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次の日の朝、自警団長 アーヴァイン が無残な姿で発見された。
……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……
そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、書生 ハーヴェイ、学生 メイ、牧師 ルーサー、吟遊詩人 コーネリアス、冒険家 ナサニエル、見習いメイド ネリー、酒場の看板娘 ローズマリー、牧童 トビー、双子 ウェンディ、流れ者 ギルバート、お嬢様 ヘンリエッタの11名。
……ほんとだ。
遅いね、アーヴァインさん。
[コーネリアスの呟きに、時計を見やる。
時計はちょうど、二本の針が邂逅を果たした所で。
かちり、という音がやけに大きく感じられた]
[コーネリアスの言葉に釣られて天井を見上げる。
確かにもう、晩餐会の予定された時刻になっているというのに]
[――と、
玄関のほうから何か聞こえた。
重いものが落ちるような、音]
[ まるで刻を待っていたかのように、急速に雨は弱まってゆく。
使用人の女は未だ主が来ない事を謝罪しに広間へ入ろうとして、玄関口から聞えたドサリと云う奇妙な物音に足を止める。不可思議に思いながらも、彼女は中に居た客人達に其の事を告げると、様子を見て来ますと慌しく一礼をして緋色の絨毯を踏み締め玄関へと向かって駆けて行った。]
……如何したんでしょうね?
[ 顎を手の上に乗せた儘、緩やかに視線だけで皆を見渡して呟く。]
[ 直後、耳を劈くかの如き女の悲鳴が館内に響き渡った。]
[玄関では、青ざめた顔をした使用人が、何かを腕に抱えていた。]
「だんな様が…だんな様がっ!!」
[それは人の足のようで。
声に引かれて人が集まってくる中、ひぃ…と悲鳴を上げた彼女は、その足を放り出し、自室へと駆け込む。
中からカチャリと、鍵のかかる音。]
[何かが落ちる音と、それを見に行ったと思われる女の絹を裂くような悲鳴に思わず立ち上がる]
…何だよ、いったい!
[不安に駆られ駆け出す、声のするほうへ、と]
……え?
今の……なに?
[唐突な悲鳴に、びくり、と身体が震えるのがわかった。
嫌な予感。
だけど。
確かめに行くには、足に力が入らなくて]
[悲鳴に、おもわず自分の体を抱き締めた。
銀の髪の男がそれに反応し、広間を出ていく。]
な、なに?
[尋常ではない空気に怯えつつも、玄関の方が気になって。]
[悲鳴を上げて逃げ出す使用人が残したものを見て、絶句]
……足?人の…旦那様、って、まさか…。
アーヴァインさんの部屋は何処だ?
[ 余りの悲鳴に数瞬呆然としていたが、ハッと目を見開き卓上に手を突いて立ち上がる。幾人かが駆けて行くのは見えはしたものの、彼自身は其の場に縫い止められたかの如くに固まり追う事はしなかった。開かれた扉の向こうから悲痛な使用人の声が聞こえ、軈て先程よりも慌てバタバタと駆け去っていく足音に眉を顰める。]
[ 目にはせずとも、女の声だけで何が在ったかは大体察する事が出来た。]
態々、凝った事を……。
[ アーヴァインの部屋に向かうべきか――理性と欲望とが交錯する。]
[悲鳴。
その声は幾度かきいていたもの
わたしは部屋の扉を見る。
なんのおと?]
…………なにが
[少し考えて、扉に向かう。
それを後悔するなんて思わずに]
[投げ捨てられた足に視線。特にこれといった表情の変化は伺えず。]
ああ、この足はアーヴァインさんのものですね。
間違いありません。
彼の部屋なら知っていますが、一緒に来られます?
[広間を出ていくものと、留まるもの。
相互を見比べて迷った後、広間を出たのは好奇心から。
それでもやはり何かを感じたのか、大人から離れないように小走りでついていく。]
[ルーサーがその足を確認して主のもの、と。
部屋を知っているから来るか、との言葉に]
あぁ、行こう…
女性と子供はそこで待っていて。
[そういってルーサーについてアーヴァインの部屋へと]
[青ざめたまま牧師の声にこくりとうなずくも、やや不審の目を向ける。
…この状態で、何故この人はこんなに冷静でいられるのだろう。]
[アーヴァインは明かりがついたままの自室奥の壁に寄りかかっている。
ドアを開ければ咽返る吐瀉物のような匂いと、肉の焦げた匂い。
まず真っ先に目に入るのは、床に広げられた腸。
胃が破られて、胃液で腹の中が溶けかけている。
腹は臍から胸まで裂かれ、ご丁寧にも骨を外してむき出しになった心臓はそれでもまだ、鼓動を打ち続けている。
右肘が捻り折られ、左腕は肩から引き千切られている。
片足の太腿部はほぼ食い尽くされ、膝から下が無いが、もう片足は手をつけられた形跡が無い。
片目は抉り取られ、半笑いの形に緩んだ口元からは涎と息の漏れる音だけが。喉はどうやら潰されているらしい。
暖炉に立てかけられている火かき棒は熱く、これだけの状態で出血が驚くほど少ないのは、傷口をご丁寧にも焼き固めてあるからで。
気を失うことも、鼓動を止めることも許されず、この状態でまだ生きている。]
……これはどう見ても手遅れですね。
一応、生きてはいるようですが。
[ ややして呪縛から解けたように首を小さく振り、唇を噛んで自らも追うべきかと迷いはするものの、動けぬ様子のメイや残る者を見遣れば矢張り其の場に留まる。]
……。
[ 大丈夫か等と容易に問う事も出来ず――無言で椅子に腰掛けなおせば沈黙ばかりが下りる。]
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