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[...は偶然、ハーヴェイといっただろうか、まだ話したことのない青年が、自分を見てから手の内で何かを握るのを目撃した。]
・・・ねぇ、何でおばあちゃんの言うことを信じてミッキーさんや私のことは信じてくれないの?
もし私のことを半分の確率で人狼だとか言うつもりなら、おばあちゃんだってそうじゃない・・・
何で・・・?
おばあちゃん、何で私にこんなことを・・・
[ぐっと眉目が歪む。
赤い目のふちににじんだ涙が、必死にこぼれまいと耐えていた。]
[誰に言うともなく呟く]
線のようなものが見えた気がしたんだ。それはオレの疑心暗鬼だろうか。
人かどうか見極めを付けたい、と言われてすぐ「霊が見える」と言い出したネリーは怪しいと思う。
そして、「ネリーだけは信じたい」と言ったミッキーは、彼女を庇ったかのようだった。
そのミッキーが、シャーロットを「人間だ」と言った…。
そんなあからさま過ぎる、とも思う。
でも、つじつまは合いそうな気がする。
シャーロットが人狼。ミッキーとネリーがその仲間…それも、「成り損ない」がミッキーで、見られることを避けようとしたネリーが人狼…。
それは、ご都合主義ここに極まれり、というべき楽観的予想だ。
…オレは逃げているのか。リックやローズマリーを疑うのが怖くて。
分かんないわ。
[苛立ちと興奮のままギルバートへ。睨むよう]
シャーロットは、あたしが「探偵ごっこをしよう」と言ったときすぐにそれに賛成したわね。その位しか気になったとこ、無いけど
だからってシャーロットが狼じゃないかも、狼なのかもって分かるところもあたしには無い。
一つだけあるわ、デボラさんとミッキー様どっちが本当の事を言ってるか見極める方法。
…シャーロットを処刑すれば良いのよ!
[自警団員はカミーラを送り届けると、怯えた目つきで室内を見渡し、手近に居たものに薬の包みを押しつけた。
また発作を起こしたら飲ませろと、吐き捨てるように言うと逃げるように出ていく。]
だけど、そうしたってきっとあたしにしか本当の事はわからない。
もしデボラさんとカミーラさんが仲間同士なら、示し合わせたようにカミーラさんも、シャーロットが狼だったと言うのよ。
カミーラさんがシャーロットは人間だったと言えば、デボラさんは嘘を吐いてたって事になるわ。そんな事きっと、絶対無い。
だから、きっと、シャーロットを処刑するのは何の役にも立たないっていま、気付いたわ。
[眉を顰めてから煙草を取り出す。]
…そうね。
でも、誰も殺した相手の幽霊を見る役目になんて、やりたくないわね。
[ネリーから顔を背け、ローズマリーの言葉に、]
親父と、あたしより先に面会したんだね。あの人、ローズが元気が無かった理由を心配してた。ローズマリーに何を言ったかは知らないけど…あたしには。
お前は碌で無しだが人狼だとは思えん、でも、もし人狼ならこの場で死ね、人間なら人狼を殺して来いと言った。
デボラ婆さんが昔どんな人だったのか、聞きたかったのに、その前に自警団員に銃を突きつけられて、放り出されたわ──この用紙と一緒に。
[シャーロットをじっと見つめた]
あんたが、人狼じゃない、というのなら。
あんたは自分の不幸を嘆いていないで、早くここに来るべきだった。
そして、デボラが人か狼か。ネリーとカミーラのどちらが村を、あんたを陥れる者か。あんたは考えるべきだったんじゃないかな。
もしあんたが人間なら、それをみんなに信じてもらう努力ってモノが必要だった。オレは、そう思う。
[...は人前で泣くことをしない娘だった。
甘えているとか、わざと泣いていると思われるのが嫌だったからだ。
だが、ミッキーの言葉に、耐えていた涙はぼろりとこぼれた。]
わ、わたしは、
[それを見られるのが嫌で、乱暴に袖で拭い、...は無理に話した。]
[人々が騒然と騒ぐのをじっと見つめている。
手の中の投票用紙。
と、カミーラが集会場の入り口にぽんっと自警団員に連れて来られたのを認めた。]
ねえミッキー、聞いてもいい?
どうして万が一の時の占いに私を選んだのかな。
それから、ネリーとデボラさんのやりとり、どう思った?
カミーラさんがシャーロットは狼だったと言えば、ミッキー様が嘘を吐いていたことになる。
あたしとカミーラさんが同じ事を言うことって絶対無いわ…
だから本当の事は絶対あたしにしか分からない。
…名乗り出る事が怖いなんて、思わなかった。あたしはただ幽霊が見えるだけだから。狼を見分けられるなんて言う事は出来ないから。
[場は錯綜していた。
デボラとミッキーを問い詰める者、キーキー言っているネリー(何故かローズマリーには「キーキー」というよりも「ピーピー」言っているように見えた)、自警団員に付き添われ戻ってきたカミーラ、孤立するシャーロット。]
私は。
[ダニエルの顔が思い浮かぶ。情では生き延びられないのが、この事件と彼は言っていた、半狂乱で。]
でも誰かに投票しなくてはならないのなら、私は。
[情を捨てるのは難しいことだ。
計算で頭を埋め尽くすようにつとめる。
答えはすぐにでた。デボラか、シャーロットか。]
[残酷なのは、分かってる。けれど、疑っているのなら、彼女を、シャーロットを死に至らしめるつもりなら。
自分は、シャーロットに尋ねたかった]
シャーロット。あんたが人間なら、誰を人狼だと思ってる?
[それから首を捻じ曲げて、ユージーンをにらんだ]
あとそこの青白いの。
オレに投票するのは構わないが、言えよ。誰を疑ってるんだ?それだけは聞いておくぜ。
シャーロットさん…
[ぎゅっと折り畳まれた投票用紙を握った]
ネリーさんと…おばあさんは仲間かしら。偶然?ネリーさんが幽霊が見えるなんて言わなければ…こんなことにならなかった…んじゃないかな。
[紙はしわくちゃになりはじめている」
[色々な視線が自分をさっと刺しては、こちらがそちらを見ると途端にぱっとそらされる。
なんて身勝手で残酷なことだろうと思った。
そらさねば居られないくらいのことならば、見なければ良い。
私に罪を擦り付けて自分たちが逃げようというのなら、自分たちが何をしようとしているのか、現実をしっかり見て目に焼き付けるべきだ。]
・・・人狼だと思うもの、ですか?
[傷ついた、だがけんのある、割れたガラスのような目で、バンダナをした男性を見た。]
[ギルバートの言葉が耳に痛かった。
狼を探すこと。それが自分達が生き延びるただ一つの手段なのだ。]
今も、信じてもらう努力は必要だわ。
シャーロット、貴方は今、誰を狼だと思うの?
まだ考えられるはずよ。涙を拭いて。
[自分の言っていることが、天真な娘には酷なものであることは承知していたけれど]
[ネリーの、デボラを信じないとあたかも言っているような言葉は、どこか裏が感じられるような気がした。
言葉を待ちながら、自分の右耳のピアスに無意識に触れる。
ふと、部屋の隅にいったカミーラが目に入り、ああ言葉が理解できていないだろうと思う。
ちらり、と、イザベラを見た。]
[ローズマリーの頭の中にひとつの疑念が渦巻いた。
「止むを得ないね。いま、この場にいる者から選ぼう。
ネリー。あんたは何かの能力を持っているかね。」
デボラのそのセリフに違和感を覚えたのは確かだ。
ネリーは、あの時…放棄したように、誰かを判定して見せてよ、と言った。
そしてデボラから指名され、霊が見えると鮮やかに言った。
「婆はたまたまネリーを指名したので」
なんだ、この気持悪い付和は?]
[彼は、投票処刑をする空気に流されていると思い、そっと投票箱に投票用紙をいれると、壁際に下がった。
彼には、覚悟が出来ない。]
…シャーロット、さん、です。
[ギルバートの問いに、目を瞑って答えた。]
でも、分からないんです。
[老婆はその場の成り行きをじっと見守っている。
既に彼女の役目は終わった。あとは人と時の選択に、全てを委ねるつもりなのだろう]
残る気がかりは、たったの1つだけ。
そうさね、余分な葬式は出したくないもんだよ。
墓守ユージーン……あんたの強い想いが、一部だけでも届くことを願おう。
狼は滅ぼさなきゃいけない。けれどせめて人の命が、少しでも多く救われるように。
デボラさんがホントのこと言ってるかどうかは分かんないって言ったじゃない…。
[騒ぎ疲れて手近な椅子へかける。それから>>301ギルバートの言葉へ]
見抜く人は、狼を見付けたらそう言えるのよ。あたしは死んだあとの人が狼かそうじゃなかったか分かるだけだから。
[邪魔だと思う?とギルバートへ]
[周囲の喧騒と議論に気をとられ、黒髪の娘が会議室に戻って来たのに気づかなかった。
自分の顔を彼女は分っているだろうか?
昨日、酷く怯えていた彼女を怖がらせないように笑みを浮かべ、カミーラに近付く]
わたし、いざべら。
これ、あなたのことば、わかる?
[なんともあやふやな言葉で、彼女に語りかける。
手にした辞書を差し出した]
(>>296)
私は最初、カミーラさん(と名乗っていたはずだ)が気になっていたわ。
喋れないし、よそから来たかただし、それに怪我も疑問だった。
だから遅かれ早かれ、彼女は調べられる立場に居たんじゃないかと思ってる。
昨日おばあちゃんが私を調べるといった後も、ミッキーさんが迷っていたわ。
彼女は私を推薦して後押しした。
そしてミッキーさんがじゃぁ、と私調査に合わせたはずよ。
そして私は狼だといわれ、それから彼女が幽霊が見えると言い出した。
なんだか・・・胡散臭いと思った。
[...は混乱する頭でとっさに思ったままのことを話した。
冷静な意見を言うには、時が悪すぎる。]
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