情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
―工房『Horai』―
[ギュンターからの依頼についてのことを考えていた為、
ミハエルに気づくのは今度は夫のほうが早かったようだ。
金色に気づけばそちらへ軽く会釈をし、
少年がカルメンに気づけば、彼の表情は少し変わったかもしれない。
離れて行く夫には、大丈夫だからと笑み返し。
風の音を聞きながら、工房へと入った。]
お茶、用意しますね。
それから銀粉…。
[二人を簡素な客室に案内した後、先にお茶だろうかと、台所へと向かう。
夫に自分がやるからと言われたなら、
ミハエルとの話があるでしょうと、やんわり促し、湯を沸かし*始めた。*]
―宿屋―
[宿屋に戻るとインク瓶を取り替えて、まだ残ってるのは自室へと持っていった。
客の入りのない食堂部分の店番は、ちょっと休んでくるなと父親に任せて]
いまのうちに、日記でも書いておくか。
[皮のベルトに簡単な鍵付の日記帳、ゲルダの薦めで値は張ったけども今ではお気に入りのもの。
それを開いてペンをすべらせていきながら、時折表情を変えたり、何事かつぶやいたりと]
[日記を書き終えてから店に戻ると店番を父親と変わり、フロントでボーっとしていた]
お前、またきたのか。
[しばらくして、ここ1年ほど前から来ている、かよい猫がまた来ているのに気づき、
向こうはこちらが気づいたのを悟ってか、にゃーとせびるような鳴き声]
毎日来たってえさはないぞ?
「にゃー」
にゃーじゃない、わかってるのか?お前?
[飼っているわけでもないので名前をつけていない猫、フロントの台の裏側、
干し肉のかけらを取り出して投げてよこすと、にゃーと一鳴き猫はそれを咥えてててっと去っていった]
もらうものもらったらとっとといなくなるのな。
[ため息混じりに、なんだかんだ言いながら、こうして毎日与える分を用意していたりもするのだが]
―宿屋―
んっ?どうした親父?
[奥から顔出した父親から、天気くずれそうだから早めに出発する旨を伝えられて、アーベルのことも聞かれた]
そっか、気をつけるんだぞ、親父。
アーベルは久しぶりの村だから挨拶する相手が多いみたいだ。
[気遣う声に笑って返されて、アーベルのことはその言葉で納得された。
そのまま旅荷物をまとめて出て行く姿に]
お土産よろしくな。
[最後にかけた言葉に、父親は振り向いて苦笑を浮かべて手を振り、そのまま店からでていくのを自分は見送った]
― 村の通り ―
たぶん、修道院の方が薬品充実してるだろうから…
売れ行きを考えて殆ど置いていなかったのが拙かったかな
[夏場の方が何かと傷を負いやすいという事。娘は身を持って識ったばかり。ユリアンの名が挙がると村に遣ってきているのかと云う貌をして。]
ユリアン…もうこっちに来たんだ
教えて呉れて有難う、二日酔いに効く御薬があると重宝がられそう
[父親とではなく一人で来ていることは未だ知らない。どちらかと言えば彼の親の方と仕入れについて商談を交えた事の方が多い。それも、どちらかと言えば娘より祖母相手の方が多いのだが。話していて落ち着いたのか、身体を張り詰めさせていたものが徐々に緩み。]
…クロエはやさしいね
わたし自身の問題だから、クロエに背負わせたくはないの
でも何時か向き合えた時は…話そうと思ってる
[忘れられぬ過去は娘を苛む茨となり深く食い込む。其れでも、想って呉れる幼馴染の言の葉は沁みるように嬉しくて。添えられた手が離れるころには何時もの様子を湛え。]
ごめんね、沢山心配させちゃって
怪我は痕にならないように僕…気をつけるからさ
[埋めていた貌を上げクロエから離れると視線を交えこく、と頷いた。墓場から入れ違いになるように幼馴染と別れ際、小さく手を振り、]
うん…早く行ったほうがおじいちゃん、喜ぶよ
僕の分も御願いしておくね
[すっかり常の口調になれば幼馴染の祖父を想い浮かべ、怪我しない様にとの忠告には苦い様な曖昧な笑みを向けたのだった。]
―村の通り―
[二人と同じように老婆に別れを告げ、雑貨屋を後にした。
工房へ向かう道中は、夫婦から少し離れた位置を歩いていた。
途中イレーネが自衛団長に呼び止められると、被った帽子を少し上げてその様子を見遣り]
あら、気をつかわなくてもいいのに。
[一生懸命こちらを向いて話を振ってくれたゼルギウスに笑みを洩らしつつ。
髪は括らないと断った後で]
そうなの。
綺麗なストレートで羨ましいわ。
[伸ばしている理由を聞けば相槌を打ち、何か手入れはしているのか、等と尋ねたり。
その間も時折イレーネたちの方を伺いながら、話が終わるのを待った]
[やがて戻ってきたイレーネから頼まれごとの子細を聞き、何度か瞬く。
ゼルギウスの口から紡がれる御伽話の住人たちに、視線を彼へと移した。
そこに他意はない。恐らくは]
ふふ、だとしたら怖いわね。
団長さんなら、その刀で守ってくださるかしら。
[微笑みながら、冗談めいた言葉を口にする。
瑠璃を柄に、という提案がなされるのを見守って、それから二人の後に続いた]
―工房『Horai』―
ご苦労様。
[再び会ったミハエルは如何な顔をしたか。
こちらから先の出来事に触れるつもりはなく、いつもの微笑みを返す。
ゼルギウスの眼差しを受けて、イレーネの傍についた]
お構いなく。
[客室に通された後、台所に向かうイレーネに一応そんな言葉を掛ける。
手伝いには向かわなかったが、台所からの音に気を配りながら、椅子に*腰掛けていた*]
[幼馴染の姿が墓地へと消えた後、娘はもう一度辺りを見回す。手向けられたあの馨しい花の香りは未だ残っているのだろうか。後を引かれるような想いを抱きながら、娘はとぼとぼと帰路につく。途中、修道院を通りかかり治療をとも考えたが、今は人と会う気分では無く唯通り過ぎるのみ。]
…寄り道して戻ろう
― →湖畔 ―
[傷口を洗うために湖の畔へと歩を進め、蒼く透き通る水面を前にしゃがみ込み娘は映り込む自身の情けない姿と対面をすることとなる。]
天気が変わる前だから、もうこの辺りには誰も居ないのかしら
[地面が濡れている所に眼を写すと、少なからず水浴びした者はいたらしい。何時もと違い周りには誰の姿も見えず湖は向こう岸の山々を鏡のように映していて。]
…ちょっとだけ
[靴を脱ぐと娘はつま先を水面に滑らせ水の感触を肌で味わう。しろい足首についた紅い痕を癒すように時折足首を沈めては冷たさに口許を綻ばせた。]
[傷口を洗うだけでは済まず涼を求める身体は膝辺りまで脚を進水させる。エプロンスカートの裾を摘まみあげ太腿の所で寄せ、少しはしたなく有るが沈んだ気持ちを癒すには丁度良くて。対岸には別荘風の家が映り、良家が住んでいると聞き及んでは居るが面識は無く、娘はまるで別世界を見ている気がしていた。]
ああいう所に住むって、どんな気持ちなのかしら…
[娘は猫のように眼を細め。腿まで浸かった脚は水を大いに愉しむと冷え過ぎぬ前に陸へと上がる。靴を濡らしたくは無くて裸足のまま家である雑貨屋へふらりと歩み出した。]
―雑貨屋―
ああ、他のもゲルダちゃんと交渉した方がいいのか。
もう完全に店を任されてるんだね。
[多分という答えに、荷物から離れて店内を眺め始めた]
─ →宿屋─
[足早に道を進み、宿の近くまで戻ってきたなら、目に入るのは、旅装を調えた伯父の姿]
あれ、伯父貴。
……ん、そっか、荒れる前に。
ああ、大丈夫、伯父貴が戻るまではちゃんといるから。
……って、はい?
あー、ないからないから、そーゆー事は。
いらん心配しなさんな、って。
[大丈夫だな、と妙に念を押されてきょとり、とするものの。
何となく思い至ったその意に、苦笑しながら頷いて、旅立つ背を見送った]
― 雑貨屋 ―
ただいま、おばあちゃん
少し遅くなっちゃったね
[店を出てから時間も其れなりに経っていたためか先程の客はもういない。ほんの少しさみしさを感じながら場を設けてあるカルメンの人形欄に視線をやれば既にいくつかの人形は売れているようだった。]
やっぱり人気なんだ…ねえ、今度はもっと高く買い取っても好いんじゃないかな…
[と言いかけた所で奥まったカウンターの前、ユリアンの姿を見止め。誰も居ないものだと気が緩んでいたためか手にしていた靴をぽとりと落としてしまう。]
わ、あや、あああわあ… ええと、ユリアン …?
[娘は吃驚した様子で、ぽかんと口許を開けて眼の前の青年を見詰め。]
驚いた…雅かもう店に来てるとは思わなかったよ
ン―――…お久しぶりだね、お父さんは別のところにいるのかい?
─工房『Horai』前─
[ゼルギウス達を待つ間、風が何度か身を掠めて行く。
その度に金の髪はさらりと揺れ、翡翠は風を厭うように細められた]
ああ、来たな。
[やや離れた場所からかけられる声。
翡翠を向けると二種の銀と亜麻色が並んでいる。
亜麻色に軽く眉根を寄せたが、彼らが近付いて来る頃には表情を戻して]
いや、然程待ったわけでもない。
気にするな。
[謝罪するゼルギウスにはゆるりと首を横に振り。
イレーネとカルメンへの挨拶は頷くような仕草で返した]
邪魔をするぞ。
[そう言葉を紡ぎ、工房の中、客間へと通された]
―宿屋―
ふわぁーー…。
[父親を見送ってすぐ、誰もいない宿屋の中、暇をもてあましながら大あくびをひとつ]
アーベル、帰り遅いな……
[ぐてーっとフロントに突っ伏していた]
……ま、その辺りは特定誰かに限らんけど、な。
[小さな呟きは風に紛れ、届くとしたら共にある蒼鷹のみ。
僅かに首を傾いでこちらを見つめる眼にふ、と笑んで]
なーんでもねーぇよ。
さて、中入るか。
……大人しくしてろよ?
[そんな念押しをしながらドアを開け。
強くなる風から逃れるように、宿の中へと入って行く]
─宿屋─
[中に入ると、まず見えたのはフロントに突っ伏す姿]
…………。
[ちょっと沈黙して]
お前なー。
んなだらけてて、客が来たらどーするつもりだ、おい。
[とりあえず、突っ込んだ]
12人目、小説家 ブリジット がやってきました。
─村入り口・吊り橋─
[村へと至る吊り橋の前。
旅行鞄を地面に置くと、んーとひとつ伸び。]
おー、久しぶりの我が村だぜ。
さて……愛しの友人諸君は元気かねぇ?
[銜え煙草を燻らせ呵々と笑うと、鞄を持ち村へ徒歩を進める。]
―雑貨屋―
おかえりなさい。
[ただいまの声に振り返るけれど、彼女の視線は人形に奪われてるようで。声をかけるのと靴が落ちたのはほぼ同時だったかも]
はい、今年もお久しぶりなユリアンですよ。
そんなに驚かれるとは思わなかったな。
俺はゲルダちゃんに逢いたくて待ってたのに。
[笑いながら近寄ると落ちた靴を拾い上げようと屈んで]
いや親父は今回は来てないんだ。
怪我を……足、どうしたの。傷付いてるじゃないか。
ちゃんと手当てしないとダメだよ。
[説明は後回し。赤い筋に手を伸ばす]
─工房『Horai』・客室─
[茶を用意するためにイレーネが台所へと向かい。
ゼルギウスが客室に残ったなら視線を向けて口を開く]
それで、依頼についてなのだが。
前回よりも数を多めに頼みたいのだが、良いだろうか。
ゼルギウスの作る物はとても評判が良くてな。
[頼みたい細工と報酬額が書かれたメモをゼルギウスへと見せた。
数は多めだが、報酬も相応の額が書かれている]
それともう一つ。
イレーネの作った物もいくつか譲って欲しい。
宝石細工でも銀細工でも、どちらでも構わない。
身重の身故、今から作れとは言わない。
現在手元にある物で良い。
[どうだろうか、と。
翡翠がゼルギウスをじっと見詰めた]
―宿屋―
誰かさんの帰りが遅いからだ。
[突っ伏したまま手をふりふり、顔を上げてから]
むおっ!どうしたんだ、それ?
[カウンターから身を乗り出すようにして、つれてきた鷹を指差しながら]
ここで飼うのか?
─宿屋─
なんで、そこで俺のせいにするか。
[そこはさっくり突っ込むものの。
蒼鷹を指差しながらの問いにきょと、として]
ん? あー、そうか。
お前らには見せないで、山に放したんだっけ。
[なるべく人に接しない方がいいだろう、と思い、来てすぐに山へと放した事を思い出す]
街の方で人から譲り受けたんだが、あっちじゃ飼えなくてな。
前に戻ってきた時に、山に放してったんだよ。
旧交温めたところで山に戻そうと思ったんだけど、きかなかったから連れてきただけだ。
別に、ここで飼う訳じゃねぇよ。
―修道院前―
[大事な本は置いてきた。
荷も腰にぶらさげた布袋とその中身のみ。
修道院の門を出た所で青年は空を仰いだ。
暗い雲が強い風に流され村に迫ってきていた]
――…降る前に帰れっかな。
[目を眇め小さく呟く]
─村・役場─
[村の役場にて、身上書の更新を行なう。]
さらさらー、とな。
ほい、これでいいな? んじゃ、俺はもう行くぜ?
夏の間はこっちにいんだろーから、何かあったら来てくれよ。
[そう言ってピッと用紙を放り投げると、役所をあとにした。]
ン―――…ただいま、と君に云うのは違和感が有るね
[少し恥ずかしそうに笑み、落とした靴を拾うため屈もうとした矢先、ユリアンの手の方が先に伸びたのに気が付き、
娘は手を空に彷徨わせた。]
あン、靴は拾わなくても好いのだよ
此方からすれば君は仕入れ先のお得意様なのに
[驚いた理由については裸足のままなのを見られた為もあり、其処は適当に誤魔化してしまうとして。]
ふふ、相変わらず口が上手いのだね
矢張り商売柄と云うのかな…余り高い物は買わないよ?
[淡く笑みそう返す。ユリアンの父親の話になれば眼を瞬かせ、]
…そうなのかい、元気にしているのなら好いのだけど
って、ひゃあ
[しろい足首の紅い筋は先ほどよりは薄く有るがそれでも肌の白さからかとても目立つ様子で、娘は触れられそうになれば頬に紅を刷くだろう。]
―宿屋―
愛情表現みたいなもんだ。
[アーベルの突込みにはそう笑って返しながら、
鷹についての説明を聞けば]
そっか、懐かれてるのはいいことじゃないか?
暴れないんだったら、しばらくうちに置いてもかまわないぞ。
天気も崩れるみたいだしな、そいつも雨宿りできたのかもな。
[鷹のほうに近寄り、遠慮がちに手を伸ばしながら]
名前はつけてあるのか?
─宿屋─
どんな愛情だよ。
[さらっと突っ込み一つ付け足し]
ちゃんと野生に戻って欲しい、って部分もあるんで複雑なんだが……。
ん、まあ、暴れるのはないだろ。なるべく、俺の目に届くとこに置くつもりだし。
天気が落ち着いたら、棲み処に戻るだろうしな。
[言いながら、蒼鷹を見る。
当の鷹は、伸ばされる手をじいい、と探るように見つめて]
名前は、一応ある。キーファーだ。
[そうして、放り投げた身上書。そこには自身のことについて綴られている。]
■名前:ブリジット=ラヴクラフト
■年齢:20代前半
■職業:小説家
■経歴:それなりに名の売れている伝奇小説家。
夏以外の時には麓の村にて執筆活動を行ない、夏に村へと帰って来るという生活を送っている。
なお、生まれも育ちもこの村であるため、知り合いもそれなりに多い。
■希望縁故:同年代で結んでいただけたら嬉しいかな。
あと、家は売り払っているので、宿屋に世話になっているかと。
─工房『Horai』─
[湯を沸かす間に一度工房へと入り、一度手袋を嵌めてから、
作業台の端の方に溜まってあった銀分を、
他の塵が混ざらないよう注意し、丁寧に小さな皮の袋に入れた。
それから余っていたラピスラズリの小さな欠片も別の袋に入れ口を縛る。
然程の量は無いが、人形に使う分には足りるだろう。
二つの袋は一度ポケットに入れて、手袋はまた脱いでから台所へと戻ると、
丁度竈にかけた鍋の中の湯は、小さな泡を立てていた。
カップとポットを一度湯で温めてから湯を入れ、茶葉が十分に開ききってからカップに注ぐ。丁寧に手順を辿ってから、鮮やかな深緋色をした紅茶を4人分、トレーに乗せて客間へと戻ってくると、丁度ミハエルがゼルギウスに話し終えた頃合で。
どこか嬉しそうな夫の顔を見れば、何かいいお話でもあったのかしらと当人らを微笑んで見てから、用意したカップをテーブルに並べていった。]
ああ、カルメンさん。
銀粉と、それからラピズラズリの欠片も少し、入れておきました。
折角だからこちらも持って行って下さいな。
[そう言って、カルメンの前にカップを置く際に、
ポケットから取り出した小さな袋を二つ、脇に置いた。]
―宿屋―
アーベルおにいちゃんは、あまっあまのとろける愛情表現がいいのぉー?
[突込みにはいつもより声色を乙女チックにそう言ってから、
すぐにいつもの調子で]
キーファーっていうのか、よろしくな。
[そっと指先で頭の辺りをこしょこしょっと撫でながら]
余り長居するなら宿代もらうからな。
[そうキーファーに笑いかけた]
―雑貨屋―
ここはゲルダちゃんのお店だからねえ。
俺にとってもお得意様だから気にしない気にしない。
[驚いた理由が他にもあるとは知らずに誤魔化され。
音に従って視線を動かしただけなのだけど]
これも商売道具のうちですからと。
あれ、絹のスカーフは売れ残り決定か。
[笑っていたのも赤い筋に気がつくまで。
足の怪我は旅の空では影響が大きいから気にするところで。
何より白い肌についてると色浅くても痛々しい]
ああ、ごめん。草か何かで切れたかな。
洗ってあるみたいだから薬塗っておけばすぐ治るか。
[触れた手は小さな悲鳴にすぐに離して。
けど怪我の状態を見ているからその顔には気づけなかった]
―工房『Horai』/客室―
[台所の妻を、そわそわと気にする素振りを見せていた男は、しかし、商談の話になると流石にそちらに集中し真面目な顔を作る。]
そうかぁ。評判佳いのは嬉しいな。
うん……ちょっと数は多いけど、頑張る。
子どもも産まれるし、お父さんは頑張らないと、なんだよ。
[けれど、口調は眼の前の少年と年齢が入れ違ったかのよう。
真面目な顔は氷解して、ほわんとした笑みを湛え、渡されたメモを確かめ頷いた。]
あ、今年はイレーネのも注文してくれるんだね。
嬉しいな。彼女の銀細工はとても素敵だもの。
[そして次にかかった言葉に、室内故色眼鏡越しでない紅を、翡翠に合わせて細めた。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新