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―黒珊瑚亭―
……貴女の方こそ…。
昨日、アーベルが人狼に“襲われた”と仰った(>>16)。
あの時点で、どうして、ご存じだったんですか。
貴女は確か……
アーベルの部屋の中には、入らなかったのに(>>4:75)
ユーディットも、“あんなこと”としか言わなかった(>>5:13)
カヤやロミも、貴女に伝えてはいないと言っていた(>>52)
アーベルがどうしたか…貴女は尋ねもしなかった。
ユリアンみたいに、刺された等とは、思わなかったんですね。
貴女自身は、ゲルダやカルメンを刺し殺したのに。
見なくても、尋ねなくても、知っていたのは…。
貴女が、『人狼』だからではないのですか?
─ 黒珊瑚亭 ─
言いたいことはそれだけですか。
[エーリッヒからの反論>>60に返す、冷たい声]
詭弁ですね。
単なる言い訳に過ぎません。
人狼の姿では指輪は出来ない?
それを証明するものはどこにありますか?
仮に、今の貴方の指には嵌められないとしても、人狼の姿では分かりません。
出来ないと言うのでしたら、証明してください。
人狼の姿になって。
[無茶苦茶だと言うのは明らかだったが、ナターリエの表情は真剣そのもの。
思考力はそうと気づけないくらいにまでに低下していた]
私を信じていないのが分かっていたから、そうしたのでしょう?
私が貴方を人狼だと言っても、皆には信じてもらえない、そう高を括ったのでしょう?
私を人狼としたいから、襲うことが出来なかった、違いますか?
[引かない、折れない。
ナターリエの後ろには護る者が居る]
……口ではどうとでも言えます。
アーベルさんだって、仲の良かったユリアンさんを殺しました。
貴方が正常では無いならば、ヘルムートさんを喰らうことだって可能です。
貴方が人狼ならば、衝動に負けることだって、あるはずです。
親しい者を喰らいたいと言う衝動に。
大切であるが故の、衝動です。
[実際どうだか分からないが、尤もらしいことを並べ立てエーリッヒ>>66>>67を昏い瞳で見詰めた]
─ 黒珊瑚亭 ─
、
…ユーディットさんがそう示唆したからですよ。
何かおかしいですか?
[エーリッヒの言葉>>70にほんの一瞬だけ間が空くも、尤もらしいように返す]
あの日はまだ、誰かが襲われたとは聞いていませんでしたから、そうだろうと推測したのです。
団長さんが発見されたのも朝、ゼルギウスさんが発見されたのも朝。
2度繰り返されたのですから、予測も出来ます。
……ふふ、ほら、やっぱり。
私を”人狼”に仕立てようとしている。
[理由を述べた後、最後に言われた言葉に薄らとした笑みを浮かべた]
― 黒珊瑚亭 ―
[寝坊して、ナターリエとロミが生きてるのを誰かに確認してから、
黒珊瑚亭にやってきたら、ばたばたしている音と、
出入りする自衛団の姿にきっつく顔を歪めた。
嫌でも誰かが死んだのだろうと、子供でも容易に悟れるほどに
ここ数日、血が流れすぎていた。]
また誰か食われちまったんだ…。
[今日こそ何も無いだろうと、期待していたのもあって、
細くて長い溜息が落ちた。]
[昨日の間際の事もあり、
ナターリエが嘘をついているのだろうかと薄ら思いかけていたら、
『人狼』と断じる声が聞こえて、騒動の元へ顔を出す。]
人狼…。
[それでもまだ、ナターリエを信じたくて、
子供が保護者へ向ける目には、困惑の方が強かった。]
―黒珊瑚亭―
そしておそらくは、ロミ。
君もそれを――シスターが人狼だということを、
知っているんだろう?
[ロミの方に、微かに痛まし気な瞳を向ける]
― 黒珊瑚亭 ―
いっぱい死んだのも……
人狼が、いるせい、だもの……
[ロミ>>77の呟きに、こたえる。
人狼さえいなければ、平和なままだったのに、と、悔しげに呟いて]
─ 黒珊瑚亭 ─
[物的証拠として持ち出した指輪はエーリッヒの手の中へ。
ナターリエは何も無くなった手を籠の中へと滑り込ませる]
お喋りはそこまでです。
人狼であると判った以上、生かしておくことは出来ません。
[籠から引き抜いたのは、カルメンの紅を付けたままのナイフ。
籠を床へと落として、ナイフの柄を両手で握る。
─── 握る手の握力は、もうほとんど残っては居ないけれど]
―黒珊瑚亭―
貴女の方こそ……人狼になれないものに
無茶を、おっしゃってますよ…。
……人狼の姿に、なれるのなら…。
なって、指輪をは嵌められないことを証明できたら、
どんなによかったか…。
[人狼だった家族の願いどおり、
長じても人狼になれなかった皮肉を想えば、
酷くつらそうな表情を向けて。
ほら、と指輪が、人の姿の小指にもはまらないことを示す]
え。
[エーリッヒの言葉に、思わずロミのほうを見た。]
おい、そうなのか?
[どうして知っているのかまでは知らないし、
エーリッヒの根拠には子供に解りにくい所もあったが、
驚いたような、怒ったような、声にはそんな響きが乗った。]
― 五日目/黒珊瑚亭 ―
これ…“結社”の印、だね…。
ということは、
アーベルは、“結社”だったか、
“生者を視る者”だったのか…。
そうか…だから、ユリアンが人狼だとわかって、
彼を……殺したんだね。
[ユーディットが見せてくれた、結社の印のある
羅針盤に、ありがとう、と頷いて]
[それからカヤに問い詰められて]
違う、違うよ……そんなこと……
カヤ君なら……信じてくれるよね……?
[違うのは事実だから、今度はまよいなく否定できて、カヤのほうをじっと見返していた]
― 五日目/黒珊瑚亭 ―
……取引を、してほしい。
[ナターリエの手に、刃物を視れば。
彼女の瞳に決意を悟って、そう切り出す]
おれは
[ロミははっきり、子供の目を見て違うと言った。
エーリッヒの淀みの無い言葉には、
人に信じさせる物を持っていたけれど。]
…おまえが違うっていうんだったら、信じる。
[根拠なんかなかったけれど、
今は、そうしなければならない気がしてそう言った。]
カヤ…君は、人間、だよね?
[人狼を殺さないと、とロミに話していたことと、
昨夜の真剣に悩み、考えていた様から、
人間だと思っていて。少年の方をみやって、そう問いかけて]
― 黒珊瑚亭 ―
シスターが、人狼だったら……
おわる、のかな……
[いま、ナターリエを殺せば。
そう思うけれども取引を持ちかけるエーリッヒの話しに耳を傾け]
――っ!
かまわない、こと、ないよ……っ
[少なくとも、疑わしいのはシスターであって、エーリッヒではないのだから。
エーリッヒが死を選ぶのは認められず、叫ぶ]
─ 黒珊瑚亭 ─
……そんなものがなくとも、貴方が人狼であることに変わりはありませんよ。
騙す騙さないという問題ではありません。
取引をする必要性を見出せません。
[それは完全なる交渉の決裂。
ナターリエはエーリッヒの願い>>91を聞き入れる気は無いらしい]
…すみません、
でも、殺されてはあげれないんです。
僕は…人間、だから。
殺されたら、
もしかすると神の身元に召されてしまうかもしれない。
そうしたら……おそらくは、
そこにいないだろう、姉に会えませんから。
……ユーディット、ごめん、ね。
僕が、人狼だった、よかったのに…。
君達は…生きてほしい…。
[取引に、ナターリエはなんと答えたのだったか。
彼女の答えを待って、持っていたナイフを、
自分の心臓に……解剖でよく知っている大きな動脈の位置に、
突き立てた。
自ら、禁忌である死を選んだなら、
おそらくは――…人狼だった姉の元へ、逝けるだろうと**]
――っ!
やめ――っ
[エーリッヒ>>96の行動に驚き。
止めようと立ち上がったけれども、間に合わず。
その胸にナイフがつきたてられるのを見た]
――っ、どう、して……っ
[死に急ぐ理由がわからなくて、エーリッヒが倒れるのを、ただ呆然とみていた**]
ありがとう、カヤ君……。
[信じてくれるというその言葉に少し嬉しそうにしながら]
え?取引?
[カヤとの話で、意識がはずれていたのもありそれを理解するのに時間がかかり、そしてそうする前に]
なんで…エーリッヒ…おにーちゃん……
[エーリッヒがそうするのを止める間もなく。
そのそばに駆け寄る]
お話聞いてくれるんじゃ、なかったの…?
私、エーリッヒお兄ちゃんに聞きたいことがあったのに。
[エーリッヒとナターリエの会話は、
ロミとの会話の合間に耳に入れていた。
時々、聞き逃したりもしたものの、
かいつまむとエーリッヒが死にたがっているようにも聞こえた。
ナターリエが人狼と断じた人が、自らそう言いだすのが、
子供にはますます解らなくて混乱を極めた。]
[いつも肌身離さずつけていたペンダント、服の内に隠すようにしていたそれを見せながら]
エーリッヒお兄ちゃん…外にいた人ならこれに見覚え…ないかって……
[見せたそれはエーリッヒがまだ実家にいたころにみたことがあるかもしれないもの。
自分の家は…貿易商をして主に食料を扱っていた。
もちろん家族も自分と同じ…、だから取り扱う食料には……、
エーリッヒの家とも関わりがあったならば、見覚えはあったかもしれない。
それが示すのは、自分の正体に関わることだけども。
自らの手で命を失いつつあるエーリッヒが、それに答えられたかは定かではないけど]
─ 黒珊瑚亭 ─
[取引は一方的に破棄し、ナターリエはナイフを構え直したのだが]
………難儀な理由ですね。
[エーリッヒが自らの左胸を刺す前に告げられた言葉>>96。
殺されるわけにはいかない理由に、すぅっと瞳が細まった]
─── 敬虔な徒だったと言うことで、許して差し上げましょう。
[主の御許へ向かえるのは罪無き者達のみ。
彼が敢えて罪を犯し堕ちると言うのであれば、止める手は持たない。
喩えそれが禁忌だったとしても、選んだのは彼なのだから]
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