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牧師 ルーサー に 1人が投票した
冒険家 ナサニエル に 3人が投票した
牧童 トビー に 3人が投票した
流れ者 ギルバート に 2人が投票した
牧童 トビー は村人の手により処刑された……
次の日の朝、牧師 ルーサー が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、書生 ハーヴェイ、学生 メイ、冒険家 ナサニエル、見習いメイド ネリー、双子 ウェンディ、流れ者 ギルバート、お嬢様 ヘンリエッタの7名。
―一階・廊下―
[ 濡れた手を拭くのも其処其処に一歩遅れて厨房を出てみれば、広間の前で立ち尽くすネリーの姿。其の横顔を見れば先程の言葉を思い返すも再び其れを口にする事も無く、彼女の脇から広間の中を見遣れば安穏たる光景は何処にも無い。
最愛の女を亡くした男に詰め寄る少年、黒衣の神父と対峙する怪我人の男。何方も尋常成らざる様子で、其の眸には殺意とも云い難き物すら宿り正に一触即発と云った雰囲気か。容易に声を掛ける事も出来ずに、言葉を失い黒曜石の双瞳を見開いて其の場に立ち尽くす。]
っ…神父様!
[少女は殴られたルーサーの傍に駆け寄り、その身を起こす手助けをする――]
[するり――]
[伸ばした手と共に視線は――]
[鋭さを増したまま、加害の青年へ*送られていた*]
何をやっているんだか……。
[ 呆れを含んだ聲は男へと向けたものか、人間達へと向けたものか。
嗚呼、此れが人の絆故に起こるものだと云うのならば、何と醜き事だろうか。憎悪は憎悪を呼び其の連鎖は果て無く続くと云うのに。]
ー玄関前〜広間前ー
[外の明るさとの対比で、少しだけ目が眩んだ。
けれど、絨毯に落ちる血痕だけは黒ずんでなおはっきりと視界に飛び込んでくる。]
なんで……?
[もう、誰も死ぬはずがない。
ならば、この血は誰のものだ?
血痕に誘われるように、玄関を進めばよりはっきりと聞こえる喧騒。
まだ幼い叫び声はきっと、あの少年のもの。]
[一体これは――如何したことか。
傍に先程の青年が来たのが分かったが、あまりの光景に動くことは叶わなかった。
蒼髪の男性に殴りかかる少年。ああ、そう言えば今日殺されたと聞いたのはあの娼婦の女性。
その傍で殴り飛ばされる牧師、殴ったのは怪我をしていた筈の男性。
何故このようなことに。
働かぬ頭のその隅で思ったのは、ああ手許のスープは無駄になるかも知れない、と言う場違いで如何でも良いことのみだった]
[何かに気が付いた様な]
[ハッとした驚きに似たものが面を過ぎり]
[急速に激情が去って]
………!……
[不規則な忙しない呼吸][息苦しいと言った表情]
[恐怖][驚愕][また混乱]
[涙が溢れ出し][立ち竦む。]
[ただ、呆然と。
目の前の光景を見つめるしかできない。
何か違って。
何か間違って。
そんな思いはあれど、でも。
押し止める言葉には、ならずに]
―広間―
[「俺がローズを死なせた」その言葉には返す言葉も無くて。
トビーが殴るのをただ受け続けて
だけど
ぷつり
何かの糸が切れて
少年を振り払う、強く、倒れる少年
ごつり
何か鈍い音がしたのに気付かずに]
お前に何が解る!!
俺がどれだけ悔しいか…お前に解るのか!!
俺がローズを守れなくて悔しくないと思っているのか?
俺が…
……トビー?
[倒れた少年が動かない事に気づいて声を
少年は動かない]
おい…トビー、冗談は……
[抱き起こそうとして、気付く、出血
少しずつ、床を染めて]
お、おい!トビー、しっかりしろ!おいってば!!
[動かしてはいけない、解っていたけれど
それでも
呼び掛ける、その体を揺さぶって
返事は無かった]
ト、ビー……?
[”あんたが死なせたんだ”悲鳴のような叫びは、いつかの夜、目が合った時に笑った彼の印象とは掛け離れた声。
そしてくぐもった殴打の音。
なにかが倒れる音と、神父を呼ぶ少女の声。
いくつもの音が交差し、よく聞き取れない。
急に薄くなったように思える空気を、ヘンリエッタは吸い込んで、騒ぎの中心へと歩を進めた。]
ぁあ、……ぅあ。
[ゼヒ、ゼヒ、ゼィ、]
[呼吸音][喉が鳴り]
[声を出すのも儘ならぬ][そんな様に眼を泳がせ]
[手を喉元に]
[苦痛に喘ぐ][涙で歪んだ視界]
[青年の怒声と][弾き飛ばされた少年が目に映る]
……!!
[ぐったりと倒れた少年]
[蹌踉めきつつも][必死に其処へと近付こうとするが]
誰か…
[医者を…言いかけて思い出す
医者は、来ない]
『……ぅ…』
[トビーが微かに呻いて、その顔を覗き込む]
しっかりしろ、な?大丈夫だ、これくらい……
[嘘。
このままじゃ助からない]
『……何で…ろ…さん……まも……』
もう良い!何も言うな…もう……
[少年の言葉が、少しずつ弱くなる]
……あ。
[トビーがナサニエルに殴りかかって。
ナサニエルがトビーを殴り飛ばして。
その瞬間]
……やめて。
[異能の視界は、ふわりと飛び立つ少年の影を、捉えて]
いやだよ……?
[呟くけれど。
『声』が。
聴こえて]
[其れは為らず][もどかしい程の緩慢さで]
[恐慌][不安]
[青い髪の青年が、動かぬ少年を抱き上げようとし]
[少年の頭と][床が][血に染んで]
[抱き起こす、その腕の中で
少年は力を失くして
ぱたり
腕が床に落ちる]
…トビー?
……俺が、殺した……?
[呆然と、目の前の事実を確かめるように呟く]
俺が……
[半ば放心したように、座り込んで]
[広間の前迄来た時、不意に一瞬だけ、怒声が途絶えた。
ふわりとどこからかスープの匂い。
食欲をそそるはずの南瓜の甘い香りが、何故か場に不似合いに感じた。
そして、少年の名を呼ぶ声。
それに答える声は、聞こえない。]
─父さん…母さん…ねぇさ…………………おにいさん…─
[それは、聞きなれた少年の声で。
今朝、自分を必死に呼んでくれた声で。
それが意味する事なんて、理解したくないのに。
巫女の力は。
それを。
現実を突きつけてきて]
……ねえ……どうして?
[掠れた問いは、誰に対して投げられたのか]
[それはあまりにも突然の出来事。
赤い黒い染み。
緑の髪を、絨毯を染めて。
理解は追いつかずに]
……トビー…様?
[掠れた声だけが洩れた]
[ 激しい怒声よりも耳を突いたのは硬い物がぶつかる鈍い音。少年の新緑を思わせる髪の合間から零れるのは鮮やかな緋色。黒の瞳は益々大きく見開かれ合わせる様に口を開くも其処から音が洩れ出る事は無く躰は其の場に縫い止められる。
然れど少年の批難の声は止まず青髪の男を尚も苛み続けるか。然し軈て其の声すらも途切れ広間に訪れるのは呼吸の音すら聞えそうな程に不自然な静寂。
俺が、殺した。
呆然とした呟きが少年を抱えた男の口唇から零れる。腕の中の幼い子供はもう動かない、笑う事も泣く事も怒る事もない。其れは恐らくは少年の慕った女性と同様に。暖炉の薪がパチパチと爆ぜる音は遠く、今は目前で命の灯火を消した少年へと視線が注がれる。]
俺どころか、人間の手からすらも護れなかったか。
[ 其の聲は果たして男に聴こえていたか否か、何方であれども彼には関心の無い事か淡々とした口調で呟かれる。]
人の命とは脆いものだな。
[緩慢な動きで座り込む。動かない少年の傍らに]
…………。
[しばしの沈黙。
それから、薄紫の瞳が、座り込む蒼髪の青年へ向けられて]
……「悲しまないで」って。
[ぽつり、と。呟くのは、今朝聴いた『声』]
「苦しまないで……ごめんなさい」って。
多分、あなたへの言葉。
あのひとから。
[静かな言葉。そこに、感情はなくて]
[眸の焦点は何処かずれて]
[見ている様で何も見ていない][定かならぬ視線]
「俺が殺した」
[青い髪の青年の][苦渋に満ちた其の声に唱和するように]
…………俺が、殺した……………………。
[悲哀][後悔][苦痛に塗された]
[呟き]
[フッ、と][眸の光が失われ]
[立て続けの衝撃に精神の限界が訪れたのか]
[ゆらり][ふらり]
[身体が揺れ]
[其の儘*その場に頽れる。*]
[それまで動かなかった足が不思議と動き出す。殆ど惰性のように。
広間の扉を潜る。
――少年は動かない。
呆然とした男性の傍を通る。
――床に落ちる小さなナイフ。
テーブルに鍋をごとりと置く。
――幽霊に怯え、からかわれていた少年。
振り返り、また彼らのほうを見る。
――隠れていた彼女の背中から出て、「ありがとう」という小さな声。
もう、元には戻らない]
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