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とりあえず始まったらしいぜ?
なんかこん中に、ただの人が6人、おおかみが1人、エスパーが1人、イタコが1人、人狼教神官が1人、おしどり夫婦が2人、グルメが1人いるらしいで。
[カツンという足音を響かせ、蛇遣い座であるクローディアが会議室に入ってくる
会議室を一瞥すると]
「皆さん揃っているようですね」
[そう言い、待たせたことを詫びることなく、自分の席である第十三席に着く。そのことに対する非難が出てもそれを気にする様子も無く口を開く]
「今回皆さんに集まっていただいたのは他でもありません。先日、私の星見の力によりこの中に数人の裏切り者がいることが判明しました
それを受けて内偵調査を進め、尻尾の掴めた当社の社長である双子宮を制裁したのですが」
[そう言うとノブの方を見遣り]
「貴方については先ほど連絡を受けましたが……なるほど、死んだ筈の貴方の星が消えなかった理由はそこですか」
[それだけ言うと、スッと視線を戻すと]
「……そして先ほど新たな星見の結果が出ました。この中にいる許されざる裏切り者は3人。その愚かな人物を見つけ出し、我々で処刑せよ、とのボスからの命です」
[それだけを告げると、スッと目を閉じる]
……はあ?
[会議場に入って来たクローディア、彼女から告げられた言葉に、思わず上がったのは惚けた声]
なーんですか、ソレは。
いきなり呼びつけて、挙句がソレって……。
[冗談にしちゃできが悪い、と。
言おうと思って、目を閉じる様子にそれは飲み込んだ]
……やあれやれ。
これはまた、予想外のイベントだねぇ……。
おやおや。
やっと来たかと思えばそうくるかい、星読姫。
[マイペースなのはお互い様。
しかしその話の内容には呆れたような顔になった]
まったく、ディーノの言う通りさね。
もう少し面倒を省いてから呼んで欲しかったものだネェ。
裏切り者…。なるほど。私も疑われている、というわけか。
やれやれ、厄介事というのは、やって来るときはいつもまとめてやって来る…!
裏切り者……へぇ、本当に居たんだ。それも3人も
裏切り者には死を、か。ふふん、これはこれで面白いことになってきたんじゃないかな?
[頬杖を突いたまま、楽しそうに、本当に楽しそうに笑う]
[クローディアが来たのを見計らい、いったん給仕をストップしてカレンとレッグの間の席に座る。
彼女から齎された召集理由にきょとんとして、思わず小さく*呟いた*]
…あれ、まぁ。
へえぇ。それはまた驚きだなぁ。
[言いつつも全くの無表情のままで]
3人・・・か。この中の少なくともは4分の1は敵、ってことになるなぁ。
[紅茶を一口啜った後に、ふぅ、と溜め息を一つ]
こんな事が起こるようじゃぁこの組織もあまり長くは持ちそうにないねぇ・・・
ところで、蛇遣座の君自身が裏切り者で、わざと内部混乱を招いている、なぁんてつまらないオチはないだろうね?
[冗談めかした口調で。ニヤニヤと笑みを浮かべながら]
―円卓会議場―
…こんばんわ、シャチョウ。
[何事も無かったかのように隣席についたノブに棒読みで挨拶。その後来たクローディアの『託宣』に]
はぁ?ウラギリモノだぁ?しかも3人って…ジョウダンもタイガイにしろってんだよ…。
[最後に現れたクローディア――蛇遣いの言葉に、ふゥんとやる気のない声が落ちた]
面倒だ
[唯其れだけを言い切り]
お前の力で判明したのは其れだけか
……厄介だね
然も3人ねぇ……どの3つ星なのやら
[他の口々から溢れる言葉を聞きながら――其れはオーフェンの言葉に同意する様に]
上を集めて、と云うのがな
組織……ボスにとってもこのメンバーがこう云う事で欠けるのは望ましくないと思うが。
本当に此れ以上には判らなかったのか?
[何にせよ退屈は無いだろう。
然し裏切り者をどう見付けろと云うのか……
*自分以外の12を見回し、空のカップを手の中で転がした*]
[正直に言えば、予想の範囲だった。
唐突な幹部十三人の収集、エドガーの双子座死亡の発言(もちろん、影武者だったらしいが)。それに本人に本気か冗談かはぐらかす予定だったのかはわからないが、戦争の発言。
たった三つの事柄ながら、十分に今後の展開について予測を立てたが、ある意味一番面倒な予測が表立ってしまった。
裏切り者がいると言う事は、イコールで粛清が発生する。そうなると裏切ろうが裏切らないであろうが、間違いなく戦闘が発生するだろう。
それが一番の問題だった]
(はぁ。本気で面倒だな。ここに居る全員が間違いなく暗殺のエキスパートで、その中で俺の能力なんざ下から数えて何番目どころか、一番下の可能性が高い。って〜と、戦闘が発生したら真っ先にDEAD ENDだ。かと言って今抜け出せば、問答無用で粛清か)
っとに、面倒だ。
[そうごちて、...は深々と椅子に座りなおした]
――…、貴女程の力を持った星見が
人数までしか読取れないとは、奇怪な話ではありますが。
[笑みを湛えたまま、しかしクローディアの言葉にすぅと目が細まる。
空になったカップを静かにソーサへと戻しながら
柔く弧を描く口許から零れるのは、小さな苦笑]
…その話が真実か如何か知る由も有りませんが
どちらにせよ、随分と下らない真似をしてくれたものですね。
[何を思ってか、くつりと喉を鳴らす。
銀のフレームに縁取られたレンズ越しに、赤みを帯びた右の瞳が
ゆるりと瞼の下へと*伏せられた*]
まったくねぇ…ダミー会社の運営なんて、お人形でもできるからってほっときすぎたかな?
けど、あのお人形に裏切りなんて大それた事、思いつくとは思えないしねぇ…。
[うつむいてため息を付く。その目の表情は誰にも見せず]
…誰かが、お人形を横取りしたって事かな。
僕の奏でる音楽以外で躍らせた人がいるって事か。
僕の玩具の『糸操り人形』を…。
[正面近い席に座ったクローディアが告げる言葉にくすと哂い、扇子をぱちりと開き口元を覆う。]
ふーん……面白そうね。
[勿論その被疑者に自分も入ってるのは承知の上。それでも愉しき殺戮への期待が膨れ上がるのは止められず。]
問題は、その裏切り者が誰か特定しなきゃいけないのだけども……。
星読でもそこまではダメだったの?
そめて、尻尾を出した社長とやらからの情報でもあれば目星もつけやすいだろうにね。
[そう言いながらちらとノブを見やりぼそりと呟く。]
横取りって……自分の人形ならきっちり管理しておきなさいな。
ま、確かに退屈とは無縁そうではあるけれど……。
[言いつつ、ぐるりと居並ぶ面々を見回して]
面倒と言えば面倒、だねぇ。
粛清するのはいいとして、手当たりってー訳にも行かないだろうし。
[それって、裏切り者さんの思う壺っぽいもんなあ、と呟いてクローディアを見やるも、特に反応らしきものはなく]
……しかして、探すとこから頑張りなさい、って感じですこと、星詠みの君は。
若し其う云うなら、少々苛立つ物が在る。
[ディーノの言葉を聴いて、蛇使いへと目を向ける]
時間がかかっても判るなら、お前が特定すれば良いだろう。
真実、面倒だ。
何らかで裏切り者が尻尾を出すなら良いがな。
そんな簡単にできるんなら、こっちに探させないんじゃないかなー?
[星見の事はよくわからないけど、と。
シャロンの言葉に、こんな事を呟いて]
……もしくは、どこまで本気でやるか、で。
オレたちの忠義の程を見てみたい、ってコトなのかもだけど。
つまりシャチョウの影武者?をそそのかしてたヤツラが俺らの中に居て人数は3人と。で、それ以上はわからないから自分達でカタをつけろ、と。
[漸く整理がついたらしい]
…メンドクセェ。
[最もその理由は『流石にこいつら(一部除く幹部陣)相手には本気を出さなければならないから』と言う物だが]
其れも其うだね。
……まったくもって面倒だ。
[弄んでいたカップを机に置く。カツンと硬い音がして]
アハッ、忠義の程か。
何を今更云うんだろうね
[もぞりと服の内側で、哂いに応じて根が動く。くつくつと其れは止まらず]
面倒な事は厭だと云うに
裏切りが真実なら、真に厄介な事をして呉れる
面倒だよ、ねえ。
[カルロスの方を見やって、ごくごく軽い口調でさらりと。
どこか楽しげなのは、それに伴うもの──本気を出せる闘いへの好奇心が疼くが故か]
何にせよ人形の繰り手を探すのが最初だと云うのなら――
[隣の双児に視線を向ける]
僕らよりもお前が一番適任だろうよ。裏切り者で無いならね。
然し、一筋縄ではいきそうにないな――尤も此処に其うでない者など呼ばれはして居ないだろうがね
[*再度、蛇使いを見やって*]
[神経を集中させ、風の音を聴く。
クローディアの発言の真偽はともかくとして、少なくともこの13人の内に裏切り者が居ることだけは確かだろう。
辺りの気配に密かに『耳を澄ませ』、探りながら]
クローディアさんが「裏切り者」を特定できるなら、わざわざこんな所で、それも裏切り者が3人も居るこの場所で公言するはずがないよねぇ?
それで一番危なくなるのはクローディアさん自身だ。
そんなリスクを負ってまでここに出てくるなんて、なんて健気な事だろうねぇ。
[クスクス、と含み笑いを浮かべながら]
『仮に裏切り者、若しくは十二宮に化けた者が居たとしても、間違いなく殺人のエキスパート。僕自身だって、この中の二人以上を相手にして生き残れる程の自信は無い。それはクローディアのみならず、他の全員にとっても同じ事だろう。』
……つくづく、面倒事がお嫌いなようで。
[シャロンの様子に、くすり、と笑って]
ほんとに今更なお話ですが。
裏切り者さんが現れたというなら、それも已む無し?
[つくづくいい迷惑だよねぇ、と笑いつつ、シャロンがノブに向けた視線と言葉にこて、と首を傾げ]
……ま、確かにそうかも。
[小さな声で、ぽつり、呟く]
[隣の席から聞こえた笑い声に、そちらを見やり]
健気と言うか、無防備と言うか。
……ガードはついてるだろうけど、ねぇ。
[だとしても、幹部に名を連ねる者たちを相手取れるだけの力量は果たしてあるのか、と。
そんな事を考えつつ、円卓に頬杖をついてクローディアへと視線を向ける]
『これからは』道具の管理はしっかりしとけよ?
[シャロンの言葉にこちらもノブの方を見やり]
…これからがあるかはわかんねぇけどな。
[後半は声を潜めて言うと視線を戻した]
ねえねえ、その裏切り者って見つけ出してどうするの?
やっぱ殺すの? 殺し合い? ねえ、殺していいの?
……あーでも、まだ誰か分からないんだよね?
探さないと駄目なんだよね?
……むー、それは面倒くさいな
殺っちゃうのに、問題はないと思うよ?
ボスからも、処刑しなさい、と指示が出てたっぽいし。
[クローディアが告げた言葉を思い出しつつ、カレンに答えて]
うん、誰かわからないのが問題だねぇ。
どうやって探せばいいのか……そも、ここにいてそういうコト、どやって調べれというのか。
[答えはなさそう……と思いつつも、一応、クローディアをちらりと見る]
[結局、飲み物を頼まれたりした為に座ってクローディアの話を聞いた時間はほんのすこし。
シャロンやディーノに紅茶を注いでまわり、カルロスにブルマンを用意する]
…何とも妙に現実的というか、非現実的というか…。
これが織姫殿からお聞きしていなかったら、くだらなさでメッセンジャーの首をはねてしまうところですね。
[本気かどうかはさておき、軽く肩を竦めた]
[各人の感想を横耳にしつつ]
大体、それで探すってーのはいいけどよ、どうやって?疑わしきは裁くべしってなのもあるだろーけどよ、ここにいるメンツを全員裁くと、その後がメンドーでいけねぇ。
ま、ぶっちゃけ、一番怪しい奴からっていうなら、双子座が死亡したとか口にして、挙句に死亡したのが影武者とかわかったら結構慌てていたおっさんなんて、何処から情報を仕入れて、何をそんなに慌ててるのか〜? とかおもっちまうけどな?
[そう言って、冗談半分に含み笑いをしながら、第一席をちらりと横目にした]
[アヤメの呟きを聞いたか聞かずか]
お人形はねえ…
完全に操れてしまったら詰らないもんだよ?
たまに勝手に動くくらいのほうが、抑えつけて操る愉しさが多いしねぇ。
…にしても『人形はちゃんと管理しろ』か。
そりゃ裏切り者を出しちゃったボスへの苦言かい?
[そう呟いてククリと笑う]
[目線をカレンの方に向けて]
まぁ、僕も裏切り者が尻尾を出せばすぐに消すつもりではいるけどねぇ。
・・・君の自慢の馬鹿力だけで、殺せればいいんだけど。
[にこり、となるたけ優しい笑みを送りつつ]
(……普通、人形ってちゃんと管理して、保存状態よく保つもんじゃねーのかなー)
[等と、ノブの意見に糸目になって関係ない事を疑問に思っていた]
その上で操りきってみせるのが手腕じゃないか。
無能者一人手懐けられないようじゃ、アンタの株も知れるってもんだろうよ。
それとももっと有用な「お人形」が別にいるのかい。
[見回していた視線をノブに向けてクツリと笑った]
[『おかわり要求しても首刎ねないよね?』と大仰に首をすくめながらジョエルにカップを差し出しながら]
糸を手繰って行けば横取りした悪い子もすぐに見つかったかもだけどねえ。お人形はもう動かない…ま、ようするに『糸が切れちゃった』って事だからなぁ。
どこのチェリーが愛撫したかはしらないけど、ずいぶんとせっかちにがっついたもんだよ。
…ま、案外、どっかのメンドクサガリ屋さんの仕事なのかもしれないけ・ど・ね?
[ククリ笑いを続けたままで、シャロンの方を見やって語る]
ジョエルくん、過激ー。
[首をはねて、という言葉にけらりと笑って]
しかし、こうなると……カタがつくまで、ここに押し込められる……ってぇ、コト、だよねぇ。
[それもそれで窮屈だなあ、と。ぽつり、呟いて]
そうだよね。調べる手立てが分からないってのは問題だよね
そこんとこ、どうなの? 星見のお姉ちゃん
[そう言って首を傾げてクローディアに問い掛けていたが、オーフェンの言葉にスッと表情を落とし、目を細めると]
……それじゃ、試してみる? キミの言う馬鹿力だけの存在が如何に効率よく人を殺(バラ)すか。もちろんキミの体自身で、ね
面倒の質によるけどねー。
まあ、疲れるだけの面倒は、キライですよ?
[シャロンの言葉に、けらりと笑って返し]
ボスもボスなりに、思うところがあるんでしょーし、今は大人しく従うのが吉、とね。
[軽く言いつつ、カップを傾け]
……と、ため息とか。
どーかなさいまして?
[それからふと、ミュウのため息に気づいてそちらを見やる]
お代わり位で首を刎ねるほど短気なつもりはありませんけれど?
[大丈夫です、と小さく添えてノブのカップに紅茶を注ぎ]
おや、過激でしょうか?
自分の予定や仕事の都合を割いてここに集まった結果が狂言だとしたら、それくらいの償いはしてもらいたいものですね。
まぁ、信じる信じないは坊ちゃんにお任せしますが。
さて、どちらでしょうね?
[謎かけをするようにくすくすと微笑んだ]
ま、確かにねえ。
今回の事はちょっぴり僕のプライド傷ついちゃったかなーってところではあるよ。実際の話。
[終盤の口調は今までの其れと違ってひんやりと冷たくて]
お人形の在庫についちゃ企業秘密って奴さ。
ま、君の人形なら高く売れそうだけどねぇ?
[そう言いながら踊り子を値踏みするよな目で見つめ]
[右手を変異させたカレンを見て、席を一つ飛ばして腕を伸ばすと、また強引に頭をグリグリと撫で始めた]
すぐにそうやって喧嘩腰になるなーってーの。メンドイんだから、よ。
そういう性格を治すのも国文はいいぜ? もしかしたらお気に入りのお姉ちゃんにもモテモテになるかもよ?
[勝手に捏造を交えつつニヤニヤ]
然し
[クローディアとジョエルを見やり]
蛇使いのが居て、メッセンジャーも皮一本で繋がったものだね。
[くつっと哂い、再び紅茶に口をつける。
其れから届いたノブの言葉に、]
其処まで見事に裁ち切られて仕舞うとはね。
然し実に面白い事を云うね。
人形など繰るのも面倒。僕が欲しいのは、長持ちする獲物だからね
[くつくつと笑って]
何より、人形等よりお前を相手にしたいものだよ
[紅色の目が哂う]
[カレンの右手を見てに笑顔のままで目を見開き]
おぉ、怖い怖い。
流石に今すぐ試してみる勇気はないなぁ。
僕は君とは違って身体は頑丈な方じゃないしねぇ。
・・・いや、万が一君が窮地に陥ったら、少し手助けでもしてあげようかな、なんてね。
まぁ、君にとっては余計なお世話か。
[ごめんごめん、とヒラヒラ手を振り、さして反省する様子もなく笑みを浮かべたままで謝罪の言葉を放つ]
……裏切り者が何を企んでるかもわからない様ではどう探せばいいんでしょね?
ま、こういう頭脳労働は任せるわよ。
[レッグを横目でちらと見ながら肩を竦め。]
[そうして、ノブへと皮肉な笑みを向け。]
ある意味そうかもね?
プライドが傷ついたなら、きっちり報復しちゃえばいいんじゃない?単純なお話よ。
[ディーノの視線には肩を竦めてみせて]
ただ拘束されるというのは勘弁して欲しいさね。
ゆっくりと休めもしない。
アタシがお人形になると思うのかい。
アンタの観察眼はその程度なのかい。
…そう思うのなら手を出してごらんよ。
[届いた言葉には妖艶な微笑を浮かべてみせた]
ま、確かにね。
オレとしても、希少な睡眠時間をごっそり削られてる訳だし、八つ当たりはしたかもね。
[くすり、と笑って。
それから、投げられた言葉に、こて、と首を傾げて見せる]
さて?
どちらが面白いんだろ、ね?
[アヤメとマイルズの態度に、少し恥ずかしくなり、ゴホンと咳払いをしながら手を戻す]
ん、ん……。頭脳労働はまぁ、仕方なく引き受けるさ。うん。言っちまったしな
[そしてこちらも肩を竦めたが、激しい制止については、結局言葉にできなかった]
ああ、これは失礼。
[マイルズの咎める言葉には素直に応じ、]
・・・そうだね。ここで意味もなく人数を減らした所で、それこそ裏切り者の思うツボだものね?
[ミュウの返事に、なるほど、と手を打って]
ま、確かに。
とはいえ、コトがコトだし、自分は違うから帰りますとはいかないしねー。
[いやんなるなあ、と。
軽い口調で言って、一度置いたカップをまた手に取る]
いえいえ。
その後に、お楽しみがある、という場合は、ちょっとだけベツモノですよ?
[にこりと笑って、シャロンにこう返し]
探す方法、ねぇ……。
ま、仮にそんなモノがあったとして。
今ここで素直にそれがあるって告げられるとしたら、それって相当にお目出度いってコトだよねー。
[続いた言葉には、軽い口調でこんな事を]
私もティータイムを削ってまで雑事につきあうほどお人よしではございませんので。
[睡眠時間を引き合いに出すあたり彼らしいとばかりにくすりと小さく微笑み]
さて、いかがなものでしょう。
私は坊ちゃんではありませんから坊ちゃんにとってどちらが楽しいかというのは判断しかねますね。
まぁ、その様な止め方も…
この様な場合ならば問題無いと思いますよ。レッグ。
[失礼しました、と咳払いをする相手に謝罪を述べながらも、
しかし僅か零れる笑いは堪えずに。
オーフェンの言葉に、緩く瞳を伏せる]
えぇ。…思うツボでしょうし、
何より互いに無傷で居られる筈がありませんから。
――どちらかが、本当に裏切り者ならば構わないでしょうが。
[口許に柔い弧を浮かべながらも、
相手へと向けたレンズ奥の瞳は、何処か冷やかな光を湛え]
僕はプライド傷つけられたら、相手のプライドも傷つけてあげる方が好みでね?もちろん利子はたっぷりつけて、だけどさ♪
[ティーカップを傾けたまま、シャロンに向けて]
…やめとこーよ。僕ってば痛いの嫌いなんだよね。
か弱いからさー。この程度の事しかできないしね。
[だらりと下げた片手の袖から大量のカードがこぼれ落ち。
その全てが音も無く床に突き刺さる]
ね?やめとこ?
[カップを下ろしてそう微笑むと、床に刺さったカードがふにゃりとただの紙に戻る]
可愛いお人形で遊ぶのも今度にしといた方が良さそうだ。
この床よりズタボロにされちゃいそうだしね?
[やれやれと肩をすくめると誤魔化すように視線をはずしてミルクティーをかき回した]
お愉しみねぇ……
[言葉に思い出すは先の獲物。未だ遊び足りないものの兇したあれはとても好い獲物だった。又、疼く]
確かにね。
だがそう云うお目出度い事が起き無いとも云えないと思うがね。
蛇使いも此処に居るし。
キミにとっては、ティータイムは全てに勝るんだねぇ。
[くすくすと、どこか楽しげに笑いつつ、ジョエルにこう返す]
ま、それはその通り。判断できなくて、正解?
[言いつつまた、首をこてり、と傾げ]
オレの基準が、ヒトに把握されても嫌だしねー。
問題ないって……。
お、俺は何もいってないぞ? うん。特にそういうものはない。
[先程よりも激しい咳払いをしている後ろで、ナナエが微笑ましそうに見つめている]
あの方に考えがあるのなら、それに従う他無いのでしょうが
――本当、面倒事を御嫌いになりますね。シャロン。
[気持ちは判らなくもないですが。
口許に手を当て、くつりと小さく笑いを零す。]
[カードの動きを視線で追い、唇の端をさらに上げる。
視線を外されればこちらも表情を緩めて椅子にもたれてみせた]
やれ、中途半端な退屈は一番の苦痛さね。
ジョエル、またおかわりを頼むよ。
そ、誰にも邪魔されない睡眠時間とか。
[シャロンの内心など知らぬまま、全く違うものを例に上げてけらりと笑い]
さて、それはどうでしょか?
ま、そこらは成り行き任せー?
レッグ、残念ながらあまり誤魔化せていませんよ。
そもそも誰も責めていないのですから、誤魔化す必要も無いでしょうに。
[先程より深くなった咳払いと、後ろに控える彼専属メイドの
湛える微笑ましげな視線にに笑みを深くして]
[オーフェンの言葉に、扇子で軽く扇ぎ]
まー……裏切り者が何を企んでるのかわかんないけども。こちらの手駒が減れば、あちらが喜ぶだけ、と……。
……それでも。ボスが望むなら。奪い合うしかないんじゃない?
[どこか楽しげに聞こえたノブの"利子をたっぷり"の言葉に、くつと哂って。]
――あは、いい趣味。
[マイルズの、シャロンに向けた言葉に反応するように、然し誰に向けるでもなく]
・・・まぁ、面倒なのは僕も嫌いだよ。
一昨日の夕方あたりからは忙しくて一睡もしてないしね。
本当、神経がどうにかなっちゃいそうだよ。
[言って、シャロンとノブのやり取りにちらりと目をやる]
ええ、まぁ。
坊ちゃんにとっての睡眠時間のようなものでしょうか。
[にこりと微笑む]
正解、というよりは選択肢がそれしかなかったような気も致しますが。
そもそも坊ちゃんが私でないように私も坊ちゃんではないのですから、違って当たり前なのですよね。
[ミュウのカップに紅茶を注げば、手にした大降りのポットの中身をくるりと軽く揺らして]
さて。他にご所望の方はいらっしゃいますか?
態々関わって消耗したくは無いんだよ
[下ろしたカップから白い湯気が立ち上る]
穏やかに暮らしたい物じゃないか
[三日月に哂う顔は、言葉とは裏腹に。
と、レッグの肩を竦める様子を見て、口元に手で触れ]
如何かしたか?
[紅の瞳は、心底不思議そう]
煩い。
俺は誤魔化してない! ただちょ〜っと手を伸ばしただけにすぎないんだ。
[すでに普段のような気だるそうな印象のない言い訳にもならない訳をして、強引に他のメンバーの会話に耳を傾けてみた]
なるほど。そう言われると、ほんとに大事だと思えてくる。
[睡眠は必要欠くべからざるモノだからねー、と冗談めかして笑い。
しかし、何故か続けられた言葉に、ほんの一刹那、言葉を途切れさせ]
……そそ。
違ってて、当たり前、だねぇ。
[変化はほんの僅かなものか。
すぐにいつもの笑みに飲まれたそれに、気づく者があるかは定かではなく]
お前は寝るのが好きだね
[ディーノの健全な言葉に哂い]
其うだね、成り行き任せか。
ボスも色々考えて居るだろうし。
[それからオーフェンの言葉を聴くともなしに聞き]
流石に其れは体がもたないんじゃないか?
休める時に休まなければ、狩られるぞ
[ジョエルの言葉に、まだ入っている紅茶を見て首を横に振った。]
――あぁ、ジョエル。
僕にも一杯頂けますか。皆の後で構いませんから。
[ジョエルへ向けてひらりと片手を上げながら、
シャロンの言葉に小さく笑みを零し]
穏やかに暮らす事を望むのも結構ですが
若いうちの苦労は買ってでもしろ、とも申しますよ。
――…尤も、今回ばかりは押し売りされても
遠慮したい苦労ではありますが。
…案外、貴方は満更でも無さそうですか?シャロン。
かしこまりました。
[アヤメには紅茶を、オーフェンには新しいミルクを用意しながら、何やらばつの悪そうなレッグの様子にくすりと微かに微笑みながら]
…宜しければ、ブランデーに紅茶を垂らしたものをご用意しましょうか。
[助け舟というわけではなかったが]
ああ、ジョエル、面倒じゃなかったら、そのブランデー多めに垂らしたの、こっちにくれねぇか?
さすがにこれ以上ウイスキーだと、いざって時に動けなくなる。
[それでも酒からは離れないらしい]
若いうちの苦労ネェ。
[マイルズの言葉にクツリと笑う]
ここにいる者で苦労をしたこと無い者なんているのかね。
苦労を苦労とも思わない者は幾らでもいそうだが。
ああ、有難う。
[ミルクを運んでくるジョエルに礼をしつつ、シャロンの言葉に]
それもそうだね。と言って今ここでうっかり寝るのも怖いけど。
・・・まぁ、少しでも妙な動きをすれば直ぐに分かるけれどね?
[まだ知らぬ愚者に向けて、口元に軽く弧を描きながら鋭い光を瞳の奥に湛えながら]
それじゃあ僕は少しの間客室で休ませてもらうとするかなぁ。
[ジョエルに向けて]
紅茶、持っていってもいいよね?
[冷めた紅茶をおもむろに飲み干し、テーブルに戻す。ゆっくりと、しかし過剰な力を込めて。]
[脆いティーカップはソーサーと接触、たちまち陶器の擦れあう高い悲鳴をあげ、砕け散る。]
[静まりかえる円卓に、一拍待って言葉を落とす。]
…問題は、だ。
なるほど、苦労を苦労と思わない…ですか。
貴女も、その一人だったりするのでしょうか?
[強引に話を切り上げるレッグの様子に笑みを浮かべたまま。
ミュウの言葉に、小さく笑みを浮かべながら相手へと視線を向ける。
その言葉は心なしか少し愉しげに、そのままシャロンへと向けられて]
この一見面倒極まりない出来事も、
愉しければ、満更でも無いという事でしょう?
もちろん、マスター。
[大振りなポットを抱えたまま微笑み、マイルズに応える。
他の誰でもそうがだ、決して名前では呼ばず。
星読であるクローディアを織姫とよんだり、社長色のノブを主計と読んでいることから、おそらくマイルズを「マスター」と呼ぶのは『修士』と言う意味合いでのことなのだろう]
…おや、紅茶にブランデーで宜しいのですか?
用意するものは同じですから構いませんが…判官殿のお好みに合わせますよ。
冷たいものを今おもちします。
[レッグの注文にくすくす笑いながら少し部屋から姿を消したが、程なく銀色のトレイにグラスを乗せて戻ってくるだろう]
そそ、そーゆーコトだね。
[シャロンの言葉にうんうん、と頷いて。
それと前後するように響いた音に、きょとり、とする]
……白羊宮の御方……?
いや別に。
ここにも一人と思ってネェ。
苦労を苦労だと思っていたら疲れるだろう。
それが答えさね。
[シャロンとマイルズに薄い笑みで答えながら。
破砕音には小さく息をつく]
何を力んでいるんだい、白羊の。
問題は、裏切り者が本当にいるのか、だとか、誰が裏切り者なのか、だとか、そういう事ではない。
…意味が分かるか?
問題は、クローディアが12宮に裏切り者が居る、という星見を示し、ボスがそれを信じている、という点だ。
[エドガーの言葉に]
・・・なるほど。確かにクローディアの言うことが真実なら、そういうことになるだろうね。
[無表情のままに相槌を打つ]
……つまり、星見が外れていたとしても、ボスが是と言った以上、逃れられない。それが一番の問題と?
[...は思いエドガーの言葉に、一瞥しつつ口を開いた]
[ジョエルににこやかに礼を言い、再び紅茶の香を楽しんでおれば、真正面で砕ける陶器に軽く眉を顰め]
クローディアの星見の確かさ、貴方はご存知でなくて?
つまりボスは我々を信用していない。
私さえ、疑われている。
もはや隠すまい、実質的に君らの管理者であり監理者である私を、だ。
本来ならば私と私の部下に調査命令が下る筈の事態だからな。
ここで例えば、「こいつが裏切り者です」と二つ三つの首を差し出した所で…
[小さく息を吐き、水瓶の男を見やる。猫のような月の笑みは浮かべた儘]
お前は愉しそうだな、水瓶の?
アハ、此処に集まった人なら、皆、愉しませて呉れるのが判って居るからね。其れは、悦ばしい事だよ
[其うして告げられた隣席の男の言葉に]
詰まりはボスは僕らの中の誰かに――真実に裏切り者が居ても居なくても、ボスは居ると思って居ると云う事だろう?
……あらま。
疑心暗鬼のスパイラル発生、かな?
そうなると、確かに厄介なんだよねぇ……。
[エドガーの言葉に、ゆるりと瞬いて。
それから、やれ面倒な、と言わんばかりにため息を一つ]
それで全てオシマイ、元通り、とはいかないという事だ。
いいか?ここにいる全員がもはや絶死の淵にいると考えていい。何かしらの方策を早急に考えなければ…[ノブとシャロンを睨みつつ]
そんな無邪気な馬鹿騒ぎをヘイローのっけてやるハメになる。
…それで、アンタはどうしたいんだい。
あの人に異議申し立てでもするのかい。
[薄笑いを浮かべたままエドガーを見た]
アヤメの言う通り、星詠姫の精度はアタシらの誰もが承知している筈さね。いわんや信を置くあの人にとっては、だ。
今更ジタバタしたって始まらんだろうに。
始末をつけてからでなければ聞く耳すら持ってくれないだろうよ。
[エドガーらのやりとりを耳にしながら]
まあ、実はさー?んな事言ってボスたぶらかしてる彼女が裏切り者かもしんないけどね?
だとしたら、僕らまんまとはめられたって事になるけど。
案外、彼女の首差し出したら騒ぎ終わるんじゃないの?
[そう小さな声で、けれど辺りにしっかり聞こえる声で呟いた]
[ジョエルからの呼び名に特段反応を示すことも無く、
用意された紅茶を受け取り笑みと共に短く感謝を述べる。
シャロンから返る言葉に、笑みを湛えたままおや、と小さく声を上げ]
…僕が愉しそうに。――そう見えますか?
こう見えても不機嫌極まれり、という心境なんですが。
[心外です、と。本当にそう思っているのか
やはり愉快気にくすくすと声を零す。
声を荒げるエドガーをそのまま一瞥しながら、カップを口許に運び]
ああ、なるほどネェ。
「一度は仲良く致しましょう」ってかい。
…身中に虫を抱えたままで?
[クツリと笑ってノブへと視線を転じる]
アンタと星詠姫、どちらの方が信を置けると思っている。
それこそ認められもせずに一斉粛清だってありうるだろうさ。
そこはどう見るんだい、双児の。
…可能な限り穏やかな解決策を探す。
各自でも考えてみてくれ。…部屋に戻っていい。
これは私の要望だが、可能な限り、私の分からない所での他人との接触は避けてくれ。疑いを招くような行いは避けろ。
[再び頭を強引に撫でてくるレッグに不服そうな目を向けるものの、それで多少頭は冷えたのか右手の爪を収める]
むぅ。余計なお世話です。私は私のままお姉様に愛してもらうんだから
国文なんて使えるんだか使えないんだか分からない学問に興味ないですわ
[そう言って乱暴に椅子に座る。そして、エドガーの言葉に耳を傾けていたが]
星見のお姉ちゃんの裏切りの可能性ねぇ。まぁ、無くは無いかもね
ただ、爺ちゃん。だったら、3人といわず5人でも12人でもよかったんじゃなぁい?
[そう言って薄く笑う]
・・・ふむ、ボス自身が僕ら全員に死ね、と命じている可能性もあるのかもしれないな。
確かにあの方には色々とお世話になったし、命を懸けてまでこれまで仕事をして来たけど・・・
自殺を命じられて受け入れる気にはなれないねぇ、僕は。
[それだけ言うと、静かに席を立ち]
・・・さて、それじゃあそろそろ、僕は休ませてもらうよ。
また後で、ね。
[言って、自分の前にある紅茶とミルク一式をどこからともなく取り出した氷のトレイに載せ、客室へ*向かった*]
ま……白羊宮の御方的には、納得いかないとこもあるんだろっけど。
なんにせよ、結果をださなきゃどーにもなんない。
んでもって、この状況で素直に連携は、難しいかなあ?
[くすり、と笑って。
それから、小さく欠伸を一つ]
ま、考えはしますよぉ?
無駄死にはしたくないしねぇ。
まあ、少なくとも一度は裏切り者としてあっさり処分された僕なんかよりは彼女のほうが信用されてるんだろうね。
単に「そういう可能性もある」って事を口にしただけさ。
幸せの青い鳥が家の鳥籠に居たのなら、不幸鳥の「バー」と死告鳥の「カー」だってすぐ其処に居たっておかしくないからね?
まぁ、もっとも…今となっちゃ真実なんて関係ないかもだけどね。少なくともボスにとっては。
そして僕らの立場的には。
[オーフェンの言葉にクスリと笑うと]
それは同意。私もまだまだ殺し足りないもの
創ってくれた事には、悲喜交々思うところありつつ。まあ、概ねボスには感謝しているけど、それとこれとはまた別だしね
[隣で怒鳴る男の声に、不快げな顔に成る]
煩いよ、牡羊の。
もう少し聲を落したら如何だ?
お前に云われずとも其れ位、皆が判って居るだろう。
お前一人で居るのだと思うな
[其れからため息の様な吐息を落して、水瓶の青年を見遣る]
ふゥん?
そう云う事にして置いてやるかね?
[くつっと哂って]
まァこの状態で上機嫌な輩が居るなら、其れはお目出度い奴だがね。
いや、おっさん。
そういう条件であれば、『少なくともアンタを入れた複数人が居る状態でなければいけない』。
少なくともボスはアンタをも対象と見ている。
と、言うことはいくらおっさんが監理者であろうとも、裏切りの可能性を秘めているってもんだ。
それなのに、おっさんを含めたって場合に、裏切り者だけの集会が行われたらこっちがたまったもんじゃない。
ただ、誤解の招く行いを避けるってのは賛成だが、な。
[ちらりとエドガーを見つつ、最後に「誰が裏切り者かわからないんだからよ」と付け加えた]
[椅子に座ったカレンを苦笑しつつ]
バッカだな。これだから理系ってのは……。
いいか?
理系は、物理的なものを。
文系は、抽象的なものを扱う学問だ。その中には歴史など、相手の心を読み取る技術も含まれるってもんだ。
つまり、文系の知識を学んでおけば、力だけで抜けられない場合に、相手の行動を読み込んで、より面倒くさくない行動で仕事を収められるってもんだ。
[一応歴史などに出てくる兵法も役に立つしな。と心の中で呟いた]
[随分物騒になってきた会話の方向性に、肩を竦めるようにしながら自らの席に、ティーワゴンを傍に寄せてその上にポットを置いてから再び腰掛ける]
なかなか難しい注文をお出しになりますね、白羊卿。
状況が何であれ私達を管理するのは貴方だと、そういうことですか。
[やれ、と肩をすくめて溜息一つ。
さがっていくオーフェンには微笑みと共に軽い会釈]
然し、何もかもに監視付というのは。
僕は良くても
[ちらり、と視線を傍に居たメイドへと向ける。白い肌、細い体。触れれば折れて仕舞いそうにも見える黒髪のメイド――此処に居るのだからそれだけでは在るまいが――
今までとは違う、花のような笑みを浮かべ]
中断された愉しみへの欲が未だ残って居るからねぇ…
[銀と紅の艶やかな笑みを見てしまったメイドは、顔を染めて壁の方へ。
一度目を離し、クツリと哂う。]
フフ、分かった上で言ってたのかい。
本当に食えないね、双児の。
可能性を見るのも悪くは無いが、下手なノイズを混ぜるのは止めて欲しい所だネェ。
アンタの言う通りさねレッグ。
白羊のだって同じ穴の狢さ。
…ケース0-13だ。12人。意味は分かるな?
…ああ。それと、13のプランBを確認しておけ。念のためだ。
…。
[電話を切る。]
抽象的ねぇ……形無いものに興味ないんだけどなぁ
行動読むのだって、それこそ兵法とか格闘術修めておけば問題ないし
そういうのは全部ここに入ってるんだけど
[そう言ってトントンと自分の頭を叩く]
[とん、と閉じた扇子で肩を叩き]
穏やかな解決策、ねぇ……。
そんなのが見つかったら私の出番はなさそうね。
ま、私たちがごちゃごちゃ言おうとも、ボスの命令は【愚かな人物を見つけ出し、我々で処刑せよ】。
結局、争いは避けられないんじゃなくって?
[...はレッグに向き直る。通話中でもしっかり聞いていたらしい。]
その疑いはもっともだ。だから「要望」と言った。…だが、私を信じる信じないは別として、いらない疑惑を持たれたくはあるまい。気を付ける事だ。
私個人は、ここに裏切り者がいるなどとは考えていない。そして君達の損耗は避けたいと考えている。…信じる信じないは勝手だがな。
ケース0-13? プランB?
[そう呟くと、スッと目を細め]
……爺ちゃん、それが何かは知らないけど
一体どうするつもり? 勿論、私たちに聞く権利は……あるよね?
まぁ穏やかな解決策とやらが見つかるのなら其れに越した事は無いと僕は思うがね
[アヤメの言葉に肩を竦め]
只、其れが簡単に見つかるなら――此処に僕らは居なかったのだろうけど。
そろそろ休ませて貰おうかな…
[それから再び壁の傍のメイドへと目を向ける。弧を描いた口元は、艶やかに]
蠍の。(少し笑いながら、)君達の管理者なんて仕事をしていると、「絶対無理だけどどうにかしろ」なんて命令はちょくちょくだ。
どうにかするさ。
[あどけない声で、爺、と呼ばれて]
…カレンか。ちょっとした通信符丁さ。いくつか部下に調べものを頼んだんだ。…君が余計な力を振るわなくて済むようにしたい。
[カレンの言葉に、首をふり……]
頭に入ってる知識と、実体験を交えた知識は雲泥の差さ。そこがまだ足りないのさ。
嬢ちゃんには、色々とな。
[あえて、それ以上は語らず、己を見るエドガーの視線と自分の視線をぶつけた]
……お互いに、な。
[エドガーの言葉に、くすり、と笑う。
浮かぶ笑みは僅か、艶を帯びるか。
それは、彼が『仕事』の際にのみ、浮かべるもの]
白羊宮の御方は……お優しいコトで?
さってと、オレもそろそろやすもっかなぁ。
希少な睡眠時間をロストしてるし、このままじゃきっついんだよねぇ。
貴方の中で、その御目出度い輩に含まれる、と
そう考えられていたのでしょうか?僕は。
[シャロンの笑みに、苦笑交じりに言葉を返す。
しかし咎める素振りは全く見せずに、再び紅茶を一口啜って。
携帯を切り上げた白羊の座に位置する相手へ、僅か視線を向ける]
…エドガー殿。先に申しましょうか。
貴方が、この皆の中で一番の実績と経歴を持ち、
その結果、現在の地位についている事は承知しておりますが
[笑みを湛えたまま、カップをソーサーへと静かに戻して]
――今まで、お目に掛かった事の無かった貴方を
易々と信じる事の出来る程、僕はお人好しでもありませんので。
貴方のいう事を常に実行出来るかは保障しかねます、とだけ。
もちろん、誤解を招く様な言動を慎むべきだとは思いますので
その点は、重々注意させて頂きますが。
[カレンの言葉へのエドガーの返答を聞きつ、
立ち上がってメイドの傍に寄る。
その細い腕をそっと掴み、顔を寄せ――
聞こえたレッグの言葉に小さく哂った]
経験は仕方なかろう、子供なのだからね。
然し秘め事の多い事で。
[そしてマイルズの言葉に、くつっと哂って]
さァて、如何だろうねェ?
秘密ネェ。
人にはオープンを求めて自分はそれかい。
まったく、マイルズの言う通りさね。
白羊のの腕を疑うわけじゃないが、もう少し上手に動いて欲しいものだネェ。
そんな状態じゃ従うこともできないさね。
[クツリと笑う]
何も信じない、ね。
其れまた、真理。
[メイドの少女の柔らかな口唇に自分のそれを優しく合わせ、微笑む。然し少女から離れた視線は先までのように何処か歪み]
お前が死んだと云うのがデマであったように、かな、双児の。
さて――
僕もお暇しようか。この子を待たせるのも可哀相だ。
んーと。キミ、誰かの専属さん?
違うんなら、ちょーっと、お付き合いお願いしたいんだけどなあ?
[にこにこと笑いつつ、来た時から気にかけていた栗色の髪のメイドに問いかける。
返って来るのは、専属ではない、という言葉と、自分でよければ、とい旨の言葉。
それにまた、にこり、と笑んで。柔らかな髪をそっと手に掬い上げて軽く、口付けた]
ん……あまそうな感じがする。予想通りなら、いいんだけど。
[シャロンの視線の先を認めれば、すいと目を細め]
そうね……簡単な話なら、知らされる事もなく、裏切り者とやらは粛清されてたでしょうし。
[言いながら扇子の先を首の前ですっと引いて。]
そして、今頃私たちはもっとアレを堪能出来てたでしょうしね。
お前も、お愉しみか
[くつと哂って、ディーノにそう告げると、
ミュウの手を振る様に、自身も真似て片手を上げ。
聞こえたアヤメの言葉に、違いないと云うように頷いた。]
詰まりは頭も良く回る。
厄介な事だね。
折角の愉しみの邪魔をされて、堪ったもんじゃない。
――それじゃ、お休み。
[エドガーのどうにかするさの言葉には、どこと無く挑発的な笑みを浮かべ。]
それじゃぁ、お手並み拝見させて頂きましょうか。
ま……所詮現状では貴方も被疑者。貴方に素直に従う気はないのだけど、ね?
[そうして、出て行くシャロンの背中に。]
おやすみなさい……愉しめればいいわね。
ま、なんにしてもですよ。
白羊宮の御方は、もう少し落ち着かれるとよいかと。
……足元掬われても、しりませんからねー?
[くすり、と笑いながらこんな言葉を投げかけて。
シャロンの言葉には、さてさて? と曖昧に返して立ち去るのを見送り]
んじゃま、オレもこれにて。
[場に居る面々にひらりと手を振り、用意された客室へと]
[カレンに向けていた表情のわずかばかりの温かみは消え、しかし別の親しみを感じさせる態度で、ミュウに応じる]
…秘密にするほどの事ではないのだがな。クローディアや君達の、ここ最近の行動や過去の記録を洗わせている。
疑っているわけじゃない。しかしボスにコンタクトを求めるには、いきなり「裏切り者などいない」では通じないのだ。
ただ彼女[気付かれぬよう、カレンを目線で示す]には言いたくなかった。
[事の成り行きを見守るかのように口を噤んだまま状況を見守っていたのだけれど、自然とお開きのような、そうでないような空気に白い手袋を嵌めた指先は自らの顎先へと添えられる。
視線はメイドを選んだディーノやシャロンへと行き]
…さて、彼女たちには明日合えるのでしょうかね。
[良い夜を、と見送りの言葉の後。
ひとりごとのようにぽつりと呟く]
―…→客室―
[聲が聞こえたか、アヤメに最後に笑みを向け。
辿り着いた部屋に其の身を忍ばせた。]
可愛い、良い子だね
大丈夫、痛くなんてしないよ
[耳元でそう囁いて。]
[暗い部屋に影が舞う。甘い嬌声はやがて空気を踊り、*柔らかな寝台は二人を受け止めた*]
成る程ネェ、筋は通っているじゃないか。
危惧も分からなくはないしネェ。
だが、全てが納得できる答えでもないさね。
それは自分でも分かっているんだろう、白羊の。
信が欲しければ、そうした動きを重ねることさね。
[僅か表情を緩めるか、しかし薄い笑みは浮かんだまま]
むぅ……それって結局歴史の勉強だって一緒じゃん
実体験? 『壊してきた玩具』なら数え切れないくらい居るんだけどなぁ
[そう言って腑に落ちない顔を浮かべる。ただ、まあいいかと呟くと、エドガーに向き直り]
秘密……まあ水面下で動くのは構いはしないけど
ただ爺ちゃん。私に仇なすってことになるなら……容赦はしないよ
[静かに目を閉じ、各人の話を聞いていたが]
「なるほど。確かに俄かに信じてはいただけませんでしょうね。
私とて、此度の星見の結果には目を疑いましたから。
しかし、私の占いは大局しか見ることが出来ないとはいえ、結果は絶対。この中に裏切り者が居るのは事実。
私を疑うことも、おそらく避けられない事でしょう。しかし、私としましては結果とともに信じていただくようお願いするしかありません。
そして、私がここに来てよりエレベータは閉鎖されています。
解除する方法はひとつ。全員分のカードを通すこと。但し、私は裏切り者を見つけ出すまでカードをお出しする気はございません。」
[それだけ言い再び口を閉じる]
…まぁ、会えたところ会えないところで何か変わると言うわけでもないのですが。
[ふ、と小さく息をこぼし。
ふいに沈黙を破ったクローディアの言葉にぱちくりと瞬き一つ]
…つまり、どうあっても殺し合え、という事なのでしょうか。
主殿も随分いい趣味をしていらっしゃる。
[軽く肩を竦めてもう一つ溜息]
やれよ、星詠姫。
アンタも面倒なことばかりを告げてくれるネェ。
[呆れた様子でクローディアを見やり]
それこそ和もヘッタクレもない。
身中に虫がいる以上、仕方が無いだろうがネェ。
閉鎖は対策として間違っていないだろうさ。
厄介なとは思うがネェ。
─客室─
[用意された客室に落ち着くと、部屋の設備などを一通り確かめる]
んー……オレがプライベート詮索されるの、キライなのはわかってると思うんだけど……ま、仕方ないか。
[はふ、とため息をつくと帽子とコートを脱ぎ、マフラーと共にソファに投げ出し。
整えようとするメイドを、後でいーから、と制して]
さて、と……ごめんね?
ちょっとだけ、痛いかもしれない。
[ほんの一瞬、真顔になって言うと、その細い身体を抱き寄せて、唇を重ねる。
唇はやがて、細い首筋へと滑り落ち。
脈打つ場所を探し当てると、しばしそこに止まる]
さて、と……ごめんね?
ちょっとだけ、痛いかもしれない。
[ほんの一瞬、真顔になって言うと、その細い身体を抱き寄せて、唇を重ねる。
唇はやがて、細い首筋へと滑り落ち。
脈打つ場所を探し当てると、しばしそこに止まる]
……どうも、力が足りないみたいなんで。
少しだけ、もらうね?
[静かな囁き。
直後に白い首筋に、紅が走る。
刹那震えた細い身体は確りと抱きかかえ、溢れ出る鮮やかな紅を一滴たりとも逃さぬよう、喉の奥へと]
……ん、あまい。
こんなにあまいのは、ひさしぶり。
[やや時を置いて、唇が離れた時には、首筋には傷痕らしきものは見受けられず。
囁かれた言葉に、メイドは気だるげに瞬く。
表情がどこか、恍惚としているのは、紅と引き換えるように与えられていた快楽のためか]
……痛くなかったかな?
[一応、気は使ったんだけど、と微笑んで。
頷きで肯定されれば、くすり、とまた微笑む]
……かわいいなあ、キミ。
……名前は?
[囁くような問いへの答えは、問いかけた者以外には届く事無く。
程なく、闇に落ちた部屋に響くは、*微かなあまい声*]
[閉鎖と言う環境に、さすがに大きく溜息をついた]
どうやら、クローディアとボスは問答無用らしいな。
ダルくてダルくて、もうどうしようもねーな。
[クローディアの言葉にさらに目を細め]
へぇ。いつの間にか私たち閉じ込められてたんだ。まあ当然といえば当然か
しかし、となるとやっぱりボスは私たちのこと信用して無かったって事か
うわぁ、悲しいねぇ
[そう言って嘘泣きをしてみる]
…クローディア。
貴女の詠みには、僕なりに信頼を置いています。
間違いなく、真実が含まれているのだろうとは思いますから
[――貴女の対処に、異論はありませんが。
この部屋と外を繋ぐ唯一の扉の閉鎖、という告げられた真実に
僅かに呆れの滲んだ溜息を零す。その続きは声に出さずに。]
おやおや、ボーヤもお嬢ちゃんも知らなかったのかい。
あの人はやるとなったら問答無用だよ。
寛大なだけで頭が務まるわけ無いだろう。
逆に考えてごらんよ。
この状況下に置けば解決できると信じられているとね。
そうすれば気分よくやれるってもんさ。
たとえ真実はそうでなくともネェ。
[溜息と嘘泣きとを聞きながらクツクツと笑った。
まるでこの状況すら楽しんでいるかのように]
[クローディアの言葉に、思わず笑いが毀れ。]
あはー……徹底してるのね。
ま、それならそれで、私の出番もあるって事ね。
――よろしい、愉しませていただきましょう。
[ミュウの言葉にポンと手を打つと]
なるほど、発想の転換ってやつですね
ポジティブシンキングは私も好きですよ。後ろ向きに構えても良いことなんて無いですしね
[そう言ってケタケタと笑う]
[ミュウの言葉に肩を竦めて]
んや、改めて実感しただけさ。
普通の人生おくってりゃ、あんなロクデモネーボスの下にいることなかったなーとかな?
[相変わらず、軽い言い方をする。だが、中に含まれる感情は相手を武熟するものではない――]
やれやれ…小難しい話は終わりって事でいいのかな?
それにしても幽閉までするとはねぇ。ご丁寧な事で。
『外に出さないということは…ここに幽閉する以外、僕らを拘束、監視する手段、威力を持たないって事。今ここで僕らを皆殺しにしないのも同じ理由…かな。もしくは「そう考えさせる」事が目的か…。』
[口には出さず頭の中で様々な可能性が思索され、そして]
ま、ごちゃごちゃ考えても仕方ないねえ。
個室はもらえたみたいだし?とりあえず今日のところは寝るとするかな。
[『紅茶ごちそうさま』そう告げると席を立ちカツカツと靴音を立て割り当てられた部屋へと向かう。その途中で一人のメイドの前に立ち]
ねえ、そこの君。そそ、君君。これ見てごらん?
[袖口から一枚の紙がすべり出てメイドの前でクルリと回る。其処にいつの間にやら書かれた文字を見てメイドが少しだけ目を伏せる]
…おいで?
[カレンの言葉には笑いながら頷いて]
そうそう。
イザって時に動けるようにするためにも、緊張は適度で留めておく方がいいさね。
普通の人生って言われてもネェ。
アタシらみたいなのが普通に混ざれるもんかネェ。
[ボーヤならなれるかもしれないが、とまた笑う。
しかし細められた目の奥、宿る光は普段と若干異なるか]
[そんなミュウの瞳の奥に気付いたのか否か……。
ただ、...もまた何かを瞳の奥に秘めながら、ミュウに焦燥感を交えた笑みを向けた]
……多分、俺には無理だよ。
普通の生活なんざ、メンドくせーだけだもんな
[部屋の中。枕元に置かれた聖書に目をやり苦笑する]
はは、中々よく出来たジョークだねぇ。
そう思わない?
[部屋へと連れ込んだメイド話しかける。彼女の返事を待つこともなく、聖書の頁がバサバサと鳥の羽ばたきのような音をたて捲られながらベッドの上へと飛んでいく。やがてベッドの上に聖書の頁が敷き詰められて]
さて、神様の上で愉しい事をしよう?
ま、この場合は「紙様」かなぁ…。
可愛がってあげるから…その間、一枚一枚朗読してよ。
[言い終わるとメイドの手を引きベッドの上へと押し倒す。
暫く後に部屋に響くのは途切れ途切れの上ずった*聖書の文言のみ*]
それなら受け入れてしまうことさね。
自分を壊さない程度に。
それが一番楽になれるよ。
[いつも通りの薄い笑み。
その視線はまっすぐにレッグに向かって、しかしどこか遠くを見つめるようでもあり]
普通の生活なんて考えられないなー。私は生まれた時からココに居たしね
外でもあくまで普通を演じてるだけだし
それに。こんな楽しいこと、止められるわけないじゃないですか
[そう言って彼女は目を細めながらニコニコ笑う]
…フン、今更な。
その部分は元から変わらないだろう、白羊の。
それ以外で各自がどうするかは自由さね。
[例えそんな自由はどこにもありえないとしても。
その言葉は口には出さずに]
ああ、今を楽しむ。
それで十分さね。
受け入れるか……。
それがどれだけ甘美な事か、俺自身が一番わかってるんだけどなー。
ま、死にたくはないし、かかる火の粉はバリバリと防がせてもらうけどよー。
[そうゴチて、エドガーに]
ビジネスにはならなくとも……ってところだよなぁ。ま、程程に力ぬかにゃならねーってもんさ。
[それと同時に、普段の気だるそうな彼に戻った]
[エドガーの言葉に頷いて]
それもそうだな。
寝て起きれば、何か妙案の一つでも浮かぶってか? それとも三人寄れば文殊の知恵か? どっちにしても、今のままならくたびれるだけだしな。
ナナエ、部屋に戻るぞ。
んじゃ、皆々様、おやすみ〜っと。
[後ろにナナエを仕えさせながら、...はビル内の自室へと消えていった]
[レッグやミュウたちの会話を聞きながらカップの中身を空に進め。
漸く、ソーサーへと置き戻る頃に、ぽつりと、言葉を零す]
あの方から下される命をこなす事が愉しいかは兎も角、
僕も――これ以外の生き方は、知りませんし…望みません。
[あの方の元に来た事で、得られた物もありますから。
薄らと笑みを浮かべながら、ゆっくり席を立ち上がった。
銀のフレームを僅かに押し上げ、僅か首を傾げば
鮮やかな蒼が左の銀を隠し、さらりと頬へと掛かる。]
それでは、僕もそろそろ失礼致しますね。
――皆も、良い夢を。
[美味しい紅茶をごちそうさまでした、と一言ジョエルへ言葉を投げ。
残る者達に、僅か頭を下げ与えられた部屋へと*向かった*]
[エドガーの言葉に足を止めると、振り返らずに何もない無機質な天井を見上げた]
神は述べた。
求めよ。さらば与えられん。
神は述べた。
尋ねよ、さらば見出さん。
神は述べた。
門を叩け、さらば開かれん。
なれど、我は宣言しよう。
求めても、尋ねても、叩いても、それでもなお、私にはここでやらねばならぬ事があるのです。そのために、魂をも悪魔へと差し出しましょう。この心臓を供物に捧げましょう。この心をも、鉛に鎮めましょう。
だから、私は求めません。尋ねません。叩きません。と……。
[意味があるのかないのかわからない一文を述べ、ナナエの肩がピクリと震え……。そしてそのまま無言で二人は消えていった]
[...の自室は、飾り気のないものだった。
更に色もモノトーンに統一され、彩りも悪い。
電気もつけずに室内に入ると、そこでようやく全ての力を抜くように息をついた。
その様子に、それまで感情を露わにしなかったナナエが、心配そうな表情で、肩に手を乗せた]
ん?
ああ、大丈夫。心配ないよ。
「……本当?」
問題ないって。あんな狸と狐と鼬の化かしあい程度で、俺が疲れるもんか。
[それが空元気だと、ナナエにもわかっていた。それでも、かける言葉が見つからず、無力な自分に項垂れた]
本当に大丈夫だ。
だから……もう少し待っててよ。姉さん。必ず、ルイを見つけてやるから……。
[その言葉は、ただ暗い部屋の中で*木霊するだけだった*]
普通?そんなモノ人それぞれ。
そして私にとっては命を奪う事も普通だわ。
[迷い無く言い切った後、ティーカップに残る紅茶を飲み干してかたりと椅子から立ち上がり。]
さて、と。それじゃぁ休ませて頂こうかしら。
夜更かしはお肌に悪いしね。
[冗談めかした言葉とともに手をひらひらと振り]
[エドガーの言葉に、はぁいと答えると]
じゃあ、お姉様、星見のお姉ちゃん、おやすみなさい
[二人に軽く手を振り自分に割り振られた部屋へ]
─自室─
[ボフッとベッドにダイブすると、ポイポイと服を投げ捨てる
下着のみになると、一緒に部屋まで来ていたトリナエストに向き直り]
おいで。寝よう
[そう言ってベッドに招き入れる
その頭を撫でつつ、頭に浮かぶのは先程のエドガーとレッグ、二人の彼女を見る眼差し]
むう、私おかしなこと言ったかな?
[答えなど期待しない呟き。やがて彼女はトリナエストと共に眠りに*落ちるだろう*]
普通、ねぇ…あいにく俺にとっちゃあ今のオシゴトが『普通』なんで、ね。
[コーヒーを飲み干すと席を立ち]
ディス、そろそろいくぞ。
[後ろに控えていた銀髪のメイドと共に*客室へと向かった*]
[部下達の報告の一部が上がってきた。十二宮のここ最近の行動だ。もともと常時、彼らには監視・バックアップの目的で部下が張り付いている。]
[分析するまでもなかった。「好き勝手」、その一言で十分。]
フフン。(唇の端を楽しげにつり上げる)
そうだ。「標的を殺す」、それさえ果たすなら、他には一切ルールは無い。それが十二宮、私の創りあげた十二宮だ。
『彼らに裏切りなど有り得ない。そもそも組織の下僕・手駒と考えるのが間違っている。彼らが仕えるのは、己一人だ。己を裏切る事の出来る者はいない。』
『しかし…。この理屈でボスを説得は出来ないだろうな…。』
―私室―
『さて…如何したものか』
[襟を緩く開けた白いシャツと黒いスラックス、そんなラフな服装でベッドに腰掛けたまま首を捻ったまま、暫し瞑目。
ふと足元に何かのすりよる感触に翡翠の瞳を開いてその存在を微笑みとともに抱き上げる]
君でしたか、レギーナ。
どうしました…お腹がすいた?
[にゃうー、と細い鳴き声をあげながら白い猫の尻尾がぱたぱたゆれる。
キラキラと輝く灰色の瞳をもつほっそり美人は彼にかまってほしいらしかった。
膝の上に下ろし指先で喉を撫でてやりながら]
…さて、そろそろ行こうと思うのですが…お前も来る?
[首をかしげて尋ねたらするりとまた足元によってきたものだから、軽く身支度を整えてから部屋を共に出る]
―私室→会議場―
―客室―
―――…えぇ、申し訳有りません。
はい、では…お言葉に甘えて。失礼します。
[ピ、と小さな電子音と共に通話が切れる。
口許に微笑みを湛えながらも、確かに小さく溜息を零した]
――表の顔を続けるのも、時には便利では有りますが
[手間が掛かりますね。と、独りごちて。
携帯端末をサイドテーブルへと置いた引き換えに、
銀のフレームに彩られた眼鏡を軽く手に取った]
[早々に済むだろうと考えていた用件が長引き
――しかも隔離と言う方法を取られた事で、
表の顔として繕っていた仕事の方に出る事も叶わなくなる。
適当な理由を捏造し、暫くの休暇をと上司に告げば
何らかの形で話が回っていたのだろう、いとも簡単に許可が下りた。
通話を切る間際に投げられた、気をつけて行ってこいよ!やら、
カンガルーのお土産を楽しみにしてるからな!やら
――…一体、どの様な話が回ったのか、気になる処では有るが]
[何にせよ、簡単に話が通るのは有り難いには変わり無かった。
…この組織は、こう言うフォローの手回しが相変わらず良い。
小さく感嘆の混じる笑みを零し、銀のフレームを目元へ添える。
ブリッジを軽く押し上げ、客室の窓から眼下に広がる夜景へと視線を落とす]
―――何の『価値』もない。
[くつ、と。喉の奥を鳴らし小さく零れた]
[小さく無数の煌きに彩られた世界――高層階から眺めるこの景色も、
百万ドルの夜景と称されるに等しいモノなのだろうが
―――何の感慨も沸かなかった。
名残惜しげな素振りも見せず、ひらりと踵を返し窓際から離れ。
簡易に支度を終え、自らに割り当てられた部屋を後にする。
再び扉の閉まった室内には、静寂と闇の帳が残った]
―客室→会議場―
[二つ目の報告に目をとめる。幹部らの過去の記録だ。]
[組織加入の際に、多少は収集済みとはいえ、裏切りの可能性を考えての精査には時間がかかる。しかし、例外が二人。それが今エドガーの手元にある。「組織以前」の過去を持たない二人の子供。]
[少しだけ愁いを面に現し、直ぐに改める。]
[頭を切り替え、]
『まぁ…まずはクローディア、か。話を聞いておく必要がある。』
―未だ陽の昇らぬ時間の客室―
[薄暗い部屋の中、影が動いた。
見下ろした黒髪のメイドは、白い肌を更に白くして居る。艶やかな口唇からは吐息。
吸い寄せられる様にもう一度、其処に口接けた。
触れるだけの口接けは、小さな音を立てて離れる。其れでも彼女は目を覚まさず――]
気を付けて抱くのも――抱かれるのも、久しい物だね。
[殺す相手しかして居なかった最近。殺さない様に何処か抑えは入り、其れは今も身を苛む。
背より生える二つの手を、彼女の体から退かす。絡み付いていた腕に紅の痕が浮かび、今度は其処に舌をチロリと這わせた。
其れから。
自らの胸に咲く紅の薔薇を、膨らみに添う様に押さえる。
首に掛かった、普段は隠れているチェーンが音を立てた。]
お休み、嬢。
――目が覚めたら蜂蜜の、甘い口接けをして上げよう
─客室─
[ふい、と浮上する意識。
十分な睡眠その他を取ったためか、目覚めはわりあい快適で]
……自分の場所なら、もっと寛げるんだけどねぇ……。
[ここだとねぇ、と呟いて、起き上がる。
傍らにいたメイドは、先に起き出し、部屋の隅に控えていた]
や、おはよ、アイリス。
[にこ、と笑いながら呼びかけて起き出し。
一見細い外見に似ず、鍛えられた体躯とその上に舞い散る傷痕をいつもの装いに包み込み]
さぁて、と。
引きこもりはよくないし、行きますかねぇ。
[ふわ、と欠伸をしつつ、会議場へ]
─…→会議場─
[再び彼女の隣に身を寄せて、牡牛座は眠りに堕ちる。
其れは深くはなく、浅い物。
警戒は解かれて居ない――証明するかの様に、黒の手が檻の様な形を取って二人を囲っていた。
やがて訪れた目覚め。触れ合った口唇は甘い蜂蜜の味。
黒い髪のメイドは寝台に寝かせ、衣類を纏う。
他のメイドに食事を頼み、自分は部屋の内部の書棚に手を伸ばした。
――静かな時間が流れる。
其れから疲れの見える少女が幾度も軽い眠りに堕ちた後、
最後の頁を捲った彼女は、立ち上がってフードをかぶりなおす。
月に似た銀糸の髪は隠れ、何時もの三日月の笑みが浮かぶ。
部屋を出た所で他のメイドに聲を掛け、目を覚ましたら中の少女を部屋に運んで遣って欲しいと告げた。
向かう先は、昨夜12――13の星が集った場所。]
−会議場−
[扉を開ければ真っ白い猫は悠然とした足取りで中へと進む。
その様子が何だかおかしくて思わず微笑んでしまったがちらり、と灰色の視線がこちらに向けられたので肩をすくめてまずは全員分の軽い食事を用意することにした。
通りかかったメイドに頼んで幾つか用意するように言付ける]
では、頼みましたよ。
[やがて集まりだす星たちにはいつもどおりの微笑で猫と共に向かえるだろう。
そしてまずは飲みたいものを聞いていく]
─会議場─
[中に入れば、やー、と言いつつ場にいる面々に手を振り、自分の席へ]
……しかし、ここに来ると眠くなるのはどーにもなあ……。
[殆ど条件反射のような気がしつつ、はふ、と欠伸を一つもらして]
―会議場―
[中に揃う面々に軽く挨拶を投げ、第十一席へと座す。
随分と人の少ない会議場に、何処か安堵の息を零し
ゆっくりと背凭れに寄り掛かり、ゆるりと瞳を瞬いた]
…貴方は常に眠たそうですね、ディーノ。
――あぁジョエル、お手数ですが今日はコーヒーを頂けますか。
[短い欠伸を零す相手に、小さく笑みを零し。
頬へと流れた髪が、常は隠している左の銀を垣間見せる]
―昨夜・自室―
[一人戻れば、届けられている見慣れた己の鞄。そっと開き、中身を確かめていく。]
[鞄の中から愛用の煙管を取り出すと、ソファーに座り、慣れた手つきで刻み煙草を雁首の火皿に入れ、火をつけ。ゆっくり吸いはじめる。]
ふぅ……ターゲットがわからないと言うのはなかなか面倒ね。それもあの12人のうちの誰か……。
[一応、クローディアが裏切り者そのものである事も頭の片隅には置いているらしい。]
……ターゲットさえはっきりすれば簡単なお話なのだけどもね。
[ぼんやり、煙管を口にしたまま天井を見上げ]
ん、慣れない考え事なんてするもんじゃない、か。こういうのはエドガーやレッグに丸投げしておきましょ。
[呟きつ、とんと灰皿に灰を落とした後、シャワールームへと向かった。]
[ディーノとシャロンが現われればいつもどおりの挨拶を]
ご機嫌よう。
軽い食事をご用意しましたが、召し上がられますか?
甘いものが宜しければそちらも用意いたしますが。
[シャロンが猫に視線をとめたのに気がついてああ、と呟く]
レギーナと呼んでやってください。
彼女の名前です。
[マイルズが扉を開いてやってくればやはり丁寧に挨拶をして]
かしこまりました。
軽い食事や甘いものもご用意しておりますが、如何されますか?
[翡翠の瞳を細めて柔らかく微笑みながら意向を尋ね]
[隣の席にやって来たマイルズに、やほい、と言いつつ手を振る]
んー、眠いというかなんというか。
外に出れない事に飽きてるだけだからねー。
一日一時間の散歩の習慣が途切れるのは、イロイロと切ないんですよ、と。
[けらりと笑いつつこう言って]
あー、紅茶だけでいいよ。
今んとこは、それで。
[ジョエルにはこう返して、また小さな欠伸を一つ]
先に少し食べたから、今は良いよ。其うだね――今日も紅茶を貰っても良いか?
[ジョエルにそう告げるも、目は猫を見]
レギーナ
綺麗な子だね
[口元がほころんだ。]
ならば、軽い物も一緒に戴きましょうか。
お願い出来ますか?
[ジョエルの問いに、同じ様に笑みを返し。
ディーノの言葉に、あぁ、と小さく言葉を零す]
寝不足、という訳で無いのなら宜しいのですが。
僕は…室内に籠もる事には慣れていますが
外を好まれる方には、この状況は厳しいでしょう。
毎日の習慣は、一度抜けるだけでも気になるものですしね。
[心中お察しします、と小さく苦笑を零す。]
ヤメロオオォォォォォォォッ!
[絶叫と共に飛び起きる。然し防音加工の施された壁の向こう側には、その叫び声に込められた殺意にも似た激情は伝わらないだろう。
・・・少なくとも、壁の向こう側に居る人物が人間並の聴覚を持っていれば、の話だが。]
糞・・・酷い夢だ・・・
[呟いて額に手を当てる。眉を顰め、心底不機嫌な表情を浮かべる彼の手には少年の普段の態度には似合わぬテディベアが一体。・・・但し、その表面は凍りつき、所々に傷痕を残してはいるが。
ふぅ、と重々しい溜め息を一つ。そしていつもの様な無表情に戻り、携帯電話を取り出す。]
あぁ、少し長引きそうでね。暫くそっちには行けそうも無い。
計画は通常通りだ。それと、もしエスメルダスが失敗するようなら、すぐに17番を処理して代わりを用意できるようにしてくれ。
それじゃあ、頼むよ。
[時計を見る。時刻は朝。寝不足だった少年も、その疲れは充分に取れていた。]
さて、それじゃあパーティ会場へ行くとするかなぁ。
[言うと口元に弧を描きつつ、仕度を整える]
―昼過ぎ・自室―
[ぼんやりとした覚醒。見慣れない天井が霞んで見え。...はゆっくりと身体を起こす。]
あぁ……そうだったっけ。
[慣れないベッドから抜け出して。いつものように着物を着込み、いつものように紅を引く。いつもの場所ではないけども、なんら変わらない始まりの儀式。]
さぁて……何か進展があればいいのだけども。
―→円卓会議場―
ま、寝ても寝ても眠い時は眠いけど、ね。
そこらは、まあ、体質だから?
[冗談めかして言いつつ、くすりと笑って]
オレは、基本的に外飛び回るからねー。
一日一時間は、羽伸ばさないと、肩凝って。
[羽を伸ばす、というのは、文字通りの事で。
それなりに、重要であるらしい]
―客室―
[自覚しない内に疲労が溜まっていたのか―ソファに座って考え事をしていたはずの...は何時しかぐっすりと眠っていた]
……ん……あ?
[肩を揺さぶられて目を開ければ困った様な顔をしているメイドの後ろにすっかり冷め切ったスパゲティ・ナポリタンが見えた]
あー…ひょっとしなくても寝てた?
[返答はイエス]
…………あー。
[思わず天を仰ぐ]
…っくしょー、こんな所他のヤツラにゃ見せらんねぇぜ…ってか―
[それよりも何時殺り合いになるか分からない現状でこんな大きな隙を作ってしまったと言う事の方が問題だった]
かしこまりました。
本日はマリナ・ド・ブルボンのオロスコープとソワレをご用意しております。
[コーヒーは昨日同様ブルマンのようで、二人の紅茶を用意している間にマイルズへと軽食と共に]
かわいい子でしょう?
うちのお姫様なんです。とても頭もいいんですよ。
……その分とっても気まぐれですけれど。
[ねぇ?と白い猫に問いかければにゃう、と猫はシャロンに向かって一声]
ああ、成る程。体質ならば仕方が有りません。
[冗談めいた言葉に、口許に手を当てくすりと笑みを零す]
飛び回る、と…自由に飛べると言うのも、聊か憧れるものがありますが
その言葉を聞く限り、肩が凝るなどしては…
多少の不便もやはり有るようですね。
[相手の持つ羽の存在は知ってはいるが、普段は隠されている。
実際に見た事があるのは数える程度でしかない以上、大抵が想像でしか無く。
緩く首を傾げ、興味深そうに言葉を紡ぐ]
─会議場─
うーん、おはよう。
[ドアを開け、軽く伸びをしつつ]
いやぁ、昨日は良く眠れたよ。
これで動きも鈍らずに済みそうだ。
[ニコニコと無邪気そうな微笑みを浮かべつつ]
[白い猫の鳴き声に、フードの下で優しい微笑み。]
気まぐれでも、何でも。
可愛い。
[其れから手を伸ばそうとし――然し躊躇。]
…………触れては良く無いだろうね。
[微かな呟きは届くか届かぬか]
[とりあえずこのまま捨てるのも勿体無いと思ったかソファから起き上がりテーブルへ着く]
お前はシャワーと着替えの準備しとけ。
[それだけ言うと指先に点した火で軽く温め直したナポリタンを口へと運ぶ]
―暫くお待ちください―
さて、そろそろ他のヤツラも来てっかな、っと。
[着替えの仕上げに乾ききってない髪を掻き揚げ愛用のバンダナを額に巻くとメイドを連れて部屋を出た]
[客室→円卓会議場]
あ、茶葉は今日はお任せするねー。
[ジョエルにひら、と手を振りながらこう言って。
興味深そうなマイルズの様子に、笑みをもらす]
飛び回れるのはいいよ、ほんとに。
開放感っていうのかな……まあ、そんな感じで。
とはいえ、それなりの負担はかかるから……ま、善し悪し?
たまーに、虫干ししないとヤバイし。
ま、持って生まれちゃったもんだし、捨てられないし、上手いコト付き合っちゃいるけどね?
[虫干し、という所は冗談めかしつつ、ひょい、と肩をすくめて見せ]
[カツカツと廊下に靴音が響き渡る。
それは二人分で、その主はレッグとメイドのナナエのものだ。
...は大きな欠伸をしながら、円卓会議上までやってきた]
ウーッス。
オハヨー。
[何処か寝ぼけ眼で、揃っているメンバーを見回してから、指定席になっている第七席に腰を下ろした]
―客室―
[明かりもつけない暗き部屋で肩を竦める。
ドールさえも傍に寄せ付けず、ユラリと立ち上がった]
惰眠を貪れる状況でもなし。
仕方の無い、様子を窺ってくるかネェ。
[置かれていた衣装を纏う。
シュルリという衣擦れの音が室内に響いた]
―円卓会議場―
おはようさんっと。
[軽く手を振ると自らの席へと向かい]
あー、よく寝たよく寝た。
[席に着くなりわざとらしく大欠伸をしてみせる]
おやま、集まってこられましたね、と。
[次々とやってくる星たちに、やー、と言いつつ手をひらっと振り]
……と、どしたの?
[隣に座ったオーフェンのため息に、きょとり、とした視線をそちらに向けて]
[白猫を見つめるシャロンに視線をやり]
・・・食べちゃ、駄目だよ?
[冗談めいた口調で。クスクスと笑う]
[ディーノの言葉に]
ああいや、ちょっと悪い夢を見ちゃってねぇ。ま、疲れは取れたからいいんだけれど。
―円卓会議場―
[中に入れば多くの幹部が既に戻ってきており薄く笑みが浮かぶ。
誰もがそれなりの警戒と対応をしているということか]
…面白いネェ。
[隠し切れない呟きが漏れた]
ええ、飛び回れる…と言うだけで魅力的に感じます。
地を這う術しか知らない者にとっては、尚更そう強く思うのでしょうが。
機会が有れば経験してみたいものですが。
[流石に難しいでしょうね、と
ジョエルから差し出されたプレートを受け取りながら
何故か、愉しげにくつくつと笑いを零しながら]
それなりの負担などは有るのだろうとは思っておりましたが、
虫干しとは、予想外の苦労でした。
[肩を竦める様子に、更に笑みを深め。
会議場へ姿を現したオーフェンやレッグに、短く挨拶を返し]
彼女がいいというのなら触ってもいいと思いますよ。
今日は甘えたさんな気分なようなので、多分大丈夫ではあると思いますが。
[シャロンの様子に零れる笑みを隠さずに。
白い猫はパタン、パタン、と優雅に尻尾を揺らし、小鳥と首を傾げてシャロンをじっと見たまま]
かしこまりました、それではオロスコープでご用意します。
[ディーノへとそう伝え、シャロンは多分聞いてなさそうだなぁ、と思いながら紅茶を用意して戻り]
…………食べない。
[オーフェンの言葉に、少し憮然とした様な。
此処まで感情が表に出ている事に等、本人は気付いて居ないのか]
食おうとするなよ、射手の。
―円卓会議場―
[扉を開け、たおやかな笑みとともにしゃなりしゃなりと席へと向かうすがら、ジョエルに"私にも紅茶を"と頼み席に着く。
昨夜はいなかったはずの白猫に気づき、すいと目を細め。]
おや、別嬪さんがいるのね。どこの子?
[自らの席につき、いつものようにゆったりと構える]
ああ、カルロス。よく眠れたようだネェ。
…頬に跡が残っているよ。
[寝台で眠ったのならそうそうつかない薄赤色。
わざとらしい欠伸からも当たりをつけ、笑いながら言った]
[ジョエルの言葉に、白猫の様子を見る。
愛らしい仕種。
そっと手を伸ばし、指を顎の方へと寄せ――止まる。
本当に触れても良いのかと、紅の瞳が一度伏せられて。
当然紅茶に気付いて等居ない。]
[うつ伏せのまま眠るメイド。その横で足を組みベッドに寝転んだまま。その頭上ではまるで赤子の寝台の上に吊るす玩具のように大量の紙がぐるぐると回っている。其処には此度集まった13名の経歴や明らかになっている能力の一部、組織の詳細等の様々な情報が書かれている]
んー…やっぱり鮮度が低いねぇ。
新鮮なのを味わうには、直にやりあうのが一番…かな。
[ゆっくりとベッドから体を起こすと、其れが合図だったかのように頭上を回る紙の群れが四散してメイドの上にゆっくりと降り注ぐ]
君はもう少し寝てるといいよ。
紙の布団も悪くないだろ?
僕は…「お仕事」しなくちゃね。
[そう言い残すと客室から出て円卓へ]
[オーフェンの返事に、こて、と首を傾げて]
おやま、夢見がよろしくなかった、と。
それは辛いねえ……気持ちがすっきりしないから。
[呟くような言葉には、妙な実感が籠っていたか]
んー……そういうものなのかぁ。
[魅力的、というマイルズの言葉には、どこか気のない声をあげる。実感がないのか、他に理由があるのかは、定かではないが]
ま、経験は難しいだろうね。
他の力で飛ぶのと、自分の力で飛ぶのは、違うだろうし。
て、虫干しは重要だよー?
昼間は寝てたいから、尚更辛いんだ、これが。
[どこまで本気かわからない口調で言いつつ、また、くすり、と笑い。
ジョエルの言葉には、任せたよー、と返す]
[シャロンの呟きに]
まさか。僕はそんな事はしないよ。
[それだけ返すと、ジョエルに向けて]
手が空いてたらでいいけど、こっちにもお茶と軽食をもらえるかい?良く眠ったからお腹が空いちゃってさ。
[徐々に集まりだすメンツにそれぞれ挨拶を丁寧にし手から飲み物や食事について尋ねるだろう。
アヤメにソワレを用意しながら]
ああ、うちのお姫様ですよ。
レギーナといいます。
気まぐれですが、仲良くしてあげてください。
[飼い主がディーノとシャロンの分の紅茶をカップに注いでいる頃、白い猫は差し出された指先をじっとみる。
それから立ち上がってするりとその指先へとすりよる。
今のところは機嫌は良いようで、シャロンに対しての不安もとりあえずはないらしい]
[ぼうっとしているレッグにちょっと心配そうな顔をむけつつ、オーフェンに頼まれたなら頷いて]
かしこまりました。
今日も紅茶にミルクはお付けしますか?
[レッグの様子に気がついて]
レッグ?・・・もしかして寝不足かい?
[ジョエルの言葉に気がついて]
ああ、お願いするよ。砂糖も多めに用意してくれると嬉しいな。
[一瞬引っ込めそうになった指は、しかしその白猫の顎を、そっと撫でて――
それは慎重そのもの。]
……可愛いね
[それでももう片手までは出そうとせず。
届いたオーフェンの聲に、]
なら、良かった。
[振り向きもせずに*猫に夢中*]
[ジョエルにふわと微笑み。]
ありがとう。
レギーナかぁ、この別嬪さんにはお似合いの名前よね。
[そうして、ティーカップを手に取り一口。]
この香りは…オロスコープにソワレかい。
随分と洒落た銘柄を選んできたものだネェ。
[室内に漂う香り、それに気が付けば目を細めて]
アタシにも【夜会】を貰えるかい、ジョエル?
[ジョエルの視線と、オーフェンの言葉にm昨晩と違ってのんびりと顔を動かすと]
んや、俺って低血圧……。くわあぁぁあぁ……。
[その場で大きな欠伸を再び一つ]
少なくとも、僕はそう思います。
仕方の無いことですが、やはり経験出来ないのは残念ですね。
[ディーノの気の無い声に、気付いているのか
小さく笑みを崩さないままも言葉を返して]
虫干しの重要さは、何となく想像はつきますが…
…成る程。昼間に寝たい身分としては、この上ない辛さですね。
直射日光で寝るにも、季節次第では大変そうです。
[プレートを突きながら
相手の笑みにつられるように、小さく声を上げて笑いを零す]
[白い猫は灰色の瞳を細めて尻尾をパタパタと。
アヤメに褒められたのが嬉しいのか、なうー、と一声。
その飼い主はアヤメの前少し奥にポットを置き]
気まぐれですが頭のいいお嬢さんなので、こちらも助かっているんですよ。
[すっかりシャロンがレギーナにかかりっぱなしの様子に柔らかく微笑み]
砂糖もですね、かしこまりました。
[オーフェンの言葉に頷いて少しだけ姿を消す。
暫くして銀のトレイに紅茶一式とカトラリー。
そして片手にはハムとチーズを挟んだフレンチトーストとソーセージにベビーリーフサラダの乗ったプレート。
それらがまるでホテルの朝食のようにオーフェンの前にセットされるだろう]
おやま。
なんとも眠たげで。
[レッグの欠伸に、こんな呟きをもらす。
常に眠たげにしている身でそれを言うのもどうか、という感じだが]
……ま。
出来たらできたで、ほんと善し悪しだから。
[マイルズの残念、という言葉に返すのは、どこか苦笑めいた表情か]
うん、そう。夏場は特にキツイ。
そうでなくても、オレは太陽とは相性がよくないからねー。
[それでも、続く言葉を告げる時には、いつものけらりとした笑みを浮かべ、紅茶のカップを傾けているのだが]
[欠伸をするレッグにクスリ、と微笑みを浮かべつつ、用意された朝食を見て]
あぁ、有難う。それじゃ、頂きます。
[言って、まずはソーセージを一口。その肉を噛み、飲み干してから]
うーん、何時もながらおいしいねぇ。
お褒めに預かり恐悦至極。
[ミュウの言葉にただにこりと微笑み。
そしてカルロスのオーダーも確認したようで、ややすればソワレとブルマンは二人の前にサーヴされる。
やっぱり頭の起きていない様子のレッグに苦笑して]
何か召し上がられのであれば、ご用意しますよ?
栄養が回れば眠気もきっとすっきりするんじゃないかな。
どうしますか?
――…そうでしょうね。
好い事だけで終わる物など、有りはしないのでしょうから。
[苦笑めいた言葉に、ゆるり瞼を伏せて。
変わらぬ笑みのまま、静かに言葉を返す。]
…あぁ、確かに炎天下を想像するだけで茹だりそうです。
睡眠を取る処では有りませんね。
すると、夏場はしょっちゅう寝不足なのでしょうか。
[大変そうだ、とくすり笑んで]
恐れ入ります。
もしも食後に胃に余裕がおありならフルーツヨーグルトもお持ちできますので仰ってくださいね。
[ふわりと微笑んでオーフェンの評価に礼を返す]
[カルロスの視線を感じた猫はちょっとだけ彼をじっと見たけれど、すぐにぷいっとそっぽを向いてシャロンと遊ぶことに没頭]
あーらら。朝だけってのも、辛いねえ。
[今にも寝そうなレッグの様子に、くすり、と笑みをもらし]
[瞼を伏せるマイルズに、そゆことだね、と短く言って]
ああ、夏場は素でツライ。
昼間は殆ど寝れないし、夜は仕事だしで、ほんと、きついよ〜?
[口調は軽いが、結構真剣なのは、それだけ苦労がある、という事か]
[レギーナの愛らしい仕草と、そして猫を撫でるシャロンに思わず柔らかな笑みが零れ。]
こうしてるとなんだか平和なのだけどね……。
ここの集まりだって事を忘れちゃうくらいに。
[耳に届いたアヤメの言葉に、そちらを見やり]
……ま、確かにそーだねー。
なんのために集まったのか、思わず忘れたくなる和み空間ですこと。
[和み自体は、かまやしないんだけど、と。
ぽつり呟き、白猫に視線を移す]
[ジョエルの礼には微笑みで返し、紅茶を啜りながらアヤメの呟いた一言に]
まぁ、できればずっとこうしていたいけれど・・・
そういう訳にもいかないんだろうね?
[言って少し哀しげに微笑む。その瞳の奥に鋭い眼差しが隠されていることに、気づく者はいただろうか]
[カルロスの様子にまた笑い、ジョエルには軽く礼を言いながら紅茶を受け取った。
甘い香りを楽しんでいればアヤメ達の言葉が聞こえ]
これはこれでいいんだがネェ。
このままで終わる…分けもないのだろうネェ。
[変わらぬ微笑を浮かべたまま、ゆっくりと紅茶に口をつけた]
…あぁ、それはご苦労様です。
夏場に限っては、仕事の無い日は聊か嬉しさも増すのでしょうね。
[真剣みの混じる言葉に、何処か同情の混じる笑みを向けた。
自分自身も、暑さに強い訳ではないらしい。
ふと、アヤメの言葉に、ゆるりと瞼を向けて]
――全くです。
クローディアの詠みが、信頼に置けないと言う訳ではありませんが
本当に、「裏切り者」と称される方々が居るのかと思えてきます。
…尤も、此処に詰められたまま、と言うのは歓迎しかねますが。
[猫は皆の視線に気付いたのか。
残念そうにシャロンの指を一舐めして、会議場の隅っこへと駆けていって、そこでころりと丸くなった。
自分の事は気にせず、話し合うなら話し合えばイイジャナイ。
尻尾の不機嫌そうな動きはそんな風にも見える]
夏場限定の現象だけど、ねー。
[同情を交えたマイルズの笑みに、くすりと笑ってこう返し]
……ここに詰められたまま、は真面目に困るんだけどねぇ。
とはいえ……さて、どうしますか。
[ぼやくように呟きつつ。
白猫の動きに、あれ、拗ねた? と首を傾げ]
[最初から最後までひたすら円卓の自席で資料を読み耽っていた(どうやら眠っていないらしい)エドガーが頃合いを察して口を開く。]
…さて、今夜もよく集まってくれた、この夜を束ねる12星座達。
…さて、どうしましょうね。
[ディーノの笑みに返す様に、
口許に薄く笑みを浮かべながら、ぽつりと呟き]
「裏切り者」と呼ばれる方が本当に居るかも判らない以上、
問われるべき行動を取らない限りは…
僕には「裏切り」という判断も出来かねますし
[同等に、粛清に出る事も叶いませんが。と
静かにカップを口に運んで]
[それぞれの言葉にこくと頷き]
ボスが望んでるのはそんなものじゃないしね、それに……。
["恐らくは、裏切り者とやらも手をこまねいてはいないだろう。そして、自分自身も被疑者。疑いの矛先がこちらへ向かうかもしれない……そして私自身……"、そんな言葉は紅茶とともに飲み込んだ。]
[そっと指で柔らかな毛並みを撫でる。其れに力は殆ど込められず、少々猫には不満だったのかもしれない。
――と、猫の去る姿を見送り、苦笑が浮かんだ。
勿論猫の気持ちは理解していない訳に成るが。]
また、後でね。
[と、離れていく姿に呟いて――――――
自分が小さな貴婦人に付きっ切りだった事に気付いて、少し頬を染める。が、クイと引いたフードの下の話。]
……乙女の。
紅茶を、有難う。……可愛いね。本当に。
まーあ、それが問題なんだよねぇ。
[マイルズの言葉に、はふ、とため息をついて]
判断基準……かあ。
調べるったって、普通の手段でどこまで追いつけるやら。
過去のデータなんて、その気になればいくらでも改竄できるもんだし……ね。
残念だが朗報は無い。まだボスと話すには情報が足りない。
君達の最近の行動を調査した。しかし、他の組織や警察、軍。そういった、いわゆる裏切り者が接触する連中…と接触している者は居なかった。(少し笑いながら)少なくとも平和的にはな。
[ことり、静かにティーカップを置き]
この世界の住人ならデータの改竄くらいお手の物でしょうしね。
それに、こんなすぐに見つかるようなら、私たちの知らぬ間に粛清されてるでしょうし……。
─自室─
[シーツに包まれ惰眠を貪る彼女の肩を誰かが揺する
緩慢に目を開くと、そこには先にベッドを抜け出ていたトリナエスト]
……ああ、おはようトリナエスト
[そう言って彼女の頭を撫でる。彼女もしばしそれを享受していたが、スッと錠剤と水を差し出す
それを受け取り、錠剤を水で流し込むと]
ん。じゃあ、行こうか。楽しいことになるといいんだけどな
[そう呟き、服を着込むと円卓会議場に]
[話の内容は裏切り者。
――と云うのを理解する迄は、只、静かに紅茶を口にする。
銀糸が頬に掛かり。]
何にせよ、過去の情報程アテに成らない物は無いんじゃないか?
其処の、双児のの様に
いえいえ。
こちらこそうちの気まぐれお姫様と遊んでいただいたようで。
[こちらが感謝したいくらいだと微笑みながら第6席へと腰掛ける]
むしろ、まともなデータなんかみんな残してんの?
[アヤメの言葉に、けらりと笑って]
大体、調べられるコトくらいは、先読みしてもおかしくないんじゃ?
この世界、自分の身を護れるのは、自分なんだしねー。
まぁ、当然といえる。君達はそんな分かりやすい連中ではないし、そのテの事ならクローディアが出るまでもなく私が気付いている。
まだ暫く不自由させる事になる。すまんがな。
…改めて報告しておきたい事はあるか?
[会議場に出向くと、既にそこには殆どの幹部が出揃っている]
ありゃ、もしかして私ってば遅刻? あー、ごめんねー
[形式上は謝っているものの、そこに感情はあまり籠もっていない]
……小さくて、可愛いお姫様だね。
[部屋の隅の白猫に微笑を向ける。空気は和らいで。
再びジョエルを見やって、]
僕の撫で方は余りお気に召さなかったかもしれない。
……お前が撫でて遣るのが屹度一番嬉しいんだろうね。
[ふわと笑い、再び紅茶を口に。]
[空になったカップを置き]
最近はない、ねぇ…ハナっから刺客として―とかもあるかんな。連絡もテレパシーとか?だったりするかもしんねぇし。
や、おはよー。
[入って来たカレンに、ひら、と手を振って]
報告と言われましてもー。
何をどうしようか考えてました、としか言えませんが?
[エドガーの問いには、やや投げやりにこんな言葉を返す]
報告も何も。
調べられる範囲は全て調べたのだろう。
それ以外の部分を口に出す者がこの場にいるものかネェ。
[エドガーには肩を竦めて、カレンに笑う]
遅刻も何もなかろうよ。
手を出せるだけの理由もなく、ただ和んでいただけさね。
[エドガーの報告、との言葉に]
・・・一応疑われたりしないように言っておくよ。
今朝ちょっと部下達と連絡を取ったんだ。
ボスから頼まれた命令がまだ続行中なんで、それに関して、ね。携帯を使ったことだけが知られてても困るし。
それくらいなら別に構わないだろう?
まぁ、その命令が本当に今も続いているのか確かめる術はないけど。
報告なんて在るのかな
[然し先までの微笑みは消え、紅茶を離した口元は三日月]
其れ程迄に簡単に何か掴めるなら、彼の蛇が簡単に掴むだろう。
気短は他にも影響を及ぼす。
状況は芳しく無いが、急いたとて何か出来るとは限らないだろう。
皆が此の状況を理解して居るのだからね。
データの改竄やら、表面上の行動なんて
幾らでも誤魔化す術を持っているでしょう。
――少なくとも、この場に居る皆は。
[アヤメの言葉に、同意する様けらりと笑いを零し。]
お早う御座います、カレン。遅刻という事も御座いませんよ。
皆、気付けば集まっていただけですから。
[起きたら集まれという命もありませんでしたからね、と
小さく笑みを向けて]
ああ、部屋に下がって何をしていたか、かい。
休んでいました、としか言いようが無いネェ。
お愉しみだった連中もいるようだが。
[クツリと笑って紅茶を一口含んだ]
そんなことはないとおもいますよ。
レギーナが他の人に自分からすりよっていくなんて早々ありませんから、貴方はきっと気に入られたんだと思います。
またよかったら遊んであげてください?
[余り猫の話をしていては会話の流れをおりかねないので丁度レッグから希望があったので一度そこで席をたち、何やら一杯の茶を入れてくる]
どうぞ、判官殿。きっと目が覚めると思いますので。
[笑顔でそれを差し出す。
見た目こそ中国茶だが、飲んで見れば舌に刺激と発刊作用があるだろうか。
なにせ唐辛子の入った中国茶だ]
[ディーノの言葉に肩を竦め]
あは、私ですらデータなんて何度も上書きなんてしちゃってるしね。そうじゃなきゃとっくに生きちゃいないでしょうね。
ま、裏切り者とやらも……その形跡なんて跡形なく消し去ってるでしょ。
[そうして、カレンに「おはよう」と声をかけ]
[ミュウの言葉を聴いて、]
其れは僕の事かな?
――蜂蜜味の口接けをしてきたよ
[弧を描いた口唇を、チロ、と紅い舌が舐め]
可愛い子だったよ。
今日は立てないかもしれないけれど。
…余程、朝に弱いようですねレッグ。
学生らしいといえば学生らしいですが。
[大変そうですね、と苦笑を零し。
オーフェンの告げる報告に、あぁ、と声を上げる。
何処か気だるげに、ひらりと手を上げて]
――その様な事も報告せねば成りませんか。
…先ほど、表で務めている仕事の上司に連絡を取らせて頂きました。
此処での待機を余儀なくされたので、休暇の許可を申請に。
[必要ならば確認を取って頂いても結構ですが。と
吐息を零し、プレートの最後の一口を押し込んで
カップへと再び口をつける。]
[自席である5番目の席に着くと、置かれていた紅茶に口をつける]
んー、報告すること?
特に無いなぁ。ねえトリナエスト、何かあったっけ
[そう言って後ろに付き従う自分のメイドに問い掛ける
首を横に振る彼女を見遣ると円卓に向き直り]
てことで私からも何もなし
わざわざ報告する事なんてねぇって。今まで飯食ってシャワー浴びて寝てたんだし。
[正確には飯の準備中に寝て起きてから食べてシャワーを浴びたのだがそこまで言う必要もないだろう]
[ミュウの言葉と表情には、微かに笑みを浮かべたか。
それから、肩を竦めるアヤメに一つ、頷き]
オレはそも、データ取らせてないもん。
[つまり、自身の仕事以外の行動のデータがあったとしても、それは正確ではない、と。
そう、言外に言っていて]
真っ向勝負なんかしてたら、いきてけないよねぇ?
[ジョエルの言葉に、少し嬉しそうに]
其れなら嬉しいね。
とても可愛くて、暖かい。
僕の方こそ、お願いするよ。
[其んな和やかな会話の裏で、恐るべき茶が用意されている事にも、気付かない。]
嗚呼、然しデータ、ねぇ…
僕には何が書かれて居たんだろうね。
[くつと笑み。]
[マイルズやシャロンの言葉に、]
確かにな。まぁ、そこで誤魔化されるかどうかは私の部下の能力次第だ。
[オーフェンの報告に、]
ああ、把握している。仕事は少なくとも今は継続中だ。続けてくれ…。
[すでに完全に閉じきったまま、ジョエルの用意してくれたお茶を一口飲み……]
ぶふぅ!?
[盛大に噴出した]
な、何だこれ! ピリ辛どころじゃねー! ってか、辛いの苦手な人間にはピリ辛も激辛も一緒だー!
[半分逆切れである。ただ、おかげで周囲が何やらエドガーに報告と称して、行動について語っているのに気付いた]
あ?
俺はとある組織の支援者筋から頼まれた大学の学長候補の殺しを終えたばかりで、特に報告するような出来事なんざねーなー。
[クツクツと笑いながらシャロンに視線を向けて]
「昨日はお愉しみでしたね」とでも言うべきだったかい。
その気になれるなら十分に楽しむがいいさね。
別のお楽しみは…白羊のが目くじら立てそうだしネェ。
アハ、そうだね。優秀な部下であってもミスは在るだろうけどね。
無い事を祈っておこうか?
[くつっと笑って隣席の男へ目を向け――様とした時、レッグの盛大な叫びに彼を見る。]
…………辛い物が苦手なのか。
報告、ったってねぇ……ここにいた、それだけよ?
[そうして、ディーノの言葉にくすと笑って]
取らせければ改竄する必要もなしか……流石ね。
まー、どんだけ腕っ節が強くとも、それだけで生きてけるほどこの世界甘くないし、ね。
アハッ、其れでも加減しては矢張り燻って居るよ
[ミュウに三日月の笑みを見せ]
まァ、其方の愉しみは、後回しだね。
余り怒鳴られるのも喧しくて仕方ない。
[隣を揶揄う様に一度見て、其んな事を言った]
オレは、プライベート詮索されるのが、何よりもキライですから?
それに、改竄とか、思いっきり手間だしー。
[にこり、と笑ってアヤメにこう返す。
それでも、碧の瞳に宿る色は微か、鋭さを帯びているか]
立ち回り失敗すれば、お先真っ暗、だもんねぇ。
幼少の砌より、苦労して参りましたとも。
報告…ねぇ?
特にこれといっては無いかなぁ。
強いて言うなら、あの子は中々良い声で啼く子だったよ。
お陰で聖書覚えちゃったよ。
なんなら今から朗読を…っていらないよねー?
[客室の扉に佳かったままククリと笑う]
私は諸君に、ボスから指示された者、私の考える組織の為にならない者、そういった標的を示してきた。
君達は、そいつらを殺す代わりに、組織から金や地位、他様々な恩恵を受けている。
我々の関係は、基本的にそれだけだ。
標的を殺す事さえすれば、他のルールは無い。諸君がどうしようが、組織はその後始末こそしても、邪魔をしたり止めるよう強制した事は無い…つもりだ。
そんな我々が、果たして裏切り者たりえるか?と私は考えている。
辛いのと、ネバネバするのは人類の敵だ! 粛清対象だ! この世から消し去るべきだぁぁぁぁ!
[余程苦手なのだろう、普段の気だるさが微塵もなく打ち消され、魂の叫びを放出している]
……。
情報の改竄が、と話している矢先に、
意外にもあっさり、普通の弱点が露見して居ますね。
[仕事には、ある意味役立ちそうも無い情報ですが。
レッグの魂の叫びに、ぽつりと呟いた。
…笑いを堪えているのか僅かに肩が震えているが。]
ジョエルの目覚めの一杯は効果満点だったようだネェ。
[騒ぐレッグを見てクツリと笑う]
分かりやすい裏切りなら、それこそこんな状況を作る前に始末が終わっているだろうに。
白羊のは回りくどいネェ。
[ズバ! とオーフェンを指差して]
そこ!
お前にだって心底許せんものはあるだろうがぁ! それに対して許せと回りが騒いで許せるか! いや、許せない!
[そしてそのまま、マイルズを指差し]
そしてそこ! 笑うなら隠れてないで思いっきり笑え!!!
[円卓で一人だけ、何やら空気が違うが、それにすら気付けない位に、頭に血が昇っているレッグである]
私の考える、十二宮の、組織に対する裏切り行為とは、
「標的を殺さない」、
この一点以外に有り得ない。
そしてその意味での裏切り者など、考えるまでもなく調べるまでもなく、居ない。
ボスとクローディアには別の基準があるのだろうが、私としては私の基準を理解してもらえれば片のつく問題だと考えている。
つまるところ、持久戦だ。私とボスのな。
諸君は、骨休めと思って少しゆっくりしてくれ。
[プライベート等、何にせよ殺害目的の対象で欲求を解放させる事で時間を取っているのだから殆ど無い訳で。
在る時間は何をしているかと云われれば、只居るだけと答えようか。
話を聞きつつ、レッグを見やり]
納豆とか、オクラとかか?
……山芋等はトロトロする、か?
[其処は悩む場所か如何か。其れは置いておいて]
取り敢えず、水でも飲めばいいんじゃないか?
…………
[然し傍に在るのは紅茶だけ。近い席だからか、差し出して]
少し落ち着け
……なにも、弱点自白しなくても……。
[叫ぶレッグの様子に、楽しげな笑みをもらして]
ていうか、白羊宮の御方はー。
この状況下で、誰も疑いたくないとか、お優しいコトを仰りたいわけですか?
[こて、と首を傾げつつ、エドガーにこんな問いを投げかけて]
[茶を噴き出すレッグに汚いなぁと目を細めつつ、エドガーの言葉に]
わっかんなーい。私にとって裏切り者の心情なんて知ったこっちゃないし
私はただ、ボスの言う通り……そして母様のために働くだけだし
おや。
目覚めの一杯には丁度いいかと思いますが?
ほらー、おめめぱっちり。
[レッグのシャウトに対するもいい笑顔だ]
[シャロンの次回のお願いに猫が尻尾をパタパタ揺らしている]
[レッグの叫びににクスクスと微笑み]
騒いで居るのは君じゃないか。
[エドガーの言葉に]
ふぅん・・・まぁ確かに。
少なくとも今の僕にははっきり言って打つ手はないなぁ。
[ディーノに対して]
そもそも私は誰も疑ってなどいない。
あくまで仮に、だが、この中に組織に対する一般的意味での「裏切り」…、例えばボスや同僚幹部の殺害か。を企む者が居たとしても、私はそれを糾弾するつもりはない。
早い話が、裏切り者だろうが違おうが少し待て、いずれまた自由にしてやる、そういう話だ。
[周囲の笑いどころか、後ろに控えているナナエにも笑われて頬を少し染めながら]
でもよー?
いくら持久戦とはいえさ、ボスがいつまでも俺等を解放しなければどうすんだよ?
ここに集めて閉じ込めた時点で、こういっちゃなんだが、ボスも本気なんじゃねーの?
……ボスの考えている裏切り者の粛清を、さ。
[嗚呼、辛いのは矢張り狙って遣ったのか、と云う目でジョエルを見た。
其の儘、凄い主人だねと白猫を見る。
彼女のすらりとした尻尾が、揺れているのに、再びふわり、花の様に笑った。]
[エドガーの答えに、んー、と言いつつ眉をひそめて]
でもさあ、白羊宮の御方?
それで何とかなるなら、そも、召集自体が無用なワケでさ。
……ついでに。
あなたもここにいる、という時点で、それだけの力を発揮できるとは思い難い……かな?
[最後の言葉を綴る刹那、碧の瞳は冷たい色彩を織り成して]
……いえ、誰も笑っていませんよ?
[明らかに嘘だと判る言葉だが、
取り繕う様子も見せずに、くすくすと口許に手を当て。]
…エドガー殿は、面白いことをおっしゃりますね。
裏の中心とも言えるこの場所で、随分と甘いとも思われる。
…この組織を束ねるあの方の言葉に意見し、従わない。
その時点で命令違反であり、組織に対する裏切りだと考えます。
[少なくとも僕はですが。と言葉を紡いで]
貴方のその自信に溢れる言動が、
裏切りでないと言えるのか…僕には不思議でなりませんが。
[再びディーノを見やり]
ま、この組織ではプライベートに口出しされる事はそうそうないのだろうけど。
私が子供の頃は保護者がいたからなぁ……そういう苦労してないのよね。
[そうして、エドガーの言葉に小さく眉を顰め]
理解…してもらえるのかしらね?
むしろ、そんなことをすれば……粛清の対象になりそうな気がしないでもないわ。
[エドガーの自由にしてやる、との自信に満ちた発言に]
・・・でも持久戦となれば不利なのは僕等の方だよ?
何せ閉鎖されているんだ。キッチンにある食料だって無限じゃあない。いくら僕等でも、飢えてしまえば死んでしまうよ。
そうだな、天秤。だが私とてただ手をこまねくつもりはない。
部下達がボスを説得する材料を集めている。私を信じろ。
…信じられないかも知れないが、しかし我々がこの円卓の上で猜疑と不信のみを基に行動しても、ロクな事にはならないぞ。
[最後は全員に言い含めるように]
皆の言う通りさネェ。
第一、何を持ってしてあの人を説得するというんだい。
手持ちの札では説得できそうに無いと言っておいて。
[ゆるりと視線をエドガーに向ける]
そもあの人を説得する前に。
アタシらを納得させるだけのものを見せてご覧よ、白羊の。
ただ机上論を弄するだけじゃここにいる連中は動かないさね。
それは誰よりもアンタが知っているだろうに。
[レッグの言葉に浮かびかけていた笑みを消して]
…だろうな。いくら俺らが幹部で居なくなったらジュウダイなソンシツだってもしょせんコマの1つにすぎねぇんだし。
[アヤメの方を振り返る瞬間には、エドガーへと向けた碧の冷たさは和らいで]
いやあ、そう思うんだけど、いるんだよねぇ、知りたがりは。
[困ったコトにね、と言いつつくすり、と笑い]
保護者かあ。
オレにとっては、ソレ美味しい? って感じだねぇ。
[エドガーの言葉にふぅんと目を細めたまま]
甘いねぇ。裏切りを裏切りと見ない。私らは兎も角としても、ボスの命を狙うのすら許容するとは、ほんと爺ちゃんは寛容だねぇ
[皮肉を込めて言い放つ]
兎も角、お前の云いたい事は分かった、牡羊の。
だがお前が何と云おうと、お前も僕らと同じ立場なのだと云う事を忘れるな。
若し、裏切りが在るのだとすれば、お前も其の容疑を受ける1つ星で在るに違いはない。
嗚呼、確かに……
[オーフェンの言葉に、ちらと室内のメイドたちを見]
確かに食料も、問題だな。
其してボスが僕ら全員を兇したいと思って居るならば――此処に僕らを閉じ込め、水を断つということも考えられるか。
嬉しくない事だ。――本当に面倒だな。
[エドガーの全員に向けられたであろう言葉に対し]
貴方を信じるかどうかは兎も角として・・・
それぐらいの事は皆分かっているだろうさ。
それでも打つ手が無いから、僕はこうしてジョエルの淹れてくれた紅茶を啜っているんだ。
[言って、紅茶を一口。続いてフレンチトーストを口へ運ぶ]
『やれ、何と会話の方向性の定まらない』
[シャロンがこちらに向けた視線に微笑んでから]
…どうも、白羊卿の仰ることは事態に対して矛盾しているような気がしますね。
それとも、今回の騒動を丸くおさめて何かしらの利益を得ようとなさりたいのか、と思わず疑ってしまいます。
確かに貴方が首座ではあられるけれど、今回の主殿との連絡役は貴方ではなくて織姫殿、ですよね?
それなのに一切の交渉等をご自分だけでなさろうとされるのは…。
──今回をいいタイミングとばかりに我々を手駒になさるおつもりとしか思えません。
[失礼かもしれませんが。
そう注釈だけつけて伝える]
全く…そんなに殺し合いがしたいのか?君達は。私を信用しないなら、残る選択肢はそれだけだなんだぞ?
…このような言い方をするとあおられたと感じるウォーマニアクス(戦争狂)が居るから困るのだが。
とにかく今暫く、大人しくしていてくれ。私の要望はそれだけだ。
他に名案があるなら聞こう。誰かあるかね?
ったく…今更な事言っててもなんも解決しねぇだろ?大体みんなで出るってだけならクローディアぶっ殺すなりなんなりしてカード奪えばイイだけじゃねぇか。
[さらりと反逆と取られかねない事を言ってみせる。これだから旧世代は…などと言う呟きもついてたかもしれない]
君が私よりも巧くこの場から情報収集・交渉の手筈を整えられるなら、任せるさ。
…あとこれはついでだが、この場に置いての私には諸君に命令するような権限は無い。
だから私は要望するだけだ。聞かなければ誰もが不愉快な事態になるような、当たり前の要望をしているつもりだ。
…
[溜息が零れた。紅の眼差しが隣席の男を捕らえ]
誰が如何したら其う云って居る様に見えるのか、僕には其れの方が判らない。
面倒事は厭だと幾度も云って居るだろう?
静かにして居る事は厭では無いが、お前を信用しないと云う事が如何して其れに繋がるのか。
お前は信用されて居ようが無かろうが、自分で好きな様に動けば良いだろう?
僕も、恐らく他の星も、好きな様に動く。
其れで何が悪い。
誰かを信用しきる事など出来る物か。
生憎と。
この状況になっても何も起こさずに済ませられると思うほど、温い道は進んできていないんでネェ。
[エドガーに薄く笑う。けれどその温度は些か下がって]
別に率先して労を負う気は無いさ。
だが火の粉を振り払うに際しても一々アンタの要望を受け入れるつもりはない。
ただそれだけのことさね。
[チチチと舌打ちをしながら]
違うなぁ。少なくとも僕は。
「殺したい」んじゃなくて「生き残りたい」だけさ。
なにせ、一回死んじゃってるからねえ?
君の要望を聞く必要は何処にもないよね?
『他に名案』って言うけど、其は本当に『名案』なのかねぇ?
『それならば大人しくしろ、の一言だけで済んだろうに。
余計な事を色々と付けずとも、今の状況この強力なメンバーに囲まれて積極的に殺し合おう等と誰が思う物か。』
[声には出さない物の、エドガーへの文句を頭の中で反芻する。]
別に、殺し合い自体に臆する所はないですよー?
[エドガーの言葉に、呆れたようにこう言って]
ただ、オレは現状を甘くみたくないだけ。
そして、オレがどう動くかは、オレ自身が決める。
……ま、ようするに、いつも通りってヤツですかねー?
ここは円卓、上座も下座もありはしない。
私は諸君の標的を指示し作戦を指揮するが、それはあくまでボスの命令の下でだ。
何故私かといえば、単に適性の問題だろうな。
命知らずは、早死にのモト、なんだけど、ねぇ。
[肩を竦めるアヤメに、けらりと笑い]
んー?
ま、イロイロと。
[投げかけられた問いは、苦笑めいた面持ちで受け流す。
生まれた時期や、生まれつき宿すもの。
それらを考えれば、自ずと答えは出るだろうか]
[ミュウに、肩を軽く竦めて]
其れ以外には何もあるまい。
[くつっと小さな笑み。]
嗚呼、双児は既に一度兇されて居るね。
二度は無いのだろうし――其れに僕にとっては一度きりだが、
生き残りたいのは皆が一緒だろうさ。
裏切り者が居るなら特に思って居るかも知れないねェ。
此んな事で兇されるのはたまったものじゃない。
─僕らのするべき事と「しなくてはならない事」…。
1.ここから生きて帰る事。
2.裏切り者を始末する事。
─さて全員に言える事は「自ら以外に裏切り者が居る」事を前提に動く。是は真の裏切り者についても表立ってはそうだろう…。
自らによる「裏切り者で無い事」の証明は、ある意味現状では「悪魔の証明」と同じ事…。何か特別な第三者的、或いは自外的な要素を持ちえるのなら話は別だけど。
…一番シンプルな解決は『自分だけが生き残る事』。
是により、結果的に裏切り者は始末され、カードを全て揃えて此処から出る事も出来る…。
それだけ、なら、最初からその一言でまとめましょうよ、白羊宮の御方?
[はああ、と。大げさなため息を一つ、ついて]
短慮で早死にする気はないですって、誰だって。
─ただ、其れは。
…確実性に欠ける。
少なくとも2について。
正解があるとするならば…『裏切り者だけを的確に屠る』
その為に必要な事。『裏切り者を特定する事』
では、その手段は…何がある…?
[頭の中で紙が回る。そこに羅列される様々な可能性。そして、次々と破り捨てられていく紙。消去されていく様々な『希望的観測』でしかない可能性]
[シャロンのエドガーに向けた言葉に反応するように]
そういうことだね。
ま、エドガーさんが無事解決してくれれば、それでいいんだけど。
僕は僕が今生き残れればそれでいいよ。例えその結果が組織を「裏切る」ことになったとしてもね。
今まで信頼していたボスの命令でこんな死の淵に立たされているんだ。
今はここに居る誰もが少なからず、組織に、ボスに不信を抱いているのは事実だろう?
心配症だネェ、白羊の。
最初からそれだけを言っておけば面倒もなかろうに。
[クツリと笑う]
やれ、好きにさせてもらうさね。
短慮をすればそれだけ死が近付く。
それを思いつけないのなら、この場にそもいないだろうて。
相手の力量すら分からない程度の者ではね。
それも、対象が私たちのようなものだとなおさら、ね。
[笑うディーノにつられて笑う]
ん、この世界の人間、イロイロあるのが当たり前だしね。
[...は時折、裏切りとも取れる発言が合間に挟まっている事に嘆息しつつも、それが間違っていない事に内心頷いていた]
どっちもどっちってね。
裏切り者がいたとして、基準がわからなきゃ自分でも判断できねーだろうし、な。
[そう口の中で囁いた]
……結局、考えるのはいつもと同じ、生き残るコト、と。
状況はシンプル、さて、そのために何をすべきかなあ?
[どこか楽しげに呟いて。
呟き続けるノブの方を不思議そうに見やる]
特定する方法……ねぇ。
データはアテにならない。
自白はするわけない。
さて、如何にすべきか?
過去でも覗いてみるしか?
[冗談めかした口調で、さらりとこんな呟きをもらし]
言わねば伝わらない事もある。そして十二宮の扱いは丁寧過ぎるという事は無い。
それだけさ、ミュウ。
何とか、十二宮の余計な損耗は避けたいのだが…。
『この調子ではあまり長くは持つまいな…。』
[ノブの呟きには怪訝そうな目を向けるまで。
其れからちらりと白猫を見やり、微かに笑いかけた。
聞こえてきたオーフェンの聲に、彼を見て]
ボスに不信感ねぇ…
元よりさして自分に関して何かして呉れる等と云う事は思っては居ないが。
然し裏切りを特定する、等、出来るのかね…?
[この12星で、と、口の中で。]
知っても、面白いコトなんてないのにねぇ。
[アヤメの言葉に、何が楽しいのやら、と肩を竦めて]
と、いうか、何にもないのにこの世界にいるって、それどんな希少価値?
[冗談めかした言葉を返しつつ、こて、と首を傾げ]
…それは失礼を。
ですが、一言ですむことをそのように長い寄り道の多い説明にされては理解できるものも出来なくなりましょう、白羊卿。
順序だてて説明することも大事だとは思いますが、簡潔に伝えていただければ宜しいかと。
[ふ、と小さく息をついたが小さく咳払いをしていつもの微笑へと表情は戻るだろう]
『ん、自分以外を殺してしまえば、確実には裏切り者を消せるけどねぇ……それに伴う損失は大きすぎる、と。
私は別にそれでもかまわないけど、損失が大きすぎると今後の仕事に影響でちゃいそうだし……それだけは避けないと、ね。
あちらさんが何らかの動きをすれば、尻尾がつかめるかもしれないけども……。
アレは死体にしか利かないだろうしなぁ……。』
─そもそもの不自然。
裏切り者を探すなら泳がせるのが常套手段。
裏切り者が居るという事を知った事で「裏切り行為を行っている者(自分達)が居る」事を知っていた奴らと我々の特異点は消えた…全員が全員を監視する状態にされた事で「裏切り行為を行う」「裏切り行為を行わない」という特異点が消えた…。
是から見える確実な思惑としては「泳がせる」事によって生まれるボスへの危険が減少する事…?でもそれだけじゃ足りない…。
[紙の回転が止まり…一枚の残された可能性]
…この状況下で、いやこの状況下でこそ「裏切り者を特定する」手段がある…。そういう事か。泳がせるよりも確実に。
そ、そこにあるのが全て。
未来過去現在、それら須らくヒトを構築するものなれど。
大事なのは、現在、ここにあるもの、なんだけどねぇ。
[困ったもんだ、と、笑って]
そ、そういうコト。
[聞くともなしに――と云うより、聞こえてくる会話の内容に、
僅か紅の瞳は細められ。
然し其れはフードに隠され、恐らく誰にも見えなかったろう。
ぞわりと服の下で、手が動いたのも。
だが何も気にせぬふりは直ぐに出来る――動揺など表には出さない]
…小さな貴婦人は退屈して寝て仕舞った?
[ちらりと白猫を見て、問う様に]
…此の状況下において裏切り者には選択肢が限定された。
すなわち「生きる」か「死ぬ」か。
…だから動く。確実に。
本来ならば組織に対しての裏切り行為で泳がせる所を、僕たちへのアクションに限定させた…。
…誰が裏切り者かわからないから。全員に等しく。
ここは金魚鉢って事か。
なら餌は…。
[袖口からするりとカードが滑り落ち、添えられた指にかかる。其れにちらりと目をやった後で。蛇に同様にちらりと目をやって]
まぁ、いきなりドンパチやるのは幼すぎるね。
とりあえずはお茶をもらうとするかな。
[『ミルクティーを貰えるかな。砂糖は無しでね』とカップを差し出す。そして目を瞑り椅子に深々と腰かけ*小さく溜息をついた*]
[主は円卓についているその頃]
[白い猫は暇そうにごろごろと床に転がっている。
尻尾がぱったりぱったり揺れているのが、まるで車のウィンカーのようでもある]
[ノブの独り言を一通り聴いた後でふむ、と肩を竦め]
まぁ、何を言ったところで現時点で打つ手は無し、か。
[あ〜あ、と気だるそうに伸びをしつつ]
面倒だよねぇ、本当。
[言ってもう殆ど空のサラダの皿に残る最後のベビーリーフを*口に運ぶ*]
[暇そうな猫に、少し躊躇って、近づいた。
彼女を見ている視線など気にもせず、牡牛は手を伸ばす。]
退屈か?
[賢い子猫に問いかけるようにして。]
しかし、真面目な話……どうするか。
[ぽつり、独りごちて]
『……疲れるんだが……供給は何とかなる、し。
やるっきゃない、かあ……。
とはいえ、問題は……』
[内心で回る思考と共に、碧の瞳はやや険しく、周囲を見回して]
双児のの言葉が恐らくは正しいのだろうよ。
ならばアタシらに求められているのは。
アタシらが取るべき手段は。
…思うようにはいかなさそうだネェ、白羊の。
[薄く笑った]
[ころころぱたぱたしていた猫の動きは、シャロンが来た瞬間とても早かった。
跳ねるように起きてぱたた、と犬のように尻尾を振ってシャロンを歓迎する。
待ってたんだから、とでも言いたげにのばされた手にすりよった]
まあ、爺ちゃんが何と言おうとボスが聞き届けるとは思えないわけで。そして、それが為されないと何時までも私らは出られないわけで
手っ取り早くここを出ようと思うなら、選択肢はひとつ
クローディアから殺してでもカードを奪う
まあ、それをした奴を私らが信用できるかと言われたら……どうよ
[そう言って薄ら笑いを浮かべる]
[素早く起き上がる姿も、かわいらしく、とても美人な猫だと誰もが言うだろう。
それでも矢張り少し力は弱め。
くすくすと笑って、かわいらしいお姫様を撫でて]
退屈していたんだね。
…ふふ、可愛い。
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