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ベルナルト を 1人が心の中で指差しました。
プラーミヤ を 7人が心の中で指差しました。
ジラント を 1人が心の中で指差しました。
プラーミヤ は人々の意思により処断されたのです……。
次の日の朝、 リディヤ が無残な姿で発見されました。
今、ここにいるのは、 サーシャ、 ベルナルト、 オリガ、 キリル、 メーフィエ、 ジラント、 アレクセイ の全部で 7 人かしら。
─ 三階 ─
[駆け上がって、目に入ったのは男を刃で貫くベルナルトの姿と。
ベルナルトの刃を、自らの身に更に深く沈めようとしているような男の姿]
…なに、を。
[その光景は、ただ、異様にしか見えなくて。
問う声一つ落とした後、暫し声を失った]
― 地下/武器庫 ―
[サーシャ>>2:136が更に問いを重ねると予想してはいなかったから、その問いを聞いた時、さらに驚いたように瞬いた。
片方だけ覗いた瞳のいろも察せられたから、それが自分に向けられたものではないと思いつつも、剣を握る手に力は籠ってしまった。
もし彼がウマいこと、何かを聞き出せたなら。
もし彼の短剣の切っ先が、あの男に向かうなら。ここで殺し合うなら。
内心で薄らとそんな期待をしていた自分にも、気付いていたのだけれど。]
っ、なに―――
[だから、ジラント>>1が鉈を軽く振るったのが見えた時は。
それに巻き込まれるのを避けるように、一歩後ずさりしていた。]
― 階段/三階近く ―
……うぅん。
[よく分からないけれど、ちょっとだけ知っている金髪の人の方に軍配が上がったらしい。
もう一人の死ぬ間際の異常な行動は見れていなかったから、ボクがこの場所から得られた情報はそれだけだ。
後はアレクセイさんの声>>11から、“ベルナルトさん”が“勝った”方の人だと漸く理解できたくらいか]
おはようございます、オリガさん。
上、行かない方が良いかもですよ?
[声が掛かれば>>10振り向いて、アレクセイさんの時と同じ言葉、同じ仕種を彼女にも向けた。
向けはしたが、無視して上に行かれたって別に構わないのもさっきと同じだ]
─ 地下/武器庫 ─
[肩を竦めるジラント>>12を見て、僕は緩く首を傾げる]
…難しくなんか無いでしょう?
貴方が知っていることを、話せば良い。
僕には、貴方が何かを隠しているようにしか、思えない。
ここで起きていること全ての理由なんて知らない、分からない。
でも、分からないから、知りたいんです。
貴方がそれを知らなくても、”とびきりの獲物”と言い切った理由は、貴方の中にあるはずです。
[何も全ての理由を言えと言っているわけじゃない。
ジラントが言い切ることが出来た理由を知りたいだけ。
それについてはジラント自身が知っているはずなのだから、難しい話ではないはずなのだ。
もしこれ以上聞いても答えてくれないのであれば、猜疑は消えぬままに引き下がることになる]
─ 三階 ─
[手当てをしないとという思いだけで体が動いたから、それがどれだけ危ない事かという意識は無かった。
瞬き、言いよどむ青年にどうしたのかと問うような視線を向けた程だが]
え。
[無防備だと言われ、そんな自分に驚いた様に一瞬足が止まる。
けれど、すぐにまた足は彼の元へと向かって]
…あなたは。
不利な勝負を、自ら吹っかける人では無いでしょう?
[この屋敷に来て、女主人に『ゲーム』の事を告げられる前。
探検を共にしたあの時間だけの付き合いで、それは信じられたし。
同じ不審を抱き、動いていた相手への親近感は、『ゲーム』が始まった今も変わらず抱いていたから]
― 階段/三階近く ―
[大広間で嗤っていたプラーミヤの姿が見えて]
――…嗚呼。
[声を漏らし口を覆う。
オリガの視るプラーミヤの周囲には白く淡い光。
みつけるべき『鬼』ではないと知りゆると首を振る]
― 地下/武器庫 ―
[まさに今、事が起こると思っていた矢先。
ジラント>>2の口から発されたのは――興味が無い、との言。
それは確かに、「今は殺りあう気はない」と言っていた言葉の通りにも思えることだったが。
拍子抜けしたように、は、と長い息がメーフィエのくちびるから零れた。
さっきジラントに食い下がっていたサーシャ>>8の様子も意識には留めども。
今はそちらに顔を向けることは無い。]
お、驚いてなんかない、です!
あたしだってそこまで弱くなんてない、し……。
[ジラント>>12に、思わずムキになってそう返しはするけれども。
実際彼の言う方が正しい、とは理解している心算だった。]
─ 三階 ─
[ベルナルトに近付くと、その傍らに膝をついて。
自分が着ているシャツの裾を捲り、腰から取ったナイフでその裾を切り裂く。
ゆとりのあるシャツは、裾を多少切ってもまだ腰を隠す程度には長さを残していて]
ひとまずこれで止血します。
手当ては、落ち着ける場所でした方が良いでしょうし。
[自分が信用できぬならメイドに、と続けようとして。
この屋敷のメイドに対する感情がそれを妨げた。
青年ならばコレ位自分で何とか出来るかもしれないと、結局続く言葉はなくして。
オリガが此処まで上がってきたことに気付くのは自分とベルナルト、どちらが早かっただろうか]
─ 三階 ─
[こちらの言葉に対する反応>>17に、素で動いてたのかよ、などと思いつつ。
向けられた言葉に、はあ、と大きく息を吐いた]
ま、確かに。そこは否定しないけどねぇ。
[先の刃を受けたのも、その先に確たる勝機を見ればこそ。
そして、この状況で動くリスクも承知の上。
だからこそ、反論はしない。
思考の良く似た、利害の一致を見れそうな相手、と見なしていた事もあり、強い拒絶を示す事はせず]
んじゃ、ま、ここは借りにしとくわ。
[シャツを裂いて止血を、と言うアレクセイ>>20にこう言って頷き、手当てを受けると、と暗に示す。
上がってきたオリガ>>18の様子には、不思議そうに瞬き首を傾げるものの、只ならぬ様子に声をかけるのはやや、躊躇った。**]
あー……しゃーねーな。
ったく、お嬢ちゃんは物分りがいいのになぁ。
[流石にここまで食い下がられれば男も根負けする。
そも、目の前にいるサーシャは、獲物ではないとはっきり知っているのだから、事を荒立てるのも馬鹿らしいと。]
……鬼を、見つけた。
おおっと、誰かまで言う気はねぇぞ。
ありゃぁ俺が見つけた獲物だかんな。
つー訳でだ。
邪魔すんなよ。
邪魔するんだったら……。
[左手、親指を立てて、首を掻き切る仕草。
それが獲物じゃないと分かっていても、狩の障害になるなら殺すのも止むなしと。]
ま、こんな理不尽なゲームで、小難しい事考えてもどうにもなんねぇだろ。
……そんじゃぁ、俺は行くぜ。
[鉈を鞘に収め、ひらり手をふり扉へと足を*踏み出す。*]
─ 地下/武器庫 ─
───……『鬼』。
[ようやく聞き出した答え>>26に、僕の唇から繰り返すように一つの単語だけが零れ落ちた]
…ああ、そうか。
あんな風にならないためには、『鬼』を探してころせば良いんですね。
[思い至らなかったことに気付かされたように僕は言葉を紡ぐ。
誰かにころされる他に『鬼』に襲われると言うのは、アナスタシアのことではっきりしていたはずなのに。
すっかり抜けていた辺り、やはり冷静ではいなかったのだろう。
邪魔をするなと言われると、続けざまに為される仕草を右目に映した後、瞳を瞼で半分だけ隠した]
……分かりましたよ。
手ぇ出してとばっちり受けるのは嫌ですから。
[彼が自分でやるというなら、その危険にわざわざ首を突っ込む必要は無い]
─ 三階 ─
[自分が礼を言う事では無いかもしれないが、教えてくれた事に感謝を示し。
彼女がキリルと階下に向かうのを見送るか、それとも共に降りる事になるかはともかく]
これで止血は出来たはず、ですが。
傷の消毒をしないと。
…立てますか?
[問う声には、立てるでしょう?という響きを込めて。
自分も立ち上がりながら、結局名を知らぬままだった男に視線を向けると、微か瞑目し祈りを捧げた後]
すみません。
まずは、生きている方を優先させてもらいます。
[一人置き去りにする非礼を詫び、手当ての為にベルナルトが示す行き先へと同行した**]
─ → 一階/大広間 ─
[ひょこひょこと、左足を庇いながら階段を昇り、一階へと戻って来る。
その足のまま向かうのは、食事をすることが出来る大広間。
こんな時だけれど、何も食べずに活動出来るほど空腹に耐性があるわけではないため少しでも腹に入れておくことにした。
頼んだのは喉通りの良い柔らかめの具材のスープ。
量もさして多く入らなかったけれど、動くためのエネルギーは確保しておいた]
……『鬼』か。
[ふと、ジラントはどうやって見つけたのだろうと思案する。
彼の話を繋げると、『鬼』を見つけることが出来たが、その方法についての理由ははっきりしないようだった。
襲うところを見た、というわけではないらしい]
うーん。
ひとっ風呂浴びてさっぱりしてから考えよう。
[寝起きから理解しきれぬ展開ばかりが起こっていた。
一度整理した方が良いと思い、リラックス出来る状況でそれを行おうと考える。
食べ終わりをメイドに伝え食器を片付けてもらうと、僕は大広間を出て客室へと戻った]
― 階段/三階近く ―
[ふと思い出したようにして]
籠、部屋に置いてこなきゃ。
[左腕にある籠に視線落とした。
誰か傍にいるのであれば
一人で大丈夫という事も伝え二階客室へと向かった**]
─ →二階/客室 ─
[三階で起きた出来事は誰かから聞くことが出来ただろうか。
聞いたところで話をしたことが無い人物がころされたというだけだったため、そこまで大きな関心は示さず。
事を為したのがベルナルトだったと言う事実のみを認識することだろう]
…………………
[客室に戻ると僕は服を脱ぎ、左足の包帯も外して湯船にしっかり浸かることにする。
その途中で目に入る、洗面台の鏡。
前髪の下に左手を滑り込ませ、直接肌に触れた。
返る感覚はおおよそ肌とは言えぬもの。
左目があるはずの場所は窪み、それを覆い隠すかのように瞼や肌が捩れ、歪んでいた。
僕の命を奪いかけた、忌まわしい痕]
…こんなところで、死んでたまるか。
[ベルナルトにも言った言葉を、鏡の中の自分───左目周辺の傷跡に向けて宣する。
眉を寄せた状態でしばし見詰めた後、視線を外して湯船へと身体を浸けた]
─ 二階 ─
[思考を纏めるにはどれほどの時間を要したか。
部屋には時計が無いためにはっきりとした時間は分からない。
ましてや月の出る時刻から全く刻が進んでいないとは、夢にも思っていなかった。
尤も、その事実には未だ気付いてはいないのだけれど]
……と、そうだ。
オリガの姿見てない。
[そうだ、あの人だけは。
生きて、生かして、ここから出してあげたい。
護りたいと、そう思う]
そうだよ、護らなきゃ。
[不意にジラントのことを思い出した。
彼が見つけた『鬼』が誰なのかは聞けていない。
もし、彼が『鬼』と判断したのが彼女だとしたら。
喩え『鬼』だったとしても、それを許容することは出来ない。
僕は手に入れた短剣をベルトに通してジャケットで隠し、急ぎ気味に客室を出た。
左足は、面倒になって包帯を巻かないまま]
[オリガの部屋は僕の部屋の隣。
客間を出て直ぐ隣の部屋の扉の前に行き、ノックしようとした時だった]
─────………!
[この階に漂う匂いに、僕は敏感に反応した。
アナスタシアの書斎に行った時に嗅いだ匂い。
誰かの死を示すもの。
まさか、とオリガの部屋へと視線を向けたが、匂いの根源はここではないらしい。
ほんの少しだけ安堵して、周囲を見回すと僕は匂いの元を探し始めた]
ここ……じゃないな。
ここ…でもない。
[プレートの有無に関わらず部屋の扉の前で注意深く匂いを嗅ぎ、血腥さを色濃く漂わせる場所を探す。
何度かそれを繰り返した後、扉の隙間から漂う匂いに僕はピタリと足を止めた]
………ここだ、間違いない。
[足を止めた部屋の扉にはプレートが掛かっていた。
誰かが使っていると言う証明。
有事を考えて、ベルトに差した短剣の柄を握り、左手で扉をノックする。
返事は無い。
この扉の先に広がるものの想像をして、僕の心臓ははち切れんばかりに拍動した。
一度だけ深呼吸し、意を決してドアノブを掴み、扉を開ける]
───── っ!!
[それは直ぐに右目に飛び込んできた。
喉を水平に真っ直ぐ掻き切られ、祈りの象徴を胸に刻まれ空洞を作った女性の骸が床に転がっている。
それがリディヤであることは、瞠目していた瞳が顔の位置に視線を向けたことでようやく知れた]
……『鬼』、だよな。
真紅の薔薇───確か、アナスタシアさんのところにも、あった。
[紅の中に放り込まれた紅。
今はリディヤの胸の上に、弔いのように置かれている。
抜き取られた心臓の代わりのようにも見えた]
ああくそ。
『鬼』、見つけたんじゃなかったのかよ。
[怒りの矛先はジラントへ。
あの後直ぐに向かったものだと思っていたから、また『鬼』の被害が出たことに苛立ちを覚えた。
けれど同時に、オリガじゃなくて良かったと安堵する気持ちも浮かぶ]
ええと……どうすりゃ良いのかな。
現場保持?
[微妙にズレたことを言いながら、僅かに首を傾ぐ。
最初のように慌てふためくことがなくなったのは、もう感覚が麻痺しているせいだろう。
しばらく考え込んでいたけれど、最終的には扉は開いたままにオリガの無事を確認することを優先する。
その前に誰か来るようなら、発見した状況について一応の説明をする*つもりだ*]
─ 二階/客室 ─
[部屋に戻り籠を寝台近くの床に置いた。
籠の中には布と、丈夫な手袋しか入っていない。
腰に下げたナイフを見ぬままそろと撫でる。
父から譲り受けたお守りのような存在だったから
触れると心が落ち着くのを感じた]
お父さん――…
心配、してるかしら。
[帰る予定の時間は既に過ぎているはずで
一人娘を案じる父の姿が浮かんでしまう]
ごめんなさい。
[届かぬ言葉を父に宛てる]
[野草を摘みに入る森はオリガにとっては庭のようなもの。
だからいつも普段着の軽装備で森に入っては父に嗜められた]
森は危険だから――、甘くみてはダメ。
[そんな事を言われても大げさだと思っていた。
庭で怪我なんてしないから、と笑っていた娘は
父の忠告を素直にきけなかったことを後悔している。
寝台の縁に座ればやわく弾む身体。
ふわりスカートが揺れる感覚。
オリガはそれが好きで森に入るのにもいつもスカートのまま]
大丈夫と、思ってた。
[消え入りそうな呟きが小さな唇から零れる]
[必要なだけ野草を摘んだら帰る心算だった。
けれどいつもならあるはずの場所に目当ての野草はなく
奥へ奥へと進むうち、滅多に入り込まぬ場所まで来ていて
其処に沢山の野草があったから夢中で摘むうちに夕暮れが迫っていた。
歯車の微妙な狂いが今の状況をつくりだしたのか
それが運命であったのかはわからない]
帰りたい。
[父の顔がみたいと思う。
体格もよくはないからその望みが叶う可能性は薄いとも
何処かで思っていたから響きは切なるものとなる]
『鬼』はだぁれ?
次は、誰が――…
[殺される事と殺す事。
どちらかかどちらもか、いずれ訪れるだろう未来に思える]
― 地下/武器庫 ―
[ジラントを折れさせる程のサーシャの姿勢には、自分にないような強さを感じた気もして。
「物分りがいい」なんて言葉>>25には、ほんの小さく視線を伏せたりもした。
こうして、告げられた答え>>26は――。]
鬼を、見つけ、た?
[この時、メーフィエははっきりと目を丸くしていた。
とくりと胸が鳴るのが、自分でも判った。
けれども、一先ず平静を保った、それでも緊張も表れた面持ちで、ジラントの方を見た。]
……一人で行く心算、なら。止めませんけど。
無茶だけはしないで、下さい、ね。
[邪魔されれば如何するか、その仕草は目の当たりにしていたから。
立ち去って行く彼>>28をすぐに追うことはしなかった。
無論、剣を振るうことも無く。]
[手にした剣は決して軽くは無い。
それでも幾らかの長さのあるそれを、誰も居ないその場で一振りして、前へと突き出して。
その感触を、手に、身に覚えさせた。]
―――――…、
[幾らかしてから、剣を鞘に納め、武器庫を後にした。
何処に向かうべきかと、地上へ向かう階段を見上げて――。
静かに、一階まで上り切る。**]
しっかし、よくあの時殺られなかったよなぁ。
[激痛に襲われ、無防備な状態。
その気になれば首を絞めて殺す事も容易だったろうと、背中がぞわり。]
……ま、ごちゃごちゃ考えたってしょうがねぇか。
無茶だろうがなんだろうが。
狩らなきゃ、狩られる。
そんだけの話。
[ともあれ、鬼の殺り方でも見ておこうと、三階の書斎を目指す、男の口元は愉しげ。]
刃物でえぐったか、それとも……。
……ま、いいや。
バケモン相手と思っとけば間違いないだろ。
[嗤う男は、青を求めて書斎を*出てく。*]
─ 二階/リディヤの部屋前 ─
あ、オリガ。
[聞こえた声>>50は僕を十分に安堵させるもの。
声だけでなく表情にも安堵の色は含まれていた]
リディヤさんが、『鬼』に。
[オリガの無事を確認したことによる安堵の色も、問いに答える時にはなりを潜めて。
僕は見返していたオリガの瞳から片目を部屋の中へと向ける]
ここのご主人さんと同じようなやられ方だよ。
あの時と同じように、薔薇も置かれてた。
…ああ、あんまり見ない方が良いよ。
[部屋の中を覗き込もうとするのには制止をかけるけれど、強いものではないからオリガが見ようと思うのなら見ることが出来るはず]
『鬼』、誰なのかな。
[ジラントの話を聞いてから、僕は無差別から『鬼』に狙いを定めるようになった。
尤も、知る術を僕は持たないから、結局無差別と変わらないのかも*しれないけれど*]
─ 二階/リディヤの部屋前 ─
[サーシャ>>60から感じるのは安堵。
『ゲーム』が始まって《ルール》が刻み込まれて
それでもなお向けられる優しさは同じに思えて
隻眼へと向けた眸が揺れる]
――…リディアさんが 、
[熱さましの薬を持ってきてくれた際、
彼女が言っていた言葉>>1:149が呼び起される。
『苦しいのは嫌で、苦しんでいる人を見るのも嫌だから。』
そんな他人の痛みを知る彼女の命が『鬼』に散らされたと聞き]
同じような、――…
それなら、やはり『ゲーム』は続くんですね。
[続く事を知っていてそれを確認したかのような口振りで
沈痛な面持ちがやや下を向く]
─ 客室 ─
[部屋へと戻る途中、メイドに着替えや手当てのための準備を頼んでおいた。
返り血に濡れた服は、じわじわとその色を黒へと変えていく]
……これは落ちねぇかなぁ……。
けっこー、いい値段したんだけど。
[冗談めかした口調で言い放つ言葉には、どんな反応が返されたか。
ともあれ部屋に戻り、届けられた薬や包帯で傷の手当てを済ませ、新たに届けられた着替えに身を包む]
……んじゃ俺、少し寝とくわ。
いろいろ、ありがとさん。
[手当てが済んだ後、アレクセイに向けたのは短い言葉と柔らかい笑み。
余り晒さぬ素の表情──とは。知る者もないのだが。
部屋に一人になると、寝台に寝転び一つ息を吐いた]
……血、ねぇ。
ホントに一体、なんなんだか。
[結局答えの得られなかった疑問をぽつり、零した後。
青はしばし、閉じられた]
─ 客室 ─
[目を閉じてから幾許か時は過ぎ。
いつの間にか引き込まれていた眠りの淵から、ゆるく意識が浮かび上がる]
……んー……。
[起き上がった後、最初に動かすのは刃を受けた肩。
ぎこちなさは残るが、動かせない範囲ではない。
ならばそれで十分、と起き出して、身支度を確かめる。
特に、愛用の短剣の存在は念入りに確かめ、すぐに抜けるようにするのを忘れない]
……ってと。
いつまでも、のんびり寝てるわけにゃあいかんよなぁ……。
[小さく呟き、ふらり、部屋を出る。
廊下に出れば、漂うにおいには嫌でも気がつくが。
氷の青は、その源である部屋を軽く見やってすぐに逸れる。
それきり、そちらへ意識を向けることはなく、青纏う青年は、ゆっくりと階下へ──室内庭園へと向かった]
─ 室内庭園 ─
[庭園に入れば、目に入るのは揺れる色とりどりと、硝子越しの紅い雨。
冷たい壁を隔てて広がる世界は、全く違うもの]
……ホントに。
いいシュミしてるよなあ。
[ぽつり、と呟き、揺れる真紅の薔薇に手を触れる。
その色を見やる青は、楽しげな、けれどどこか物憂げな色を浮かべていた。**]
こわかったあのひと?
[次いで紡がれた言葉に僕は疑問を声に乗せて首を傾いだ]
オリガ、誰が『鬼』か分かるの?
[まるでジラントだ、と心中で思う。
ふつ、と羨望が心に現れるけれど、あの時ほど感情は渦巻かない。
多分、相手がオリガだからだろう。
オリガの言葉が誰を指すのか、推測出来ないのもさることながら、僕はそれが既に死した人であることすら*知らなかった*]
─ 三階 ─
さぁ、どうしましょうね?
手当ての間にでも考えておきましょうか。
[お手柔らかにと言うベルナルト>>64に返すのは、にこやかな笑み。
止血だけでも出来たことで幾らかの平静さは戻せたらしいと、自身の判断をして。
こちらの問いに返されたそれ>>66には、笑みを向けながら手を差し伸べずに済んだ事を内心安堵した。
この男は鋭そうだから手を掴まれただけで気付かれるかもしれない、そんな不安は表には出すことなく]
大丈夫ですよ。
この通り、大した事はなさそうですし。
女性の手を借りては、男の面目が立たないでしょう?
[手が必要かと問うオリガ>>37に、微笑み必要無いと告げる。
広間で休んでいた彼女の姿は見ていたから、血の臭いにまた体調を崩さぬようと気遣う想いを表には出さず軽口に変えて。
キリルからも何かあったなら、それにも声を返す。この時か前後してか、青年がキリルに名乗る際には当然声を挟む必要は無いから何も言わないが。
死した男を見やり声をかけた後、青年が示した先─二階の客室へと足を向けた]
─ 二階・客室 ─
良いじゃ有りませんか、それ位。
服より高いものを失うより、ましでしょう。
[ベルナルトの使っている部屋に向かう途中、聞こえたぼやき>>67に返す声は平常。
青年が『ゲーム』のルールに則っただけ、自分だって彼と同じ様に殺さなければ目的を果たせないのだと、解っているから。
おかしいのは、それが解っているのにこうして青年に手を貸している自分の方だとは、気付いているかいないのか。
客室に入り、メイドから届けられたものを使って手当てを施す]
…これで、恐らく大丈夫だと思いますが。
動き辛くはないですか?
[着替えも済ませた青年に、向ける表情は変わらないもの。
刃向けられるかもしれないという恐れを含まないのは、自分の感覚を信じた故。
向けられた言葉と笑み>>68に、微か瞬きの後、こちらも柔らかな笑みを返して。
借りについて、ベルナルトから聞かれない限りは口に出すことなく部屋を後にした**]
― 広間 ―
[男は広間で軽い食事を済ます。
暖かなそれは、遠くなってしまった日常を思い起こさせるもの。]
……。
[ゆるり、首を振る。
そんなものを懐かしんだところでどうにもならない、と。]
ごっつおさん。
[さて、あの男はどこにいるだろうか?
そんな事を思いながら、席を立ち上がった。]
― 一階・室内庭園 ―
ここ、か。
[まだ生きていた女主人と出会った後、ベルナルトに教えられた場所。
あの時は、こんなことになるとは思ってなかったな、そんなことを思いながら扉を開ける。]
[ガラスの向こう、紅い月、遠い雨。]
[そして]
[ベルナルトは気付いただろうか?
ともあれ、男は右手で鉈の柄に触れ。]
紅い、な……
あの女みてぇ……。
[ベルナルトと、ガラス越しの紅い月を見ながら、距離を少しずつ*詰めていく。*]
[何か思いついたように部屋の中にはいってゆくサーシャ。
衣擦れの音が微か聞こえた。
扉の向こうへと視線向けると白いシーツがふわと被さるのが見える。
リディアが居る事を示すように紅が移りゆく]
サーシャさん、ありがとう。
――…私の時も、そうして下さいね。
[無残な姿を晒すのを厭う娘は
微かな声が望まぬ先の願いを囁いた]
[部屋からサーシャが戻ると問いに考えるような間をあけて]
大広間で、嗤っていたひと。
――愉しみと言ってたひと。
[プラーミヤの様子>>1:113を思い出し暗い面持ちとなる。
分かるかどうかの問いには失言に気付いたように瞠目し]
分かるのは――…
多分、あのひとのように殺された後。
でも、勘違いなのかもしれない。
ただ、あの時は、違うと、思ったんです。
『鬼』じゃない、って、そう思って。
[自分でもわからないのだとゆるゆる首を振るう。
こんな話をすればサーシャも自分を気味悪く思うだろうか。
誰のことか何があったかを問われるならば
オリガの知りうる限りの情報をサーシャに伝える**]
─ 室内庭園 ─
[真紅を揺らしつつ、思うのはここに至った理由。
裏通りで請けてこなした仕事で、思わぬところから足がつきそうになって。
そのごたごたから逃れる間の隠れ場所を求めて踏み込んだ──切欠は、そんなもので]
そこから、なんでこーんな事になるんだか、ねぇ。
[口にするのは、問うても詮無い疑問。
そんなものが口をつく状態に、く、と笑みを漏らして]
……あー。
そういや、借りのこと、聞き忘れたな……。
[ふと、思い返したのは、アレクセイとのやり取り。
聞きに行こうか、と。
過ぎったのはそんな思考]
― 一階・室内庭園 ―
んー?
……聞かなくてもわかってんじゃねぇの?
[目の前にいるのは、相変わらず優男の風体で。
見た目だけなら心臓を抉って喰らうような存在には見えない。
けども、アレは獲物だ、と、あの時左目に焼きついた青を見返す。]
んでも、生憎と、さ。
──狩られるシュミは、ねぇのよ、俺。
だから。
[言葉を切る、同時、身を沈めて]
……抵抗は、させてもらうぜっ!
[低い姿勢から短剣を抜き放ち、足を狙って切りつける。
牽制の横薙ぎ一閃、当たる当たらぬに関わらず、一度地を蹴り距離を開けた]
[ 冷たい青にぞくりとするけども、それは恐怖ではなく。]
はっ……
とびきり上等の獲物がいるってのに、よそ見してる暇なんざねぇ。
[笑い返す。
懐にすべりこむ手、途切れた言葉。]
っと……!
[足を狙う短剣は、鉈で払い除ける。
開かれた間合い。
逃すかと、男は踏み込み、胸元狙って鉈を横に凪いだ。]
愉しみ……。
[問いの答え>>82を聞くと、幾許か思い出すための間が空いた。
あの時は一つに気を取られていて、あまり周囲に意識は向いていない。
思い出すには少し時間を必要とした]
違うと思った、か。
漠然とした感覚、なのかな。
[やはりジラントの言っていたことに似ていると思った。
彼もその理由は分からねど、『鬼』の所在を知ることが出来ていた。
ただしあちらは、生きている者の中から見つけたようだったが]
とりあえず、『鬼』はまだ死んでない、ってことだよね、それ。
誰がその人をころしたのかは、知ってる?
[あまり思い出させたくないけれど、状況を知っておいて損は無い。
詳細は口にされなくとも、誰が手をかけたかは知ることが出来たか。
聞いたことは頭の隅にしっかりと刻み込んでおく]
― 階段/三階近く→ ―
[驚いただけ>>24とオリガさんは言う。疑う事も無く頷いた。
そう言えば死体はどうなるのだろうか。メイドが片付けてくれるのか、それともこれも“ゲームに関わる事”だから放っておかれるのか。
どっちにせよボクがどうこうする気はなかったけれど。
ベルナルトさんの名乗り>>66にはもう知ってると笑って、ボクはいつも通りの――姉の名前を名乗って。
最後にもう一度遺体を見てから、オリガさん>>37に頷いて階下に向かった]
籠?
あ、はぁい。
[二階まで来てから、左腕にあるそれを部屋に置いてくるという彼女と別れて、ボクはそのままもう一つ――二つ、階を降りる]
― 武器庫 ―
[誰かとすれ違う事は多分、無かったと思う。
武器庫はメイドの言った通り開け放たれていて、すでに何かしらは持ち出されているらしかった]
うぅん。
どうしよっかなぁ。
[『他者を殺さなければ生き延びれない』
とはいえ、さっきのベルナルトさんたちみたいな立ち振る舞いは、ボクにはとても無理だろう。
やたら目立つ大きな武器だってきっと引き摺るのが精いっぱいだし、逆に目立って危ないだけだ]
─ 一階・室内庭園 ─
あらやだ、熱烈。
俺ってば、あいされてる?
[笑いながら紡ぐ言葉は、冗談めかした響き帯びる。
初手の一閃が払われるのは想定内。
踏み込んでくる一閃は、ぎりぎり、身を逸らして避けるものの、僅かに掠めた刃先が胸元を浅く裂く。
青が裂かれ、微かに紅が滲んだ。]
んでも、鉈振り回したおっさんにあいされても、ちょーっと喜べねぇかなっ!
[逸らして崩れた体勢を、無理に立て直すことはしない。
そのまま倒れて後ろ手をつき、弾みをつけて向こうの左側へと転がると、足払い狙いの蹴りを放った]
何かもっと、爆弾とか……は、流石に無理かなぁ。
[なんてことを呟きながら、結局選んだのはナイフ数本。
一撃で殺すのは無理だろうけど、小さいから隠しやすいし。というよりボクが扱えるのは多分これくらいしかない]
動かないで終われるなら、それでいいんだけど。
ダメかなぁ。
[ゲームを作った人が聞いたら怒るだろうか。誰だか知らないけれど。
小さく欠伸をして、ボクは武器庫を出た]
― 大広間→二階 ―
[それからお腹が空いたから大広間に行って、食事の後少しうとうとしてしまって――気がついたら結構経っていたような気がする]
あ、そうだ。
[ふと思い出したのは、さっきもちょっと話題になった薬の話。
確かあれを持ってきたのは――]
リディヤちゃんに、聞いてみよっかな。
[オリガさんが飲んでいたものは、良く効く薬らしい。ああいうのがあるなら、もしかしたら毒とか置いてるかも。
リディヤちゃんがメイドに場所を聞いて断られていたなんて知らないから、そう思って椅子から降り、二階を目指して歩き出した]
ま、そのくらいの方が、いいのかもねぇ。
[少なくとも、自分だけを標的としているならば、好都合だ、とは。
決して、表には出さぬ思考。
それだけ、他が──『仲間』が生き延びられる率が、上がるから]
なんにせよ、旦那には。
……俺だけ見ててもらいましょーか。
[く、と笑いながら、呼吸を整える。
このまま遣り合っていても、埒は開かない。
なら、多少のリスクは覚悟しても、必殺を狙う、と。
そんな思考をめぐらせながら、男との距離を、測った]
― 客室→二階廊下 ―
そういえば。
ベルナルトを刺してきたの、誰だったんだろう。
[零しながら、客室の中から探したベルトを腰に巻き、そこに鞘に収まった剣を差した。
少し腰に負担は掛かるが、常に両手を塞ぐよりはましだろうと。
それから今度こそ、と扉を開けて廊下へと。]
―――、
[一つの客室の前には、サーシャとオリガの姿。そこを通りかかるキリル。
少しだけ思案してから、そちらへと足を伸ばした。]
っぐ……!
[転がった勢いで、地面に右肩が擦る。
シャツで覆われているとは言え、それでも痛みは避けられない。]
まー、そんだけあんたが魅力的、ってこったぁ。
[軽口に返しながら、体制を直す。
痛みで鉈を振るう手がにぶらなければいいと思いながら。]
[男に、鬼が何人いるかなど知る術はない。
知っていたところで、それでも見つけた鬼を狩る事だけに専念しただろうけど。]
ははっ……
ああ、俺だけ見とけ。
そして、俺に狩られとけ。
[離れる間合い、牽制するようにゆらり、鉈を中段に構え。]
ほかのヤツにゃ、あんたをヤれねぇだろ。
─ 二階・客室 ─
[ベルナルトの部屋を後にし、足を向けたのは自分の使う客室。
止血や手当てを優先したせいか、服が所々彼の血で染まってしまっていたし。
切り裂いたせいで不自然に短いシャツの裾も、気になっていたから]
…さすがに、着替えないとな。
[部屋の扉に手をかけ、苦笑を浮かべる。
ここから出た時は武器を取りに行くつもりだったのに、随分と予定が狂ったものだ。
早く着替えて、当初の目的を果たさなければ─そう、思っていたけれど。
部屋に入り、扉を閉めると無意識、張り詰めていた気が抜けて。
鍵をかけることもなく、扉に寄りかかるようにその場にへたり込んだ]
─ 二階・客室 ─
[それから、どれ程の時間が経ったろうか。
目を覚まして鼻をついたのは、微かな鉄錆の臭い。
どこから、と考えるより先、自分のものではない赤に染めた服を着たままなのに気付いて]
…これは。
着替える前に、洗った方が良さそうかな。
[部屋の外からの臭いを、着ている服に染み付いてしまったのだと勘違いして。
扉の鍵をし忘れている事も頭から抜けたまま、身に着けたものを全て外して浴室へと入り]
…早く、武器を取りにいこう。
こんな所で、死ぬ訳にはいかない。
生きて、此処から出るんだから。
─ 私が、「私」として、生きた時間を得る為に。
[身体を洗う水音に紛れる事無く、落としたのは決意秘めた呟き]
― →二階/リディヤの部屋 ―
あ、ありがとうございま……?
[くるりと振り返って、続けて聞こえた言葉に首を横に傾ける。
ちょっと考えて、言われた部屋の方に目を向ける]
……あぁ。
[二歩、三歩、後ろに戻って、中を覗いてみた。
見えたのは白いシーツだけだったけれど、漂うのはもうすっかり覚えてしまった臭い]
もしかして、殺されちゃったんですかぁ。
[可愛い子だったのに。ちょっとだけ残念で、眉を下げた。
悲鳴を上げたり、泣いたりしないのは、それが一般的な反応だなんて知らないからだ]
─ 二階・客室 ─
[手早く身体を清めると、いつもの通り胸にきつく包帯を巻きつける。
その上に着るのは、メイドに用意された着替えではなく、自分が着てきた服。
喉元から手首まで隠すシャツに、厚めの生地のパンツを身につけて。
それでも尚鼻をさす鉄錆の臭いに気付くと、自然と眉が寄った]
…これ、は。
[身体も洗った、服も着替えた。
ならばこの臭いの元は自分ではなく─
そう思えば、自然と足は外に向かいかけたが、一旦それを堪えて。
脱いだ服に括っていたナイフを、自分の腰に括り直してから改めて扉を開いた]
─ →二階・廊下 ─
─ 二階 ─
[部屋の外に出ると、ある一室の前に数名が集まっているのが見えた]
…皆さん、何を?
[微か残る鉄錆の臭いの中理由を問うは間抜けだろうと、そう思いながら問いかけて。
近寄ろうとしないのは、自分がまだ頼りになりそうな武器を手に入れていないから]
…………堕ちろ、よっ!
[低い宣と共に、無傷の右足で思いっきり、踏み切る。
真っ向から向かうと見せかけ、僅か、相手の左へ飛び込む動き。
左から攻める動きは、そちらの視線が定まらなかったのを覚えていたからこその判断は、男の意表をつけたかどうか。
何れにせよ、懐飛び込み、一撃繰り出すこと──今は、それに専心する。
対して振るわれるであろう鉈を避ける素振りは、一切、見せずに]
― 二階/リディヤの部屋前 ―
おはよう、キリルさん。 ……。
[挨拶をする気分にはなれなかったが、それでもキリル>>115からおはようの言葉を向けられれば、同じ言葉をぽつりと返していた。
そんな「彼女」が、血臭する客室の中へ、躊躇う様子も無く踏み込んだ姿を目にして軽く瞬くも。
直ぐに納得した心算になったのは、始められてしまった『ゲーム』の影響だ、と思考したから。]
…………、
[視線は、広間で熱を出して倒れたあの時以来、顔を合わせていなかったオリガの方にちらと向く。
彼女の中にも、やはり何か、変わってしまったものがあるのか――と思えど。
ここで見る限りは、そういった変化があるのか如何かはよく判らなかった。
そんな彼女>>119からも会釈が返れば、やはり同じような会釈をひとつ返して。
その場を辞する彼女を、特に引き留めることもなく見送った。]
─ 二階・廊下 ─
[リディヤの部屋の前に立つサーシャ達を見止め、声をかける。
キリルは既に部屋の中に入った後だったろうか。
メーフィエ>>116の姿が見えれば彼女にも視線向けた後、サーシャ>>123に戻して]
『鬼』、の。
[告げられたそれを、自分の唇にも乗せる。
リディヤが襲われたという彼が短く零した声に、一瞬どうしたのかと問いかけそうになったけれど。
オリガが彼の傍を離れる>>119に気付けば、広間で休んでいた彼女に付き添っていた時の様子を思い起こし、止めて。
スカートを翻し、自分の隣を通り過ぎる彼女の会釈>>125にはこちらも同じように返すも、声はかけなかった]
ああ、思っとけ。
……猟師生活長ぇけどさ、こんな大物、初めてだぞ。
[男の行動原理なんて、結局はシンプルなモノ。
ゲームを終わらせるため、なんてことは考えてない。
大物を殺る、それだけ。
誰かの為なんて考えちゃぁいない。]
だぁってさ……。
狩らなきゃ、こっちが狩られるだろが。
ま、俺みてぇなおっさんなんざぁ美味くねぇだろうけどさ。
― 一階廊下 ―
[きょろきょろと何か探すように視線をめぐらせた。
メイドが通りがかるとはっとしてそちらに駆け寄る]
すみません、お湯をお借りしたいのですが
どちらにあるか教えて頂けますか?
[大浴場の位置を教えてもらい]
それから、あの……
着替えやタオルもお借りしたいです。
[これは『ゲーム』に関わらぬことだろうけど
自分の事は自分でというのが日常だったから
頼むのにはなれていないような落ち着きのなさ。
そちらに運んでおきます、と人形じみたメイドの声があり
礼を言って、オリガは教えられた方へと向かう]
― 二階/リディヤの部屋 ―
鬼の被害、です、か――。
[サーシャ>>123から告げられたことに、色無い声でぽつり呟いた。
後から来たアレクセイ>>118の問いには気づいたが、サーシャが彼に応える声が聞こえたこともあり、自分からは答えることはしなかった。
ただ一度視線合った時>>127に、こくりと頭を下げただけだった。
それから、キリルの後から部屋に踏み込み。
紅色に染まる白いシーツの前に、膝を折った。]
リディヤ、さん。
[オリガが倒れた時、彼女が薬を取りに行った時の様子は覚えている。
人を助けるために動いた彼女が殺されたことに、内心で何処か安堵してしまったのは。]
貴女は、誰も手に掛けないまま――。
[誰も殺さずに死んだのだろう、と。
それもあったような気は、していた。]
……――!?
[ぼやけたままの左目が、一瞬遅れで煌く刃を認識する。
手首を切り返し、正確な刃の軌跡もわからぬままに迎撃しようとするけども遅れ、繰り出された一撃は深々と胸元へと突き刺さる。
声にならない叫びが喉をほとばしるのを感じながら。
男は、ただ闇雲に、袈裟懸けに鉈を振り下ろした。。]
― 一階廊下 ―
[危険を感じたら人混みに紛れるように教わったけれど
それはきっとこのような状況では当てはまらない。
紛れる前提はその大勢が無害であることが第一条件。
危険と隣合わせなのはきっとどのような状況でも変わらない。
それでも、複数を警戒せねばならぬ状況よりは
『鬼』に襲われやすいであろう一人を選ぶ]
まっすぐ行って、右手、と――…
[右手ではなく、まっすぐその先に人の気配を感じる。
何か話す事が一つ、二つ感じられて、オリガは足を止めた]
― 二階/リディヤの部屋 ―
[アレクセイさんが出てきた事には未だ気が付かずに、白いシーツの傍まで来る。
後から来たメーフィエさんが何やら話しかけている>>131のを尻目に、ボクはシーツの端を掴んで捲ってみた。
一層強くなる血の臭いが鼻を突いて、ちょっと顔を顰めたけれども。
そこにいたのは確かにリディヤちゃんで]
……あれ、これって……薔薇?
[確かそんな名前だったと思う花が、胸元に咲いていた。
丁度そこへ、サーシャさんの声>>135が被る]
……そうなんですかぁ。
なんで、わざわざこんな事するんだろう。
[面倒臭いだけなのに。
良く分からなくて、首を傾げた]
─ 二階・自室前 ─
[メーフィエからも頭下げられた>>131のが見えて、こちらからもそれを返す。
リディヤの部屋へ入っていくのを見て、無意識、こくりと息を飲んで。
自分も向かうべきか、そう思いはするものの頼りない武器しか持たぬ身ではどうしても近づけなくて]
…いえ。
見に行こうとは、したのですが。
ベルナルトさんが、怪我をされていて…
手当てをした後部屋に着替えに戻ったつもりが、休んでしまったので。
[サーシャからの問い>>135に、ベルナルトが名を知る事の無かった男を殺した場に居た事と、彼の手当てをしたこと。
その後今まで部屋に居たことを告げてから、彼が口にした物証を聞いて]
真紅の薔薇、ですか。
…血の色だから、ですかね。
[こちらは、それを聞いたうえでの推測を口にした]
[男も、いや、この屋敷にいる誰もが
盤上の駒でしかないのだろう。
けども。
狂った盤上であろうと、結局男は猟師でしかない。
それ以外の生き方など知らないのだから。
故に、獲物を見抜く目を与えられたのだろうか。]
[右手に確かな手応え。
左目が、そこにある青を映した。]
―――――っ!!!!!
[歯を食いしばり、全体重を右手に掛ける。
刃を通して、肉を裂く音が伝わる。]
― 二階/リディヤの部屋 ―
[白いシーツが掛かっている意図は、メーフィエにも察せられる。
それでも。一度、目を伏せて――そうしているうちに、キリル>>137がシーツを捲り上げていた。
そのことに再び瞬きつつも、
裂かれた首許、裂かれた胸元。
その上に載せられた、血色に染まった真紅の薔薇は、まるで死者に手向けられたそれのように見えた。
サーシャ>>135からの問い掛けと、真紅の薔薇の存在を聞きながら。]
…………まだ見ては、いないです。
そう、ですか。アナスタシアさんのところにも、同じ薔薇が。
まるで、お供えみたいにも、見えるけど――。
『鬼』になった人でも、そういうこと、するのかな。
[視線は遺体の胸元に落としたまま、ぽつりと答え。
それから、自分なりに感じられた推測を、付け加えた。]
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