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次の日の朝、 マクシーム が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、 カチューシャ、 キリル、 ロラン、 レイス、 イヴァン、 ミハイル、 イライダ、 ユーリー の 8 名。
[抑えきれなくなる。
本能が、理性を凌駕する。
出来るだけひそやかに、できるだけゆっくりと息を吐く。
気付かれぬ様。
――そう、誰にも、気づかれぬ様]
[約束を乞う。
けれど、一体何に乞うというのだろう。
必死に唇を噛み締める。口の中に広がる鉄錆の味がひどく甘い。
少しでも、こうしていたいと思った。
───早く、帰って欲しいと願った。
…ああ。
彼の血と肉は、どれほどに甘いのだろう…?]
[それから、レイスへと近づいて。
困ったように、眉を下げた。]
キリルね。
……なんかすごく不安そうだったのよ。
[ロランは彼女と仲が良いのはよく知っているし
マクシームは害がないだろうと、声を落としはしたものの、困ったように告げて。
何があったのかはさすがにいわないけれど]
気にかけておいてあげてほしくて。
言われなくても、レイスなら大丈夫だとは思うんだけどね。
[イライダに、ちゃんと向かれて。
笑う表情が、華やかだと思う。
からかってるわけではない、と言われれば反論も出来ず
俯いて、膝の上に持ったクッキーを見詰めた]
……でも、
[精いっぱいの言葉。
困った風に眉を顰めてから、ユーリーが去るのを聞いたから
顔をあげ、おやすみなさい、と、渡りに船と言葉を紡いだ]
…俺も、かえる…
クッキー、ありがと。
[ぽつりと小さく小さく、呟いて。
顔をあげて、見える顔に小さく頭を下げた。
誰が篝火の番をするのだろう。
マクシームとミハイルが名乗りをあげていたように思う。
自身は邪魔にしかならないことを知って居たから、
悲鳴のような音をたて、車椅子を自宅へと向けて進めるしか無い*]
―広場―
[空を眺めるうちに、何となく思い出した。遠い昔に聞いた、赤い月と人狼の関係性。
ただ僕には朧気な記憶しかない。よく本を読んでいるロランなら知っているかと目を向けたが、すぐに問うことは躊躇う。
そんな折、イライダから笑み交じりに問いを受けた。]
……そうだな。
[短く肯定の言葉を紡いだ。
良い男に僕の名が挙がったのは聞き逃したけれど、少なくとも僕なんかよりはずっと。]
[耐えられそうにない。
口を開ければ、自身の犬歯は牙のように尖って居るかもしれない。
握った手の中、爪は酷く伸びて刃となって居るかもしれない。
そんな不安と飢えを渦巻かせ、熱くなる身を抑える。
掠れた声は、必死に呑み込んだ。
額に粒のように汗が浮いたのは、幸い自宅に入ってから]
……――ッ、
[胸元を掻きむしる。
治療をしてもらった肘の包帯が、やけに白い]
―― キリルの家 ――
[扉の動きが止まったことに少し安堵する。
彼女の震える声を聞いて、眉が情けなく下がった。
こういう声を出させてしまう自分自身に]
うん。また明日
……もちろん。キリルが望んでくれる限りずっとね
[彼女の指や服が挟まれないよう注意をしながらそっと扉を閉める]
お休み、愛しい俺のキリル
[そうしてその場を去っていく]
[紅い紅い空の月。
まるで母が称した通りの血吸い花に似ていると、そう思った**]
─ 自宅 ─
ありがとう、イヴァン。
……おやすみなさい。また…明日。
[顔を上げられずに、どうにか別れの言葉を紡いだ。
だからイヴァンの浮かべた表情に気付くことも出来ずに、
再びもう一方の手をくっと握りしめる。
ことりと、薄い扉に額を寄せた。
そうして暫くの間、何かに耐えるように目を閉ざしていた*]
[玄関を閉めて、そのまま車椅子を進めて作業場へと入る。
大きな作業台に手をついて、荒い息を吐いた。
飢えが辛い。体中が痛い。理性が、苦しい。
息を堪え、声を出さぬ様全身に力をこめて机を握りしめる。
窓から入る風が冷たく、熱を奪って行くようだった]
……――、っ!、……!
[気配届かぬ様、力いっぱい眉を顰め、目を瞑った。
冷たい空気を吸って吐くと、少しだけ現に戻る。
ぐるぐると回る視界は、二日酔いなんてものじゃなく。
熱に浮かされるように開いた双眸は、
血程に真っ赤に染めあげられていた]
―自宅前―
――ギィィィ…、パタン。ガチャッ
[念のため、危険物の多い自宅に鍵を締めた。
どうするか迷ったが、一晩火の番をするなら何か…と思い。
ロランに借りた本も結局携えている。
扉から向き直り、頭上の赤い月を仰ぐ。
不吉な赤い月。]
……なにも、おこりゃしねぇよ。
[ガシガシと頭を掻き、再び広場へと向かった。]
[ロランから否定の言葉がまた出そうなのに苦笑して。
うつむいてしまったのを見れば、手を伸ばしてまた頭を撫でようとした]
うん。ゆっくりで良いのよ。
ゆっくり、自信を持っていきなさいな。
レイスだって、そうだって言ってるんだから。
おやすみなさい。
[クッキーへの礼には首を横に振って。
笑って見送った。]
兄貴は、まだ向こうかな……
[ふらと扉から額を外して、小さく呟く。
眉を顰めて額を押さえた。
片隅にはカチューシャの摘んできてくれた薬草がある。
あかりも灯してあるから、既に帰宅していることは知れるだろう。
夜空を一度振り仰ぐ。
赤い月を暫し見上げて、ボクは自室へ続く扉を開いた*]
―篝火そば―
[そこにはまだ、誰かいただろうか。
自分が名乗りをあげた後も、「自分も残る」と言っていたマクシームの姿を見つけ、ふぅと溜息を吐く。]
こういう時にはよ、年長者に格好つけさせろよ。
[ポンポン…と、子どもをあやすように軽く頭に触れる。]
『あんただから心配なんだよなぁ…』
[そんな軽口を叩かれたなら、]
おまえしつれーだな。
[じとっとした目でマクシームを縫い止めたか。]
…喧嘩なんてしてたの?
[心底不思議そうに、レイスとマクシームを見る]
だって家に来た時は、ずっと嬉しそうだったわよ。
私が気にしてるのは……
[もっと声を落として、レイスにだけ聞こえるように]
いきなり泣き出しちゃって。
不安なんだって言ってたわ。
――旅人さんのこととか、あるし。
多分、疲れてるんだと思うの。
[礼には、ううん、と首を横に振って]
[うっとりと、どこか熱に浮かされたように紅い月を見上げる。
昨夜の酒精の酔いのよう、それよりも尚甘美な血の誘い。
こくりと喉が鳴った。
先まで己を押し留めようとしていた理性の糸は、最早ない]
…ロラン、
[同じく月に刺激されただろう同胞を呼ぶ。
喉は飢えていたけれど、それは大きな期待をも伴っていた]
月が昇ったね───…
[見る者のいない唇が笑みを刻む]
ぁ、ぁ、あ、ア、ア、ア"、ア"……ッ
[聞こえた同胞の声に、堪えていた声が零れた。
作業台にあがって身を捩り、喉の奥から漏れる声。
人の言葉というより、それは最早獣の吼え声に近く。
それでも何処か残るロラン自身は、自分の声に少し驚いて
冷静に見下ろす自分もまた、感じていた]
…タベタ、い
月が…昇ったかラ、
…赤い月が、呼んでいる…――カラ
[熱に浮かされたような声。
壊れた蓄音器のような、冷静に何か教える時のような、
入り混じる其れが 囁きに染みるよう零れる]
───ふ。ふふふ…っ
[喉奥から笑いがこみ上げて来る。
同胞の吼え声に刺激される、灰銀の瞳も朱に染まっている。
彼のように咆哮することはなく、
けれど浮かぶ表情は、もはや常の面影を失ったもの]
食べようよ、行こう?
あぁ…ほら。あの子達も呼んでいる。
狼が、来るよ──…
[遠く、森から狼たちの声が聞える。
人には未だ聞えない、微かな遠吠え。
その音を捉える耳もまた、既に常人のものではない]
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