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研究生 エーリッヒ に 9人が投票した
ランプ屋 イレーネ に 2人が投票した
研究生 エーリッヒ は村人の手により処刑された……
次の日の朝、青年 アーベル が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、旅人 ハンス、少女 ベアトリーチェ、職人見習い ユリアン、歌姫 エルザ、貴族 ミハエル、シスター ナターリエ、教師 オトフリート、神父 クレメンス、ランプ屋 イレーネの9名。
/PL/
オトフリートから何か動きがあれば、投下して頂けると幸いです。(今無理そうなら後でも構いません)
8時ぐらいに襲撃投下してみようと思います。
―自室―
ベアトリーチェのことは止めてくれたのに。
昨日はあんなに強かったのに。どうして…
[凶器を振り上げる少女を止めてくれた、煌く銀の糸。
今日もきっと。きっと止めてくれる。
しかしその期待は、現実のものとはならなかった。
ここではないどこか、今ではないいつかを見る目でその光景を見て、アーベルもまた止めることをしなかった。
ユリアンは昂ぶった神経のまま眠ることもできず、自室のベッドに腰掛け呟き続ける]
おかしくなったエーリッヒさんのことは…
抵抗が過ぎたエルザさんのことは?
その人を守ろうとして、剣を突き出したミハエルのことは…?
[――しかし彼らをどうして止めてくれなかったのだと、
果たしてアーベルを責められる立場に自分はあるだろうか。
交錯する三つの鋼色達、やがてそれはエーリヒを貫く。
下がっていろとの声に頷き呆然と、白い羽毛が赤く血に染まるまでの間、ただずっとそれを見ていた。
全てが終ったあと、ナターリエは手当てを施し、
自分はイレーネ達と共にエルザやミハエルを部屋へと運んだのだ]
…俺だって。たった、それだけのことしかしてないんだ。
[昨晩、オトフリートによって誘い出されたアーベルは、己の死期を知っていたのだろうか?いや、それは決してなかった出来事だろう。彼は誰よりも生きる事を望んでいたのだから。]
[狼二匹月の影。
一つは黒く一つは白く。
たすたすたすたす音なくて。
ケタケタ嗤う月の下、
ゲタゲタゲタゲタ迫りくる。
血の海つくろう屍の海を
腸千切ろう、玩具のように
ぽーんぽーんと頭は捥げて、
ぽーんぽーんと球遊び。
愉しいったら愉しいな。
殺して壊して歌歌え!
けれども待って。
相手は幻魔!
銀の糸が張り巡らされた。
痛い痛いな、その糸痛い。
けれども人形繰りの人形に、
残念ながらならないよ!
僕達哂い、ケタケタケタ。
糸が見えるよ死の糸が!
ケタケタ嗤うケタケタケタ。
月の影から覗く声
狼二匹踊ってて
愉しげわらう狂人の、あかいあかい眸の下。
茶色い髪が風靡き
裏の住人の舞いを見ているよ
君は何処の裏切り者?
人間の世から転がった?
遊ぼう遊ぼう狼の
宴の中に入ろうよ。
愉しい愉しいお茶会さ。
お茶菓子は、柔らかい肝臓でも、
柔らかい脳味噌だってもいいかもね!
啜れる赤い血灰色の、脳の細胞と混ぜちゃえよ!
頭の骨に穴開けて、中身をドンドン啜っちゃえ!
心臓ドコドコ言わなくなった
太鼓も何もなくなった
けれど溢れる血の河に、口くちづけて舐め啜る
ああなんて甘美な飲み物!
至上至福の心地だね
愉しい愉しいお茶会だ
愉しく食べて満腹だ]
[ アベールは、人狼達を見て驚いたようでもあったが、
彼はそれだけで行動が出来なくなるような愚か者ではなかった。
銀糸は煌き、生存をかけて闘いを開始した。]
[一方のクレメンスは、初めての狩りという事もあり、そして人間性を完全に捨てきれない事もあり、動きに切れを欠いていた。ナターリエが話してくれたように、確かに「銀糸」は見える。]
…最高の屋敷だと思ってた。
最初はみんなすごく、まともで普通の精神状態に見えたしさ。
でも思えば、ベアトリーチェだってエーリッヒさんだって。
みんな、ここに来て変な生首なんかを見て…
あの爺さんの薄気味悪い言葉を聞いて、死んだ事を知って…
[ユリアンは項垂れる顔を上げる]
きっとそれから…、おかしくなったんだ。
もう惜しいなんて言ってられない。脱出の糸口を探さなきゃ。
あの変な壁の穴…もう一度見に行ってみよう。
俺達はそこの不思議な力なんて宿っちゃいない、ただの巧妙なからくりか何かに……出たら危ないだなんて、誤魔化されてるだけかもしれないもの!
――自室(F)――
[見るのはやはり、ランプ作りをしていた頃の、あの沈黙の夢。
ゆっくりと目を開け、目覚める]
・・・・・・。
[夢に、催促をされているかのような。そんな印象だったが。
夢の最後の方には、何か、声が聞こえた気がした。
ベッドから身を起こして。
今日も選ぶのは、黒いワンピース。深い深い夜の色。死者を送る暗い色]
[自分に与えられた部屋を出たとほとんど同時に、走り行く足音を聞いた。
後ろ姿が一瞬見えて]
・・・ユリアン?
[なぜか不安になる。何を急いでいるんだろう]
[廊下をぺたぺた裸足で歩く。
白のスリップ一枚で。
半開きのままのドアの横。
青い姿のプレートは白く変わっている。
見上げた翠の瞳はゆっくり瞬いた。]
さいしょは ひとり
つぎから ふたり
――裏庭――
[部屋を出るとき、その背後でイレーネが不安そうに自分の名を呼んだ事にも気付かずに。
ユリアンは最初、それをボールだと思った。
踏み荒らされて乱れた草。
争った跡だと考え及ばず、そこに落ちた糸を見つけるより早く――
何の心の準備も無いままで、ボールの中にアーベルの顔を見た。
紅でもさされたかのような両頬の赤い手形。
何も映さない虚ろな瞳と、ぽっかりあいた頭の穴。
そこから零れ落ちる、本来よりもずっと量の減っている、何か]
――…え?
[離れた場所には、ほとんどの内臓を失った彼の胴がある筈だ。
だけども丸いそれが、何であるのかを理解するのに精一杯]
アーベル…さん?
まさか。
[ベアトリーチェに良く似た生首を見つけた時だってそうだった。
これは良くできた、アーベルではない何かだと鼻で笑おうとしているのに、こみ上げる吐き気がそれを許してくれない]
匂いまで再現するなんて、いたずらにしたって…はは
いたずらにしたって…あんまりだ。
[現実を受けとめかねて、声が震えているのが分かる]
だってこんなの…本物のわけない。
アーベルさんのわけない…
あの人は強い。
誰にも負けないよ…妙な化け物がいるとして、それにだって勝つ!
偽物だこんなの…ほら、こんなに軽い。
[かつてはこっそり心中で憧れ、兄と慕った者の頭部。
中身半分は失ったそれは本来感じるべき重さよりずっと軽かった。
ユリアンはつまらないものを持ち上げる時の手で、その髪を掴んで持ち上げる]
アーベルさんの頭であってたまるか!
自室→裏庭
[ユリアンの後ろを、後からついていく。
裏庭の奥。穴の開いた壁のすぐ傍まで来ると、クレメンスの一件を思い出し更に不安は募った。
声を、掛けようと、口を開き]
ユ・・・
[森の途切れたその場所に、朝の陽が差す。
明るい暖かな光が、血を、肉を、照らしている。
ちらばった銀糸が、美しく煌き]
あ・・・
[アーベル…。
青年の母、ヒルデの面影…目鼻立ちがよく似ている…が、さっと過ぎる。
「銀糸の幻魔」
糸を駆使して人の命を絶つ、悪魔の技を持つものとして教会の異端審問局で敵視されていた。それは五年前の神父殺しに関係がある。
クレメンスも、ほんの噂程度で聞いたぐらいでしかなかった。]
──自室→廊下──
幾らたっても変わらぬものは
一体どこにあるのだろう?
[髪の毛をかきあげ、
ベアトリーチェの後ろに立った。
アーベルのプレートの名前は既に消えていた。]
…アーベル。
[頭痛を覚えた]
――ッ!
[何かが足元に飛んできて、反射的に後ろに避けた。
飛んできたものはごろりと転がって。と、視線がぶつかる。飛んできた、ものと?
穴というには大きすぎる、大きな空間が開いているが。蒼い髪。蒼い瞳は確認でき]
・・・アー、べ・・・?
[口から出た声は呼びかけるようで]
アーベル!?アー・・・あぁ・・・ああぁあああああッ!!アーベル!!!!
[その首まで、一歩も踏み出せることなく、その場に膝をついた。
周囲には、血が、銀糸が、ほんとうに細かく飛び散っていて]
… [───、───] …
みんなみんなおこさなきゃ。
悪い夢からおこさなきゃ。
このままだったら、かわいそう。
[クレメンスは、小さく呟くように歌う]
おはよう、したみたい。
[振り向いて、きょとんと神父を見上げる。]
なんでかな?
しれん しないから?
かみさましんじていないから?
それとも…だいすきだから?
やめろよイレーネ!
[いつの間にか後ろに立っていたイレーネ。
アーベルの名を叫びながらその場へ膝をつく彼女に対し、ユリアンは心配した顔を向けて手を差し伸べてやることもできない。
――悲鳴にも似た叫び声を響かせるだけ]
その名で呼ぶな…
そんなわけないっ
アーベルさんは生きてる!
こんなことに…なるはずがないッ!そうだろ!?
[”ボール”には意図的に視線を向けることなく、イレーネに激昂してみせることでどうにか、意識が現実に繋ぎとめられている。
彼女にあの名を呼ばせてはならない。
呼ばせさえしなければそれは、アーベルの頭部などではなくなると信じているかのように、イレーネへと近付き肩を掴んで揺さぶる]
まっかに なって おはようおはよう
からっぽ なって おはようおはよう
[少女は笑ってくるりと回り、手駕籠を持って階段へ。
ぺたりぺたぺた、裸足で降りる。]
[クレメンスは膝をつくと、ベアトリーチェの目線に。]
さあさあ、どうしてなのだろう?
試練に彼は勝てなかった。
そういう見方もあるからね。
[クレメンスは微笑む]
神様の敵は何時も屠られるものだけど、
神様は彼にきちんと平等に
試練を与えていたでしょう。
行ってらっしゃい、ベアトリーチェ。
[少女が階段を降りてゆくのを見送った]
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