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集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が5人、人狼が2人、占い師が1人、霊能者が1人、守護者が1人、囁き狂人が1人含まれているようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
─ 厨房 ─
[手伝いといっても出来ることは多くない。
調理器具や食器を洗ったり、食材の下ごしらえをさせてもらえる位だが、今日の様に来客が多い時にはそれだけでも充分忙しい。
切り終えた野菜で水にさらす必要のあるものは水を張ったボールにいれ、それ以外はそれぞれを笊に入れて調理台へと持っていく。
それが全部終わると、指定された通りの食器>>0:200の準備に入る。
銀食器とワイングラスは繊細だからと厨房の係に任せ、代わりにサラダ皿とスープ皿の用意を引き受ける。
それも終われば、後は調理師と給仕の仕事しか残ってはいない。
いても邪魔になる為、厨房から出ると広間へと戻った。]
─ 広間 ─
[ケネスの注意がやって来たハーヴェイの方へと向かうと、もう一つ息を吐いて、軽く瞬き。
それから、ケネスから離れた位置に落ち着いて、両手でカップを持ち、柔らかないろと香りに意識を向ける]
(あー……もう。
ほんとに、厄介だなぁ……)
[内心過ぎるのは、こんな思いだが、それは押し込め。
甘めの紅茶で、気持ちを鎮めた]
─ →広間 ─
ヒューバート様。
メニューと食器は指示通りになっております。
あと半時ほどで夕食の準備は整うかと。
[広間へと戻る途中、ヒューバートの姿>>2に頭を下げてから報告をする。
それ以上の指示が無ければ広間に戻り、客人の要望を受けようとするつもりだが何かあればそちらを優先させるだろう。]
─ →屋敷外 ─
[広間を去り際、ネリー>>5の報告に承諾の返事をする。
後は広間での対応を頼むと、自分は外へと出て行った。
業務に移る前、助力を請うためにグレンを探す。
恐らく菜園の周辺に居るだろうとあたりを付け、案の定、その姿を見つけた]
グレン、手が空くようでしたら中の手伝いをしてはくれませんか。
今日はメイドが1人帰省のために早めに上がりましたので。
[そのメイドも今頃は麓の村へと向かっている頃だろうか]
それと、ウェンディ嬢がお帰りになる時、教会まで送って差し上げてください。
そのついでに買出しをして来て頂けると助かります。
[外は多少風が強くなって来て居たが、今行けば間に合うかとの判断。
尤も、グレンを伴い屋敷の中へ入って直ぐ、天候は更に崩れることになるのだが]
−広間−
…人、多すぎない…?
[誰かに聞かれぬよう小声で呟く。
他の日でもこの調子なら、
ここで宿を借りるのはなるべく避けたくて。]
…寒さか人気か…
難しいなぁ。
[ため息混じりに、小声で漏らした。]
[おはよう、と声かけられて。
そっと毛布の後ろから顔をだして]
…おはよう、ございます。
はずかしい…。
[また、毛布に隠れなおしたりして]
─ →廊下 ─
[グレンとは屋敷内に入ったところで別れ、業務に戻るべく移動を開始する。
何をすれば良いかグレンに問われたなら、夜に向けての薪運びを頼むことになるか]
……これは……。
[ふと窓の外を見遣れば、風が逆巻き、唯一麓へと通じる吊り橋が大きく揺れている]
この状態で帰路についてもらうのは危険ですね。
今日は皆、お泊り頂いた方がよいでしょうか。
[主にも提案してみようと、もう一つの用事のための準備をしてから、主の部屋へと向かった]
……お、はようございます。
[隠れたりしていたけれど、挨拶をされれば顔を出す。
毛布はぎゅっと握ったまま。
ソフィーをじっと見つめて]
あ。
ソフィーおにいさまに…。あずかっているものが。
[そんなことを言って、そばのバスケットから取りだしたのは小さな箱。
毛布をちゃんと横に避けたあとで、近づいて、渡して。
そしたらあとは、また先ほどのソファに逆戻りするつもり。
しばらくの間は恥ずかしそうに、毛布を手放したりはしない]
…う。
だめ、です。神父さまが、心配になっちゃうから。
[ハーヴェイの言葉に首をふるふる横に振る。
外の様子はわかっていないから、そう言って頭をさげて]
あ、はい。
ええと、いえ、ハーヴェイおにいさま。
使ってくださって、ありがとうございます。
[もう一度頭を下げるとき、頬は赤く染まっていた**]
─ 広間 ─
[ヒューバートから頼まれたことは元々するつもりだったこと。
承りました、と答えてから広間に向かった。
足を踏み入れる際には丁寧に礼をし、客人の邪魔にならぬように脇に控えようとしたところでかけられた声にそちらを向いた。]
ハーヴェイ様。
お元気そうで何よりです、どうぞごゆるりとお過ごし下さい。
[丁寧な動作で頭を下げてから、微かにぎこちない微笑みを向ける。
ぎこちない笑みは母を亡くしたことを境に上手く笑えなくなった為だが、その理由を知られているかどうか。]
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