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─ 宿・二階角部屋 ─
[あれやこれやと考えていた所に響いた、扉を叩く音>>294]
どちらさまー?
[問うてみるが、返事はなく。逆にそれが、返事になった。
よっ、と言いつつ立ち上がって扉を開けた先には、予想通りの姿があり]
おいでませ、と……さっきの事かなー?
ま、立ち話もなんだし、どーぞ、と。
[口調だけはのんびりと言って、中へと招き入れた]
─ 宿・二階角部屋 ─
[開けば、ひらとと手を振り招かれるまま中へ入る。
ちらと机を見ると書付が>>289。
人の名と、現状ままのそれを横目にしつつ、身から話さなかった獲物を適当に掛け椅子へ座ると、早速片手を動かした。
『俺は伝承の事は全く知らない。
能力者ってのは、どういうのが居るんだ。
ゲルダが言っていた、生者を見極めるっての以外にも居るんだろう?』と、最後は予想交えて問いかけた。]
─ 宿・二階角部屋 ─
[入ってきた友>>297から向けられた問いに、一つ、息を吐いて]
伝承にある、『力あるもの』は、俺が知る限りで、四種類。
一つは、ゲルダ嬢の言っていた、『生者を見極める者』。
御伽噺では、占い師、と呼ばれている。
それと対になるのが、『死者を見定める者』。
文字通り、死んだ者が人か人狼かを見極められる。
霊能者、なんて言われるんだけど、その名に違わず、あちら側と接触できたりもするらしい。
で、もう一つが護り手──守護者、って言われることが多いんだけど。
人狼に対抗できる、守りの力を持つ者がいる。
ま、ここらはいてくれるとありがたい系、だねー。
……それだけじゃないから、厄介なんだけど。
[ここで一度、言葉をきる。いつになく真剣な深緑が、綴られている名の方へと向けられた]
─ 宿屋 一階 ─
[狼の項目を過ぎればそのまま図鑑を読み進めて。
目的の動物を見つける度に、用意してきた羊皮紙へといくつかデザインを描き込んで行く。
やるべきものと定められた仕事。
集中してしまい、時が過ぎるのはすっかり忘れていた]
[その中の一つに先程眺めていた狼のものもあった。
どこかの地域では家族愛の象徴であると聞いたことがあったため、ペアアクセの一案として描いている。
他にも様々描かれているため、誰かが覗き込んでも目に留めるかは定かではないが]
─ 宿・二階角部屋 ─
[『占い師に、霊能者に、守護者、か。』
オトフリートが告げるまま、復唱するように手が動く。
『聞く限りじゃ、占い師と守護者が肝か。
霊能者は……正直用途が微妙な気がする。殺せば終わりだろう。』
狼を、と自分で確認するように仕草しながら。
時折手は止まる。考え込むように。
顔を上げると、何時もと少し違った眼差しが見えた。
視線を追い、綴られた名を見ながら、ふいに思い出したように、今度は、
『あと1つは何だ?ありがたくない系?』と尋ねた。
厄介だと言うものだから、はじめ人狼のことかと思ったが。
己がした問いは”能力者”、だったはずだ。人狼ならばそうは言わない。]
[自分とは違う。
何よりも先に自分の大切なものを守ろうとした私とは。
彼が力を持つ者だったら、きっと求められた役割を全う出来るのだろうなと内心思いながら、この場を離れていく姿を見送った。
>>279少女から礼を言われると、困ったような何とも言い難い表情になって。
どういたしまして、と言ってもう一度軽く彼女の髪を撫でてからその手を下ろした。
誰も死なせたくないと。
自分が零した呟きを繰り返し自分を見つめるその瞳を真正面から受けながら、そうだな、と頷いて。
>>280無意識にだろう口に出して思考する様子に、自分も目を伏せる。
誰か一人を選べ、と。
まだ大人にもなれていない彼女にもその重さが課せられているのは分かっていたけれど。]
…そうだな。目印でもあれば、な。
[>>281眉を寄せて零す少女の言葉を拾い上げ、頷いた。
彼女がフォルカーの元に向かうのは引き止めもせず、椅子に座ったまま深く息を吐いた。]
能力者は占い師に霊能者に守護者、ね。
守護者は厄介だな。
ゲルダが守護者に守られている可能性、あるんだろうか。
[この状況で、彼女を守る者がいるのだろうか。
言葉にしつつも、やや懐疑的だった。
彼女へ向けられた視線に、好意的なものは少ないように思えた為に。]
[誰を選ぶか。
ベアトリーチェが口にしていた通り、自分とアーベルは今日のところは除外されるだろう。
けれど、自分を偽物だと言う者が出てこないとは限らない。
そうなったら人の手にかかることもあるだろうな、とは内心にだけで思考には至らせない。
ベアトリーチェとフォルカーも、選択肢からは外したい。
二人はまだこの先に色んな可能性を持っているはずだ、出来るなら死なせたくない。
だから、次に見定めるのは二人の内のどちらかを、と。それも内心で呟いた。]
アーベルが守護者だっていうなら可能性もあるんじゃない?
他はわからないわね。
[わからないものは深く考えない。]
御伽噺によれば、自分は守れないそうよ。どういう理屈なのかしら。
─ 宿・二階角部屋 ─
[復唱するような動き>>302に、うんうんと肯定の頷きをして]
いや、人狼が単独とは限らないからね。
複数いた場合、その力は指針ともなる。
……まあ、当人の心が折れ易い、という意味では、微妙かもしれんけど。
[霊能者への評価には軽く、肩を竦め。
次の問いに、軽く、目を伏せた]
俺が今、ゲルダ嬢を全面的に信じられない理由。
……人でありながら、人狼と、意思の疎通を出来るもの。
人としては狂ってるから、狂人、なんて言われたりもするんだが。
それがこの場にいないとは、言い切れん。
御伽噺や各地の伝承でも、こいつらが『力あるもの』を名乗って混乱を起こす、っていうケースが結構あるからな。
だから、『力あるもの』が名乗り出ても、楽観視はとてもできんし、即断定もできん、ってわけなのよ。
― 宿 ―
掃除とかもするけど。
お店はいいの?
[少女>>280に手伝うといわれて首を傾げた。
店に誰も来ないと教えられると、へなりと眉が下がった]
そうだよね。
泊まってたのに戻ってきてない人もいるもん。
[手伝ってもらえたなら二人で掃除を始めた。
窓を拭いたり、テーブルを拭いたりしていく。
途中で父親から無理にでも飲めと渡されたスープを飲んだりした]
ああ、それはあるだろな。
仲の良さそうな二人だったし。
…っても、そんな都合のいい可能性は薄いか。
[雰囲気を見ればそれは容易に察せられる。
とはいえ、能力者が都合よく固まっているとも思えない。
低い可能性は捨ておく。きりがないからだ。
自分は守れないと言われて、へぇ?と意外そうに。]
そいつぁ知らなかった。万能ではないのな。
[友人もそうは言っていなかった事に、さてねと首を傾げた。]
まぁ占い師も霊能者も、理屈はよくわかんねぇからな。
フォルカーの知ってるお話によれば、占い師と守護者は親友だったそうだけど。
その不思議な力を見せてもらいたいような気はするけど。
失敗したら、次はアーベルでも襲えばいいんじゃない?
[別にどうということもない口調で告げる。]
自分も他人も守れるのなら、最初から名乗り出ているんじゃないかしら。
本当にそんな人がいるのなら、ね。
[能力者はいまいち実感が沸かず半信半疑なのは変わらない。]
[皆の話を聞いているとなんとなく思ったことを口にする]
目印に尻尾や耳かぁ…
[考えてから]
そういう彫像も、うん、悪くはないかもしれないな。
[妙なインスピレーションを沸かしていた]
─ 宿屋 一階 ─
[しばらくはカリカリと鳴り続けるペンの音。
それを止めたのは、リズ>>308に声をかけられたからだった]
全部では、ないよ。
とりあえず描いてみて、その中から更に絞り込む心算。
意味があるのは…極一部、かな。
ほとんどは僕が良いな、って思うものだよ。
ねぇ、少し考えたんだけど。
カルガモの親子をモチーフにして、複数の人が共通して持てるアクセサリを作るって言うのはどうかな?
家族で持ったり、仲間内で持ったりするのに良いと思うんだ。
[僕はリズに返答しながら、自分が考えた案についても問うてみた]
― 宿 ―
[フォルカーの用事の一つ>>307に掃除があるらしい事を知れば
こくんと大きく頷いてみせた]
掃除なら私にも手伝えると思う。
ほら、お家でもお店でもお掃除はしてるから。
[声が無くとも明るく優しい母親だが
少女からみても何処か危なっかしくて
いつの間にか家事も少女の役目の一つになっていたから
この時ばかりは胸を張って少年に出来ると言えた]
――…私たち、何も悪いことしてないのにね。
[眉を下げる彼にぽつと呟きを零すけれど
すぐにふるふる首を振って明るい表情を作り
フォルカーと共に宿の手伝いに勤しむ事で気を紛らわせた]
もしゲルダさん食べれなかったら次の日はベルさん襲撃、ダネ。
[護る理由がありそうなのはベルさん以外いなさそうだから。]
ンー、なんでだろう?
[こて、と首を傾げた。]
─ 宿・二階角部屋 ─
[単独でないとの言葉>>306に少し眉を潜めた。
仕草にしなかったのは、何か思うことでもあるからか。
問いかけへの返答に、眉は更に寄った。
仕草にはしない。ただ珍しく唇が、狂人…と動いた。
『なるほど、妙に皆慎重だなと思ったが、そいつのせいか。』
とは、やや長い間を空けた後に仕草する。
合点がいった、という様子は嘘ではない。
即断定できないと言う友人の口を読み、腕を組んだまま空を仰いだ。
『面倒だな……こんな中で探すのか。
探せなくとも、そろそろ1人差し出さねぇと近いところ自衛団も乗り込んでくるだろうし。』と視線を空にむけたまま、片手を動かしてぼやいた。誰を殺すべきなのか、迷うように。
視線を窓の外へと向けると、 宿を見張ってでもいるのだろうか、自衛団の姿が見え軽く舌打ちした。]
…………。
[長袖の下、無意識のうちに切った傷を覆うように腕に手を当て、もう一度深く息を吐いた。
ここに座ったままではいけないなとは思ったものの、気だるさがひどい。
家に帰りたいとは思うが、一人になるのはあまり良くないだろうとも思い。
どうしようかな、と無意識に幼馴染に視線を向けた。]
―宿・一階―
この中から、まだ絞るんだ。
全部作ってたら大変か。それは。
[当たり前の話。そもそも、どんな動物だって売れるというものでもないだろう。]
それ可愛いかも。
親鴨と小鴨のセットね。家族で持つと良い感じがする。
何時でもずっと一緒にって?
[カルガモがモチーフのブローチを皆でして歩いている様子を思いうかべ、くすりと笑う。]
少し現実の鴨より丸っこいデザインで作ると可愛い気がするかな。
御伽噺は大抵都合良い展開しかねぇからなぁ。
俺も見たくはある。
……まぁそうなった場合、順当はそこだな。
適当に難癖つけて殺すのもありだが。
[まだ信用薄い今なら可能かもしれない、とも思っていた。
人間相手であれば、自分が打って出ても勝算は高いはず。]
それもそうだな。
突出した力には、制約みたなのがあるのかね。
占い師も、一日1人とか言ってたし。
[とはゲルダが言っていた事を思い出しながら言った。]
だからこそ、どっちも生きてられるのかも知れねぇが。
[少女の言葉に彫刻家がインスピレーションを沸かしているなど
知らぬまま掃除道具を借りてぱたぱた慌しく動いている]
――…ん。
[窓を拭く手がふと止まり
ガラスの向こうに見える自衛団員の姿>>312に
大きな双眸が釘付けとなる]
家に帰ったら、家にも誰か見張りに来るのかな。
[そうなればまた母親は心配してしまうだろう。
少女は何処か悩ましげに吐息を零した]
食べる前にでも聞いてみるといいんじゃないの。
宿から帰る時を狙うなら少し喋るくらいの時間はあるでしょ。
素直に話してくれるかは知らないけど、交換条件でも出せば教えてくれるかもね。
─ 宿・二階角部屋 ─
[珍しく唇を動かして繰り返す友の様子>>312に、そ、と言って頷いて]
ま、あの真摯な態度を演技とは思いたくないんだが。
……色々とね、パターンを考えすぎると、信を傾けきる事はできないんだわ。
[できれば疑いたくはないけれど、とは言葉にせず]
あー……それなんだよなぁ。
皆目見当もつかん状況だし……とはいえ、俺らが何もしなくても、自衛団の連中は動くだろうし……。
[ため息混じりに言って、窓の方に目を向けて。
こちらはもう一つ、ため息をついた]
[思考は途切れてゲルダのほうを見返しながら]
大丈夫?つらいなら一旦家で休む?
[ゲルダのことを気遣いながら。
ご飯もそのときついででいいかなと考えていたり]
─ 宿屋 一階 ─
別に期限は無いに等しいから、沢山描いてもは良いんだけど。
需要があるかは重要だからね。
[そうリズ>>315に返して。
次いだ言葉と笑みに虚ろな瞳を細めて微笑んだ]
うん、そんな感じ。
じゃあ、これは確定にしようかな。
…丸めのデザインか。
…………こんな感じ?
[提案にしばし考えて、さらさらとペンを走らせカルガモを一羽描いてみせる。
本物よりデフォルメされた、リズが言った通りの絵]
狂人、か。
[友人の言葉を聞いてこちら側で呟き、口の端が上がった。]
まさに今の俺だな。
狂い人たぁ、的得た名称だ。
[狼に噛まれ、狼の中にいながら、自分は狼ではない。
衝動も無い。パストゥレルのように、名が沸くこともない。
半端には似合いだと、皮肉気に笑った。]
どうやって見分けるのかは知らないけど… 疲れるとか、時間がかかるとかあるんじゃないのかしら。
守護者も他人だからって全員が守れるわけじゃないようだし。
[そうであれば団長は死ななかったはずだろう。
人狼とて一晩で村を滅ぼせるわけでもない。何らかの制限があるのは考えられることだ。]
まあ、ゲームの彩りってところね。毎日、愉しめそうで団長の企画力には恐れ入るわ?
[悪意のある笑みを浮かべて愉しげに笑っている。]
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