起きたんですか?
[ケトルにいれてあるお茶を勧めたが、
青年は断り、概要を話した。]
これを書いておけという話だったか……
[手に持たされた紙を見やり、ため息を一つ、落とした。
なんだってこんな状況に。
そう思うも、手は静かに、紙を机に置いて、動き始める。]
―集会所―
今晩は。
[見知らぬ人物への警戒心と、同じ用件で呼ばれたであろう人物への猜疑心を混ぜ合わせたような気持ちが起こる
挨拶以上の言葉が思い付かず、体の前で軽く手を合わせて少しだけ礼をした。
青年が調書を書くのを少し遠巻きに眺めている]
■1. 名前:ハーヴェイ=N=H(Harvey=N=H)
■2. 職業:サーカスの一団の一人。21歳。
姉:リーシュは島に入った数日前より、島の中をうろついていた。そのせいで女装して演技する羽目になったが。彼はといえば、ずっとテントのそばにいた。
彼女と違うのはピアスの位置と髪の長さのみなので、彼女を見かけた人は見間違える可能性は高い。男にしては細身。
姉はバーなどにはいっていたと思われるが、どこに出没していても問題ありません。
─嘆き島・墓地管理小屋─
私が容疑者の1人…
確かに、その日は日用品の買出しに渡りました。図書館にも行きました。
[青年が投票と処刑の話を切り出すと、彼は黙り込んだ。]
―集会所―
[書き終わるとペンを置く。彼は、挨拶を返してくれた彼女を見て、
その警戒に苦笑した。]
だめだな、エンターテイナーとして失格だ。
はじめまして。おれはハーヴェイと言います。
サーカス、ご存知ですか?
─嘆き島・墓地管理小屋─
[殆どの事を聞き終わると、
黙り込んだまま一点を見つめた。
青年が連行の旨を伝えると、彼は漸く口を開いた。]
今すぐは無理です。
代わりの人を、誰かに頼まなければいけません。
時間を下さい。
―集会所―
エンターティナー。
[ネリーは自分の心情に場違いな言葉が唐突に現れた事に、少し眉を顰めて思案する]
サーカス、ですか。
そういえば、最近何か来られているようですが…すみません、私はあまり、そういった物を観に行く時間が無いもので。
―集会所―
おれはそのサーカスに属してるんです。
そうですね……
[それから、時間がないとの言葉に思案する。
今、やれる芸といったら……]
皿、かな?
[ぽつり、呟いてポケットを探し始める。]
クラウンの方…ですか?
[ハーヴェイを眺める。
改めて見ると、線が細く中性的な印象だ。少し女性的と言っても良いかも知れない、等と考えながら]
あ、はい。
お皿、が必要ですか。確か、此処には簡単な台所が在った筈です…取って参りますね。
─嘆き島・墓地管理小屋─
…はい、はい。
お願い出来ますか?
…はい
何時になるか分かりませんが、お願いします。
詳しくは……はい。自警団の方に。
[電話を置くと、カチャンと小気味いい音が鳴った。]
自警団から詳しい話を聞いて欲しいと伝えたので、こう名乗る人が来たらお願いします。
[青年に氏名と年恰好諸々が書かれたメモを渡した。]
―集会所―
[当然そんなことを思われているとは、考えることもしないで微笑った。]
ええ。うんと高級なのでも大丈夫ですよ。
ありがとうございます
[いいながら、バッグの中に手を伸ばす。腰にかけておいたバッグの中身がこんなところで役に立つとは。
三十センチほどの小さな黒い棒を取り出す。それの端と端を引けば、一メートルほどの長さになった。くるりと手でまわして、満足げに笑う。]
こういうのは久しぶりで、楽しいものだ。
─嘆き島・墓地管理小屋─
用意をするので、外で待っていて下さい。
15分程で終わります。
少し、独りになりたいんです。
[周囲は海で逃げられる心配もなかった。
自警団員の青年は頷くと、外に出る。
地面の底から響いてくるような海の音と、遠くにぽつりぽつりと灯っている本土の電灯が目を楽しませるが、別の方向に目を向けるとそこは墓地だった。]
―集会所―
[なんだか困惑しているネリーから皿を受け取る。久々に棒を通した感覚に、口元にやわらかい微笑が浮かぶ。
そして一礼。
皿を放り投げるようにして、棒がそれを拾う。
見た目にはとても簡単そうに、くるくるくるくる、皿が回る。]
─嘆き島・墓地管理小屋─
[彼は青年が出ていくのを見届けると、ベッドに仰向けに倒れこみ天井を暫く見つめた。
それから立ち上がり、水をコップに注ぐと一気に飲み干した。それからまた暫くしてコップを洗い、食器かけに逆向きにして置く。
後で来る代わりの人に対しての、毎日の細々としたしなくてはならない事や、小屋の何処に何があるのかを紙に書きつけ目立つように机の上に置いた。
それから見渡して、図書館から借りた本と着替え等を鞄に詰めた。10分程で、彼が小屋に居た事実は、筆跡だけになってしまった。]
逃亡者 カミーラ が参加しました。
−波打ち際−
[砂浜に、白い泡混じりの波が打ち寄せる。
月明かりだけが照らす暗い海岸は、白い砂と白い波。
それは一見、海草の絡みついた流木に見えたかもしれない。
だが、よく見ると黒い襤褸から突き出していたのは、枝ではなくしなやかな褐色の足。
波打ち際に横たわったまま、それでも弱く息をしている。]
[砂にまみれて投げ出したままの手足に、鴉が幾羽か舞い降りた。
わずかに身じろぐ。
それに驚いたのか、黒い翼は飛び立っていく。
うっすらと開けた目に映る冬空。]
─嘆き島・墓地管理小屋─
[いや、違った。
彼は小屋の奥に行くと、厚みのある箱を持ってきた。
箱の前には鍵がついている。
数秒、数分、どれくらいかは分からなかったが暫く眺めた後、その箱を鞄の中にいれた。
栞を挟んだままの本を鞄の一番上に入れると、裸電球の近くから下がっている紐を引いた。]
流れ者 ギルバート が参加しました。
[冬枯れの森を抜けて、茶色い革のジャンパーをまとった人影が歩く]
ちっ…もう夜じゃねえか。話が違うぜクラークの野郎…。
[村と、森の奥の『あの場所』を結ぶ道を書いた地図がいい加減だったのか。それとも、時が流れて道のほうが変わってしまったのか。
まあ、そんなことはどうでもいい。
問題は、『村に戻れない』というその一点のみ]
この分じゃ、野宿するしかないのか。
[そう呟く声を聞きつけたかのように、遠く、獣の鳴く声が響いた]
野犬か?それとも…。
[歩きながら来た道を振り返る。何だろう。どうしてこう不穏な空気が流れるのか。自分は何を不安がっているのか。
しばらく歩いて気がついた。
『それとも…』
それとも。あの獣の声が犬でないなら、その正体は何だ。自分は何の名を言いよどんで…]
─嘆き島・墓地管理小屋─
用意が出来ました。
[彼は、カンテラを手に外に出て来ると、待っていた青年に声をかけた。]
机の上に代わりの人への手紙が置いてあります。
確認をしてもらっても構いませんが…
[青年は中に入ると、カンテラに照らされた手紙をざっと読んで、また外に出た。
小屋の扉に鍵をかけ、扉近くに青い鉢を持ってくると、その下に鍵を置いた。]
行きましょう。
[潮の匂いがした。]
…灯り。
[木々の向こうに集落と思しき光が見える]
灯りじゃねえかよ。…村。やったぜ戻れた!
[...は疲れも、今しがたまでの不安も忘れて足を速めた。森が途切れて...が出てきたのは海へと続くかに見える長い坂。]
宿に帰ってまずはストーブ。んでもって熱いコーヒー。それからメシ…。
[...は今晩一晩幸福になるために必要なものを、楽しく数え上げながら歩いていた。不幸にしてその耳には自警団員の誰何の声が聞こえなかった]
そうだ、熱々のアサリのリゾットが食いたいな。
[いや、不幸だったのは自警団員の方だったかもしれない。]
不審者を取り押さえようとした自警団の青年はその一瞬後には高々と投げ上げられて宙に浮いていた]
何すんだよコソ泥。金ならないぜ!?
[足早に...はその場を去ろうとした。相手をすりか何かだと思ったまま。
しかし、そうたやすくことは運ばない。
起き上がった自警団員は呼子を吹いたのだ]
なっ…どこからこんなに沸いてきた!?
[思い違いから起こった悲劇とも、喜劇ともつかない乱闘を、糸のように細い弦月が照らしている。低い空で朧に輝く姿が、海に映って波に揺れる]
―30分後―
だーかーらー!
アレは、不幸な事故なんだって。
[顔にいくつもの絆創膏を張り、手首に包帯を巻いた姿…で...を先導していく自警団員]
確かに、鼻血出した奴とか、歯を折った奴とかには悪かったけど。
だからって連行することないだろう?
[村に相次ぐ殺人事件。今も今とて山狩りの最中だったと言われ、さすがに顔色が変わる]
ちょっと、なあ、待ってくれよ。
そんなの言いがかりだって。あんた、オレにブン投げられて腹が立ったから、それで脅しを言ってるんだろう。
なあ、そうだよな?
[集会所に容疑者を集めているところだと言われ、自警団員たちが本気なのだとようやく理解する]
こんなの、オレがよそ者だから疑ってるだけだろうが。証拠があるのかよ。あるんなら見せてみろ。納得できないまま連行なんかされねえぞ、このクソッタレ!
[『では、村の宿屋に泊まったまま、毎日森と宿を行き来していた不審な行動をどう説明する?』
そう尋ねられて言葉に詰まる]
友達との約束があったんだよ。
ガキの頃森に隠した宝物の箱を見つけてくれって。馬鹿げた言い訳なんかじゃない。
[必死の言葉を笑い飛ばして、自警団員は引きずるように彼を集会所へと連行していく]
聞いてくれ。本当にそれだけなんだよ。
オレはマジで人殺しなんかとは関わりない。本当なんだ…!!
[...に銃口を向けるアーヴァイン]
取調べが済む前に、村から出たら…って、ことかよ。
[こいつら、本気だ。
殺気立った様子に、抗うことをやめる。うかつに騒ぐと、本当に撃たれそうだった]
分かったよ。
集会所とやらでとっくりと調べてもらおうじゃねえか。
侘びを入れてもらうのは、無罪放免になった後でも構わないもんな。
[軽口をたたいて見せながら、...は背を伝う汗を感じていた。
…みんなイカレていやがる]
─嘆き島─
[緩い傾斜をもった島の坂。
小屋からは墓地が一望出来る。
数は少ないけれど、悪戯に来る子供や大人はいるからこその立地だった。墓石が無言で佇んでいる。
外套の頭隠から、仰ぎ見るように左を見ると、処刑台が見えた。
彼は、島に連れてくる手間がかかってもここに作ったのは、やはり本土に作るより住人の非難がないからだろうと思う。
カンテラがぼんやりと照らし出した緩い坂道が急になる。島の船着場のすぐ近くに来ていたのだった。船着場につくと二艘あるうちの一艘に乗り、青年に頷いて本土へ向けて出発した。
海の泡が集まって出来た花が、小さくつぷつぷと啼いていた。]
―回想―
「長い事帰ってないけどな。この仕事が終わったら、一緒に連れて行ってやるぜ。きっとお前も気に入るから」
…酔うといつもクラークはそう言った。
「海が青くて、アサリが美味くて」
それは何度も聞かされた。耳タコだ。オレをシーフードにしてどうする。
「絶対気に入るから。惚れるから。間違いないって」
ふふっ…
[自警団員に連行されながら、つい、笑っていた]
お前、生きてる間は本当に嘘ばっかりだったな。どうしてくれるんだよ、クラーク。
[誰にも聞こえぬほど小さな声で、亡き友に文句を言った。けれどそれは、怒っているのでも嘆いているのでもなくて、懐かしさに満ちた、軽口]
ギルバート=W=モーレンジ
■1. 名前:ギルバート=W=モーレンジ
■2. 職業:今は流れ者。いろいろな仕事をかじってきたが、特技と呼べるのはむやみと立つ腕っ節くらい(が、たいていトラブルしか起こさない)。23歳。
村に入った数日前から、友人クラークの遺言を叶えるため、森の中でクラークの宝箱を探し続けていた。
挙動不審は言い訳の仕様もない。
クラークの遺品と、宝箱の両方をそろえてから遺族に会おうというのは、ギルバート自身のただの意地に過ぎなかったから。
/中/ 死んだ友人クラークの遺品を持ってきた、と言う設定なので、クラークの遺族(老若男女問わない)を大募集中。クラークとの関係はなんでも構わない。
が、今いる人間にはよそ者がそもそも多いんだな…。
―集会所―
[ハーヴェイと名乗った青年がくるくると、目の前で皿を回し始めてから。細い棒が(多分意図的に)危うげな動きを見せる度には、と息を飲んだり
クラウンが微笑んで広げた荷物をしまい始めたときにはつい、拍手と笑顔を送っていた。
流石は本職だな、と感心する]
此処へ来るより前に、きっと、沢山の場所を回ってらしたんですよね。
ご家族とか…一緒では無いのですか?
―集会所―
そうですね、確かに色々回りました。
昔は、ずっとこういう役だったんですけどね。
[最近は大掛かりなものもやるようになりました、と笑って。
むしろ笑うしかなかったともいう。]
家族は、一人。姉が居ますね。……ええ、姉、が。
[あんなのが、とは口に出さなかった。]
―集会所―
[入れ、と言う言葉と同時に、...は強く突き飛ばされた]
のうわあっ!
[つんのめって、かなり勢いよく、転んだ。その背後で、ぴしゃり、入り口を閉める音]
いててて。嫌われてるなあ、オレ。
[何となく意味深な気配で”姉が”と言われたことに、少し違う感想を持ったようで]
お姉さまですか。
ええと、あなたがこのような事になって此処へ呼ばれて…お姉様は……ええと、早く解放して貰えれば良いですね。
─海辺・船着場─
[船は黒い海を越え、櫓の最後の一漕ぎが船着場への道をゆるやかに波立たせ、コツンと船先が当たった。
青年が先ず船から降りたった。]
―集会所―
[突然、乱暴にいれられた男の姿に、目を丸くする。]
……大丈夫ですか?
[思わずそう尋ねた。どう見ても大丈夫そうではないが。
それから、ネリーを見て、暫し悩んだ。
いっそあれの実態を教えてしまいたいとは思ったりしたのだが、サーカス全体の印象を悪くすることもあるまい。]
そうですね、お互いに。
早く解放されると良いものです。
─海辺・船着場─
[彼は、自警団員の青年の後に続くと桟橋に向かう。桟橋から伸びる村の主要道路の傍に、集会場があるからだった。桟橋の向こう側は砂浜が覗いている。]
[照れくさそうに立ち上がりながら]
あー、うん。
サンキュ。大丈夫大丈夫。
[笑おうとするが、表情を作ると口の中に広がる血の味。…痛い]
[放り込まれた男を、やはりやや少し遠巻きに見ながら、自分はこのように扱われなくて良かったと思う]
…旅の方ですか。
この村ではあまりお会いした事が無いとは思いますが…。
[笑い損ねた男の顔を見て、矢張り、つらいのだろうと思う。]
大丈夫なようにはみえませんよ。
怪我をしているんですね。……もっとちゃんと治療した方が良いのでは?
[そしてネリーの言葉を聞いて、やはり余所者だからか、と思う。]
…ん……。
[夜風の冷たさに、それは身じろいで小さく声を漏らした。
微かなそれは、若い女性のものらしかった。
足先をくすぐるように波が揺れる。]
─桟橋─
…すみません。
図書館に本を返しておきたいのですが、いいですか?
[自警団員の青年は、後方が勝手に立ち止まり尋ねてきたので振り返った。集会場に連れていった後に、青年が返しておく旨を約束すると、彼は感謝する。]
誰か、倒れていませんか?
[青年の遥か向こう側に見えていた、砂浜にあった黒い物陰が動いたように見えた。]
「まさか!」
[自警団員の青年は弾かれたように物陰へ向けて走り出した。まさか、人狼に────?]
[さすがに少々戸惑ってから、中性的な青年と行儀のいい少女に尋ねてみる]
ここ、集会所だよな。
物騒な事件の容疑者が集められてるって、お二人さんも容疑者?
[どう見ても優男とか弱い女の子じゃないか。それにこんなにも善人のオレ。連中、何を基準に人を逮捕してるんだ]
ああ、怪我、ね。
[何故か遠い目をする]
オレの怪我については、自警団の連中をあんまり責めないでやってよ。それにホント、たいした怪我じゃないんだ。
[多分、オレのやらかしたほうが五倍は…]
それより、さ。ちょっと聞きたいんだけど…。
[...の腹が、ぐう、と鳴る]
ここ、食いモンあるかな。昼に弁当食った後、なにも食ってなくて。
容疑者、らしいですね。
あなたも、矢張り?
……怪我については、ですか?
[一体何があったのか、と思う。当然哀れな自警団の人がどうなったかなんて、わかるわけもない。
それから、ネリーを見て、]
村に何年も住んでいるならきっとご存知ですよね…?
もしかしてこの村、バーとかありますか?
[なんだか妙に真剣だった。]
─砂浜・波打ち際─
[彼は遅れて、波打ち際に倒れていた物陰へと辿りついた。既に、自警団員が【抱き起こしていた。】
月光の下に、幾らかの砂粒がついた褐色の肌が露に見えている。陽を照らし返した月、月光を照らし返した砂浜は青白く、眩惑的だ。
彼が見たところ、青年は女性と砂浜の雰囲気に飲み込まれているようだった。]
[砂の上にぐったりと横たわったままの女。
濡れて引き裂かれたようにボロボロになったまま纏わりついていた服は、多少乾きかけていた。
身体を調べれば、血の固まりかけた傷が幾つか見つかるかもしれない。
擦り傷なのか掻き傷なのかは判別はつかないが。
冷えた身体は、それでもわずかに息がある。]
[抱き起こされた身体は、死体のようにより重く感じられ、
だが、その肌は波打ち際の泥ほどは冷え切っては居なかった。]
「 」
[唇から吐息のようにわずかな音が漏れたが、それはおそらく耳には届かなかっただろう。]
ええ、まあ。
残念なことに”容疑者”の一部らしいです…。
[傷だらけの男は、容疑者たるに充分な粗暴者にしか見えなかったが]
バー、ですか。ありますよ。
ですが食べ物は…。先程台所へ行きましたが、無さそうです。元々、住居ではありませんから。
……そうですか
[ネリーの答えに、肩を落とす。
その脳裏で計算が勝手に始まった。間違いなく回ってくるだろう請求書を考えて、めまいがしてくる。]
……食事は無いのなら、どこかで宿を取れ、とでも言うんでしょうかね?
おれはテントに戻りますが。
[ため息を一つ。
テントに戻らないと、請求書の山が怖いと思ったのもあるかもしれない。]
[彼は少し考えて、頭隠を降ろし、外套を脱ぐと、青年が抱きかかえている黒髪の女性の体にかけた。
温もりは直ぐに女性の体で消えてしまうかもしれなかったけれど。]
冷え切っています。
それに怪我もしていませんか?
どこかに運ばないと…
[彼の適切な言葉が事を奏したのか、自警団員の青年は正気づくと同意し、集会場に連れていき自警団長の指示を仰ぐと言った。]
帰ってはいけない、ということは言われてはいなかったので、帰っても問題ないとは思うのですけれど。
だめなんですかね……?
[それからネリーの言葉への、ギルバートの回答を待つ。]
[食べ物はない、というネリーの言葉に落胆して肩を落とす]
そうか…。
[それから、二人とも容疑者と聞いたことに静かにうなずいた]
ああ。見てのとおりオレも容疑者だ。
オレがここにきたのは…。
[遺言云々の話は、重すぎる。けれど、嘘をつく必要もない]
友達に頼まれて、届け物をしに来たんだよ。
[顔が少しだけ暗くなる]
[自警団員の青年が女性を背負い、集会場への道を歩く。]
あの…
大丈夫ですか?
[時々蹌踉けそうになる青年に、心配そうに声をかけた。そうこうするうちに集会場に着き、青年は見張りの自警団員に手だけ敬礼すると中に入った。
彼も会釈して、続いた。]
―集会所―
どういう基準で……
[選んでいるのだか、と、小さく呟いてため息を一つ。]
……
[ギルバートの答え、その表情に、少し、悩むも、今良い方法をおもいつかない。
と、中に入ってきた人たちを見て、軽く頭を下げようとして……]
……調子が悪いのですか?
[男二人の言葉を聞いて]
帰っても良いのなら…早く帰りたいです。
また、怪我…ですか?
[入ってきた人物たちへ視線。
潮の臭いと血の臭いがする]
[自警団員の青年が訳を話すと、自警団長アーヴァインは即座に病院に連れて行くように指示した。人狼を目撃しているかもしれないと息巻いている。]
この人は、浜辺で倒れていました。
[バンダナをした青年の声が聞こえたので、応えた。
自警団員の青年は、幾人か伴って病院へ向かう。彼がかけた外套ごと女性は去っていった。]
とりあえずは。
[彼は呟いて、部屋の中を一瞥する。]
何も無いなら、出ても仕方ないでしょうし、おれはいったん、戻らせてもらいます
[病院、の声に、怪我人については安心したようだった。
それから、微笑って]
明日も、公演はしていますから、ぜひきてください。
[色々と、自分の格好を思い返したりしなくもなかったが。
新しくやってきた、おそらく容疑者なのだろう、その人物にも、軽く頭を下げる。
それでは、と言って、もちろんここに戻ってくることを自警団に確約すると、来た道を*引き返した*]
…女性?あたしにはよく見えなかったのだけど。
厭ですね…物騒な。
[運ばれた女性を見送って。
集会所から戸を開けて身を乗り出し、見張りに立つ自警団長を呼ぶ]
ねえ、アーヴァインさん。まだ他にも呼ばれて来る人は居るんですか?
14人ですか?…いつになったら全員揃うんです。逃げたりしませんから。一旦、帰って良いですか…?
[ハーヴェイが集会所を出て行くのを見て、*外へ*]
[かすかな違和感]
人狼…?
[森の中で聞いた、あの遠吠え。
尋常ならざる傷を負った今の女。
か弱い少女まで殺人の容疑者。
…つじつまが、合う?]
調書も提出した。オレも宿に帰らせてもらう。
逃げたりはしないさ。まだこの村での用事は終わってない。
[いいさクラーク。厄介ごとに巻き込まれるのなんか、オレは慣れてる]
明日またここに来ればいいんだろう?約束するって。
…こう見えても、約束は破らない男なんだぜ。
[自警団に手を振って歩き始めたとたん、腹がなる]
…まったく、カッコ悪いな…。
[照れて何気なく見た先にいたのは最後に現れた男。目が合う。…腹の音も聞かれただろうか?]
[言ってから、まるで下手なナンパだと思った]
一人で食うのも、わびしいし。な?
[夜更けの静かな食事どころで、死んだ友人を思い出しながら、黙って飯を食うのは、少々きつい]
分かりました。
調書を書きます。
[自警団員に促されて調書を書き始めた。]
■1. 名前:ユージーン=トーン (Eugene=Toon)
■2. 職業:墓守 19歳
3年前に先代の墓守であったモーガンに拾われ、現在は後を継ぎ墓守として1人嘆き島に住んでいる。
週に1度か2度本土に渡り、食料品などの買出しと図書館で本を借りる事にしている。
バーに行く事もあるが、酒は飲まずに水を頼んでいる。
/PL/
※モーガンを使用される方(モーガン生存時)は、関係を結ぶ事をしたいと思います。使用される方がいない場合には、モーガンは既に死亡したおり、死亡後、ユージーンは墓守の仕事にずっと従事している事にしたいと思います。
また、モーガンが先代墓守でなくても構わないと思っているので(現在ユージーンが墓守をしているのは、ユージーンが決めた事にします)、その場合モーガンPLの方と相談したいと思います。
それか当方と、全く人間関係なくモーガンを使いたい方がおられれば、そちらの意志を尊重しますので、ご遠慮なくモーガンを使って下さい。
え?
[虚を突かれたような表情]
いや、オレは別にさびしいとか辛いとかそういうのじゃなくて、その。
[ああ、そうか]
…うん。そうなのかもしれないな。
特に、夜に一人で食うのは苦手だ。
[普段だと、もう寝ていておかしくない時間だった。
何か食べるにも中途半端すぎる時間だったけれど。
彼は、外套の代わりに鞄からセーターを一枚出すと着込んだ。]
分かりました。
どこに行きますか?この時間だと、バーくらいしか開いていないと思います。
はい。
暖かいものを口にしたいです。
[彼は、目の前の男を心持ち見上げるように見つめると、集会場の出口へ向かって一緒に歩き出した。]
ユージーンです。
[彼はもう一枚着込めばよかったと思いながら、首を竦めて*鞄を握り締めた。*]
語り部 デボラ が参加しました。
くっくっく。どうしたい、坊や。
そんな血走った目をするもんじゃない。鬼がやってくるよ。
そんな干からびた声で泣くもんじゃない。狼に食われちまうよ。
急くな、急くな。婆はどこにも行かない。
そうか、また昔語りが聞きたくなったんだね。
こんな話を知っているかい。
むかし、むかしのお話さ……
そうだ、あの日もこんな冷たい風が吹いていた。
泣いていたのさ、この島が。
おや、血の匂いがするね。どこでやんちゃしたい。
ククク、男の子は元気が一番さ。だけど相手は選ぶんだね。勝てない相手と喧嘩していいのは、一生に一度だけだよ。
ほら、じっとしな。いま薬を塗ってやるから。なに、ちゃんと捕まえた? 馬鹿を言いでないさ。
喧嘩相手に感謝するんだね。その誰かさんが加減をしらなきゃ、あんたらみんな死んでるよ。
……どこまで話したかな。
そうそう、この島がどうして嘆きの島と呼ばれるか知ってるかい。
あの時もたくさんの人が傷ついた。死んだ。泣いた。
ずっとずっと泣いてるのさ、この島は。あの日からずっと。
ほらほら、年寄りの話は黙って聞くもんだよ。なにを騒いでおいでだい。
怪我人が出た? そういうことは先に言いな。
ほら、なにのんびりしてる。すぐに連れてくるんだよ。あんたらの傷なんてたいしたこと無いだろう。
重症のお嬢さんをさっさと連れておいで。……なに、何で娘さんだと知ってるかって? あんた、この婆の話を聞いてなかったのかい。
そうさ、あの夜も湿った風の吹きつける波打ち際に、一人の余所者が流れ着いたんだもの。
綺麗なお嬢さんだったよ。
だから、早く連れておいで。急がなきゃ信じまうよ。
病院? 寝ぼけたこと言ってるんじゃない。
死にかけてるお嬢さんをこの夜更けに島向こうまで、そんなぼろきれ一枚かぶせただけで運ぶ気かい。
火をくべるんだ、もっと、もっと。
そこの坊や、ぼさっと突っ立ってるんじゃないよ。薪をどんどん運んでおいで。それからお湯をたくさん。
ああ、あの夜も忙しかったね。
覚えているよ、燃え盛る暖炉の火。忘れやしないさ、死人のように青ざめた、あの……
知ってるかい。旅人は魔物を呼び寄せるのさ。
そう、砂浜に人魚が打ち上げられた夜、島には決まって血の雨が降る。
フン、あんたらが何に怯えているのか、当ててやろうか。
魔物は海から訪れる。闇夜に人魚が生き血をすする。信じてるんだろ、古い古い言い伝え。
でもね。それは間違ってたのさ。魔物は里に住んでいたんだ。
知らないわけじゃないだろう。むかしむかし、この島を惨劇から救ったのも旅人だったこと。
知らないかもしれないね。鬼は海から来たんじゃなかった。
あの夜、ずぶ濡れで運ばれてきた娘さんは……魔女なんかじゃなかったさ。
さあ、この娘はもう大丈夫だよ。後は本人の生きる意志だけ。
婆も仕度も整った。行こうじゃないか。
手を貸しな。婆の杖を取っとくれ。
なに鳩が豆鉄砲食らったような顔してるんだい。
出たんだろ? この島にまた、狼が。
旅人が風を呼ぶ。波の音が哀しみに沈む。
里には鬼が住む。嘆きの島の慟哭は止まない。
むかし、むかしのお話さ……
■1. 名前:デボラ・ア・ライラ
■2. 職業:語りべ 年齢不詳
[アーヴァインの調書に、デボラ婆さんの記録が記されていた。
古くから島に住んでいる老女。海に面した東屋で隠遁生活を送っている。
知識は豊富ながらも耄碌しており、昔話と現在のことを混同して話すような癖を持つ。
人狼伝説を自らの体験談であるかのように語るが、この島に過去、そのような事件が起こったという公式記録は存在していない。
]
/PL/
昔話が本当に真実かどうかは、特に設定しておりません。
適当に記憶を忘れたり思い出したりするので、必要に応じて欠けてる人物関係の調整役に使ってください(笑)
酒場の看板娘 ローズマリー が参加しました。
―BAR 裏部屋―
…ん。
[うつぶせのまま寝てしまっていたようだ。肩が痛い。
細めた目で窓から外を見やる。
相変わらず暗い海に浮かぶ、暗い雲。]
[ガラスに映った自分の顔。ガラス映りで解るくらい、酷い顔だ。
昨晩、最後の客に言われた言葉を思い出す。
頭の中で反芻する――]
……ふん。
[頭を強く振る。
途端に眩暈を覚える。眉をしかめる。
あの一言で自分が深酒に向かったことは、意地でも肯定したくない。]
[窓を開け、冷たい空気に髪を晒した。
旅人は潮の香りを懐かしむが、ローズマリーにはもう潮の香りが感じられない。
不意に約束を思い出した。時計を見る。]
…ん。アーヴァインさんの…。
[やるべきことを頭に思い浮かべる。取捨選択。
切羽詰った時間をあっさり諦め、ローズマリーは部屋に戻ってシャワーを浴びることにした。]
[...は自分ひとりの部屋に向かう。
昨日のうちに書き込んでおいた調書を、店に忘れて。]
■1. 名前(源氏名):ローズマリー
■2. 職業:酒場の主人 年齢不詳
本名不詳、推定年齢30代半ば。BARのママと二人細々と水商売をしていたが、5年前ママが失踪したのを受け、主人に。この地の出身ではないが、この地の商売は長い。
/中/ 割と年老いたローズマリーと思ってください。
ギルバートへ。クラークの関係者演ります。血縁はないけど…といった設定で。
他に血縁者をやりたい人が居たらそちらを優先してください。
―宿―
[彼は昨日読みかけだった本を読み終ると部屋の一点を見つめて回想した。
ローズマリーとは月に一度か二度会えばいいくらいだったけれど顔見知りで、バーから帰り際に何か客と言い争いらしき事をしていたのが気にかかった。
彼はまだ、ローズマリーが容疑者の一人である事を知らない。
立ち上がると、ギルバートに一度声をかけてから宿を後にした。]
図書館に本を返してきます。
[宿の主人に昨晩のお金を払うと、図書館へ向かう。]
/中/
デボラはもともと島に住んでいたけど、身寄りのない老人をそんなところにおいて置けないので、いまは本土に移されてます。
でも本人はいまも自分が嘆き島にいるつもりのようです…ということにしましょう。
潮の変化と埋め立てで地形が変わっていて、昔はもっと広かった嘆き島に集落が存在したとか何とか。
―テント―
[彼はため息を一つ吐き出した。そのまま首をゆるく振る。
サーカス。舞台に立つようになってからもう長いけれど。
こうやって姉の代役に立つことも、多くなったけれど。]
……ま、おれがやるしかないけどな……
[この公演は、と口にした。
しかし、だけれど。
処刑についての話は、姉にはしていなかった。
出来る筈も無く。
姉の演技を見た目を、閉じる。そして気分転換に、久しぶりに、自ら望んで外へと向かう。]
―→船着場―
―海辺・船着場そば―
[船の様子を眺めながら、そこに腰を下ろす。
手放さないバッグの中から、横笛を一つ、取り出した。
小さな横笛からメロディが奏でられる。
それは故郷を懐かしむ唄。]
[彼は黙々と歩いていた。
午後の日差しは体を充分に暖める程ではないけれど、強い潮風に奪われていく体温を幾らか保っていた。
普段と同じ頃の時間に目覚めて、けれど遅い朝食を宿で食べていると、墓地管理を交代してくれる人が訪ねてきた。
彼は世間話を少しだけして、この村で今起こっている人狼騒ぎの事で容疑者として一日一度は公民館を利用した集会場に行かなくてはならない事、そして集められた人達で互いに投票し合い処刑する人を選ぶ事などをぽつりぽつりと話した。まるで悪夢のような話だと。
だから墓地の仕事に支障が出るであろうから、お願いします。と、また頼んだ。
彼は多くは言わなかったけれど、彼も処刑される事もあると、代理の人は察したようだった。哀れみがこもった目だった。
図書館につくと、鞄から借りていた本を一つずつ机の上に重ねて差し出し、返却した。]
そういえば。
[ふと笛を止める。彼女に……あの女性に、クラウンといわれて否定しなかったけれど。
むしろその理由なんて、自分が女装しているということにコンプレックスを持っているから、でもあったけれど。
どうせばれるだろと思ったようだった。]
……戻るか。準備しないとな。
[笛をそっとケースにしまう。それから立ち上がると、サーカスへの道へ*戻っていった*]
─図書館─
[新聞紙を読み終わると丁寧に元あった場所に戻した。人狼騒ぎで新しい話は載っていなかったし、容疑者の名前も出てはいなかったけれど、数日もしないうちは噂話になるし、載るだろうと思った。処刑台が作られた事は、煽り文句で好意的に書かれていた。
図書館を出ると、笛の音が聞こえた気がしたけれど、気のせいだったようだ。桟橋まで戻ると、集会場の前を通り過ぎ、雑貨屋に向かった。]
─集会所─
ほらほら、その荷物はそっち。この婆に力仕事をさせる気かい、気が利かないね。
食器の位置くらい、誰が見ても分かるようちゃんと整理をおしよ。ろくに掃除もしてないんじゃないのかい。
どうせあの子も容疑者なんだろ。病人のお嬢さんが運ばれてくるんだ、清潔にしとかなくてどうする。
それに旅人がもう、何人か来てるだろ。
……当たり前だよ。ここへ連れてこられてまず家具を調べるのなんて、外の人でなくてなんなのさ。
みっともないことだね。こんな手入れの行き届いてないボロ屋へ、お客人を最初にお通ししただなんて。
フン、小坊主どもが。村を守るなんていきがっちゃってさ。内も綺麗にできなくて、外を守れると思ってるのか。
こんな話を知ってるかい。
むかしむかし。たったひとつの蟻の巣から、わずか一夜で滅びた街のお話さ。
[雑貨屋で数日分の食糧を買い込むと、集会場に戻ると、自警団員に呼び止められた。]
自炊のためのものです。
何も変なものは買っていません。
[促されるままに中身を見せる。紙に包まれた肉類や、果物と、水が入った瓶が覗いている。]
差し出がましいとは思いますけど、何人かは旅人だと聞きました。彼ら全員が人狼とは思えませんし、あまり拘束すると滞在費用もかかると思います。それに…私達が容疑者だったら、互いに疑い合わせて私達で処刑先を決めるのではなく、徹底的に調べてもらえませんか。
[地面を一点に見つめて、彼は言った。
ゲームじみていて、あまりに馬鹿げていた。]
自分達で無辜の人を選ぶ事が…怖いですか?
[地面から視線を外し、自警団員を見つめる。]
私は、選びたくありません。
[その時、アーヴァインが来て、彼は殴られた。
蹌踉けたけれど、踏みとどまる。]
自警団員の人達に協力するのは、当たり前の事だと思っていますが、処刑を選ぶ事は当たり前の事ではありません。徹底的に調べて誰が犯人か見つける事が、自警団員の仕事の筈です。
[銃を向けられても、
彼はアーヴァインを真っ直ぐに見つめる。]
ひぃふぅみぃ…… 席が1つ多いじゃないか。
……多くない? 14人集まるって?
よくないね。多すぎる。決め事は守るもんだよ。焦って余分に招待状を出しただろう。
知ってるかい。招くべき客が多すぎたばかり、千年の呪いにかけられた都の話を。
星の巡りと合ってない。荒れるね。嵐が来るよ、早晩に。
それとも、もう来てるのかもね。
おや、馬鹿にしてるのかい。分かっているよ。この婆、自分を勘定から落とすほど耄碌しちゃいない。
あの日も潮は凪いでいて、婆はここに座ってた。むかしむかしのお話だ。
……じゃあ誰が余分なのか?
ヒヒヒ、自分で考えな。そう、あんたかもしれないねえ……
まさか婆より耄碌しちゃいまいね。知らないわけじゃないだろう。
その席の1つは、あんたが座る場所だってことくらいさ。
……なんだ、近頃の若いのは短気でいけないね。
ほら、そっちの小僧。あんなの追っかけなくていいよ。あんたはこっちを手伝いな。
「心配しなくとも捜査はしている。
全員が集まればみっちり搾り取ってやる。」
[アーヴァインは、肩でぶつかる様に押しのけ道を拓くと、数人を呼び寄せ、別の場所に去っていった。
彼は、その後ろ姿を見送って、集会場の中へ入った。]
……来たか。
若いの、あんたも招待を受けた口かい。
婆のとばっちりで悪かったね。
フフン、気にしなさんな。知ってるのさ、あの若造は。
自分がどうして呼ばれたか。警備の陣頭指揮なんて建前だってことくらい。
……分かるさ。あの子を囲む連中の目を見てればね。
文学少女 セシリア が参加しました。
─図書館─
今日も勉強に関係ない本をたくさん借りちゃったなぁ。。。
[5冊の本を脇に抱えて出口へ向かう]
ん、あれは・・・・
[家の方角から飼っている水色の伝書鳩メイリィがメモをつけて飛んでくるのが見えた。メイリィは差し出した右手の上へ降り立った。]
おや、この婆をご存知かい。感心な子供だ。
何処かで会ったかな。
そういえば見覚えがある気もするね。あれはそう、むかしむかし……
[メモを読む]
お母さんからか・・・。集会場へ?また人狼に襲われた時の逃げる訓練とか?
ああいうの好きじゃないのよね・・・。面倒だわ。
[そういいながらもしぶしぶ集会場へと向かった。
歩きながらメイリィに母親宛の返事を付けて送った後、小さく彼女はため息をついた。]
はい。
数回お会いしました。
お婆さんは覚えていないかもしれませんけれど。
[彼は、買ってきた食糧を一度机の上に置いた。
彼がデボラと会ったのは、まだこの村に来たばかりの頃と、嘆き島の事を聞きに行った時だった。]
自警団長さんは、何時もカッカしていますけど、もしかしてお婆さんと自警団長さんとの間に、何かあったのですか?
デボラお婆さんは、夕飯は取りました?
今から作ろうと思っているんですけど、よかったら食べますか。
[彼は鞄を部屋の邪魔にならない所に一度置いて戻って来ると、デボラに尋ねた。デボラの指示の元、忙しなく掃除をしている自警団青年を尻目に、デボラは呟いて記憶の海に潜っているようだった。]
作ってきます。
ゆっくりしていて下さい。
[机の上に置いた茶色い食糧袋をまた抱えると、台所に消えた。]
[仕事を終え(いつもより少し早く切り上げて)、集会所へ向かうネリーはその途中、自警団の人間に出くわし、墓守の青年ユージーンと、村の老婆デボラが新たに容疑者として呼ばれた事を知った。
ユージーンは昨夜も居たようだが、ネリーは気付かなかった。どちらも全く知らない顔では無いが、あの青年はあまり印象に無い。
他に呼び出される、(正しくは”連行される”だとネリーは思ったが)予定の者について訊ねたが彼らはそれについて何も語らなかった]
…見当もついていないのじゃないのかしら。
どうせ当てずっぽうに選んだのよ
[馬鹿馬鹿しいと呟きながら、雑貨屋の前を通り過ぎて集会所へ向かう]
―集会所前 → 集会所―
[見張りに立つ自警団員の視線が厭だと思った。
容疑者を見る目。
少し睨み返したとき、夜風に乗って、不機嫌なネリーにとっては予想もしていなかった、誰かが料理でもしているのだろう、暖かなにおいがした。
家庭じみたにおいが、かえっていまは違和感、非現実的に感じられる。
一体誰だろうかと思案しながら、集会所へ]
─集会場・台所─
[太長く切った人参やコロコロとしたじゃが芋、ザックリ切った玉葱などに肉の塊を適当に切って一緒に煮込んでポトフを作り上げた。今日食べる分だけを、大きな鍋から別の鍋に移してトマト缶をくわえる。
味が染み込むまでの間、パンを紙袋から取り出し、2cm程の厚さに切っていく。]
―集会所→台所―
[中は、何故か自警団員が掃除に勤しんでおり、漂う食事のにおいと合わさり妙に生活感のある空間になっているようだ。
何やらが煮える、ふつふつと鍋の揺れる音と、パンを切る、さくさくという音がする
デボラに軽く挨拶を述べて、台所へ向かう。そこにあったのは、墓守の青年の姿]
ユージーンさん、でしたよね。何故料理を…?
[ポトフだろうか]
そうですか…。この中へ殺人者が居るという事なので、毒殺を企んでいるのではないかだとか、よくない方へ考えていました。
すみません。驚かせようとしていたのでは無いのですが…鍋が吹きこぼれそうです。
フフ、詰めが甘いね。
そうか、もう色気づくような歳になったかい。この婆も老いぼれるわけだよ。
……おや、おかしいね。
モーガンとこの息子はついこないだ、嫁をもらって街へ出てかなかったかい。
[デボラはまだ記憶が混乱しているようだ]
/中/
もしモーガンが参入する場合、デボラの怪しげな記憶を真に受ける必要はありませんので。
デボラ>
アンカーは必要な場合もあるでしょうから禁止は無いですね。あとは好みの問題かも知れません。
表はRPで処理出来る範囲なら。
/PL/
PCの演技として相応しいなら表もありかと思いますが、そういった表整理は各々裏でやってもいいようにも思います。
ううん、流れ次第でしょうか?
と思ったら、見解が出ましたね。
…ネリーです。
墓守の方が若いとは前から聞いてましたけど、落ち着いてらっしゃるんですね。いつもひとりで自炊を?
あの島へ住んでるんでしょう、ねえ、夜なんか気味悪く無いのですか?
[好奇をにじませながら言って、デボラの声を振り返る。そんな事があったろうかと少し考えるがすぐ止めた]
─台所─
[台所から続き部屋のデボラを見つめる。]
あの…
[一つ一つ訂正するのも何だか躊躇われたので口篭ったけれど]
まだ、19です。
表について:
>>140
ですね。
RP上で必要だったり演技として相応しいなら使ってくれて問題ないと思います。そうで無ければ各自手元で集計して貰うのが良いかと。
(天のお告げはプロローグ中しか使わないつもりです。プロローグ中であっても、ログが美しくなくて嫌だと思う方が居れば他の方法を考えますが)
はい。
嘆き島には、お墓に参る方以外はあまり来られませんし、皆さん夜には帰ってしまいますから、殆ど独りで自炊をして食べています。
釣り人の方は時たま来る事はありますけれど、ご一緒する事はありません。
夜ですか?
[少し考えてから、反対に尋ね返した。]
どうして怖いのでしょうか?
/中/
天の声にユージンさん感謝。
正直デボラはそんなことやる気まったくないですが、「こういう内容のメモを貼り付けるよ」みたいなアクションはどうなるんだろうと思い念のためでした。
こういう境界線の部分は、使う気のない人間が聞いといたほうが角が立たないかと。
(アンカーのほうは会話が入り混じった時の混乱防止として積極的に使いたいですが)
あとは各々のキャラクターや場面の要請次第でしょうね、やっぱり。
―舞台―
[赤い鼻のクラウンが、おどけた動作で舞台をつなぐ。場と場の合間に現れて、卵を放り投げる。受け取る。
笑いながらのその演技が終われば、次は綱渡りへと移り変わる。
消えてゆくクラウンの青年。道化師。
舞台の明かりはすべて、彼女――彼に向かう。紅い口唇が弧を描き、頭を下げる。指の先までぴんと伸ばし、決して折れることのないように。
一挙一動が、彼らの演技。
縄の梯子をわたり終え、片手に傘を持つ。舞台の上に良く生える色の花が咲く。鮮やかな黄色の傘の花。
音にあわせて、裸足の足がす、と前へ。
高い、高い綱の上、悪戯のようにすべるふり。
ざわめきには笑みで答え、傘でバランスを取りながら、渡る。いつものように、いつものように。慎重に、それを決して表には出さず。人の視線を集めるために、微笑う。
人の笑顔と拍手を見るために、サーカスは動いている。現実とは少し違った空間で。]
[舞台が終わり、人の居なくなった其処に、彼は腰掛ける。]
人狼。
……死んで、居るのか。
誰も死んでいないなら、あんな言い方はしないだろう。
[姉なら噂を聞いているだろうか。彼は、頭をゆるく振る。]
いくらあの姉でも心配はかけたくは……
「いくらなんですって?」
……出た。
で、お前はそんなに何で知ってるんだ。
「そりゃ失踪期間を考えてみなさいよ?」
それもそうか。わかった。あ、今日も集会所に行ってくる。
遅れるとサーカスの印象を悪くするし。
「……いってらっしゃい」
[でも、と言いよどんだ彼女は、微笑った。]
「その格好で?」
─台所─
[ぽんと手と拳で音を鳴らして、納得したように幾度か頷いた。]
嘆き島で眠っているのは、嘆き島に昔住んでいた人達と本土の人達ですから、気味が悪いと思いません。
―集会所前―
ええ、ちゃんと来ました。約束しましたから。
おれたちは、そこは守りますよ。夢を破るなんて無粋なまねはしません。
[疑っているだろう相手に対しても微笑って、彼は頭を下げる。そうして集会所の扉を開ける。
良いにおいがここまで届く。]
……人が増えたのですか?
「入れば分かる」
……それもそうですね。こんばんは。
[扉をくぐりながら、彼は声をかける。]
―→集会所内―
村長の娘 シャーロット が参加しました。
うーん、むん・・・むー・・・
[小さな唸り声を漏らしつつ、その華奢な両の手で掴んでいるのはどうやらグリーンオニオンらしい。
ツンととがった緑の葉が吹き付ける海風にはためいて、まるで抜かれまいと必死に抵抗しているようだ。]
・・・よしっ
[根競べに負けた野菜が、ずぼりと土を引き摺ってその白い脚を見せた。
グリーンオニオンを抜くのにはコツがいる。
やたらに引っ張ると途中で切れてしまうのだ。
そんな時はなんだかアンラッキーな気がしてしまう。
きれいに抜けたことに満足そうな笑みをこぼし、...は曲げていた腰を伸ばした。]
良い天気だなぁ・・・島が近いや。
[凪いだ海の玄関口にぽつりと小さな島が鎮座している。
それは遠くから見る分には、丸くてかわいらしいものにも思えた。
だがそこに行ってみたいと思ったことはあまりない。
昔は陸続きだったという話も聞いたことがあるが、今は生きている人間は住んでいなかった。
その名前は嘆きの島。死人の住処だ。]
[天候の加減か。なんだか、いつもよりずっと島が近い。
ぶるりと震えが背をなぞり上げたのは冷たい冬の風ゆえだろう。
...は、身体が冷え切ってしまわないうちにと、再びイヤイヤする緑たちに手をかけた。]
“シャーロット”
[誰かの声が聞こえた気がして、顔を上げる。
遠く、坂を上ってくる自警団員の姿。
ぶつりと、手の内でグリーンオニオンの切れる音がした。]
─台所─
そんな風に思えるものかしら。
[台所の壁へ軽く背を預けて、好奇心のままに何か質問を続けようとしたが、ユージーンの問いに一瞬口を噤み]
そう、若く見えるの、ありがとう…25よ。
向こうの調書にも書いたから本当。この状況で歳を誤魔化そうなんて考えつかなかった。
おやおや。モーガンは倅に任せて楽隠居かい。
おかしいと思ったよ。守り人が来なきゃお話が始まらないじゃないかね。
あんたも災難だよ。鬼狩りの贄なんて、老いぼれから選べばいいのにさ。
……ククク。お嬢ちゃん、あの墓地に興味があるのかい。
こんな話は知っているかな。衛兵上がりの墓守が、悪魔を化かしたお話さ。
そう、むかしむかしのお話だ……
[良いにおいのする方向へと歩いてゆく。腰のかばんは下ろさずに。
台所のそばにたどりつくと、彼は三人を見つけた。]
こんばんは。
良いにおいですね。
―台所―
─台所─
[彼はネリーに背を向けると、トマト風味のポトフをくるりとかき混ぜた。]
はい。20くらいだと思いました。
予想では21才でしたけれど。
気を悪くしたのでしたら、すみません。
[一度振り向いて、頭を下げる。
火を止めると、鍋敷きを出して、デボラがいる向こう部屋の机の上に置き、また戻ってきて皿を取り出し始めた。]
ネリーさんも食べますか?
―会議室―
[杖を突き椅子にゆったりと腰掛け、台所のほうを眺めながら、ふと振り返り]
フフン、役者が揃ってきたね。
いい男じゃないか。あんた、渡りの者かい。
私はもう、夕食を食べてきてしまったのだけど、お味見程度に少しだけ貰おうかしら。
[お世辞が上手いのね、とユージーンへ言ってから、現れたハーヴェイへ軽く挨拶を。
それからデボラの言葉へ興味を持ったのか会議室へと移動した]
ええ、サーカスをしています。
此処では森の近くでやらせていただいています。
もしよろしければ、ぜひ、いらしてください。
[デボラに微笑いかける。いい男、と言われたのが、やっぱり嬉しかったらしい。]
─台所─
昨日の…
こんばんは。
[彼は、皿を持って会釈をした。]
ポトフを作ったのですけれど、ええと、
はい。分かりました。
[現れた綺麗な顔の青年に話しかけている途中で、ネリーからの返答が来たので答えた。]
(PL うあん。最初からコピーミスしてる(涙)
>>152 の前に↓を脳内処理で挿入しておいてください。
話ぶった切ってごめんなさい〜。)
[村はずれの坂の上には、静かな畑がある。良く日の当たる場所だ。
港からは大分離れていたが、遮るような高い建物もない片田舎のこと、離れ島の向こうの遠い船までもをちんまりと眺めることができた。
そこに、一つの丸い人影が動いている。
もそりもそりと、腰をかがめて何かをしているらしい。
良く見ればそれは着達磨になった女性であり、フードから覗く小作りの顔はまだ大分若いものだった。]
ほほう、こんな年寄りの戯言に興味をお持ちかい。嬉しいねえ。
働き者の娘さん、なんでこんなひなびた村へ来なすった。
若い人には退屈だろう。
ごくつぶし ミッキー が参加しました。
―雑貨屋→畑―
[ ありがとうございましたと女の声。カラランと乾いた音を立てるドアベル。寒そうな――時期外れにも程があると言いたくなるほど薄着の――格好をした暑苦しい男は雑貨屋を後にした。]
[ 男は手に紙袋を抱えている。カラフルなキャンディやらチョコレートの銀紙やらが覗くその袋は随分と大きいが、男の手に収まると随分と小さく見えた。
鼻唄を歌いながら棒のついたキャンディを取り出した。口をあけて――]
……あ。
[ハーヴェイの後姿に]
いいねえ、サーカスかい。あんた、さぞかしもてるだろう。
婆も若い頃にはよく追っかけて回ったもんさ。
そうそう、あのころは有名な双子のスターがいたんだよ。
この村にもやってくるときいて、村中の娘達が心待ちにしてたんだがね。
ああ。むかし、むかしの話さ……
/中/>シャーロット
よくあることだよ。気にしなさんな(笑)
私の仕事は人が居られれば場所には関わりがありませんから。
…お墓には興味がありませんけど。悪魔なんて居るのかしら。お話なら、よくありますけど本当に居るなんてことは
…それとも昔は居たのかしら。
[デボラがハーヴェイへ向けて”むかしの話さ”と言ったのを聞いて。それでも、ネリーは少し小馬鹿にしたような風で]
―台所―
毒、ですか?
考えもしなかった。
おれもいただいてもいいですか?
[それから、続いた姉の名に、
やっぱりと思いながら頭を下げた。]
何か迷惑をおかけしたと思われますが申し訳ありません。とんでもないお願いとかしませんでした? 酒飲んで暴れたりとか。さすがにしないとは思いたいですがあの姉なのでどうも。
[それから本当に申し訳ありませんとまた繰り返した。]
[頭を下げている時に、デボラの言葉を聞く。
モテるかといわれても本人にはわかるはずもない。]
おれはあまり、サーカスから出ませんから。
追い掛け回されたりとかはあまりありませんね。あ、でも大歓迎ですけれど。
[にこりと笑う。]
双子のスター、ですか。
それではその方々より、おれたちの舞台を楽しんでもらわなければ。
─台所─
私も考えつきませんでした。
[皿を持ったまま先程かわした会話を思い出していたけれど]
迷惑は何もかけられていません。
嘆き島に渡られてきただけです。
リーシェさんと少しお話をして、弟さんが居る事を聞いただけです。耳のピアスが鏡映しみたいに逆で、髪の短い弟さんがいると言っていたので、もしかしたらと思ったのです。
とてもいい人でした。
[彼はお皿を持って、会議室の机に置きに行った。]
[ユージーンの言を鼻で笑って、しかし満足げにポトフをすすりながら]
フフン、この婆を毒殺? やれるもんならやってみな。
老いたりとは言え、森の魔女デボラの名は伊達じゃないよ。
今でも毒草の名くらい、そらで言えるさ。鼻は鈍ろうと、舌と腹は忘れてない。
……及第点だね。少しばかり小洒落すぎてる。
まあ若いもんには丁度いいだろうさ。
[ 見知らぬ男に肩を掴まれ、引き寄せられた。バランスを崩した身体は倒れはしなかったものの、手の中にあった棒つきキャンディは無残にも地面に転がった]
[ 彼の時間は凍りつく。]
[ ああ、キャンディが。キャンディが。]
おおおおおおお前なんってことしてくれ……!!
[ 振り返った。キャンディを台無しにされた怒りのあまり、相手の胸倉に掴みかかる。相手の顔に見覚えはないが、着ている服には見覚えがあった。なんだったっけか。
相手は冷静に彼の手を押さえて名乗った。]
自警団? 俺になんの用だよ……。
いきなり掴みかかったのは悪かったけどよ、アンタだって悪かっただろ。俺のおやつが台無しだ。
[ おろおろと胸倉から手を離した。こほんと咳払いし、服を整え、自警団の制服を着た青年は説明を始める。
じわりじわりと彼の額に脂汗が浮いた]
ちょっと待ってくれよ……。なんだよう、人狼って。俺がそれだっていうのかよう。知らねえって俺は。アリバイ? そんなもの、ねえけどよう……。
[それから、もう一度戻ってきて、布巾でポトフが入った鍋の取っ手を掴むと、青年に声をかけた。]
パンの籠を持ってきてもらえませんか。
あと、スプーンと。
−白い部屋−
[清潔なシーツの上で、女は小さく身じろぎ、うめき声を漏らした。
明かりの灯っていない白壁の部屋を、白いカーテン越しの月光だけが照らす。
褐色の肌には洗い晒しの白い包帯と、白い夜着。]
……っ!!!
[夢にうなされていたかのように、がばりと身を起こし、傷の痛みに顔を顰めてうずくまる。
死に至るほどの深手ではなかったが、それでも放置されていた傷口は、いくつか化膿しているものすらあった。
ゆるりとその漆黒に限りなく近い濃褐色の瞳が、室内を見回す。]
…ォコドゥ…? ナシィン、ナサァク…。
[その、未だ血色の戻りきっていない青ざめた唇から漏れたのは、異国の言葉?
ゆっくり寝台を降りる]
[袖無しの白い夜着一枚の姿では寒いのか、小さく肩を震わせた。
寝台に掛けてあった男物の外套を手に取り、しばし迷って羽織る。
それほど大きくない彼女のくるぶし位まで届く裾。]
ウカャハ…アキュナレァク…
[つぶやく言葉は彼女の母国語なのだろうか?
ドアを開け、部屋を出て行く。]
[鍋を会議室の机に置いて、ポトフを皿によそうとデボラは直ぐに食べ始めた。]
毒殺なんてする訳がありませんし、したくありません。
小洒落ていますか?
あまり他人にご馳走した事がないので、口に合わなかったらすみません。
……あ、はい。わかりました
[会議室から声をかけられて漸く我に返った。なんだかとんでもない言葉を聞いた気がすると思わなくも無かった。
ので、なかったことにしておくことにした。
精神を落ち着かせようと数度深呼吸して、パンとスプーンを持っていく。
机に置く時に、ネリーの呟きが届いたような気もするが、動揺のためにきちんとは聞き取れなかった。]
教師 イザベラ が参加しました。
[ふと、潮の香りが濃くなったように感じ...は顔を上げた。
教室の窓の向からは、いつもと同じ海が見える。
今日はいつもよりも波が高いだろうか。もう少しすれば、濃藍の海が赤く染まる時間だ。
「先生」
自分を呼ぶ幼い声に我に帰る。少年が差し出して来た書き取りのプリントを確認し、...はにっこり笑った。]
「はい。今度はちゃんと出来てるわね。帰っていいわよ」
[まだ背負った鞄の方が大きく見える背中を学校の戸口まで見送って、...は身を震わせた。
まだ陽が残っているのに、風は既に夜のものだ。こんな日は自分も早く帰った方が良い。
そそくさと教室に戻り、身支度を整えた時、物音がした。
生徒が忘れ物でもしたのかと思い、校舎の戸口を覗き込むとそこには見慣れた人物の顔が見える。この村の自警団の青年だ。]
見回りですか?
いつも御苦労様です。
[そういって、軽く頭を下げた...に告げられたのは、意外な言葉だった。]
─集会場・会議室─
人狼は、殺人狂…なのですか?
私は、人狼というものは食餌のために人を殺すのだと思っていましたけれど、ネリーさんはどんな像を考えていますか。
目的なく殺すのでしたら、…毒も使うのでしょうけれど。
[ネリーに、少なめにポトフをよそって渡した。
自分の分をよそうと、ポトフの皿を見つめた。]
[見回りに歩いていた自警団の若者が、彼女の姿を見つけたのか声を上げる。
護身用の六尺棒を手にした男が走って近づいてくるのは、事情を知らぬ迷い人の彼女にとっては恐ろしいものに思えたに違いない。
短く悲鳴を上げると、外套の襟元を寄せるように握り締め、駆け出す。
外套からは、潮の香りと人の香りと…忌むべきものの香りがしたような気がした。]
[ 散々道端で問答を続けた挙句、がっくりと肩を落とした。巨躯が一回り小さく見える]
……わかったよ。集会場には行くよ。
でも絶対俺じゃないってば。誰かを処刑すんのもやだ。
そもそもなんで俺が容疑者なんかに……。
すぐ釈放してくれよ。明日は雑貨屋でクッキーが安いんだ。くそう。
なに、これも書くの?
俺、字書くの苦手なんだけどな。
[ 汚い字で殴り書きすると、自警団員に手渡した]
■ 名前:ミッキー・イストー
■ 職業:無職 19歳
/中/ ネリーさんの主人にあたる人がいなければ立候補します。食べることにしか興味のない、どうしようもないお坊ちゃんな感じで。
人狼、人狼ねえ。
本当にそんなお化けみたいなものが居るのかしらね。本当に人間を食べるのかしら。新聞とか皆そう言うけどなんだか馬鹿らしくって。
殺人狂…なのかな?
殺人犯のイメージなんか無いけど。
でも人間を食べてるんだとしたら嫌ね。私なんか血を見るだけでも気持ち悪いと思うのに。
[毒だとか色々言った割に、ユージーンへ礼を言ってあっさりポトフへ手を付ける。血だとか言いながら、トマトの入った赤いポトフを。
深い考えがある訳では無いらしい]
―集会所・会議室―
あ、ありがとうございます。
[まだ少し呆然していた。ポトフを貰って、彼は微笑った。そこまでの衝撃だったらしいが、一口、すくって口に運ぶ。]
……おいしいです。
料理、お上手ですね。
[目元が和んで、そう言った。]
はあ。容疑者……。
私が、ですか?
[聞き返す声が、自分でもどことなく間の抜けたものになっているのは自分の正直な思いが出てしまったいるからだろうか。
子供達に日々、人狼なんているわけないと言っている自分が当の容疑者になっているなんて、冗談にしか聞こえない。
馬鹿馬鹿しい、と一蹴しようとして、出来なかったのは話をする青年が余りにも真面目だったからだ。彼は昔から信心深く、...にしてみれば世迷い言にしか聞こえないような老人のお伽話も信じ込んでいた。
もっと話のわかる人に説明すべきだ。そう判断し、...はため息をついた。]
わかりました。集会所に行けば良いのね?
貴方が連れていってくれるの?
[自分を見る目にわずかの警戒が見て取れるのがまた、腹立たしかった。]
アダュ! アダュ! ェテムァユ!!
[弱った女の足では流石に逃げられるはずも無く、幾人かの男たちに囲まれて取り押さえられてしまう。
訳のわからない声を発する彼女の様子に、自警団員たちも困惑するばかり。]
─集会場・会議室─
新聞を読んでいると、無残に引き裂かれた死体には爪痕や歯型がくっきり残っていたようです。新聞は、民意や真実を反映しない事が多いですけれど、今回の事件ばかりは嘘は書かれていないように思います。
でも、それも人狼がいると擬えてわざと残した…のでしょうか?
[じゃが芋を突いて、食べた。
それから二人からの賞賛が聞こえると、俯いた。]
<調書>
■名前:イザベラ・ノートン
■職業:教師 28歳 10年前から村の学校で教職につく。村生まれの村育ち。現在も宿屋の先にある自宅から学校へと通っている。15歳から3年ほど都市の高等教育を受けられる学校へと通っていたが父親が亡くなった為、帰郷。
鬼、悪魔、それから妖精…
そう…沢山お話があるんですね。
[皿の中の人参をスプーンでつつき、デボラへ。全くのお伽噺だと思ったようで、人参を口へ運んでカラになった皿にスプーンを置き、もう一度美味しかったと]
爪、歯形…。
でも想像出来ないから。死体がぐちゃぐちゃだったらしいから、そう見えてしまっただけなのじゃないかしら。なんて思うのだけどね。
…人狼だとしたら…大蒜や十字架で追い払えるのかしらね。
─集会場・会議室─
お世辞でも嬉しいです。
[彼は照れ隠しのように机の一点を見つめて、デボラの会話にくわわった。]
鬼が住んでいるのですか?
モーガンお爺さんから聞いた事はありませんけれど
村の設定が変更されました。
[落ち着けと肩を抱いてきたのは、彼女を見つけて運んできた青年だったようだが、そのことを彼女は知らず。
怯えた色の瞳で、男たちを見上げる。
ざわざわと男たちが話す言葉は、彼女の耳には早すぎて聞き取りにくかった。]
「おまえ、言葉はわかるか?しゃべれるのか?」
…すコシ、ダけ。
[ゆっくりと問いかけられた言葉に、たどたどしく答える。]
―集会所・会議室―
爪跡、歯型。わざわざ村の人の目を、人狼というものに向けさせるのは考えがたいですね。
混乱がおきそうですから。
[俯いてしまったユージーンを見て、首を傾げるも、
続いた言葉には、幾度か瞬いた。]
お世辞じゃないですよ。本当においしいです。
[その後の事情聴取は難航し、結局殆ど情報らしきものを聞き出すことはできなかった。
判ったのは、呼び名くらいのもので。
■1. 名前:カミーラ(自称。ファミリーネームは不明)
■2. 桟橋近くの海岸で保護。異国人のようだが、身元は不明。
]
─集会場・会議室─
[彼はネリーの応えの最後だけに答えた。]
大蒜や十字架が効くのは吸血鬼だと思います。
人狼は、銀が効くと何時か本で読みました。
[パンをとって、大きめに千切りポトフに浸して食べる。
綺麗な青年から、再度賞賛されると、今度は俯きはせずに、一瞥した。それから、また見直した。]
そう言えば、名乗っていませんでした。
ユージーンです。
会話に割り込んでしまってすみません。
あと三十分で開始の予定だったと思うのですが、まだ入村されていない方が三人?居るようです。
村建て人の任意で開始出来るようにはなっていますが、このまま時間まで人数が揃わなかったら如何しましょう。
(一日延長はあまりしたくないので、揃うまで村建て人が張り込み、揃い次第開始…でしょうか)
―集会所・会議室―
ああ、おれも忘れていました。
ハーヴェイといいます。
……姉から色々聞いていたようですが、一応、怖いので忘れておいてください。
[それだけ言って、苦笑する。]
>>195 ユージーン
なんだ、知らないのかい。……フン、あの偏屈も甘くなったね。
墓守を継いだなら、この話は知ってるね? 墓裏にあるあの、小さな社の由来さ。
あそこには昔……そう、むかしむかしのこと。
この村を襲った、あの化物。爪と牙持つ狼たちが祀られたことになっている。
だけどね、本当の魔物はあそこにいない。
あそこに眠っているのは、人だったんだよ。言ったろう、魔物は里の中にいたって。
ああ、もちろん悲劇は終わり、魔物は全て死んだとも。
けれど、魔物の亡骸は人として埋められた。そして人だったものが魔物にされたのさ。
それ以来、嘆きの島には鬼が棲む。人として死んだ者たちが、鬼となって怨みの声を響かせる。
むかしむかし、……いまはだれも覚えてない物語さね。
村の設定が変更されました。
−集会所−
[取調べらしきものが終わり、その建物へと連れてこられる。
古い建物ではあったが、窓から漏れる明かりは暖かく、食欲をくすぐる匂いがほのかに漂っている。
素足のまま、ぺたりぺたりと建物の中へ。]
[ユージーンに見つめられて、困ったように笑う。]
いえ、姉ですから。
……何を言ってるのか怖いというかなんというか。
…………あの人は、少し、人をからかうところがありますので。
[とても言いにくそうに、言った。]
─集会場・会議室─
[ハーヴェイの答えを聞くと見つめていた視線を外して、デボラの話をじっと聞いていたけれど、やがて考えを纏めるようにぽつりと。]
だから、鎮魂をするんですね。
踊り子 キャロル が参加しました。
─漁師小屋─
[警戒する犬の鳴き声に続いて、古びた漁師小屋の扉を激しくノックする音が響く。
室内でマグカップで温めた酒を飲んでいたいかにも偏屈そうな老人と、長い金髪に赤いドレスを着た派手な水商売風の女──らしき人物が、似た様な顔の顰め方をして扉を眺めた。]
[会議室の入り口で、中の様子を伺っている。
数名が集まって食事をしながら話しているようで。
ひとりが視線をあげたので、怯えたようにドアの向こうへ隠れようとし
………きゅぅ。
そういえば、今日はまだ何も口にしていない。]
一人、連絡がありましたのでダミー入りで14人になります。
人数が揃ったら開始、一日目(PL発言可)も関係調整に使用、揃わなければ21日12:00頃に人数調整してから手動開始&21日24:30コミット進行としたいと思います。
―会議室―
[食べる手を止める。隠れようとしたのだろうが、動きを止めたその人物を見る。
そうして安心させるように微笑う。]
こんばんは。
[容疑者、という言葉は使わなかった。]
―会議室―
[ネリーは、食べ終えた自分の皿を手に(仕事外の時間で他人の世話をする気はあまり無い)台所へ向かおうと立ち、ハーヴェイの視線の先、裸足の女性を見留めた]
………。
[彼女の様子に首を傾げて]
─集会場・会議室─
[ユージーンの目をちらりとのぞきこんで]
フフン、分かってるじゃないか。
忘れちまってもいいけどね。モーガンはお前たちに継がないことを選んだ。それもいい。
だが、婆は語りべだ。問われれば語るが務めさ。
……ほら、こんな年寄りの戯言に構ってる場合じゃないだろ。
お客さんだよ。
[こっそりしている様子に、彼は首を傾げる。]
どうかなさいましたか?
こちらの方が、そちらより、落ち着くと思いますよ。
[首を傾げる。]
双子 リック が参加しました。
■1. 名前:リック・G・グラハム (Rick=G=Graham)
■2. 職業:学生(クラークの息子) 8歳
クラークの息子。
父親が居なくなって以来あまり学校へ通っていない。
母親は物心付いた頃から居なく本人はyそうさいも何も知らされていない。
口が悪くひねくれ気味だが本質は寂しがり屋。
/PL/
クラーク関連は設定してませんが、年齢だけギルよりも年上と言う事でお願いします。
基本的に絡みのある方々で流れで決まっていけばと思います。
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