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[風が草木を揺らし、その瑞々しい香りを運んでいた。
空に流れる雲が影を流し落とす昼下がり、薄金の翼を揺らして散歩のようにぷらりぷらりと歩いたり飛んだりしながら果実を集める。
木漏れ日の落ちる高い位置、ひょいと飛ぶ小さな影を眩しそうに目を細めて見上げ、長い手を伸ばす。]
よぉ、今日も美人だなー。
[言葉をかけながらチチ、と舌を鳴らして呼ぶと、ひょいとその大きな手の平に小さな毛むくじゃらが乗り、頬をこすりつける。
青年は嬉しそうにその咽元を指で擽っていたが、不意に声が聞こえて。
ピタと動きを止め、暫くそのままじっとしていたが、やがて地面にそっと毛むくじゃらを置いた。]
可愛いお嬢さんのお呼びとあらば、早急に参上しますぜ、とね。
[コキ、と一度首を鳴らしてからひょいと、横に置いていた背負い籠を手に取ると、ぐるりと回して肩に乗せた。
赤や黄の詰まったそれをゆさと揺らしながら、大きな羽根をばさりと一度揺らし、昼下がりの強い日差しに向かって飛び上がった*]
[ざぶんと音を立てて、川の中に頭を突っ込んだ。
水の中はゆらゆらと揺れているが、人はいないようだ。
頭をあげて、横に振って水を振り払う]
いないな〜。こっちだと思ったのに〜う〜んう〜ん
[結局川下に下っていったが見当たらないことに首をかしげる
すると違和感。どうやら耳に水が入ったらしく、水を出そうとまた首を振るが、なかなか出てこない]
ぐちゅぐちゅいってる出てこない〜なんでかな…あ、そっか。
恥ずかしがりやさんなんだ、あはは〜そうかそうか〜
恥ずかしがらすに出ておいで〜♪
[水が耳から出ると、気分もすっきりして立ち上がる]
姉ちゃんも水と一緒で恥ずかしがりやなのかな〜
でも絶対見つけるんだー
しゅっぱつしんこー!
[ひたすらに愉快気に、やっぱり広場とは見当違いの方向に向かって歩き出す]
[ゆっくり歩いて森を抜け、村まで戻る。
『巫女の言葉』のためか、いつも長閑な村は妙に慌しくも見え]
……やれ、騒がしいこと。
何事もなきゃあいんだけど、ねぇ……。
[肩に乗せたラウルの尾羽を軽くひいていじりつつ、向かうは広場]
[たどり着いてのは浮島の端
呆と空と雲海を交互に眺める。誰かが飛んでいる。遠めで個別認識できない。でも飛んでいる。軽やかに、風に乗って翼をはためかせ飛んでいる
じぃ。と。じぃぃと眺めて]
あは…
[じぃぃ。とじぃぃっと誰とも知らない空を舞う人を見ながら、翼胞より三枚の翼をだす。
あちらもこちらを眺めた。なにやら驚いた様子。何を思ったかなど知らない。ただその反応が面白くて愉快で]
気持ちいいものね…
[気流にのって空を舞った]
少女 カレン が参加しました。
[点在する建物のうちの一軒。屋根にしつらえられた露台に歩み出る、小さな人影。両手を開けば、羽蜥蜴がうずくまっている。緑の体をそっと撫で、掬う両手を差し上げた。小さな蜥蜴は、時を待ちかねたように、薄い翠の羽を細かく震わせ、空へ浮かぶ。それを見、満足げな笑みを浮かべ]
飛行能力は、回復したな。傷もほぼ塞がった。
お行き。せいぜい、途中で鳥に襲われないように。十分な飛行が不可能なようならば戻って来ること。
[言い聞かせ、行け、というように手を振ると、蜥蜴は眼下に広がる森の方へと飛んでいく]
あはは… あはははは
[三枚の翼ではまっすぐ飛ぶこともままならない。バランスも取れない。
上空に舞い上がるだけ舞い上がった後、宙でぐるぐると回りそうになりながら、目的地も選べぬまま体は風をきっている。
飛ぶというにはあまりに粗末だが、気にせずただただ笑う
でも、そんな飛び方だから当然終わりはやってくる
…ほとんど落下という形で]
あがぁぅ
[木にぶつかって、そのままずるずる落ちて、太い枝に体をつけたところでとまった]
─広場─
[たどり着くものの、呼び集めた当の巫女の姿は未だになく]
全員集まるの、待ってるって?
[近くにいた者を捕まえて問い、答えを得るとはぁ、とため息]
……やれ、気の長い子だよ。
[聖殿を見やりつつ、呆れたよなため息を一つ、零す]
[上昇気流を捕らえ、緩やかな螺旋を描き高度を上げていく。
途中、何処からか視線を感じ《鷹の目》とも呼ばれる鋭い目を向けた。赤い髪の子供。背に見えるは三翼。]
………ネロ。
[風を受けるべく大きく開いていた翼が、音を立てた。
子供は空へと舞う。不器用に楽しげに――危なげに。]
――――………?
[蜥蜴が森の緑にまぎれて見えなくなった頃、虹の欠片がふわりと下りてきて、頬に触れた。聞き覚えのある、おっとりとした声が届く]
クローディア。どうした。
[聞いたところで別の言葉が返ってくることもなく。露台から戻ると、階下へ声をかけた]
先生、聞こえたか?クローディアからの呼び出しが来た。先に行け?……ああ、わかってるよ、寄り道はしないから。
[しわがれた声に返事を返すと、ばさりと羽が広がる。1、2度、露台の手すりをに足をかけ、とん、と蹴って、虚空へ飛び出した。羽音]
[短い飛行の後、小さな姿と不似合いな大きな翼は消えた。
太い木の枝に引っかかった姿を見、眉を顰める。]
………面倒な。
[短く吐き捨て、高度を下げた。
空を滑り木の上空へと。旋回しながら声を投げる。]
起きてるなら手を伸ばせ。でなくば引っ掴む。
あー。楽しかった〜
お空をひゅうひゅう〜♪翼をぱたぱた〜♪
ぐるぐるした後落下する〜♪
[ぶつけた部位をさすろうともせず、愉快そうに口ずさむと、上空から声が聞こえて見上げる]
やっほーやっほー。起きてるよ〜。でも伸ばさない〜
[手をぶんぶん振ってるのは...としては手を伸ばしていることに入っていないらしい]
…………それだけ口が利ければ十分だ。
だが黙ってろ、
[返答と手を振る様子に舌打ちし、狙い定めて翼を閉じる。
揚力を失う事での下降。翼を枝に当てずに子供を掴むにはそうするしかない。]
……舌を噛む。
[言葉と同時に引っ掴み、地面と衝突する前に翼を大きく広げる。乱暴な羽ばたきに土と木の葉が舞った。]
十分十分。不足してないことはいいこ…あぐ
[黙ってろという忠告を無視していたためしっかりと舌を噛んでいる
そんな間に引っ掴まれており、じたばたしそうになるが]
わぁぁあ
[はばたきにあわせて、土と木の葉が舞い上がるのに興味が奪われじたばたはしなかった]
あはは。楽しかった〜
ありがとうございま〜す
[木の葉を掴んだ手をぶんぶんスティーブに振ってみせながら、降ろしてもらったことか、楽しかったのか。自分にも解らぬ*お礼をいった*]
………多ければいい訳でもない。
[鼻を鳴らしてそう返し、翼を翼胞へと仕舞う。
大きく重い四翼は、地面から飛び立つには向いていない。それをわざわざ教えてやる気もない。]
飛ぶなら丘にしろ。海に落ちたら洒落にならん。
…………今よりマシな打ち所を探す事は、否定せんがな。
[木の葉を掴む子供に横目で言い捨て、歩き出す。
ついて来ようが来まいが*気にもせずに*。]
[ゆるやかに飛ぶ羽の下、影が森の木々を撫でるように滑っていくのが見えた。島の果ての方に見えた、紫紺の翼の鋭い降下を見て、ひゅう、と口笛を吹いた]
獲物を見つけた鷹の動き。何を見つけたのやら。蜥蜴、ということはないだろうけれど。
……寄り道をしない、か。つまらない約束をしてしまったな。
[一度、くるりと旋回すると、翼は広場の方へと*進路を取った*]
傭兵 カルロス が参加しました。
[眼を閉じれば、自然と視覚以外が働く。
屋根の上で、その状態のまま風の音を聴いていた。
巫女の放った光には気付かず、声を聴けば身体が跳ねる]
…って、おお?ローディちゃんの声じゃん。
デートのお誘いなら嬉しいんだけどなぁ。
広場…、広場ねぇ……。
ま、後でお偉方に叱られる方が面倒か。
[頭を掻いて、屋根の上から降りる]
しっかし、あの感じだと村の人間の大半がいんのかね。
人込みは苦手なんだよなぁ…背後から刺されそうで。
[男女を問わず、恋愛絡みで買う恨みの数は指折り足りず。
自覚はあれど色好みを直す気は無い様で、ただ肩を竦めた]
行く前に、髪型の一つでも直していくとしますかー。
滅多に会えない様な可愛い女の子も居るかもだしなっ。
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