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それはまだ、始まりの前でした。
始まる前の、ささやかな日常。
おや、盲目 テレーズ が来たようです。
『雪花』は産まれて半年で成人し、一年で寿命を迎えて眠りにつく。
そんな彼らの元に一年に一度廻り来る、寿命を問わず死がもたらされる周期──『『死神』の降る刻』。
住人の誰かが『死神憑き』と呼ばれるヨリシロとなり、他の者の命を刈る。
また、『死神憑き』が手を下さずとも、その波動に飲まれ、命を刈られる者もいる。
『死神憑き』が、力に耐えかねて命を落とす事もある。
そうして刈られた命は全て糧となり、とある花を咲かせる力となる。
この周期を越えた者は山頂に咲くというその花を見る事が叶う、と言われていて。
過去にも幾人か、そのいろを見た者はいるという。
そうして、その年も、また。
山頂に咲く天上青、その一輪を求めて『死神』は手を伸ばす──『雪花』へと。
村の設定が変更されました。
おや、本屋 クレイグ が来たようです。
─ 自宅 ─
[右を見ても左を見ても、積み上がるのは古びた書物。
その中に埋もれるようにしながら、しかし、しっかりと存在を主張するその空間の主──『本屋』の青年は、忙しなく動かしていた手を止めると、一つ息を吐いた]
……よっし。
頼まれてた分の写し、しゅーりょ。
[右手のペンをペン立てに戻し、ん、と大きく身体を伸ばす]
後は製本して……とカバーの色指定ってなかったよなー。
[依頼メモを確かめながら立ち上がり、本と本の隙間に辛うじてその存在を主張するキャビネットから、色とりどりのブックカバーの束を取り出す。
インクが乾くまでの間に、新しく写した本の装丁を決めて、それから、製本作業にかかる。
草の繊維から作られた紙に、煤と特殊な鉱石を素に作ったインクで本の内容を写したもの。
順番通りに揃えたそれの端をきちんと裁断して、これまた草の繊維から縒った紐で綴じたあと、トカゲの皮をなめして染めたカバーをかければ、作業完了]
よし、いっちょあがり、と。
[軽い口調で言いながら、出来た写本を依頼メモと一緒に置く。
都市の住人は、青年の事を『本屋』と呼ぶ。
と、言っても、本を商っているわけではない。
青年の本来の肩書きは、『筆記者』、古きを伝える書物を写し、次の世代へ引き継いだり、或いは望む者に写しを譲るのが主な仕事。
けれど、それに止まらず書物そのものの管理をしたり複製をしたり──というのが主体となるにつれ、自然、『本屋』と呼ばれるようになっていた]
さて……届けに行くかな。
ついでに、メシもどーにかせんと。
[一通り、道具の片付けを終えると立ち上がり、先に作った本を入れた鞄を肩にかけ。
扉に『外出中』の札をかけると、のんびりと歩き出した。*]
おや、給仕人 ユーリ が来たようです。
[保存庫に入ると、香草の香りがふわりと立ち昇った]
[父は、様々な香草茶を集めては飲み比べるのが趣味だったという。
趣味が高じて、数種の香草を組み合わせて飲んでみたり、料理と合わせて味を確かめたりといった研究にも手を出していたのだとか。
そうした研究の名残が、この保存庫の中に残されている]
惜しむらくは、その研究の成果をほとんど受け継げなかったことでしょうか――
[数ヶ月前に摘まれたであろう香草を手に取って、苦笑する。
今、右手にはこれと同じ草があり、摘み立ての瑞々しい香りを放っている。
共に過ごした時間は短かったけれど、香草茶に興味を持ったのも、こうして草を継ぎ足しつつ自分なりの研究をしているのも、間違いなく父の影響だ。
今では自分一人で楽しむだけでなく、他の人に茶を振る舞う機会も増えてきた]
皆様にも、喜んで頂けているとよいのですが。
[そう呟きつつも、頭の中では今の気分にあった茶葉の組み合わせを考えている]
爽やかな香りのものがいいですね……。
おや、装飾工 メリル が来たようです。
─ 自宅兼工房 ─
[自宅の外にある小さな小屋。
そこに並べられたいくつかの器を手に出来具合を確かめる]
んー……もちっと乾燥必要かな。
[器を小屋の中に戻し、通気を良くした状態で扉を閉めると、工房へと戻り材料の確認をした]
そろそろ骨の調達が必要かねぇ…。
あと染色用の粉と、研磨用の布か。
[細工を作るには細々必要な物が出てくる。
切れかけたそれらを調達すべく、乾燥の合間に出かけることにした]
─ 都市の通り ─
[鞄を肩に道を行けば、不意に声をかけられて]
ん? どしたの。
……あー、本の修繕?
ん、いーよ、預かる。
[そんな軽い調子のやり取りの後、古びた本を大切そうに預かって]
んじゃ、お代は手作り菓子かメシ一食分でねー。
[冗談めかした口調で言うのはいつもの事]
─ →道具屋 ─
[品物を入れるための籠を持ち、卸すための商品を持って道具屋へと向かう]
お邪魔さま。
細工出来たから持って来たよ。
[先ず店主に見せるのは自身が作ったいくつかの細工と、鉱石の欠片から作り出したビーズの数々。
透明度の高い水晶から作られた小瓶に詰めたそれらをカウンターへと並べ、店主に数を確認してもらった]
んで、染色粉一通りと、研磨布頂戴。
あとは───── 煙草。
[仕事用の品の他に嗜好品も告げて。
好みである清涼感のある香草をたっぷり使用した煙草を指差して取り出してもらう]
うん、確かに。
それじゃまた頼むよ。
[満足げに笑んで注文品を籠に入れると、店主に手を振り店を出た]
─ 都市中央 ─
[用事を済ませた後に向かうのは自宅ではなく、都市の中央にある開けた場所。
そこにある清水の湧泉の傍にある石に腰掛けて、調達して来たばかりの煙草を口に咥えた]
…んー。うまい。
[火打石で煙草に火をつけて、天井に向けて煙を立たせる。
煙草を嫌う者も居るが、自分にとっては数少ない嗜好の一つ。
しばらくはその場で至福の一時を過ごしていた**]
気持ちはわからないでもないですが……。
[実際、自身も香草茶の試飲に没頭して、食事を忘れた事がない訳ではない。
しかし、嗜好品だけでは体が満たされない事も、それを専門に扱う者だからこそよく知っていた]
ほら、そういう誤魔化しが良くないんですよ? まったく。
[微苦笑には気付かぬ振りをして。
辿り着いた料理屋の店員に、二人分の席を用意してもらう]
― 料理屋 ―
トカゲのスープ、パン付きで2つお願いします。
……あ、それと、お湯とティーポット少し貸してくださいね。
[普段から定期的に茶を卸しているお蔭か、こんな申し出もすんなりと通る。
厨房に一度引っ込むと、茶器を携えテーブルに戻って来た]
丁度、食欲が増すものや消化を助ける香草を用意していて良かったです。
[二人分のカップを並べ、ポットの茶を注ぎ入れた]
おや、看板娘 サリィ が来たようです。
─ 料理屋・白花亭 ─
はぁい、スープとパンおまちどぉ様〜。
で、こっちはおまけね〜。
[ユーリの注文通り、ほこほこと湯気も美味しそうなスープとパンにおまけの香草のサラダを2セット持ってきて]
ユーくん、クレくん。
久しぶりね〜?
[にっこりと向けた笑顔は、二人にはどう映るか]
はあ……。
ま、精々倒れないようにしてくださいね。
本屋がなくなってしまっては、僕だって困るんですから。
[先代が亡くなった今となっては、茶に関する知識を深めるのに書物頼りとなる部分も多い。
それらを管理する筆記者の仕事の重要性も、わかっているつもりだ]
ああ、こうした時と場合に合わせて香草茶を用意するのも、給仕人の役割ですよ。
[単に茶を売るだけでなく、こうした役割も担うという自負も籠めて、青年は給仕人と称していた]
おや、サリィさん。
おまけまでありがとうございます。
[スープとパンの横にサラダが並ぶのを見て、看板娘>>16に微笑みかける]
言われてみれば、久し振りでしたか?
ここの料理は栄養満点で、とても気に入っているのですよ。
[様々な店を食べ比べるのも仕事の一つとしているので、自然一つの店に通う頻度は低くなる。
それでもこの白花亭は、お気に入りの一つだ]
さ、折角のお料理ですから、冷めない内に頂かなくては。
[淹れ終わったカップの一つをクレイグに差し出し、自身も席に着く]
頂きます。
[食事の前の挨拶をして、早速スプーンを手に取った**]
─ 料理屋・白花亭 ─
ううん、ちょーど今試しに作ったとこだったから〜。
食べ終わったら感想聞かせてね〜?
[ユーリ>>18の礼に返した言葉は、要は味見役を一方的に押し付けたというもの。
変わらぬ笑顔は悪びれないものだが、常連なら慣れっこになっているはず。]
えぇ、ひさしぶりよぅ〜?
特に誰かさんは〜。
[ちらっと視線を向けた相手がどちらかは推して知るべし。
3日振りなんて悪びれない様子>>20には呆れ混じりの溜息が零れた。
けれどそれもすぐに笑顔に隠れて]
ふふ〜、そうね〜。
うちの料理は冷めても美味し〜けど、やっぱり温かいものは温かいうちに食べるのが一番だわ〜。
それじゃ、なにかあったら呼んでね〜?
[そう言って、食事をはじめる二人の邪魔にならぬよう席を離れた**]
─ 料理屋・白花亭 ─
仕事集中してたからな。
[呆れ混じりのため息>>21は気づいていても、返す言葉はこんな調子。
『筆記者』の務めを継ぐ以前から己がペースを崩す事のない青年ではあったが、『本屋』と呼ばれるようになった辺りからそれが更に顕著になっていた]
せっかく食いに来たのに冷ますとか勿体無いだろー。
[呆れを笑顔で隠したサリィに真顔で返した後、久しぶりのまともな食事に手をつける。
仕事に集中すると、木苺酒や香草酒とクッキー一枚ですますのが当たり前、熱が入ると全く食べないのは日常茶飯事。
それだけに、温かい食事は色々と、しみて]
ん。
美味いな、これ。
香りもいいし。
[温かさを味わいつつ、ユーリ淹れた香草茶への感想もごく自然に零れ落ちていた]
おや、化粧師 ノクロ が来たようです。
― 茸の自生地 ―
や、
[ざざ、と岩肌を滑る音。最後の音は鈍いが軽く]
ほぎゃっ
[些か情けない声に紛れて共に収束した]
……あ、痛たたた…
[潰れた蜥蜴の形の儘、呻くよな声が生存を示す。
暫くうごうごと蠢いて居たが、めこりと体を起こして砂を払い]
あー、今度こそ死ぬかと思った。
…っと。ああ大丈夫だ無事だな。
[横に転がった籠と中身とに笑みを浮かべるのは
様々に汚れながらも確かに彩りを施した、けれど確かに男の顔]
よ、っこら、…せっ
[籠を腰に据え直して岩肌に手を掛ける。
普段の柔かな衣服と裏腹に厚手の作業着は機動力に長け、
さしての時間も経たずに転がり落ちる前の場所へと辿り着く]
…ふぃー。んーと、あーとーはー。
[ごそごそ。ごそごそ。
幾つかの試料にと僅かな量を加えて籠に収めてから]
うっし、そんじゃ帰るかなー。
こいつら洗ったら俺も着替えよっと。
[ぽーん、と身軽に駆け下りて]
――うわ、ったたたッ!
[懲りずに怪我を負い掛けながらも*帰路に着いた*]
― 茸の自生地 → 自宅兼作業場 ―
─ 料理屋・白花亭 ─
[喋る時と喋らない時の差はわりと激しい。
そして、仕事明けの食事時は、比較的無口な方になる。
それでも、話題を振られたならちゃんと返す辺りは律儀というかなんというか]
……さて、と。
んじゃこれ、頼まれてたヤツな。
似たような系列の書庫にまだあったと思うから、そっちも写しとくか?
内容気になるなら、出しとくから見てから決めてくれてもいいし。
[食事を終えると頼まれていた写本を渡して、問いを投げ。
返る答えにりょーかい、と返して席を立つ]
んじゃ、俺行くわ。
修繕の仕事請けたから、道具の補充もしないとならんし。
お茶、ごちそーさん。
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