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パン屋 ヨハン を 1人が心の中で指差しました。
情報屋 ヒルダ を 6人が心の中で指差しました。
情報屋 ヒルダ は人々の意思により処断されたのです……。
次の日の朝、医者 ヴェルナー が無残な姿で発見されました。
今、ここにいるのは、パン屋 ヨハン、神父 メルセデス、村娘 マルガレーテ、村長 ヴィルヘルム、美少女 アナ の全部で 5 人かしら。
うーん……返事ありませんねぇ。
[何かに襲われた悲鳴らしきものも聞こえず。
しばらく歩き続けると、木の根元に人影らしき姿が見えて来るだろうか]
……うむ?
なんだ、黒い森に入った者がいる?
それも複数?
……やれやれ、
誰だかは知らないが、困った連中だ。
御伽噺を聞かされなかったのかね。
夜の森には化け物が出るだの、
黒い森に飲まれれば外には出られないだの――
なんでも、永遠の闇に落ちてしまうそうだね。
ああ、失礼、君に言っても、詮無いか。
いや、いいや、私が行って来るとしよう。
それでは、後は頼んだよ。
ん……少し奥まで来すぎましたね……。
マルガレーテさん、先にお食事を済ませて頂いてよろしいですか?
私も後で向かいますので。
[黒い森の中。
遠くにあっても少女に届く、柔らかな声]
ヒルダさん!?
……こんなところでどうしたのでしょう。
意識が無いようですが…?
[確認しようとヒルダに手を伸ばす。
感じられるのはいつもより低い、体温]
[ヒルダの肌に触れ、口元に手を翳し。
その手がパッと胸元へと引き寄せられた]
……そんな……。
一体何故……?
[辛うじて声は震え無かったが、表情には訝しさが浮かぶ]
……とにかく、このままには、しとけない……っすよね。
先生なら、原因、わかる……かな。
でも、ヒルダがこんな……ってコトは、まさか、ホラントも……?
…そうですね、村まで運びましょう。
見たところ外傷が無いと言うのが気になりますが…。
獣や怪我が原因ではない、のでしょうね。
……可能性は否定出来ません。
これだけ探して、見つからないのですから。
そ、っすね。
なんかに襲われた、って感じじゃないし……。
[ゆるりと首を振る様子に、がじ、と頭を掻いて]
……っとに、やんなっちまうなぁ……。
なんだって、こんなコトになるんだか……。
ぁ…はい。
お食事、ですね。分かりました…
神父様の分も、残しておきますから…
[安堵と喜びが混じった声が帰ってくる]
[それと]
[鈍い音と、液体が跳ねる音]
ええ、よろしくお願いしますね。
[返る声に微笑む雰囲気を返す]
[続き聞こえた音には、心地良さそうに瞳が細められた。
勿論、今共に居る者には分からないように]
それではよろしくお願いしますね。
[遠くへ向けた言葉と同じ言葉を残し、ヨハンに頭を下げてから村へと向かう]
[戻る途中、散らばった布や壊れたランタンが見えたかも知れないけれど。
僅か口端を持ち上げるだけで、そのまま村へと駆けた]
はい、はい、と。
[頭を下げる神父を見送り、歩き出す]
……女の子姫抱っこして運ぶ、ってのは、見た目はいいけど。
こういう状況って、ねえよなぁ……。
……あれ?
あれって、もしか……して?
[きょとり、と瞬き一つ]
ホラントの……お気に入り?
なんで、壊れて……それに、この布……。
は……はは。
ま、まさか、な。
[見慣れたものはあっても、姿はなくて。
それが、なんだか嫌な感じで]
……と、とにかく、まずは、ヒルダをだな、うん。
それから、もっかい、探しに、こよう。
[途中、ヴィルへイムと行き合えばヒルダのことを伝えて。
これ以上留まらない方が良いとも伝える]
もしお手間で無ければ、後から来るヨハンさんを手伝って差し上げて下さい。
私はヴェルナー先生を呼んできます。
[頼むとヴィルへイムに対し頭を下げ。
再び村の方へと駆け出す。
向かう先は、ヴェルナーの診療所]
──ああ、良い香りが、漂っていますね。
[診療所では咽ぶような芳しい香りが漂う。
そこは既に紅い雫により彩られていた]
お腹は満たされましたか? マルガレーテさん。
けれど早々に立ち去った方が良さそうです。
ヨハンさんがこちらに向かっています。
[『食事』をしていたマルガレーテを促し、裏口から外へと誘導する。
今の身体能力を以ってすれば、気付かれずに立ち去ることも容易だろう]
やれやれ、食べ損ねてしまいましたね。
……彼で代用させて頂きましょうか。
[細められた瞳が、金に光った]
[…神父が着く頃には、既に、食事は終わっていただろうか。
しかし、シンメトリー…線対称に、肉が残っている]
ぁ。神父様…
お先に、失礼しました。
[そして、手に。口に。
ちら、と覗く牙に。
紅で染められて]
[しかし、神父が先を促せば、少し残念そうに裏口から出た]
切り分けておけば良かったかな…
[少し残念そうにするも、代用、という言葉に、一つ瞬きをして]
構いませんよ。
ああ──余程口に合ったようですね。
私の分も残して頂けたようですが……どうも時間がなさそうです。
後でまた、別の人を頂くとしましょう。
[紅の残る少女の口の辺りを親指で少し拭い取り。
そのまま口へと運び舐め取る。
その味に陶酔するように瞳が細められた]
……いやいや。
まったく、困った子らだ。
ヨハンくん、おぉい、
ヨハンくん、聞こえるかね!
[森の入り口。奥へ向かって声を投げる。
灯りを翳す。ゆら、ゆら、ゆら。月の明かりを森が隠す]
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