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…さて、どうなのでしょうね。
少なくとも僕は別に…誰になんと思われようとも。
誰かに嫌われないように無理をして振舞うなど、愚かしい。
[視線の先には、ぎこちないやり取りをする男女。]
狩りをしやすいように擬態はしますがね。
…姉さんさえ居れば、別に。
それを愛と呼ぶのかどうかは。
仲間意識…とか連帯感の方が近いとは思うのですが。
[ 目を閉じるメイの様子を見遣れば、何か思う事でもあったのか、]
食べてる時も、幸せで居られなくなったら……終わりかもな。
[励ますでもなく、一言そう述べる。スープの海に浮かぶ肉をスプーンに乗せれば、口内に運んで噛み砕いた。立ち上がるのに視線を移して、ん、と小さく声を洩らす。]
お休み。
[ 同じ様に赤髪の少女――後にヘンリエッタという名だと侍女から聞いた――を見送り、視線を卓上へと戻して食事を再開する。とは云っても既に夜も遅い為に量は少なく、後はスープとパンが少し残るのみではあったが。]
[休むという二人に、おやすみ、と手を振って。
ローズの笑顔を見れば自然と笑みは深くなり]
そうだね、みんな笑顔でいられたなら、それが一番良いんだろうね。
[そう言った後で聞こえたハーヴェイの言葉に頷いて]
まったくその通りだね。
感謝しないといけない、いろいろとね。
[そしてその後のハーヴェイの反応には、可笑しくても笑わないでくれよ?と返して。
目の前に置かれた食後のお茶を飲み干して立ち上がる]
俺もそろそろ休ませて貰うかな。
また明日、な。
[去り際、ローズにもう一度視線を向けて、*広間を後にする*]
……まあ。
[ 小さく――普通の声と同じに調整が可能らしい――聲を発しスープの中に残されていた肉を平らげる。正円の椀は最早空っぽで、中には何も存在していない。]
母と父との間にも、そんなもの存在しなかったようだし。
[ 視線は卓上に向けられながらも、見ているのは過去の記憶。]
貴方の姉と彼の男との間には、如何だったんだろうな。
さて、と。私もそろそろお暇致します。
コーネリアスさん、深酒はくれぐれも避けるように。
では皆様、また明日。
[バスタオルに包まれた『何か』を大事そうに抱えなおし、*浴場へ脱いだ服を取りに向かった。*]
…さぁ、どうだったのでしょうね…。
[その感情が、擬態だったのか、独占欲だったのか、それとも愛と呼ばれるものなのか、今の自分では知ることもできず。
ロビーの肖像画をひとめ見上げて、*自室へと去る。*]
[ 彼程人が居たと云うのに、居なくなるのはあっという間だった。
食事を終えてカテラリーを置けば小さな音が鳴る。温くなった紅茶も一気に飲み干してしまえばする事も無い。侍女は何も言わずに食器を片付け、其の場を去った。
頬杖を突き直して何と無しに見遣れば、黒曜石の瞳には揺らめく焔が映り込む。]
簡単なものだな。
[ 同じ村に住まう面子は兎も角、現在此の館に集っている人々とは何の縁が在る訳でもない。此処と云う場所を離れれば、もう二度と逢う事も無いのだろう。其程に迄、人と人との絆等途切れ易いものだと思う。]
[ 寝台の上にはネリーが用意してくれたと思わしき着替えが置かれていた。上質な素材ではあれど派手ではなく、ゆったりとした作りの為に大きさにも問題は無さそうだった。感謝の言葉を呟き、取り敢えず其れは椅子に乗せておく。
卓上へと視線を移すも、陽の光どころか月の光すら無い此の時間では乾いている筈もなく、変わっているのは滴り落ちた水でタオルが濡れたくらいだろうか。
明日に期待するしかないか等と考えつ、寝台に寝転がり毛布を被る。半日も歩き通しだったが為に矢張り疲れが出たか途端目蓋が重くなり、目を瞑れば世界は闇に閉ざされ、思考が霞がかっていく。眠りは容易に*訪れそうだった。*]
[女が現れ][それはこの館の使用人であったが]
[温かいスープを飲ませ]
[汗を拭き][包帯を直し]
[何くれと世話をして]
[その間]
[霞の掛かった様な眸の儘]
[大人しく世話を受けていたが]
[名や怪我をした事情を問い掛ける声には反応せず]
[ただじっと]
[沈黙]
[従順ではあるけれど]
[やがて諦めた様に]
[女は口を閉ざし]
[包帯しか身に着けていなかった体に夜着を着せ]
[幼子にする様に][ベッドに寝かし付けると]
[食器や汚れた包帯を持って出て行った。]
[眸][見開いた儘]
[じっと]
[天井を見つめる。]
[やがて。]
[起き上がり]
[ベッドから足を下ろす]
[然うして立ち上がり、扉へと]
[ふらり、ふらりと]
[歩き出す。][素足の儘]
[床の冷たさは気にならないのか]
[気付いていないのか]
――……………ッ。
[ 余りにも鮮明な其れに勢い好く身を起こす。胸元、浴衣の合わせを掴めば心臓の鼓動が早まっているのが解り、躰には厭な汗が伝っていた。呼吸も大分荒くなっており、ニ、三度深呼吸をして何とか整える。もう片方の手を額へと当てがった。]
夢……。
[ 声は声に成らずに、聲と成って零れ落ちる。
然し其れとて、彼と其の“同族”以外に聞く者は居ない筈だった。]
[ぎぃ。]
[扉を開け]
[廊下へと彷徨い出て行く。]
[夢遊病者の様に]
[迷い子の様に]
[先程ナサニエルから逃げようと走り出した時と比べると、]
[それは格段に確りとした足取り。]
[時折][ゆらり、]
[平衡を崩して壁に手を着いて身を支えながらも]
コ エ
ど こ ?
[館を漫ろ歩く。]
[……或いは何かを捜し求めて。]
[ 止め処なく聞える雨音に気付けば、窓の外へと視線を投げる。もう既に陽の昇る時間かと思われたが、灰色の雲に包まれた空は今も尚暗く光等差してはいなかった。雨は止むどころか、益々其の激しさを増しているかの如くに思えた。
袖で頬を伝う雫を拭おうとして、自分の纏う衣服の特異さに気付く。然う云えば、
昨晩は着替えが無かったが為に仕方無く此れを着たのだった。そんな小さな要因でさえ、過去の悪夢を思い起こさせる切欠と成ったのだろうか。……馬鹿馬鹿しい。]
……俺は……。
[ 呟きの続きは途切れ、聲にすら成らなかった。
聲は返って来る事は無く、返って来た声を彼が知る事は無い。
汗ばんだ両の手を見詰め、壁に凭れかかれば黒曜石の瞳を*ゆっくりと閉じた*。]
[ハッとした表情が浮かび]
ナいてる?
[宙を見据えたまま]
[濡れた頬に指を]
[まるで何故泣いたのか分からない、とでも言う様な]
[不思議そうな]
[……………………]
[何処を如何歩いたのか]
[広い館の階段の隅で]
[元々不確かだった足取りが]
[更に覚束無くなり][力尽きて]
[ずるずると]
[壁を背に]
[その場にへたり込む。]
[寄る辺無い子供の眸]
[そろそろ夜も明けようと言うのに暗い館の中]
[風の唸り声と][雨の叩き付ける音]
[膝を抱えて、胎児の様に]
[丸くまるく][身を縮めて]
―廊下―
[雨音は一向に止む気配は無い。客人の食事の用意を整え、自らも簡単に済ませる。
医者を尋ねに行った筈の使用人は未だ戻ってはいないようだ。この雨だ、村に辿り着いていたとしても戻るに戻り得ぬのかもしれなかった。
丁度広間に戻ってきたもう一人の使用人と入れ違いになるようにして、廊下へと出る]
[ 眠りにつくのは早かったが、恐らくは夢見の所為だろうか覚醒も早く、目覚めは御世辞にも良好とは云えなかった。何をするでも無く茫として雨音を聞いていたが、何時までも然うしていても仕方無いと思ったか、寝台を抜け出し着替えを済ませる。白のシャツに茶褐色のセーター、黒のスラックス。借りた衣服とは云え、矢張り慣れない和装よりは幾分か好いと思えた。
扉を開いて部屋の外へと出るも、静寂の包む館を支配するのは唸る風の声と雨降りの音ばかり。天候の御蔭か室内にも関わらずやけに寒く感じられた。]
[ 流石に靴のサイズは丁度とはいかず、彼にとっては些か大きい。普段より少しずれた足音は緋色の絨毯に吸い込まれるも、……カン、カンと、階段を降りる時には体重が掛かる所為か僅かに響く。一階に降り立てば先ずは食事をと広間に向かおうとして、目の前を通り掛った侍女に声をかけられる。]
ああ、今日和。……如何かしましたか?
[ 昨夜の事で何か云われるのか内心身構えていたが、其れは主目的では無かったらしくほんの一、ニ言で終わる。然し続いて告げられた言葉に緩やかに瞬いた。]
晩餐会?
[ 折角斯うして多くの人々が集ったのだから、其の機会を設けたいのだと云う。詰まりはアーヴァインもまた、広間で皆と共に食事をするのだと。]
……まあ、別段、反対する理由も有りませんが。
……暢気なものだな。
[ 自らが義弟に復讐の機会を窺われている等とは、知りもしないのだろう。「今宵よりは、明日」。昨晩聴いた其の言葉に依れば、最期の食事となるというのに。]
[ 序に靴だけは先に暖炉の傍で乾かしたからと、召使の女はハーヴェイを案内しようとして歩み始めるも、急に足を止め階段の方を振り向くと小さな悲鳴をあげた。]
……?
[ 其れは先日、ネリーが橋の前で立ち往生していた様子を思わせ、まさかと彼女の傍に寄って視線の先を追えば、案の定と云うか階段の隅で壁を背にして蹲る男の姿。丁度影に成っていた所為か、直ぐには見付けられなかったようだ。]
何でまた、こんな所に……。
[ 青年の呟きに我に返った侍女が慌てて駆け寄り声を掛けるも如何やら意識は無いようで、唯、寒さ故にか僅かに震えているのが見て取れた。]
[ 男が何の為に部屋の外へと出て来ていたか等青年は知る由も無いし、自分の聲が聴こえていた等とは思いも寄らない。]
[広間を出る間際、晩餐会をするという話を聞いていた。温室のほうで飾る花を幾つか選び、足早に戻る。先日の幽霊騒動の真相は知らされてはいても、やはり薄暗い廊下は何となく不気味であった]
…!
[ふと女性の悲鳴を耳にし、その足はびくりと止まる。階段のほうから小さな話し声のようなものが聞こえていた。
何かあったのだろうかと小さく息を飲み、はやる気を抑えながらそうと近づいて行く]
[ 周囲を窺うも降り続く雨の所為か、彼ら以外に動く人の気配は無い。如何でも好い時には居る癖にと内心悪態を吐いたが、其れで何かが変わる筈も無くて耳の辺りに手を遣りながら、男と侍女の傍に近寄りしゃがみ込んだ。]
取り敢えず、広間に連れて行きましょうか。
其処までくらいならば、俺一人でも運べますから。
[ 心配そうな表情を浮かべそう申し出る。斯う云った自分の性質は好い加減厭になるが、既に染み付いてしまったものなのだから仕方が無い。
意識が完全に無いというよりは朦朧状態なのか其れとも無意識の譫言か、何を呟いているように聞えた。殆ど声にも成らない呻きのようなものだったが。]
……失礼しますね。
[ 呼び掛けようとして名を知らぬ事に気付き、また何と云ったものか迷いながらも、幼子を宥めるように声を掛けながら体勢を崩させ彼を負る。]
非力と思わせておいた方が得なので、御内密に。
[ 御世辞にも逞しくは見えない青年が自分よりも体格の好い男を背負う姿は奇妙に見えたか、控えていた侍女が驚きに目を瞬かせるのに、冗談めかして彼は云う。]
[ 正確には獣としての力なのだが、其れは此の女に云う必要等無い。覚醒が近付けば感覚も能力も其れに近しいものとなる。とは云えど本来の力には程遠いものではあるが。当然の如く呟きも聞えてはいたものの、其の意味は解らなかった。]
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