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ドミニクったら。明日になってあたしの料理のせいで飲みすぎた、なんて言い訳は聞かないからね。
じゃ、少し早いけど今日は休むわね。
*明日も平穏無事でありますように。*
昔村にいた……?
[ゼルマとドミニクに言われて、おじいさんはむむむと頭を捻ります]
そうじゃ、そう言えばそんな娘がいたかのう。
わしがここに来てそう経たんうちに、村を出てしまったようじゃが。
そうか、もう旅立ってしまったのじゃな……。
[おじいさんは残念そうに呟くと、また麦酒をあおります]
[気をとりなおして、旅人は小川のそばに座ります。
一つ、二つ、三つに四つ、光がちかちかと星のようにまたたいています。]
きれいだな。
[ホラントのことばなど忘れてしまったかのように、旅人は蛍を見つめていました。
そうしているうちにドロテアと出くわしたか、それともすれちがったかは、*当人たちだけが知るお話です。*]
旨いから飲む、飲むから旨い。
[ほうれん草サラダで野菜もちゃんととりながら、ベーコンを少しヴァイスに投げてやります。]
片付け、ちゃんと水につけとく。
オイラが洗うと欠けちまうからなあ。
[ベリエスに追従して木こりも杯を重ねます。
この勢いだと明日は忠告にもかかわらず二日酔いでしょう。]
残念じゃのう。
まだ村に残っていたのなら、ご馳走が一人増えたのじゃが。
[おじいさんのふりをした狼は、普通の人には聞こえない声でひひひと笑いました]
それにしても危ない所じゃった。
わしが本物のじいさんではないとばれる所じゃったよ。
凄く化けてたぞ。
見てないなら残念だったな。
まあ、飲もうぜ爺さん。
[女性が美しくなったにしては酷い評し方で御隠居の杯に麦酒を注ぎます。
そうして木こりにしては珍しく宿で酔い潰れてしまうのでした。
ただし、食器はちゃんと水につけてから。**]
おばあさんはもうお休みかい。
[ゼルマを見送ってから、ドミニクの方へ向き直ります]
ほう、そうなのか。しかし、化けてるというのは、いまいち褒めてるように思えんぞい。
[しかし、この木こりはいつもそのような言い方をするので、おじいさんも特に気にしてはいないようでした]
おぬし、よく呑むのう。明日も仕事はあるのじゃろう?
[おじいさんの心配もむなしく、やがて木こりは酔いつぶれてしまいました。
おじいさんは木こりに上着をかけてやると、自分の食器を言いつけ通りに片付けて、宿屋を後にしました。
夜風の冷たさに、体を震わせながら**]
[本を読んでいた牧師が、忘れていた時間を取り戻します。
書斎を出て、食事の匂いにつられるように食堂へ行くと、
机の上にドロテアの書き置きを見つけました]
おや、お散歩ですか?
夜遅くにならなければ良いのですけれどねぇ。
[ドロテアの作った夕飯を食べ終えて、
帰ってこない彼女の身を案じ、窓の外を見ます]
迎えに行きましょうか。
[牧師はランプを手にして、外へと向かいました]
[村の外れ、遠くで灯りがゆらゆらと影を伸び縮みさせています。
牧師は近づいて、男に声をかけます]
こんばんは、ホラントさん。
こんな時間に一人出歩いていると、狼に食べられちゃいますから。
妹さんがとっても心配されていましたよ。
[「ほうほう、ほうほう」
男は楽しそうにランプを翳して、牧師の姿を眺めました]
[もったいぶるようにホラントが紡ぐ不思議なお話を
牧師は真剣な顔で聞いていました。
やがてホラントは次の聞き手を求めて、
牧師の傍から離れて行きます]
村人、占い師、狼……
あの本のお話にそっくりですね。
[牧師が教会で読んだ物語に出てきたのは
人に化けた狼を見破れる人たちのお話でした]
[暗い暗い、森の入口。
牧師は森へと続く道を見つめて、困った様子です]
……大丈夫です。
神様がついていますから。
[牧師は聖なるシンボルをきゅっと握り締めると
小川へと続く森の中へと、足を踏み入れるのでした]
おや、こんな所にごちそうが。
いただきます。
[森の中へと迷い込んだ牧師は
あわれ、旅人に化けた狼に食べられてしまいましたとさ。
*めでたし*]
[森の中、牧師はドロテアを探しているうち、小川のほとりに出ました。
さらり、さらりと流れる小川のせせらぎは、昼も夜も無関係です。
少し離れた場所に、蛍の光に照らされている銀の髪が見えました]
こんばんは、ルイさん。
綺麗ですね。
[牧師はそう声をかけると、旅人の隣に座って蛍を眺めます。
旅の話をせがみながら、
しばらく川の周りに浮かぶ魔法のような光を見ていたことでしょう**]
[どろん、どろん。
狼は今しがた食べた牧師の姿に化けました]
どうだ、うまく化けられたろう。
[狼は水面に映る自分の姿を確かめようと、小川へ向かいます]
あれは宿に泊まっていた旅人だな。ちょうどいい。
化けていることに気付かれないか、話しかけてみよう。
なあに、気付かれたら、食べてしまえばいいのさ。
[喉をくつくつと鳴らすと、旅人へと近づいていくのでした**]
[旅人が小川のほとりに座っていると、蛍とは違う光が近付いてきました。]
牧師殿。
[そこにいたのはメルセデス牧師でした。
ふたりはしばらく一緒に座って、蛍を眺めていました。]
旅の話か。そうだな。
いつだったか馬車に乗ったとき、流れの吟遊詩人と一緒になって・・・
[その時聞いたお話を思い出しながら、ぽつりぽつりと旅人は話します。
西の国に大喰らいの女王様がいただとか、東の国では空に花が咲くだとか。
その中には、いつか村でホラントが話したものと似たお話もあったかもしれません。]
ところで、牧師殿も蛍を見に来たのかな。
[話が一段落したところで、旅人は首をかしげて*牧師を見るのでした。*]
蛍や蛍、こっちへ来い。
此方の水は、甘いぞ。
[牧師は古い童唄を口ずさみます。
淡い光は、空中に幾何学的な模様を描いていました。
牧師は旅人の不思議なお話に、
ひとつひとつ、驚きや笑いの声を上げながら
とても嬉しそうに聞いていたのでした]
旅の生活は、楽しそうですね。
私もいつか、他の国を見て回ってみたいものです。
[どこか遠くを見るような瞳をして
しばらく小川のほとりに座り、蛍の光の方を向いていました。
旅人の問いに、牧師は思い出したように手を叩きます]
ああ、そうでした。
ルイさん、このあたりでドロテアさんを見かけませんでしたか?
お散歩に向かったそうなのですけれど。
[牧師は旅人の視線を見つめ返して、問いかけました]
[この狼は、狼の中でも賢い狼。
食べた人が何者なのか、
その記憶の断片を知ることができるのです。
狼は旅人に気づかれないよう、ぺろりと舌を出しました]
次の獲物はどうしよう。
この旅人も美味そうだ。
あの木こりも食べでがありそう。
羊飼いには羊たちがもれなくついて来るな。
[狼はご飯のことを考えて、よだれを垂らしそうになります]
ああ、そうだ。
あのホラントとかいう男にしようか。
いろいろと嗅ぎ回られるのは、厄介だ。
おかしな噂を広められては、たまらない。
[森の中を歩いて行くと、目に入ったのはゆれる灯り。]
あら、ホラントさん。
……また、新しいお話ですか?
[灯りはホラントのランタンでした。
勿体ぶりながら語られるお話。
ほんの少し、首を傾げて聞くのです。]
……本当に、どこから聞いてくるのかしら。
狼と、それを探せる占い師……なんて。
もう。
[ホラントが行ってしまうと、小さなため息がもれました。]
……御伽話は、御伽話のままがよいと思いますのに。
[小さく呟くと、少しだけ考える素振りをして。
森の奥へと向かいます。]
[やがてたどり着いたのは、森の中の花畑。
不思議なひかりに包まれたそこには、釣り鐘型の花が咲き、蛍のような光がいくつも舞っています。]
……使う必要なんて、ないといいのですけれど。
[小さく小さく呟いて、薄紫の花を一歩、手折りました。
きら、きら。
光の粉がこぼれて消えます。]
いけない、遅くなってしまうわ。
アナちゃんとの約束もあるし、蛍を見に行きましょ。
[別れ際の約束を思い返すと、小川の方へと向かいます。
そこに牧師様がいらっしゃるなんて、思ってもみませんけれど。**]
いいや、見ていないが。
[メルセデスにたずねられたことに、旅人は首を横に振りました。]
村人なら迷うことはないだろうし、きっとどこか寄り道でもしているのでは。
もしくは・・・おや。
[旅人は続けて何か言いかけたのですが、ちょうどその時足音が聞こえてきました。
そちらのほうを目をこらして見ますと、どうやら探し人が来たらしいのでした。]
うわさをすれば、だ。
[その後すぐに、旅人は小さくくしゃみをしました。
マントの前を合わせながら立ち上がります。]
少し冷えて来たな。
ボクは宿に戻るとするよ。
[旅人はそう言って、小川を*立ち去って行きました。*]
そうですか。
単なる寄り道ならば良いのですが。
[旅人の「もしくは」との言葉に、牧師の眉間に皺が寄ります。
旅人の視線が逸らされると、牧師もそちらを見やりました。
普段と変わらぬドロテアの姿に、牧師はほっと胸をなでおろしました]
ドロテアさん、遅かったですね。
一人で出歩いては危ないですよ。
[宿へと戻る旅人に、牧師は気をつけてと告げます。
しばらく蛍を眺めた後、ドロテアと共に教会へと*戻っていったのでしょう*]
〜 ホラントとアナの家 〜
〔夜が明けて、朝になる。
知らん顔で昇った太陽の光は、地上に目覚めをもたらす。
眠い目をこすって起きたアナのすることは、朝ごはんの支度。ちいさくたって、よく教わっているから、これぐらいはそれこそ当たり前だ。
パンに苺のジャム、ハムとチーズ、それからミルク。
コーヒーを淹れる準備をして、兄を起こしに部屋へ行く。〕
お兄ちゃん、おはよう。
お寝坊さんは闇に目を食べられちゃうよ。
〔しぃん。
中から返事はない。
何度ノックをして、何度声をかけても同じ事。
それも近ごろはよくあることだったから、疲れているんだろうと決めつけたアナは、さっさとごはんを食べて、お手伝いとお勉強のために出かけてしまった。〕
[それは、昨夜のお話。
やって来た小川には、先客がいらっしゃいました。]
あらら?
ルイさんに、牧師様。お二人も、蛍を見に?
[なんて、呑気に尋ねます。
そうして無事を安堵されてようやく、心配をかけた事に気づくのでした。]
あら、あらら。
申し訳ありません、わたくしったら……。
[少し慌てて謝って。
ルイを見送った後、蛍の舞を眺めてから、教会へと戻ったのでした。]
[そうして、次の日。
いつものように、ご飯の支度から始まって、お掃除、お洗濯、と仕事は続きます。]
さて、後はお買い物ね。
[呟きながら手に取る買い物籠の持ち手には、薄紫の花が一輪、挿されていました。]
[翌朝、ドミニクは頭の痛みで目を覚ましました。]
ぐうう、飲みすぎた……。
つまみも酒の話も旨かったもんなあ。
[老人二人のせいにして、億劫そうに起き出します。
二日酔いの頭にゼルマのお小言はたまらないからです。]
[真夜中、おじいさんのベッドに潜った狼は、不思議な遠吠えを聞きました。
それはきっと、彼のお仲間の声でしょう]
ホラントか、それは良い考えじゃ。
最初に人狼の話を始めたのはあいつじゃよ。
何やら感付いておるかもしれぬ。
[しかし、そんなことよりも。
狼の頭の中は、今晩の素敵なご馳走のことでいっぱいなのでした]
――ベリエスのおうち――
ふああ、良く寝たのう。
[おじいさんが目を覚ましたのは、まだ夜が明けて間もない頃のことです。
どこかの木こりさんとは違い、おじいさんは頭も体もしゃっきりとして、ベッドを抜け出すなり朝の体操を始めました]
まだまだ、若いもんには負けられんからのう。
[そんな口癖をつぶやくと、おじいさんはかまどに薪をくべて、朝ごはんのパンを焼く準備を始めました]
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