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煙突掃除人 カヤ に 4人が投票した。
行商人 ハンス に 1人が投票した。
楽師 エルザ に 1人が投票した。
剣士 レナーテ に 2人が投票した。
煙突掃除人 カヤ は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。何かの介入か、それとも……?
現在の生存者は、楽師見習い アーベル、修道士 ライヒアルト、ジャーナリスト ヴィリー、人形師 ゲルダ、行商人 ハンス、楽師 エルザ、剣士 レナーテ の 7 名。
[2人の近くに来て、同じように挨拶をしようとした。
だが、それよりも早く眉を寄せる]
…カヤが、犯人?
[聞こえた言葉を繰り返す]
状況的には、そうらしいよ。
[ライヒアルトの言葉に、片眉を下げて、多少おどけたように答えた]
答えがその通りかどうかは、知んねえ。
個人的には違うと思うけどな。
[少女の言葉の続きを促すように眼差しを注いだが、
その続きを聞くことは出来なかった。
――彼女の視線がゲルダへと流れたのを見て取り、顔を上げる]
あ。……ごめんなさい。
[何に対しての謝罪かはわからないが、思わず口をついて出た]
─広場・噴水傍─
まぁ、そんな問題じゃねぇわな。
それに折角シロだと分かった奴をむざむざ連行されるのも癪だ。
[同意はせど理由はやはり異なるもので]
[会話を為しながらも術の操作へと入る]
[対象は良く知る者故に見つけ出すのは容易]
[この近くまで来ているとまでは思って居なかったのだが]
[先日事件の話をした記憶から始まり]
[自衛団長の手がかりを探す記憶へと差し掛かり]
[そして『あるもの』を見た]
…………。
[ぴくりと、僅かばかり眉根が寄る]
[無言のまま咥えていた短くなった手巻きタバコを右手で摘むと]
[横へと弾いて紫の炎で燃やし尽くした]
[カヤから向けられる視線。その意を汲み取り、はぁと内心で嘆息する
そして、エルザからも視線が向けられているのに、気付くと]
いやいやいや、私のことは気にしないで続きを……
[そこまで言って、スッと眼の温度が下がる
向こうから歩いてくる自衛団が視界に収まったからだ]
[おどけるような剣士に対し、彼はますます眉を寄せた。
反発というよりは、ただ分からないという風に]
犯人って、失踪のですか?
[一応そう確かめてから、言葉を続けた]
…確かに、きかん坊なところはありますけど。
状況って、一体どんな。
……続きと言われましても。
[改めて言われると気恥ずかしい気がして、困り顔になる。
途切れたゲルダの声と、彼女の視線の先を追って、
エリザベートは眼を見張った]
[今度は、一人ではない。
カヤを庇うように、立とうとする]
残念ですがね。
[レナーテの言い様には何かをほぐされる]
羨ましいですね。
[女剣士の芯の強さに口端を上げた]
関係……いや、お気持ちだけありがたく。
酒も遠慮します。
酔いたい気分ではないし、酔えそうにもない。
[不安と心配は消えず]
─広場・噴水傍─
……それも、そういう問題なのかよ……。
[同意の理由が異なるのは、理性の上では理解できているが。
感情は、酷く揺らいで、つい口をついたのはこんな言葉。
宥めるよに擦り寄る肩のぬくもりと、周囲を巡る風の感触と。
それらの感触に僅か、気を鎮めて一つ息を吐く]
……どしたの?
[それから、改めてヴィリーの方を見やり。
ごく僅かな表情の変化に、一つ、瞬いた]
[ライヒアルトには困ったような顔を向け]
確信があるわけではないのですけどね。
[レナーテにした説明を繰り返す]
レナーテさんの言うとおり。
本人の様子を見ているには犯人と思いにくいのですが。
─広場・噴水傍─
…いや…。
[問いに珍しく歯切れ悪い雰囲気になる]
[言うべきか言わざるべきか]
[言えば青年が今すぐにでも突っ走って行ってしまうのでは、と]
[それだと当初考えていたことが出来ないな、と]
[何故あいつが、と]
[様々な考えが巡り口に出すのを躊躇った]
……後で話す。
[そんな言葉を漏らしてしまったのは]
[多少なりとも動揺があったせいだろうか]
[難しい顔のまま、説明を聞いた]
そうですか。
…ない、と思いたいですけど。
[迷うように視線を巡らせていると、広場の一角でざわめきが聞こえた。
顔をそちらに向けて、自衛団の姿を捉える]
まあ、ただ不器用なだけだよ。
一度信じた相手は、疑えないもんでね。
[ハンスにニッと笑みを見せながら、そう答える。
そして、飲みに行くのを断られると、そのまま表情も変えず]
ん。そか。ならいいや。
けど、どっかで内にたまったもんは発散させておいたほうがいいぜ。
それは、いつまでも溜めておくとどこかで取り返しのつかない爆発をするバケモンだからな。
まあ……アンタならそれは分かってっと思うけどな。
[さらりと告げる言葉は、少しだけ重かった]
「…………また、お前か」
[偉そうに声を掛けてくるのは昨日啖呵を切ってきた男
眼の温度はますます下がり]
……それはこっちの台詞
今日は何の用なの
[零度の眼差しにも僅かに怯む程度で彼が口にしたのは被疑者としてカヤを連れて行くというもの
何でも、ベッティがカヤの家の近くを最後に消息が消えたことを掴んだとか、カヤの所へ行くという置き手紙があったとか、状況証拠的に疑いようがないとか色々と並び立てる自衛団の男
だが、その半分も彼女は聞いてはおらず]
…………
[ただ無言で、その手に持った鞄を下ろす
鞄が地面と接すると同時、ズンッと重い音がした]
─広場・噴水傍─
[歯切れ悪い口調に、戸惑いは更に募る。
思索の内は読めず、行動をほぼ完璧に予測されている事も知らずに。
後で話す、という言葉に一つ頷いた]
……わかった。
その時になったら、また、『呼んで』。
なるべくすぐに行けるように、しとくから。
[追求の代わりに返すのは、こんな言葉。
風の波長を合わせておく疲労は、大分軽減されている。
今なら、異変の兆しを察知したり、一時的にでも突風を起こすくらいはできるだろう。
それによって、何かしらの危険を退ける事も]
─広場・噴水傍─
……ああ。
[返答は短かった]
[己が何をするべきか]
[それは既に決まっている]
[呼ぶ時はおそらく、それが済んでからのことになるだろう]
[その短い返答の後、やや離れたところが騒がしくなるのを感じた]
[隻眸がそちらへと向かう]
……自衛団……また、か?
[香水売りを連行した時の様子は知らないが]
[その物々しい様子に直ぐにそれを連想する]
[彼らの動きを窺うように、隻眸が細められた]
ご忠告はありがたく受けておきましょう。
[分かっているのとできるのとは違う]
[だが分かってはいるから苦笑してレナーテに頷いた]
そう思う者も多いようですよ。
[ライヒアルトの視線を追って]
[自衛団が取り囲んでいる一角を見た]
─広場・噴水傍─
[短い返答に、こく、と頷き。
聞こえて来た騒ぎと、自衛団、という言葉に蒼の瞳をそちらへと向ける]
また……って。
また、強制連行するっての?
[こちらも、とっさに浮かんだのはローザの一件。
先にあったという、姉の事もあり。
浮かぶのは、微かな焦りの色]
お。
どうかしたか、2人して?
[2人で同じ方向を見ているのに気付き、つられるようにそちらの方角を見た]
んんん?
自警団の連中か?
ああ?
何してんだ?
[カヤが人の影に隠れて消えているので、いまいちよくは分からなかった]
─広場・噴水傍─
それしか考えられんだろ。
誰が連行されそうになってるのかまでは分からんが。
[子供が連行されそうになっていると言うのはまだ気付けず]
[己の忠告も連行の一端を担っている可能性はあった]
[そのつもりで言っていた部分もあるため]
[仮にそれを聞いても驚きはしないのだが]
[そして、スッと指を上げそれを振り下ろ……そうとしたところで、後ろから腰に感じた衝撃に振り返る
見ると、カヤが抱きつき首をフルフルと振っている
それを見て、何か言いたげに口を動かしていたが、目を伏せ手を下ろすと]
…………わかった
[そう呟くと自衛団に向き直り、睨みの効いた目で彼らを見ていたが]
そこまで言いがかりをつけて、外れだった場合の覚悟は出来てるんですよね?
責任を取る気概があるなら、連れて行けばいい
…………まあ、どうせまた外れなんでしょうけどね
[最後の言葉は心底彼らを馬鹿にした口調]
─広場・噴水傍─
……その行動力、もっと違う事に使えよ。
[思わず口をついたのは、こんな一言]
そうすれば、一年前にだって……!
[友の失踪。
上からの圧力もあったのかも知れないが、下街の出来事という事で自衛団は積極的な関与を渋り。
親身になってくれたのは、団長だけだった。
それでも、結局、何一つ掴めぬままで]
…………。
[あの時の悔しさ。それが再び、呼び起こされた気がして、無言で拳を握り締めた]
[自衛団の男たちは彼女の言葉に顔を紅くするが、昨日の事もあるのか積極的に手を出そうとするものは居ない
そうして、彼らはカヤを連れて詰所へと戻っていく
その様子をジッと見ていたが、視界から彼らの姿が消えると]
…………くそっ!!
[苛立たしそうに、地面に置いたキャリーケースを蹴る
浮遊の魔法の切れているケースは見た目以上に重く、ズズッと僅かに動くのみ]
―広場の一角―
「あんな子が?」
「信じられないわよね」
[遠巻きにしている人の声が聞こえた]
どうして事を荒立てる。
これ以上混乱させるつもりなのか。
[苛立たしげに呟く]
[対象はそれで予測できたが気も晴れず]
待――、
[開こうとした口は下ろされたゲルダの鞄の立てた重い音に、
取ろうとした行動はカヤが自ら動いたことで遮られる形となった。
嘲りを露にした女の声。
結局。
男達が少女を連行してゆくのを、
黙って見ていることしか出来なかった]
[翠の眼は瞬きもせずカヤを見つめていたけれど、
その眼差しは揺らいでいた]
今度は、誰を。
[この場から見えはしない。
隣の剣士にも見えないのだから当たり前ではある。
だがその眼は不意に、僅か細まる。
――潮時か。
『端末』にすら乗ることのない、微かな呟き]
…。
[対象が少女であろうとも、庇い立てする気は端から無かった]
あっちも必死なんだろう?
ただでさえ、団長が事件に巻き込まれて面子が潰されてるんだ。
これで、他の連中が事件を解決したなんてことになったら、自警団の威厳は地の底まで落ちっから、多少強引でも、色々なやつを引っ張ってんだろ。
[ハンスの言葉には、荒くれ物の集団に対する評価のような感覚で告げた。
その対象が誰なのかは、いまだに予想もついてない]
─広場・噴水傍─
[しばらく眺めていると、自衛団は一人を連れてその場を離れて行く]
[その中に見つけたのは小さな姿]
……ふん、そっちに捉えたか。
[ぽつりと呟いた]
[己が言葉のみで決定したとは思いにくいが、少なからず作用していることは明白で]
[連行される様を見て思ったのはその一言だった]
…何かの切欠が無ければそう言う行動にも出れん連中なんだろう。
ああそうだ、お前にも伝えておかなきゃな。
昨日捕まったローザとやらだが、あれもシロだそうだ。
[誰からの情報とは口にせず、知り得た事実だけを述べる]
[痛みを堪えるように、眉間に深く深く、皺を刻む。
何かを、恐らくはゲルダへの別れの挨拶を呟いて、その場を離れた。
集う人の輪を抜けていく]
連行するにしても、もう少し方法があるだろうに。
[一つ息を吐いて、行商人の苛立ちに同調するように言った。
対象が誰かは既に分かっているけれど、彼のほうからそれを明かすことはない]
ま……後でまた話でも聞きに行ってみるかね。
ローザんときは、ほとんど証拠らしい証拠も聞けなかったが、今度は少しはマシになってるといいが。
―――そろそろアタイは行くよ。
前回と同じなら、またどっかで事件が起きるかもしんねえしな。
無ければ無いで、少しは信憑性高まるのかね?
じゃ、またな。
[そう告げると、レナーテが2人の前から*立ち去っていった*]
「でもあの子ってホラ、元々は……」
「そういえばそうだったわね」
[無責任に交わされる言葉の数々][首の後ろを掻く]
[自衛団の前で意図を持って名前を出したのは隻眼の記者に同じ]
[だが何とも気分が良くなかった]
[視線が落ちていたので青年の様子にも気づかず]
そうかもしれませんが。
冤罪が続けばそれこそ更に評判が地に落ちますよ。
それにしても統率の取れなくなった集団ほど怖いものはありませんね。力を持っていれば特に。
[レナーテに答えて]
[何度目になったかの溜息を吐いた]
─広場・噴水傍─
あれ……カヤ……か。
[連行される姿を見て。零れ落ちたのは、掠れた呟き。
疑念はあった。
けれど、疑いたくはなかったのも本音で。
軽く、唇を噛んで、ふる、と首を横に振る。
気持ちの乱れを、振り落とすように]
……それにしたって、さ。
あれじゃホントに単なる『自衛』じゃん……。
[小さく呟いた後。伝えられた事実に、一つ、瞬く]
そ、か。
確かに、そんな感じ、なかったもんねぇ……。
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