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─ 集会場 広間 ─
……………ちっ。
[ライヒアルトと団長のやり取りを眺めて、団長が決定を覆す気が無いのは見て取れた。
『幻燈歌』の内容は勿論知っているし、再現する、と言う意味も分からないわけではない。
だからこその舌打ち、ではあるのだが]
マジで殴らねぇと気が済まねぇ。
[ぽつりと、低く漏らされた声は団長と共に来た自衛団員の耳に届いたらしく、警戒の色と共に身構えられた。
その様子は鼻を鳴らして一蹴。
右手を左腕から離すと、自分を呼びに来た自衛団員を見つけてそちらへと近付いた]
おい、今からメモ書くからそれを孤児院に持ってけ。
それから荷物預かって持って来い。
お前の伝達ミスでここに拘留されることを知らずに来たからな、必要なものぐれぇ持って来させろ。
[集会場からの出入りは禁じられたから、出入りが可能な自衛団に頼むより方法が無い。
上から目線の高圧的な態度に反発の意思を見せる自衛団員だったが、団長から一声かかると渋々了承の意を見せた]
[納得できない、と言った所で、団長が引く事はないのはわかっている。
それで引き下がるくらいなら、最初からやらないだろう、と、思っているから]
この書簡、預からせていただきますけど、構いませんね?
[代わりに、有無を言わせぬ口調でこう言って。
空いている椅子の一つに座り、僅かに天鵞絨を伏せる。
肩の上の茶猫が、不安げな声でなぁぅ、と鳴いた。**]
/*
ってよく見たら村人弾かれΣ わたしは違うところからでしたけれども。今回多かったんですね……
まあきっとなんとかなる……はず。
それはたしかにw了解です、お任せください。
というところで眠気限界につき失礼しますすみません。がんばりましょう**
リーチェ、聞こえるか?
今、わかるか。俺が、口を動かしていないのに声が届いていること。
[頬杖ついて、ぶーたれて、視線はギュンターの方に向く。それでも変わらず、この声は届くだろう]
これは"囁き"と呼ばれる力だ。月が満ちている期間ほど、明瞭に届く。
─ 集会場 広間 ─
[唯一持ち出して来てあった小さな荷物の中からメモ紙等を取り出し、老婆に宛てた手紙を書き記す。
着替えと、その他必要な雑貨類。
勿論煙草のストックも寄越すように記す]
おらよ、さっさと行って来い!
[苛立ちを隠すでもなく自衛団員にメモを押し付けて。
強めに、玄関の方へと押しやった。
自衛団員は舌打ちしながらも集会場を出て、孤児院へと向かって行く]
………ちっと部屋引っ込むわ。
[それだけをぽつりと漏らし、北側にある扉へと向かっていく。
誰に声をかけられようとも、反応することなくクレメンスは広間を出て行った]
(ああ、でも。
もし人狼に神父が殺られたって言うんだったら。)
[それはあの自衛団員の話と矛盾していない。そりゃ食われた(実際は引き裂かれたのだが聞いてないので思い込み)なら“酷い有様”にもなるよねぇ、と。
だがそれがイコールこの中に人狼がいる、にはすぐに結びつくはずもなく。
エーリッヒに手を見せられると>>35、じーっと爪の様子を見て。]
あら深爪してそうな爪ね。きれーきれー。
そうねぇ、引っかかれて傷作るような色男でもないんだし。
痛寒いわ痛がゆいわになるから、余計な傷は作らないに限るわよー。
[さらりと何か言いつつ、「伸びてたら人狼と間違えられるしね。」…という冗談は、寸でで止めておいた。エーリッヒはともかく他から睨まれるのはいやん、なのでした。]
あのさ、ところで話の腰折るようで悪いんだけど。
『幻燈歌』ってなあに?再現って?
[こちらの知識はまるで無い。
知ってる人が多いうちにと、教会からの文章見てうなってる人たちに向けて、首を傾げて尋ねてみた**]
─ →2階 個室E ─
[広間を出て階段を上り、上がって直ぐに見えた物置の隣の部屋へと入っていく]
……くそったれが!
[扉を閉めて直後、手近にあった椅子を足で思い切り蹴飛ばした。
広間からは一番離れた位置にあるその部屋からの物音は、どれくらい届いたものか。
八つ当たりの原因は自衛団に対する苛立ち。
理性のあるうちは殴りかかりはしないものの、吐き出さずに大人しく居られるはずが*ない*]
[伝言を託した後は、ライヒアルトが手にしている文書を見せてもらおうとしたり、他の面々の様子を眺めたりして。
周囲が落ち着いてきたなら]
やれやれ…なんか疲れたね。
他の人が温泉入らないようなら、ボク入ってこようかな。
[などと言って、他の誰かが入ろうとしないなら、ユーディットに浴室外での見張りを頼んで入浴タイムに突入するだろう**]
―2F 個室 I―
[先に広間を出たクレメンスが2Fの手前の部屋で荒れているのがよくわかったので、自分は奥の部屋へといった]
紙とペンと机くらいはあるよなぁ?
どうせ検閲されるんだから、自衛団の悪口書いておくか。
[簡素ながらも用意されているそれを使って、さらさらと文を書く。
家には「人狼騒ぎに巻き込まれた。暫く家に帰れない。都会から持ってきたトランクごとこっちによこしてくれ。あとこの手紙を持ってきた奴に酒瓶渡してやってくれ」
学校には「暫く休暇を頂きます。果報あれば短くなるでしょう」と。]
[手紙は2Fの窓から下にいる自警団員に紙飛行機にして渡した。持っていけば酒をご馳走してもらえるぞ、といえばトントン拍子に話は進んだ]
あほらし。
[天井を見上げて、ベッドに身を預け――、目を閉じる]**
― 広間 ―
…やっぱ顔洗ってきた方が良かったかな。
突拍子もない話で、目覚めた気がするけど。
[ピシャリと自分の頬を叩きながら、クレメンスやエーリッヒが広間を出て行くのを見送った]
あれ。ユーさん、幻燈歌知らない?
神のいとし子と月のいとし子の御伽噺。
朱に染まりし月の映すゆめ、の伝承歌。
[教会の文章を覗きにはいかなかったが、ユーディット>>43が首を傾げるのに振り返って聞き返す。
ローザやアマンダ、ブリジットが説明するならそれを遮ったりすることはなく。希望があればそれを歌うことも出来た。
目を覚ますだけなら外の雪でもいいからと、ミハエル>>46が浴室に向かうのも邪魔したりはせず。しばらく広間に残っていた**]
[しばらくして、ぽふ、と暖炉の前のソファに座り、
靴を脱ぎソファの上で膝を抱え物思いに沈む。
昔から踊ることが好きで時折ラーイのピアノに合わせて踊る、と言う事もあった。
そして、11年前のある日。
所属している旅の一座が村に訪れた時に、
父やラーイと話し合った上、その一座に加わってあちこちへと旅をして。
その見世物の中には、やはり幻燈歌が含まれていた。]
―集会場 広間―
[最初のうちは話もろくに聞かずにむくれていたけれど。
周囲の大人たちの空気がだんだんと変わっていくのに遅ればせながら気づいて、人影からそっと顔を覗かせる]
闇のけんぞく、……って、なに?
[丁度耳に入ったのは、修道士の低い声。
本人からか、他からか、その意味を得ることはできただろうか。
同じく幻燈歌を問う声への答え>>49が聞こえてきたなら、今度はそちらをじいっと見つめていた**]
[『闇の眷属』――その言葉には覚えがある。
つい最近、同じ言葉を誰かに言われたような]
だれ、だっけ。
[ぽつりと、こえは赤い世界に落ち]
うん、きこえる……
[答えた時、相手は何処にいただろう。
同じこえで会話出来ていることを、疑問に思う様子は少女にはなく]
“ささやき”。
……でも、だれも聞いてない……聞こえて、ない?
[けれど頭の中に直接届く――それほどの音なのに、周りの大人は話に夢中。
ぽつりと疑問符を溢した]
─ 集会場 広間 ─
[書簡を見たい、と請われれば、拒む事はせずに広げて見せた。
先に、エーリッヒが『ひっでぇ』と評した>>39内容。
見た者がそれをどう取るか、に口を出す心算はなかった。
自分とて、全く何も思わないわけではないから。
ただ、それが『神の御名』の元に、発せられているという事実があるから。
個人的な否定や批判を差し挟む事は控えていた。
そんな中、投げかけられた問いかけ>>51に天鵞絨はゆるり、少女の方へと向かう]
……『月のいとし子』とも称されるもの。
闇に潜み、他者の命を喰らいて生きるもの──人狼をして、そう、称している。
神の威光に逆らい、闇を広めるもの、として、な。
[語る口調はごく静かなもの。
『幻燈歌』に関する説明は姉>>49に任せて、自分はしばし、思いを巡らせた]
(……神父様は、この書状を見て。
どう、なさる心算だったのか……)
[誰に対しても平等に優しさと厳しさ、慈しみを持って接していた老神父。
この村の平穏を常に祈っていた彼の人にとって、この内容は酷く辛く、受け入れ難いものであったはず。
今となっては推測するしかできぬその心の内を思い、ため息をついていると、団長から声をかけられた]
……何か。
この、書簡の内容について?
いえ……俺は、何も。
[投げかけられたのは、この書簡に記された件について、老神父から聞いてはいなかったか、という問い]
そも、聞いていたなら。
……相応、落ち着いた態度でいられたとは思いますが、ね。
[素っ気なく言い放つ天鵞絨には険しいいろ。
団長はそれを真っ向から見返した後、傍らを離れて行った]
……ったく。
[離れて行った団長を睨むように見送った後、ひとつ、息を吐いて。
広間の中を巡らせた視線は、物思う態の姉>>50の所で止まる]
……姉さん。
大丈夫……?
[しばし言葉を探した後、そっと呼びかける。
肩からとんっ、と降りた茶猫がその傍らまで駆け寄り、案ずるようになぁう、と鳴いた]
― 集会場・広間→浴場 ―
大丈夫そう、かな。
じゃあ、ユーちゃん。ボクお風呂いくから、誰も来ないように見といてね。
[特に誰も風呂を使う様子がなかったので、ユーディットにそう頼んで浴場へ向かう]
しっかし、人狼…ねえ。
やっぱり実在はするんだろうけど、ここにはいるのかなぁ。
[途中、そんな呟きをこぼしたのは他の誰かに聞こえたろうか。
他の大概の面々と違い、その存在自体をお伽噺とは言わない。
だがここに集められた中にいるとは信じていないようだ]
─ 集会場 広間 ─
…………。
[返された答え>>56に、ほんの少し眉が下がった]
ここで、『大丈夫』って言われたら、怒る所だった。
[小さなため息と共に吐き出したのは、こんな言葉。
茶猫がなぁ、と鳴いて、尻尾を振る]
心配するのは、当然だろ。
……姉さんは、すぐに無茶するんだから。
[無茶の引き合いに出すのは、大抵は子供の頃のこと。
他の子供たちと騒ぎを起こした時、大抵は力負けしていて。
そんな時に決まって飛び込んできた姉のお陰で、ハリネズミの如き少年は、その棘を下ろす事を覚えた、とも言える。
主に、無茶を見たくない、させたくない、というのが理由……かも知れない]
……必要なら、タオ、連れて行っていいから。
休めそうな時に、ちゃんと、休んで……少しでも、ゆっくりして。
[向けられた笑みは平静を装おうとしているようだが、無理をしていないはずがない。
が、直接言葉でそれと問いただしはせず、静かな口調で、こう告げる。
それに同意するように、茶猫がなぁう、とまた鳴いた]
― 浴室 ―
[部屋から着替えを持ってきて、脱衣場で服を脱ぐ。
17歳の女子としては比較的高めの身長と、発育不良気味の胸は、男として振る舞うには適しているのだが、女心としては複雑なものがある。
服を脱ぎ、鏡の前に立てば、いつものようにため息がこぼれるが。
今回のため息は、いつものように体格的なコンプレックスによるものだけではなかった]
………まさか、ねえ。
[鏡に映る自分の姿。
その右胸に、生まれた時からある青い痣のようなものを、まじまじと見つめた]
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