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[隣の部屋は、流石に家の中心だ。
大黒柱もそうだが、手の込んだ細工の欄間だとか、障子がとなりより更に確りとした作りだとか。裕樹にとってはまた気になる部分が色々あったりするかもしれない]
ああ、そうか。
あの家に来てたような人の仲間の可能性もあったのね。
でも榛姉が言うんだし、きっと大丈夫よね?
[琉璃が笑えば安心したように。
そもそも探偵という職業がピンと来ていなかったらしい]
[孝博の言葉にぴくりとわずかに眉を寄せると]
……ほう。俺様を晴ちぃ、と。
そうかそうか。
[そう言いつつ、孝博に近づいていき]
そう言う毎に痛い目を見ていたのを忘れている、その物覚えの悪い頭を矯正してやるとしようか。
[そう言うとグワシと孝博の顔面をベアクロー。ギリギリギリ]
[何も考えずに声をかけたが、近寄ってみると結構な人数がその場にいた。]
お、あんた、宿にいた若旦那か。[孝博に向けて]
あんたはさっきの…[史人に向けて。名前は聞いていなかったらしい。]
オバサンもいたのか…。
何だ?祭りの始まりなのか?
[椋の姿は見えていない。小さいからか?]
[無粋な質問、という言葉には、軽く肩を竦めるに止めて。
差し出された煙草に、お、と短く声を上げる]
もらって構わんの?
……ストックなくなってから補充しようとすると、ここは辛いぜ?
ま、せっかくなんでいただいとく。たまに違うの吸うのも、気分換えにいいし、な。
[にやりと笑って言いつつ、差し出された一本を受け取り]
……せっかくなんで、近づきの印代わりに探偵さんもどーだい?
[自分も、同じように差し出した]
確かにこの村で同時に…しかもばらばらに5人は珍しいかな。
[琉璃に頷きを返し、その後の言葉に思わず吹き出す]
っふふ。興味がないのはともかくとして…。
あっちの趣味の場合、俺は警戒すべきか否か悩むところだな。
…流石に冗談だが。
[榛名が家を出る様子を見れば、一礼して]
今日は本当に有難うございました。
[敬礼する孝博に、にや、と笑って]
……玲とか、少し気にしてるみてーだし。
ま、決める時はさっくり決めるこったな。
[さらりと言って、視線は聡の方へ]
よ、また会ったなー。
[軽く言いつつ、ひら、と手を振った]
[自分の元家で、今はどうだろう?
そんな家を出て、歩く。一度、西行院家のあるほうを振り向くが、そちらの敷居をまたいでいいものか。と思うとやめる。
ついでだから祭りはこっそり見る予定だ。そのときには人も集まる時にでも会えば。と思っている]
本当に甘いですよね。私も
[考えとか色々なことがだが]
まずは…泊まるところですね。
[そういって旅籠を目指して歩けば、昔馴染みの榛名の姿が見えてくるだろうか]
吸う人、というか…。
[そもそもの人口からして少ないとは思いつつも口に出さず]
確かに、徒歩ならともかく、バイクがあるんだからその日のうちには行き来もできるか。
……やっぱり、妹さんとしては、お兄さんには家にいて欲しい?
[くすりと笑った目許は、いつもより柔らかい]
いいじゃない、覚えやすくて可愛い呼び方で。
ほら、どっかの歌にもあったでしょ?さっちゃんって。有名有名。
[その歌のさっちゃんは女の子だが、そんな事は全く気にしない。]
やっぱり。
利吉、お金ないんだったら禁煙しとけばいいのに。
[ねー、といいながら、笑顔で涼とお互いに顔を見合わせた。]
あ、でも喫煙タイムなら参加する。
[煙草の香りに触発されて。自分もショルダーバックから煙草を取り出し火をつけた。]
・・・・あ、間違え、
ッててててて、ギブ!ギブって!
[哀れ気づくのは遅く、悲鳴が上がった。]
ッたく・・・・ちょっとくらい大目に見てくれッて。
久々なんだからさァ。
[漸く解放されたなら、痛がりながらもへらと笑みを浮かべる。
以前なら少しは萎縮していただろうか。]
挨拶だって、この後行くつもりッしたよ?
[半ば忘れかけていたなんてことはない。…多分。]
[ギリギリと孝博の頭を締め付けつつ、外から来た面々に体を向けると]
ふん、俺は西行院晴美。いずれこの村を統べる存在だ。
よくぞこの村に参られた。長の代行として歓迎しよう。
[俺様節全開で挨拶。]
その点、ご同類って訳か。
[煙草は欠かさない、との言葉にくく、と笑いつつ、こちらもライターを出して利吉の煙草に火をつけて。
紫煙に渋い顔をする集落の者には、まーまー、と、軽いノリで手を振って見せた]
……にしてもまあ、ホントに仲いいんだねぇ、南部クンと探偵さん。
りきっちゃんのいじわる!
[拗ねてやる。つーん!
おねーさんをもう一度みる。同意を頼もうとしたらタバコ出してた。わー。]
……おねーさんは禁煙しないの?
あ、でもおねーさんのお金の心配はしてないよ!しっかりものみたいだし!
[タバコを見ちゃう。おいしいのかなって。じーっと。]
[聡に呼ばれて、少し瞬いた。]
若旦那?・・・・ッてオレか。
いやァ、何かイイねェその呼び名。やっぱり戻ろッかなァ。
[本気か冗談か、笑み混じりにそんなことを言う。]
[裕樹に笑いかけて]
ああ、でもボクがあの琉璃だってことは皆には内緒だよ?
[唇に指先を当てて首をかしげながら笑いかける様子はどうみても女っぽいのだが]
うん、物分りのいい人は好きだよ。
裕樹さんとはいいお友達になれそうだね。
ああ、ボクのことは琉璃でいいよ。
その代わりボクも裕樹ってよばせてもらおうかな。
うん、そっちの方が親しみがこもるからね。
[動き回るのは自分の身体を考えると得策ではない。一度自宅に戻るか、ここで待たせてもらうのがおそらく一番良いだろう。
考えを纏めた所で視線が道の先へと向いた。その先に見えた、見覚えのある懐かしい顔]
…………蓮実、君?
[それは7年もの間見ることが叶わなかった姿。思い出すまでに時間がかかったのはその見つめていた間で分かるだろうか]
[そう、何せ5人もいれば多いとなる村の話]
ただ、夜道は危ないからできれば出かけないで欲しいし。
兄さんが渋るのも、分からなくはないのですが。
[そうは言っても理解までは至らないようだが]
………。
……………はい。
[最後の言葉には暫く躊躇った後、結局は小さな声でポソリと]
[隣の部屋に入れば、大黒柱に駆け寄って。
小さく、ほう、と息を吐く]
………。
[使い込まれ、けれど、手入れのされている柱に掌を当てて滑らせ、次いで指先でなぞる。
その表情は真剣そのもの。
指先をそのまま宙に掲げて動かし、欄干の細工を見れば、また視線を止めた]
[りきっちゃんのロリコン疑惑は解かないけど、さっちゃんをみる。じー。]
……うん、なかよしだよー?
だいすきだもん!
[ふーみんせんせーに言うけど、目はさっちゃん。何歳だと思ってるんだろ。ちょっと拗ねたい!]
うん、榛名の人を見る目は信じているつもり。
それでも完全に心配じゃないかっていうと嘘になるかもだけどね。
まぁでもたしかに、ボクに用事があるなら何かしらもっと早めに接触があってもいいだろうしね。
[それでもやっぱり会えば警戒はするのだろうが。
裕樹をはじめに案内した部屋を眺めながら]
あっちの趣味ならボクこそ警戒するべきかもしれないね。
[とか話題の人物の妹の前でそんなことを平然と話しながら大黒柱に寄っていく様子にしばらく黙りそんな裕樹を眺めている]
[のんびりと道を風景を眺め。
場所を思い出し確かめるように旅籠を目指して歩いていれば、
なにやら旅籠の前にたっている見覚えのある女性。]
榛名さん?…ですよね?
[思い出すまで時間のかかった榛名と違いすぐに思い出し、昔呼んだ呼称をそのままに呼んで]
お久しぶりです。つい先程戻ってきまして…お元気でしたか?
[ほんの少しのきまずさと。それを押し隠すように柔らかい口調で、言って会釈する]
……ま、保護者と険悪になるよりは、いいんでない?
[人事のせい他に理由でもあるのか、利吉に返す言葉はやや気のないもので]
それに、無理に引き剥がしたら、後から寂しくなるかも知れんぜー?
[琉璃から声が掛かれば、はた、と瞬いてそちらを向き。
仕草の堂の入り方に思わず、吹きだして頷く]
皆には、内緒…の皆はどこの範疇かな?
村から出た後には言わないほうが良いって話?
村の人たちは…貴方がそうだって知ってるのか?
…こちらも、いい友人が得られそうで嬉しい、と。
琉璃と呼んでいるなんて知られたら、俺の職場のファンになんと言われるか。
なんて、な。
…ああ、裕樹で構わない。親しくなれるのは、こちらとしても大歓迎だ。
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