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道具屋 エト を 1人が心の中で指差しました。
薬師 コレット を 1人が心の中で指差しました。
絵描き ミケル を 1人が心の中で指差しました。
道具屋 エト は人々の意思により処断されたのです……。
次の日の朝、絵描き ミケル が無残な姿で発見されました。
深い闇は周囲を包み込んだまま。
晴れる事はありませんでした……。
─ 周期の終わり ─
[膝掛けを持ってきて良かった、と思う。
それを体に巻きつけていても、びょうびょうと吹きすさぶ風で、指先がすでに真っ白になっている]
[「最後の仕事」を終え、都市の最奥にある扉をくぐった。
まだ、誰も「終わり」に気付いていない。最初だった。
つま先が上を向き、下がる事はなかった。すぐに息が切れた。
しかし、それでも上り続けた。
ポケットにはクッキーと、小さな水入れと、丸めた膝掛けと手布だけが入っていた。
彼女が用意した「準備」はすべて片道分だけ]
[良い子、なんていわれて照れたように笑って。
それから、和らげる方法、というのには首を傾げた。
それはどういうことなんだろう。
終ぞ、聞くことは、なかったけれど**]
[やがて壁が途切れた。
洞窟都市の外だ。しかしぼんやりうす暗い。夜だろうか。
いや、……そうではない。目が、もうほとんど見えないのだ。
終わりが近づいている。
違う、すでに終わっていた。足を動かすのは、手探りの理由は、
全てが、最期の執念]
[ぜえぜえと息がうるさい。
こめかみの中で、血の脈がどおんどおんと鳴っている。
指先の感覚がない]
[まだ?
登頂はまだ?
つま先はまだ上を向いている。まだ上がある]
[風が老いた小さな体を押し戻す。
落ちてしまえと叩く。
冷たい指先が震えた瞬間、風は膝掛けを持ち去ってしまった。
追わずに歩く、ただただ歩く]
[そして]
[ふいに、あれほどの風が途絶えた]
……あ……。
[かすむ目をこする。
何度も何度もこする。
奇跡のように、光が注ぐ、その一点]
[一輪の尊い、天上青]
あ……あ……。
[涙が伝う。
見なくちゃいけないのに、これを見るためだけに、今日まで、そしてこんなにも]
[一歩を進む。
手を、伸ばす]
[その瞬間、
途絶えたふりをしていた風が、老女の体をごく簡単に突き飛ばした。
天上青は指先をすり抜け、高いタカイ天上へ上っていく。
……ちがう、老女の体が落ちていくのだ。
もうどこにも届かない暗闇へ、地の底へ転げ落ちて行く]
[涙より早く落ち、しかし、]
[わたくしは微笑みと共に目を閉じた]
-- C A S T --
ユーリ ・・・suzukake
ノクロ ・・・shei
メリル ・・・rokoa
ミケル ・・・hishou
サリィ ・・・nadia
クレイグ ・・・tasuku
エト ・・・helmut
ミレイユ ・・・akIka
コレット ・・・かりょ
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