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[感じるのは、かれの心配の情か。
困ったような、その色が、少し、口元に浮かんだか。
落ち着けた息でようやく、時の竜の言の葉に。]
ただ。
試すためだけに。
殺されたかの子が。
……僕には、この竜よりも、大切なのだよ
[その時、北東から強大な生命の気配が発せられる]
!? これは……
[こちらへ歩み寄ってくるダーヴィッドに]
……これはイレーネさん、ですか?
[そう問いかける。その時、彼女たちの横を何も言わず歩み去っていくクレメンス。そんな彼を恐れるように体を隠すブリジット
彼が向かった方角を見遣ると]
そうですね。いまはこっちの方が先決です。行きましょう
[そう言って彼らと墓地へ向かう彼女の腰の長剣がドクンと鳴動したのを、彼女も同行者も気付くことは無かった]
[舞い降りた梟はふるり、身を震わせて。
歌う。
それは穏やかで、どこか哀しげな女性の声]
「さがしていた子
さがしていた子
いとしき子
生命の子
腕にいだきて祝福を
生命の海の洗礼を
まよえるいとし子
かえっておいで……」
[白梟は何度となく、歌う。
それは、生命の竜王より託された、歌]
エントは森を護るもの。
それは精霊でなくとも、翠樹の性か。
[口許に指をあてる仕草]
[翠樹のものは酷く弱っているように見えて]
[白梟の歌声は、弔いの歌のようだった]
[その場でミハエルが口を出すべき事は何も無く]
[ただ黙って]
―墓地―
[鼻につく臭い。][赤く染まる女。]
[そして右腕の無い少年。]
[一瞬顔をしかめ。]
[オトフリートとミハエルの姿が見え。]
……いや、僕も今来たばかりで何がなにやら……。
う、うん!
[ナターリエも共に来るのを確認しながら。
手を引かれて一生懸命に走る。
行く手の力と走ることとに気を取られて、その場にあった他の異変には気が付くことが出来なかった]
―…→墓地―
僕はこの森の親のようなものだ
ずっとずっとずっと
この森が、つくられるときより、ずっと見ていたのだから
[先より、落ち着いた様子で。
本来は深いあおの瞳は、もう暫くは暗緑のままであろうか。]
……そう、か。
[歌う白梟を見る事無く。
ティルの言葉に、呟くように]
……輪転を司るものとして、あるまじき行いではある……が。
……しかし……。
不当な殺しを僕は赦せぬし、
かの女はきっと、知らずなら、
また繰り返そう。
痛みを知らずば、痛みを与えられよう。
[白梟の歌は聞こえているのだろうけれど]
僕とて、かの女を殺しはしない。
手加減はしたよ。
……覚醒を促してしまったようだが
[困ったような声。
それから、ふと、気配を感じる。
風の。]
……雷光の蛇王に、問うたら。
どちらの非を重く見るのやら……。
[そんな呟きをもらしつつ、イレーネの傍らに膝をついて、ティルを見やる]
ああ……確かにな。
彼女は律を知らぬ律の繰り手。
その危険性はあっただろう。
とはいうものの……死なれても、困る。
律を知らぬ同族を、放置はできん。
皇の元へ、連れて行かねばならんからな。
ー墓地ー
[走ってきたのではないだろう、しかし飛んできたのでもない。息も切らすことはなく、静かに集まる者を眺める]
どうしたことです?この有様は。
[しばらくの間を置いて、ベアトリーチェはふっと、顔を挙げました。どこかでなにかが起ったのを、感じたかもしれません。誰かの声を、聞いたかもしれません。けれど、ぼうっとしたかおは相かわらずで、立ち上がると、服に附いた砂を払いました。
花の世話をするお爺さんにぺこりと頭を下げ、さようならの挨拶をして、通りをゆっくりと歩いてゆきます。]
―墓地―
[夜目にも真っ赤に染まった地。
倒れているイレーネ。そして――]
――ティル。
[ぼつん、と名を呼ぶ。後は声にならず]
そうだな。
領域を侵すものは罰せられる。
私も同じ事をしただろう。
[ティルへ頷く。冷ややかなままで
樹の一本へ背を預けて、集まった面々を見渡した。]
私が知る限りイレーネから現れる力はとても弱く、微かなものだった。森を侵すことが出来るかどうかも不安な程に。
何があったのか。
まさか、かの女が、覚醒をするなど僕は思わなかった。
[ゆると、時の竜に目を向けて]
竜の封印が甘いのではないか?
[その目は少し、咎める色か。
名を呟く風の子には、困ったように首をかしげ。]
大丈夫だよ、僕は。
[金色の亀裂の走った目で、笑う。]
[クレメンスの声は聞こえるものの、そちらを振り返る事はせず。
歌い続ける白梟をつ、と撫でる]
ヴィンター。
お方様の力、借り受けられるか?
[歌い続ける梟は、僅かに首を傾げるか]
……無理なら、いい。
お前は、歌を届けていろ。
俺が、無茶をすればいいだけだ。
─墓地─
[たどり着いた頃には、人もまばらに集まりだしていて。]
…イレーネ。
[血にまみれたまま、横たわる姿を見つめる。
暴走しかけた力を押さえ込まれて、意識を失い、眠っているようだ。]
封印か……。
[ティルの言葉に、一つ、息を吐いて]
……彼女は、律を知らぬ竜。
即ち、皇竜の刻印は受けてはいないだろう。
どんな形で力を抑えていたかは知らんが……本来のものよりも、それは脆いもののはずだ。
[彼の養母が彼女を気にかけていたのにも。
その点が、含まれていて]
―墓地―
[そこの気配は酷く乱れていて]
なにが、あったの……?
[小さく呟いたけれど、誰も答える余裕はなかっただろう。
それでも目の前の状況から見えることは少なからずあって]
イレーネの力、いつもより不安定?
[そこでティルの言葉が聞こえた。
驚いてそちらを振り返る。どこまでも冷静な魔の姿を]
彼女の封印は…母親が。
…ひとりで子を産み、ひとりでその子の将来を案じて、刻んだものらしい。
[昼間見た、白い背中に刻まれた、つたない呪。
それを思い出して、小さく伝える。]
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