情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
─ 森の中 ─
[すりすりされたり、笑うような表情されたり、何より、近しい属の気配が気を緩める。
すみれ色のふわもこがいたら、呆れたようにきゅう、と鳴いただろう……というのは、恐らく、ぱたた、と飛んでいる小鳥だけが思う事]
そっかあ……同族じゃない同属に会うのって、多分、初めてだなあ、俺。
[ぽつりと呟く頃には、瞳の色は鮮やかな紫紺のそれへと変わる。
その色が、彼の父の若かりし頃のそれと同じ、と知る者はほとんどいないのだが。
ともあれ、尻尾を振る様子に和んでいたから、頬を舐められても抵抗らしきものはほとんどなく。
一しきりじゃれてから、投げかけられた問いに、あー、と短く声を上げた]
んー……はっきりとは、わかんないんだけど。
なんていうか、『隙間』みたいな所なんじゃないかなあ。
いろんな世界と世界の隙間にできた場所……多分、俺たちがここに来る切欠になった光が関わりあると思うんだけど。
[言ってる端から、何やらすいーっ、と横を流れて行くわけだが]
とりあえず、これが不自然なものなのは、うん。
間違いないって言える。
[その辺りは、本能的な察知。
精霊としては不安定でも、精霊王に連なる者、その辺りは感覚として捉えられていた。*]
― どこかの丘の上 ―
やっぱり、時空竜だ...
[嬉しげに駆け寄った青年は、次の瞬間きょとりと首を傾げる]
あれ?白もふ...じゃなかったヴィンターさんは一緒じゃないんですか?
[カシャカシャカシャとせわしなく、肩口で機械竜がはばたく。そして時空竜その人の苦笑と声音に気付くと、あ、と口元に手を当て、小さく首を竦めた]
...すみません、初めて御会いする気がしなくて。
はじめまして、機鋼竜末席のエーリッヒです。
[改めて礼儀正しく一礼してから]
どうしてここに来たかは、俺も判らないんですけど、機鋼王様の所で空間位相の転移実験をしてたから、その影響があったのかもとは思ってます。
...こんな遠くに飛ぶほど大きなエネルギーは扱ってなかった筈なんですけど。
[時空竜の疑問に答える形で自身の予測を告げ、困ったように眉を下げた]
時空竜...殿、は、何か御存知ですか?なんだか、変わったエネルギーを感じる光をさっき見かけましたけど。
[問い返しに、その正体を告げられれば、ぱちくりと天青を瞬く]
秩序と混沌の王の欠片...?
うっわあ...すごい、な。
[きらきらと輝く瞳は、明らかな好奇心に満ちている*]
─ 何処かの丘の上 ─
[くるくると変わる表情に、思いっきり保護者的な視点で微笑ましいなあ、なんて思ったのは已む無し、としておいて]
細かい事は、気にしなくていいさ。
……存在する時間が長いと、初対面かそうでないかは、自分でもわからなくなる事があるからね。
[器の年齢で言えば、まだ千には届いていないけれど。
数多の世界の膨大な『記録』を内に宿すが故に、その辺りが曖昧になってしまう事は多々ある……というのは余談として。
冗談めかした口調で言って、微か、笑んで見せる。
語られる、ここに来た経緯>>34には元気だなあの御仁、なんてちょっと思ったりもしつつ]
ああ、大雑把な把握はできてる。
秩序の王と、混沌の王の力の欠片……本来ならば、重なる事などあり得ぬもの同士。
それが遭遇した事で生じた歪みが、この場所を作り出したらしいんだ、が。
取りあえず、この欠片たちを鎮めれば、自ずとこの空間も浄化できるんじゃないか……とは、思うんだが。
どうやら、俺は生まれ的に警戒されているらしくて、見事に逃げられた。
[ある意味では混沌から生じたような存在故に、干渉もあり得るのだろう、と。
そこまで言って、きらきらと輝く瞳に気がついた]
……あー……。
[その輝きがかつて見たものに重なり、つい、声が上がる]
何というか…………似てるねぇ。
[先の呼びかけ方や、相方を白もふと呼びかける所は。
手を離れて久しい機鋼の子を容易に思い起こさせた。*]
鎮めるっていうと......捕まえる、とかですか?時空竜殿を警戒するのは道理といえば道理ですけど。
でも、俺もさっきぶつかりそうになりましたけど、割と器用に避けていきましたから、もともと逃げ足は速い感じですよねえ。
うーん、ここにある素材で何か捕獲装置作れるかなあ?
[変わるのは表情だけではなく、思考もくるくると変遷していく。ただ後退することは決して無く、前へ前へと...他者を置き去りにする勢いで進んでいくのだが]
え?似てるって...ああ。
[そんな中で向けられた視線と言葉に>>36こめられた意味を受け取って、にこりと笑う]
俺は兄弟みんなのメモリーを受け継いでますし、何より俺達の「心」の基礎(ベース)は、貴方達がセレスと一緒に育ててくれたものですから、存在は違っても根っこは一緒みたいなものなんですよ。
だから、どうしても、俺は貴方を懐かしいと感じてしまうし...会えて、とても嬉しいです、時空竜殿。*
― どこかの森の中 ―
ふふ、実に嬉しい事だ。
秩序の王と混沌の王には、感謝をしなければいけないな。
[古く大きな桜の樹の影から、染み出るように姿を現し、笑う]
さて、訪ねて行っても追い返されそうだが、どうしたものか。
[心の魔が、その本質とする混沌の気配に惹かれてか、混沌の王の欠片が周囲に集まりくるくると螺旋を描くように魔の周囲を巡る]
捕まえる……そうだな。
そこらを飛んでるのは本当に曖昧な力の欠片らしいから、そうする事で拡散できるんじゃないかと。
逃げ足が速いのは、まあ。
あの状態だと、物理的な質量とは無縁だから、ってのもあるだろうな。
ただ、ものがものだけに、変化や変容の可能性もあるから……仕掛けも使えなくはないだろうな。
[作れるかどうかは別として、だが。
そんな話をしつつ、思考そのものを『創造』するかの如く、先へと進む様子に、やっぱり機竜卿の眷属だなあ、なんて思ったりしながら]
……なるほど、ね。
記憶を共有しているようなもの、か。
[そこは俺と真逆だな、と。
過った思考は内の内。
懐かしい、嬉しい、と口にする様子にふ、と表情を緩めつつ]
ま、それじゃあ似るのも仕方ない、か。
[どこまでも走っていきたがる所まで似てなきゃいいが、とちらっと思ったが、表には出さず]
ま、何はともあれ。
ここを抜け出すためにも、まずはできそうな事を地味にやっていくか。
幸いというとなんだが、均衡を保てそうなだけの力の要素は、揃っているようだし、な。
[強き力を持つ影輝の精霊たち。
それとは別の力の存在も感じているから、軽い口調でそう告げる。*]
― どこかの丘の上 ―
正確には自分の記憶とは別の場所に兄弟のメモリーが記録されてる感じなんですけど...でも、そうだな、夢の中の自分、みたいな感じで実体験とさして変わらないって感覚ではあるんです。
[時空竜の言葉に、そう補足を入れ、表情が緩むのを見るとますます嬉しそうな顔になる。
ちなみに、どこまでも走って行きたがるどころか、どこまでもかっ飛んでいくのが常の末子は、似たような性格の兄弟達にとってすらも心配と頭痛の種であったりするのは余談]
はい、俺も出来そうな事は試してみます。
力の要素ってもしかして、他にも誰か?
[色々試してみるのは楽しそう、と思っているのは表情から丸判りだろう。
更に、巻き込まれた者達の居る事を聞いたなら「会ってみたいなあ」と、また好奇心一杯に口にするのも確定事項**]
─ 森の中 ─
ぼくも初めてー。
[フォルカーの言葉>>31に同調するように言い、ぱったぱったと尻尾を振る。
従来の人懐っこさを発揮して、フォルカーの頬を結構な頻度で舐めた]
すきま?
[問いかけに返る言葉>>32には一度首を傾げて。
すいーっ、と横を流れていく光の塊を見つけると、鼻先をそちらへ向けて、「あ」と声を零した]
ぼくこれ見たー。
これを追っかけてきたら、ここに来てたの。
この場所ね、なんだか不安になるの。
何がって言われると、うまく言えないけど…。
[そう話をする頃にはピンと立っていた耳が伏せられ、尻尾もへしょりと垂れ下がる。
まだまだ幼い仔犬は、『均衡』の取れていないこの場所を、不安と言う形で感じ取っていた**]
― 草原 ―
えー、何それ。
私はもう、フォル君みたいな子供じゃないんだから。
[こっちも心配、とヴィオレット言われ、口を尖らせ抗議する。
確かに、実年齢と外見、積んだ経験としては十分に大人と言えるだろう。従姉弟のような存在となるフォルカーと二人並べば、どちらが年長者かを間違われることもないはずだ。だがしかし]
さ、最近はミハさんにもそんなに迷惑かけてない!
……はず。
今回のこれは不可抗力だし。
普通ありえないでしょ、終焉に繋がる力の欠片が、まだまだ可能性を大きく内包する世界に現れるとか。
あんなタイミングで足元に出てきたら、人に混ざってるままじゃ避けようもなかったんだからね!
[その異変との遭遇しやすさにも不安材料があるわけで。
常のように正しく大人らしい連れと共にいるならともかく、単独でのやらかし件数の多さは影輝王にもよく知られている所で]
─ 森の中 ─
んと。
フォルカーお兄さんも、お外ひとりでお出かけするの、止められたり、する?
[>>19あれこれの内容を具体的に問いかけ、首を傾げる。
ビーチェが過保護という言葉を知っているのは、姉同士が過保護だ放任だと言い合うのを聞いているから。
末っ子で甘やかされているのは変わらないが、何せ姉は24人も居る訳でそれぞれ方針が違ったり何だったりする訳で。
質問の返事が同意であったなら、「ちょっと、むぅって、なる。よね。」と生真面目に頷いたりしただろう]
[それから程なく見えた仔犬の姿に勘違いをして泣きそうになったものの、すぐに人…犬?違いだと解った所で表情は常のものに戻って。
>>17不思議そうに首を傾げた仔犬と同じく、こちらもちりりん、と鈴を鳴らしながら首を傾げた後。
>>18返った答えに、まん丸の金に負けないくらい新緑色の瞳をまんまるに見開いた]
エーリッヒちゃん、おとうさん、だったんだ。
[知らなかった、と驚きながらもエーリッヒに良く似ている理由に納得して。
はた、と揺れる尻尾にまだちっちゃいなぁ、なんて思いながら質問に頷きを返してから]
うん。
オマツリの時、おともだちになったの。
エーリッヒちゃんもだけど、イヴァンお兄さんも。
[こーんなおっきーよね、とにこにこ笑顔で手をいーっぱい広げての問いかけはどんな返事が戻ったか。
どうあれ>>19>>24フォルカーが同属の匂いだと気付いた嬉しさで飛びつきに行った所でこの話はひとまず途切れた]
おそろい…
そっか。
だからフォルカーお兄さん、エーリッヒちゃんとおんなじこと、できるんだ。
[>>26>>30フォルカーとミハエルがおそろいというのに、此処に来る前に言った事を掘り返した]
[実際の理由は違うとしても、ビーチェとしては納得の理由に一人うん、と頷いた後。
ミハエルからの疑問に、こちらもフォルカーとミハエル双方を交互に見て]
私も、よく、わかんないの。
なんか、光がとんできたのが、げんいんかなって思うんだけど。
ミハエルちゃんは、ふしぎな光、とんでこなかった?
[首を傾げるのに、また鈴の音を響かせた後。
>>32フォルカーの言葉に、横を流れていく光へ視線を向け]
…あれ?
これ、さっきのと、ちがうよ?
[先程のキラキラしたそれと違う、昏い蒼の光に首を傾げると同時]
…なんか…お姉ちゃんたち、みたいな、感じ、する?
[宿す気配に自分達と近しいものを感じて、怪訝な表情を浮かべた**]
だから…ぁ?
[草原には視界を遮るものが少ない。
遠目に見えた人影>>23に足を止め、窺うようにその気配を探って、目をパチクリ]
わー、ちょっと懐かしい。
人間なのに、こういう場所でも安定してる人だねー。
[ヴィオレットと視線を合わせ、ニッコリと笑ってから]
ハインさーん!
お元気ですかー?
こんなところで奇遇ですねー。
[この距離ではまだその年齢変化も目視できない。以前と全く同じ態度と仕草で大きく手を振り、どこか無防備に駆け寄ろうとする姿は、大人の女性、と表現できるものではなかった。
ため息混じりに、きゅー、と鳴いたふわもこも、パタパタと後ろからついてくる。
お気楽に話し出す後ろで、片翼を上げて挨拶しているようだ**]
─ 森の中 ─
おまつり?
[ベアトリーチェの説明>>47に、くりっと首が傾いだ。
仔犬が生まれたのは祭りのだいぶ後であるため、その存在をまだ知らない。
しかし、おっきー、と示された父の飼い主のことは理解出来たようで、ピンと耳を立てて尻尾を振った]
おっきーの!!
[名前はまだちゃんと覚えていないようだ]
森にふよふよしたの、いたよー。
それ追いかけたらここにいたの。
[問いかけ>>48には、こくこくと頷いてみせる]
ぅ? ちがうのあるの?
[さっきとは違う光だと言われ>>49、仔犬は首を傾いだ。
この辺りでフォルカーの上から下ろしてもらい、ふよふよとする光に鼻先を向ける]
んー
[ベアトリーチェが見ているのとは別の光を、じぃっと見遣った。
こちらはキラキラと煌いた光を宿している]
[ぱくん、と開けていた口を閉じる。
捕まえてみたいという欲求により起こした行動だったが、煌く光は口の合間をすいっと抜けて逃げて行った]
逃げられたー。
[へしょ、と耳尻尾が垂れる**]
奇遇にも程があるだろ、これ。
[相手の言葉に肩を竦めながら返し、片翼を上げるふわもこにも挨拶を返した]
久し振りだな。
そっちのふわもこも。
[名前を碌に聞いていないため、そう呼びかけてふわもこをもふもふ]
─ 何処かの丘の上 ─
[なされる捕捉>>42になるほど、と小さく呟く。
積み重なる刻の螺旋、その内にて刻まれる数多の世界の『記録』──いずれは虚無に還るもの。
ある意味では、そう言った『記録』により構成される存在であるが故に、彼らの記憶の在り様はすぐに理解に落ちた]
ああ、相手が相手だけに、やれる事はなんでもやった方がいい、が。
……深入りしすぎて、染まらんようにな?
[何れかの影響を過剰に受けてしまうと、元の場所にも歪みを生じかねないから、と釘を刺す。
兄弟に案じられている事は知らないが、何となく不安になったのは、かつての幼子の奔放さのためか]
ん、ああ。
影輝の精霊──それも、精霊王に近しい眷属が、やっぱり巻き込まれてる。
他にも、君……というか、セレスがよく知ってる面々が数人。
全く覚えのない気も幾つかは感じてるけど。
[他者についての問いにはこう返して。
ついで、零すのはため息ひとつ]
ま、そんなわけだから多少強引に均衡を崩しても、補正はできると思う。
[最終的には、それをやらないとまずいだろうけど、とは思いながらも、取りあえず積んでおいて。
好奇心いっぱいに紡がれる言葉に、やれやれ、と息を吐いた]
ま……何事も経験ではあるが。
危険物もいるようだし、ほどほどにな。
[冗談めかした口調で告げた後、漆黒の光鎖を一度戻して]
んじゃ、俺はもう少しこの空間の組成やら何やら追ってみる。
そっちも、気をつけてな。
[軽い口調でこう告げて、歩き出し。
周囲に他者がいなくなると、はー……っと、深く、ふかく、息を吐いた]
ったぁく。
……なーんで、いるんだよ。
[直後にぼそ、と吐き捨てる。
それは、できれば気のせいであってほしいんだけど、多分気のせいじゃないだろうなー、とわかるとある存在に向けたもの。*]
─ 森の中 ─
[ベアトリーチェの問い>>45には、うん、と肯定の頷きを返していた。
両親は好きなようにやらせてくれるのだが、それ以外の周囲は自分の力の在り様が心配なようで、あれこれと世話を焼いてくる。
案じられているのはわかるのだけれど、それが煩わしい、と思えてしまうのも事実で。
力を均す修行の旅に出たのも、その煩わしさから逃れるため。
……なお、父たる影輝王は自身の若かりし頃を重ねてか、好きなようにやらせればいい、一度や二度死にかけるくらいで丁度いいから、と完全放任している、というのは余談。
生真面目に返された言葉には、ほんとにね、なんて返したりしつつ]
ん、そうみたい、だね。
[おそろい、に納得している様子>>47には、こんな頷きひとつ、返していた]
[隙間については上手く伝わらなかったらしいが、こちらとしてもあれ以上の説明はできないから、それはちょっと置いといて]
……不安になる?
[告げられた言葉>>43に首傾げ。
更に、色の異なる光に対するベアトリーチェの評>>49に、一つ瞬きながら、抱えていたミハエルを下ろして自分も立ち上がる]
……んー……そか、きみの属は、『精神』……領域は、『混沌』。
[少女から感じる力を改めて辿り、それから、昏いいろの光球を見やり]
それに近い感じがするって事は……。
[色々と、脳内で推測を積み重ねて。
浮かんだ考えの怖さに、思わず、ふるる、と首を横に振った]
……いや、確かにそれだと均衡崩れるだろうけど……。
[二つの色の光からは、真逆の力を感じる。
混沌の真逆といえば秩序。
その二つが一緒に漂ってるとか、それで正しい均衡取れたら多分どころでなく奇跡と言えるわけで]
……これ、抑えた方がいいかも。
[無闇の触るのは危険だろうけれど、放っておくのも多分よくない。
なんて考えていたら、すぐ横でぱっくん失敗>>53が繰り広げられていて]
もしかしなくても、はしっこい……?
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新