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…あそこに通うのを控えればいいだけでしょうに。
[苦笑しながら道具を片付けた。
鉱夫の仕事は肉体的にも精神的にも辛いものだ。
その気持ちを理解できないわけではないが]
いずれにせよ。
自分から危険に向かっていくようなことはしないで下さい。
診療拒否しますよ?
[鉱夫は慌てて首を振った。
それには柔らかい笑みで頷きを返す]
ああ。奥に入れそうというのはティルですか?
あの子も無理をする方ですから気をつけていてあげて下さいね。
「おうよ」
[家へと戻る鉱夫を見送り扉を閉めた]
[奥へと戻れば食事に行く前に開きかけた本があった。
妊産婦の症状について書かれたその本を手に取る]
ふむ…。
[知識の確認をするようにゆっくりとページを捲る。
紙の音は灯りが頼りなく揺れるまで続いていた]
─自宅・私室─
[音を連ね、紡ぎ。
手を止めては譜面の上にペンを走らせ。
もう一度奏でてはまた手を止め、違う譜面に目を向ける。
他者が声をかけても、容易くは破れる事のない集中。
しかし、それでも]
……あー……あと、もう少しなんだが。
[ため息混じりの呟きと共に、手が止まる。
まとまらないわけではない、けれど。
どこかまとまりのつかない感覚。
それを持て余しつつ、鍵盤に蓋をして譜面を片付けると、また手帳をポケットに突っ込んで部屋を出た]
……ちょっと、散歩してくる。
そんなに遅くはならないから。
[行く先を問うユーディットに軽くこう言って、例によって例の如く、当てのない散策へと]
[いつもより中身が少ないバケツを抱えて、坑道から出てくる。少ないがこれで何とか今日の生活費は確保できただろう。
外に出てみれば、少し周囲が騒々しい]
ん?誰か怪我でもしたの?
[近くの鉱夫を捕まえて聞いてみる。聞いてみれば軽い怪我ですんだようで、すでに医院へと向かったらしいと聞いた]
オト先生のとこかぁ。怒られてくるんだぜ、きっと。
[軽く笑いながら話していれば、複数人が集まり話の輪ができる。
鉱夫の中ではもちろん最年少のティルだが、人懐っこい性格もあり、会話で浮いているようなことはなく。人の話をききつつ、時には茶々をいれつつ、話の輪に加わっている]
「おいおい、また惚気話はじめちゃったよ」
「美人の奥さんうらやましーぜ」
「ひゅーひゅー」
[一人の鉱夫が、気がつけばまた新妻の話を始め、それを周りが茶化している。
そんな会話になりはじめたころ、鉱夫の親分が会話に顔を覗かせ]
「お前ら何時まで話しこんでるんだ」
[そんな声とともに、話の輪が崩れていく]
兄ちゃんも怪我には気をつけなよ。ノーラ姉ちゃん泣かしちゃ駄目だよ。
[笑いながらからかいの茶化しを入れ、その場を立ち去った]
―現在―
はい、それではお大事に。
[熱を出してしまった子供を往診し終わり。
ぼんやりと歩いたら診療所の前を行き過ぎてしまっていた]
……おや。
[立ち止まり、軽く首を振る。
この先には工房と鉱山くらいしかない]
[バケツを持って、今日の給金をもらいに行く]
うー。やっぱりいつもより少ねえなあ。しょーがないか。
[いつもより少ない小銭を手に、鉱山を降りていく。腹も減ったことだし、酒場へと行こうかと歩いていたら、先ほど話題になってた人の姿]
あ。オト先生ー。こんにちはー。
[軽く手を振って、近づいていく]
-昨夜-
[ユリアンと分かれてから、娼館の女将にもう一度服を脱ぐよう言われ、晒し素直に背を向けた。深く残る傷痕には布を当て、浅いそれには傷薬を塗られる。改めて治療を受けながら聞くのは女将の呟き。内容は、あまりユリアンと親しくするなといったようなものだった。]
…どうしてですか?
[見上げる目には困惑が。
女将がユリアンを快く思っていないのは薄々気づいていたが、その理由がよくわからず尋ねた。]
「一人の娼婦に入れ込みすぎると、ロクな事にならないからさ。」
[溜息と共に告げられた理由は、自分には理解できぬもので。
だったら今日の人はどうなんだろうとか思っていたら、「狒々爺とあの子は違うよ」と先に言われた。
ユリアンが駄目で老人が良い理由などさっぱり分からず。
困惑の色を湛えたまま、自分の部屋へ戻りますと軽く頭を下げて女将の傍を離れた。決して頷きはせずに。
後ろで女将が小さく息を吐いた。]
女将さん。
[階段を登る前に立ち止まり、振り返る]
私のしてる事は、いけないことなの?
[素朴な、そして常に胸の中にあるそれを口にすると、女将は緩く、だがはっきりと首を振った。
その答えに微笑んで、今度こそ自室へと下がってゆく。
女将の深い溜息は、自分が部屋へと入ってから為されたため聞こえなかった。]
[部屋に戻るとベットには座らず、傍にある小さな椅子に腰掛け、机の上の袋をなぞった。
この位置からは窓の外が良く見えて。今日も星が綺麗だと思いながら、いつものようにぼんやりとしていた。
ふと、ミリィが言った事、女将の言った事を思い出す。
娼婦という仕事。老人ならよくて、ユリアンが駄目な理由。
そして、幸せの事。
女将はこの仕事は悪い事ではないと言った。だが村の人から感じる、好意的でない視線は何なのだろう。
ユリアンが駄目で老人が良い理由は何なのだろう。
「緑色の空を見た人は幸せになれる」という。ならば今の自分は。]
…幸せ。
[今が?]
…幸せ、なのかな。
[それすらもよくわからなかった。
幼い頃から強制されたような人生しか生きてこれなかった自分には、他の生き方が分からない。
例えばミリィの人生と自分のものを比べる事は出来るが、そもそもミリィには家族がいる。自分にはとっくに失われたものが。
無いものを欲しがった所で仕方なく。
仕方ないと諦めているから、現状のままで。
諦める事と受け入れる事に慣れてしまって。
時折、自分の立って居る場所が分からなくなる。]
[漠然とした不安を覚え。テーブルに置いておいた袋をあけ、中にあった親指ほどの丸い何かをそっと舌に乗せた。]
ん…。
[口に含み、目を閉じる。
暫くころころと飴のように転がした後、ぺろりと舌から取り出して汲み置きの水で洗い、再び袋の中にしまった。
そうすればどこか安心したような顔をして、ゆっくりと眠りに落ちていった。]
[オトフリートの柔和な笑顔を見れば、つられて微笑んでしまう]
ん?俺は元気だよ。ぴんぴんしてる。
今んとこ、先生のお世話になるようなことはしてないって。
[腕をぶんぶんと振り回して、おどけるように言う。
危険な仕事をしているからこそ、心配をかけないように]
そういえば、今日誰かが先生のお世話になったみたいだね。
俺も気をつけないと。
─広場─
[宛のない散策は、やがて、広場へとたどり着く。
昨夜とは打って変わって静かなその場に何となくほっとしつつ。
ふと、見やるのは教会の建物]
……ああ。
そろそろ、時期か……。
[自身の帰郷の切欠となった、父の命日。
それが近いな、と今更のように思い出していた]
お元気そうでなによりです。
ええ、鉱夫の方々はどうも無理される事が多いようで。
[怪我人の話には頷き]
昨夜の方ですか。腕の傷は浅くありませんでしたが、あれなら動かなくなるほどではないでしょう。
新しい鉱脈を探るつもりで無理をなさったのだとか。
医者の立場から言わせてもらえば、安全第一でお願いします、なのですけれどね。
[そうもいかないようで、と苦笑を浮かべる]
―娼館→外―
[朝一で用意された果実汁と薬を飲み、娼館の掃除や各部屋への水の汲み置きなどを始める。
傷を負った身とはいえ、館の中で一番下位にあたる自分の仕事は多かった。
あれこれと働いていると日はすぐ夕暮れ時となり。]
女将さん、夕飯食べてきます。
[そう断りを入れて、宿の方へと向かっていった。]
[かたり。
手にしていた工具が机に置かれる音が鳴る。
集中したお蔭でやるべき研磨は全て終わらせることが出来た]
……疲れた……。
[呟きながら椅子の背凭れに力なく寄りかかる。
酷使した目を閉じ、指で目頭を揉んだ]
……親方、後は終わりだよな?
じゃ飯貰ってくる。
[技師に声をかけてから、日課である晩飯の調達のために立ち上がり、代金を手に工房を出る。
疲れを取るようにぷらぷらと振られた手の指には軽くテーピングが成されていた]
─工房→宿屋方面─
よかったー。それほどひどい怪我でもなかったんだ。
[十分酷い気もするが、動けば大丈夫という認識のようだ]
…確かに、今鉱山の石も結構少なくなってるからなぁ。俺もこの身体生かして細い所の石見つけてるからなんとかなってるけど。
安全第一っていうけど、石みつけないとおまんま食えねえし。怪我しない程度に無理しないとやっていけないんだよね。
[苦笑を浮かべるオトフリートに]
あ。俺は無茶しないように気をつけるよ、うん。
[言いつくろうように、あわてて言葉を付け加える]
[ごそりとポケットに手を入れる。
引き出されたのは先程チェーンを括りつけた小瓶。
水で満たされたそれの中で、ホワイト・オパールがゆっくりと転がった]
…………。
[珍しく口端が僅かに吊り上がる。
穏やかな表情にも見えるそれは、小瓶をポケットに戻すと同時に消えてしまうのだが]
― 広場に続く道の一つ ―
[漂うような歩き方で沿道を進む女性。前から来る村人は彼女を遠回りに避けるようすれ違っていく]
「あ、ブリジットのおねーちゃんだ」
[途中小さな女児がそう言って指差したが、手を繋いでいた母親らしき人物に引かれ、すぐにどこかへと去っていった。女性自身は考え事をしている様子で、その声に反応する事もなくただ広場へ向かい]
[さくさくと宿の方へと向かうと、広場のあたりでエーリッヒを見かけ小さく会釈した。]
こんばんは。
[言いながら視線の先を見ると、教会で。
そういえば、この時期に誰か亡くなったんだっけかと、朧気に思い出していた。]
ま、何れにせよ、間に合いそうにはないな……。
[小さな呟きは、僅かな自嘲を帯びて。
陰りを帯びた目は数瞬閉じられ、開いた時にはいつもと変わらぬ緑がそこに]
っと。
[直後に声をかけられ、はっとしたようにそちらを振り返る]
ああ、こんばんは。
これから、食事かい?
[聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな――
蓋の閉められたオルガンの傍に佇む修道女の紡ぐ歌を、アーベルは机に頬杖を突いて眼を閉じたままに聴く。白い毛並みの猫の姿は椅子の上で身体を丸めている。
ミサに出席することも稀にはあれど、自ら祈りを捧げることはなかった。そんな青年を、馴染みの修道女はどう思っているかはわからないが、請われれば歌う事を拒否はしなかった。
やがて旋律は途切れて、ゆるりと目蓋を持ち上げ青の瞳を覗かせる。
伴奏がないのが残念だと言う彼女に、演奏は専門外だと笑ってみせた]
さて、あまりお邪魔してると拙いかな。
[立ち上がると同時、眠っていたように見えた白猫も身を起こす]
まったく君達は。
[鉱夫たちの判断基準に苦笑は深まる]
そうですね、生活が掛かっている以上はあまり強くも言えません。
鉱山のことに関しては素人でしかありませんし。
…君は特に気をつけてくださいね。細い場所に潜るのが危険だろうということくらいは見当つきますよ。
[重ねて釘を刺す]
こちらに向かっていたということは、上がってきたところですね。
私も鞄を片付けたら酒場に行きましょうか。
体力を回復してもらえるよう、一品位は奢りますよ。
[往診の時に持ち歩く鞄を示して言った]
[小さな呟きは耳に聞こえたが、何に間に合わないのかは知れずそのままに。]
はい。エーリッヒさんもですか?
[ユーディットが家で首を長くして待っている等の経緯はよく知らないので、単純にここに居るから夕飯だろうかと思ってそう尋ね返す。
ふと教会の方から歌が聞こえて、そちらにも少し気を取られたが止んでしまった。]
いや、俺は、散歩の途中。
ここから先の、行く先は未定、かな?
[零した呟きとそれに伴っていた陰りなど、微塵も感じさせぬ様子でにこりと笑いつつ、返す言葉は冗談交じり]
どっちにしろ、少し休憩しようか、とは思っていたけどね。
[歩む速度はゆるりとしたもの。
途中何度か大きな欠伸をした]
……眠ぃ……。
半徹夜だったしな…。
[注意力散漫な様子でふらりと広場に足を踏み入れる。
周りを気にすることなく広場を突っ切り、真っ直ぐ宿屋へと向かった]
――共和!
[やがて広場の入り口に着くと、そう一度叫んだが。ふう、と小さく溜息を吐いて噴水の方へ歩いていき、その縁に腰掛ける。紐を解いてばらけた荷物を横に重ね、ノートとペンを手に取ると、ノートを開き何やらがりがりと書き始めて]
[修道女に別れを告げ、静寂を取り戻した教会を後にする。
夜の帳も下り始める頃、空は刻一刻と色を変え、闇に沈んでゆく]
おや。
珍しい取り合わせ。
[程近い場所にあったイレーネとエーリッヒの姿に零れたのは、そんな呟き。それは酒場で顔を合わすことはあれど、対話している姿は、という意味で]
< アーベルに代わり、白猫が挨拶の鳴き声をあげる >
まあ、俺達が、オト先生の治療に何も言えないのと同じようなことかなあ。
[そして、釘を刺されれば]
う…うん。細い場所よく行くし。確かに…気をつけます…
[オトフリートに注意をされれば、どうしてもおとなしく聞いてしまう。人間、どうしても頭が上がらない人もいるものだ。
少し小さくなっていれば、酒場に行こうという提案に話題をそらすように、元気な声で]
うん。今日はもう上がってきたんだ。
やった、先生おごってくれるんだ、ありがとうございますっ!
早く行きましょうよー。
[うれしそうに言えば、オトフリートの先導をするように歩き始めようとする]
[唐突に響いた声に何事か、とそちらを見やるものの。
そこに、ブリジットの姿を認めれば、いつもの事か、と結論付ける。
続いて聞こえた、猫の声。
振り返れば、白猫と青年と]
おや、こちらもこんばんは。
[挨拶は自然、白猫へと向いたかも知れない]
風の向くまま気の向くまま、ですか。
[冗談交じりの声には、思わずこちらも小さく笑む。]
歩きながらお仕事、大変そうですね。
あ、ならやっぱり、宿の方ですか。
[そう言って視線を外したときに。]
あ…ユリアン。
[真っ直ぐ宿へ向かおうとする人に声をかけた。
一瞬、女将の言葉が思い出され躊躇うが、胸の奥にしまって。]
[エーリッヒを送り出して、今日も1日家の仕事を片付ける。
毎日やることなのだから1日ぐらい手を抜いても良いだろうに、ユーディット自身にはそういう気は微塵もない。仕事をしている、というより、させて貰っている、という意識が強いのか。]
あっついなぁ……。
[ベッドシーツを庭で干しながら、目を細めて太陽を見上げる。
夏の陽射しはきらきらと魅力的、且つ洗濯物を素早く乾かしてくれるので大変助かるものではあるけれど。]
[何気なく、喉に手をあてる。そこに乾きを覚えて。]
……雨のほうが、やっぱり好きだな。
[ぽつりと独りごちた。その顔に浮かぶのは微かな翳り。
しかしそれは一瞬で掻き消え。]
あっ、そうだ、お買い物行かないと!
[ぽんと手を打ち鳴らして、干したシーツを改めてぴんと張って整えた後、洗濯籠を持って家の中へ。
数分後には、机に(一応)エーリッヒ宛に「買い物に行って参ります」とメモを残し、戸締りをして出かけるユーディットの姿があった。]
[ブリジットの叫びに、少しだけ肩を竦めそちらを見る。が、何か主張する前に別のことを始めたので不安を覚えただけで終わり。
代わりにかかってきた声の主に小さく頭を下げた。]
アーベルさん、こんばんは。
あ、カインも。
[よくアーベルの傍にいる白猫に近づき、屈みこんで頭をそっと撫でた。]
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