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[視界が揺らぐ。
貧血かな、と瑠衣は思った。
けれどそれとも何処か違うような気がした。
何か分からぬまま、それは治まってゆく。
閉じていた目を薄っすらと開くと其処は集会場。
先ほどまで瑠衣が居たはずの場所とは異なっていた]
――え、なに?
[驚いたような声がその唇から漏れる。
やがて不安げな面持ちで辺りを見回し
既に居た人々の姿とその場所に似合わぬパソコンを映した]
集会場、人狼ゲーム……
[聞こえ来る言葉を反芻するかのように呟く。
一日目のシステムメッセージ。
LiGと聞こえた所ではたと瞬きをして]
あなたたちも『LiG』を知ってるの?
[訊ねをそっと零して不安滲ませたままその場に佇む**]
[そこにいる人たちが、混乱して騒いでいる最中、目を向けるのはlaurusの姿に。
どこかで見たことがあるような…。
そう思っても、さすがにそう最近の話ではないからすぐに思い出せない。
彼女の方はもしかしたら覚えているかもしれない。
とりあえず吊っとけ、と初対面の人にも勧められるカード狼な人間だから。
当時より痩せてはいるものの、顔立ちやら休日の、シャツにジーンズというラフな格好に、あまり変化はない。
記憶を探っていると、聞こえてくる言葉。
集会所――確かにここはそういうものに近いような気がする。
箱、物語、人狼ゲーム、――それは良く知るものだ。
へたり込んだ彼女、こんな場所に似つかわしくない、光るモニター]
……。わけわからん。
[思わず呟いて、それでも首を振って]
……。
…へっ!?
[LiGという単語に反応して、漸く周りを見た]
えーと、……あれ?
皆さんこのお宅の方と違うんスか?
そーいやさっき集会所とかなんとか聞こえたよな……
あ、はいはいはい、バリバリ現役プレイヤーっス!
……ってか、何で?
[現状把握はいまいちしきれないまま、取り敢えず挙手>>41]
……ん。ココに居るのって人狼プレイヤーばっか?
じゃあコレって超サプライズなオフ会……とか?
いやでもこんなミラクル移動法使って行くとか聞いたコトねーな。
ちなみにオレ、コンビニ入ったらココに居ました。
[周りの反応を見てから、誰も聞いてなくても喋る]
あーそだ、albatrossって言います。
つか本名の方が良いスか?
[村エピとほとんど同じテンションで名乗った。
性別に関してはどう映るやら**]
[とりあえず挙手してくれた様子>>42につい笑ってしまった。
張りつめていた表情がようやく和らぐ]
俺は現役、というか、…まぁ、一応は現役か。
とりあえずなんでこんな事になってるんだ、とか、ここはどこだ、とか。いろいろ考えるけどこんがらがってくるからなぁ。
自宅にいたはずなんだけど。
[albatrossが話すのを聞いた後で、自分のいた場所を告げる。
それから、名前を聞いて、納得顔になった。主にテンションに]
俺はyuyu、よろしく。
[ネット上とはずいぶん違った、男口調であった。
albatrossの性別には、興味を払っていなかったし、自分の性別誤認があったとしても別に驚きもしないのだった]
[LiG、そう後ろから呟く声>>36と、LiGについてを問いかける声>>39。
知った単語が他から聞こえれば、彼女らがLiGを知っていることは明らか。
答える前に聞こえた、手を打ち鳴らす音>>41に視線を投げれば、それに倣うように右手を挙げた]
知ってるも何も、LiGは俺のホームだ。
[そう答えた後、同じく手を挙げた人物がIDを名乗る>>43のを聞く。
霧に捲かれた一人か、と思うのは刹那。
手を叩くことで注目を集めた人物の名>>44もmibouの日記に書き込まれていたもので、聞き覚えのあるIDでもあった。
ネット上で受ける印象の違和感はあるものの、特段驚く様子はない。
albatrossに関しても口調から男性的な印象を受けたため、そうなのだろうと勝手に納得していた]
俺は、krutだ。
[2人に倣って自分もIDを名乗る。
口調も態度もネット上と何ら変わりはなかった]
[処々のやり取りの中で、ふと思い立ちポケットに入れたままだった携帯を取り出す。
変える必要が無いからと、未だフューチャーフォンであるそれを開き、ある変化に眉根を寄せた。
しばし見つめた後、携帯を操作して備わっている機能の1つを起動させる。
しばらくは無言で、携帯の画面を見ながら何か操作を続けていた]
[その機能を起動する前。
いつの間にか届いていた一通のメールに目を通す。
デコレーション機能を使い表示されたメールに書かれていたのは、目を疑いたくなるものだった]
……『囁き狂人』。
[赤く塗りつぶされたメールの背景。
その中に白抜き文字で綴られた、『囁き狂人』の文字。
下には見慣れた役職の説明までもが記載されていた]
状況からして奇妙だとは思ってたが…。
おい、聞こえてるんだろう、人狼。
IDで良いから名乗れ。
俺はkrutだ。
[さっきから聞こえている、耳からではなく頭に直接届くかのようなコエ。
声質から女性であろうことは予測出来たが、はっきりと、誰であるかまでは解らずにいた]
………どうも、訳の分からんことに巻き込まれたみたいだぜ。
見ろよ、GPSで位置情報が取得出来ねぇ。
ついでに時計と日付が表示されていない。
[操作してしばらく後、GPS機能が表示された携帯の画面を周囲に見せる。
「位置情報が取得できません」の文字と、デジタル時計が88:88の状態になっているのが見れるはずだ。
日付もハイフンが連なり、西暦から全て分からない状態になっていた]
……少し、外を見てくる。
ここに居るよりは何か分かるかもしれねぇ。
[この間にIDの名乗りあい等はあったかどうか。
粗方を耳にしたのち、そう周囲に言って集会場を後にする。
誰かに止められようが、お構いなしに外の様子を見に行くの*だった*]
[二度鳴らされた手に瑠衣の視線が向けられる。
yuyuの言葉に一つ頷いた後、
albatrossに少し遅れて瑠衣もまた手を胸の辺りまで掲げた]
人狼もLiGも知ってる。
[パソコンの画面に映し出されている文章。
それは遠目にしかみていないが読みあげられ聴いた時点で
此処に集まる人たちを繋ぐ何かのように思えていた。
共通点の確認と認識し、瑠衣は記憶を辿る]
超サプライズなオフ会も何も……
私はオフ会に参加した事も無いし招かれるいわれもないもの。
それにバイト先から家に帰ったはずなのに……
眩暈がして気付いたら、此処にいて……
[如何考えても奇妙な状況だった]
――…夢、ではないよね。
こんな鮮明な、……
[軽く掲げていた手がぎゅっと拳を握り締める形となる。
柔い手の平には爪の先が食い込み小さな跡と痛みを与えた]
痛覚がある夢なんて、知らない。
[それでも夢であれば、目が覚めれば。
こんな奇妙な事が現実であるはずもない。
そんな思いが滲むかのような途惑いの表情を浮かべ呟く]
[名乗りを聞けば確認するように名を紡ぎ
名乗ったその人の顔を順に見詰めてゆく]
albatross、yuyu、krut――…
私のIDは、ruins
[文字であれば、僕と称するところではあるが
口頭で伝える前提であれば自然と普段の一人称が出る]
あ、ええと。
[ついつい上げた大声は、さすがに目立ったかも知れない。
ともあれ、携帯とシリアルを入れたコンビニ袋を、一時的に手芸道具のバッグに入れて]
……ぼくは、laurus。
[女性としてはやや低めの声と、歳のわりに小柄な体躯は少年めいた雰囲気を織り成す。
今はだぼっとしたセーターにジーンズ、という出で立ちをしている事もあり、オフ会初参加時のライトブルーのワンピース姿を知らなければ、性別どころか実年齢すら疑われるも已む無し、と言った様子。
勿論、当人はそこには無頓着だが]
[心の声が聞こえてくる。
ヨワムシヨウコ、すぐ泣いた。
ヨワムシヨウコ、すぐ泣いた。
自分の周囲にある膜ごしに音が聞こえてくる。間延びして、ぼんやりとしているような。
大丈夫かと呼び掛けられても、すぐに反応できない。
じわりと涙が目に浮かび……
誰かの、手を叩く音にはっとして、自分もと手を挙げた。]
わ、私も…人狼プレイヤーだ!
[ぱん、と自らの頬を両手で叩き、震える膝を無視して立ち上がる。
引っ込め、ヨワムシヨウコ。
ここからはichininoのターンだ!]
IDはichininoだ。
是非、さんをつけて呼んでくれ。
いちにのさん、とな?
[そう言って、にっこり笑えば
心はとりあえず落ち着いた。]
[他の者の名乗るIDを聞きながら、mibouと名乗った女性にちらりと視線をやって、yuyuに向き直る。]
君は男性だったんだな。
どうやって落ち込んでる女の子を慰めようかと悩んだわたしの時間を返せ。
[一方的な文句をつけた。]
[krutと名乗る彼の動きに釣られ瑠衣もコートのポケットを探る。
結び直そうと思っていたストラップの硬質な感触が
携帯電話を取り出そうとした指先に触れた]
――…、ん。
[恋愛運に効果があるから、と友達と揃いで買った
ローズクォーツに天使の羽飾りがあしらわれたストラップだが
ポケットの中にあるそれは何だか形が違っているように感じる。
その時はそれを確かめる事はせず端末だけを取り出し操作した]
こっちも同じみたい。
日付も時間も、現在位置もわからないわ。
[新たに名乗られる名前とその姿を眸に映すと
瑠衣は小さな会釈を向けて、
不安を押し隠すように携帯電話を胸元に寄せた**]
くるくんはすまない、もっとモヤシ少年かと思っていたよ。
……で?そのケータイの情報から察するに、場所もわからぬ時間もわからぬ、誰も見たことのない奇妙な場所に私たちは立ってるわけだね?
[krutとruinsの情報を得て、自分のなかで消化するために言葉を紡いだ。
先程までyuyuとkrutとで交わしたメッセージが、不意に浮かぶ。]
なあ……みんな、「あの村」にエントリーしなかったか?
そこで、霧に巻き込まれはしなかったか?
私の予測とカンが正しければ、「あの村」にエントリーしたものだけが霧に巻き込まれている。
そして、おそらく……。
[そこで言葉を切り、皆の反応を待った。
外にいくというkrutには]
私もついていこうか?
一人でこわくないかい?
[なんて声をかけて。**]
あー、最近のガチ専のひとには知られてないかもしんないけど。
元々は、LiG出身だよ。
最近は、RPのひとになってたから、遠のいてたけどねー。
[けらっと笑って言ってから、周囲の名乗りを聞き。
もう一度、ぐるりと室内を見回した]
に、しても。
[視線が向いたのは、yuyuの方。
ichininoが声をかけているから、今は声をかけるのは控えていた]
……ま、覚えられてない……よ、なぁ。
[オフ初参加時にたまたま同じ卓でカードをやって。
外野に、「そこ吊っとけば勝てるから!」と言われてなにそれー、と思ったのは覚えている。
その時の結果は……推して知るべし]
覚えられてても、フクザツだけど。
[ぽろっと零れたのは、本音。
何せ、当時はちゃんと女の子っぽい格好もしていたのに、今は見た目がどっちつかず。
意図的にやっているものではあるが、以前を知っている可能性というのは、ちょっと微妙な気分でもあった。**]
[krutが、続いてruinsが携帯を操作するのに、自分も取り出す。
有名どころのスマホは、保護シートくらいしかされていない]
……こっちも同じだ。
[webの起動も、アプリの起動も、ネットワーク使用のものは出来ない。
何せ現状おかしなことだらけだ、連絡を取る手段がない事もその一つだろうと折り合いをつける。
それからmibouへと近づいて]
mibouさん、霧ってあの村――
[言いかけた時、ichininoが皆へと尋ねる。
そちらを優先させて、それからふらと視線は見覚えのあるような、そして聞き覚えはあったlaurusへと再度向かった。
多分、うん、多分。吊られた、と思う。初回に。
大方の予想通り狼だったので、きっと彼女にも、そう覚えられているんだろうなとちょっと悲しくなったりもした。運が悪い]
[laurus、可愛らしい恰好の少女に周りから「とりあえず吊れ」で吊られたのはさすがに覚えていた。いや、名前を聞いて思い出した。
現在は随分印象が違うんだなとおもえど、口にはしない。
ichininoの予想に思考はずれて]
メッセで言ったけど、俺はあの村に入った時にエラーが起きた。
――あぁ、どうせ中身はバレないからと言ったけど、示し合せとかじゃない。
今回ばかりは仕方ない。
[そんな風に言い訳めいた事も口にして。
krutが出ていくというのには、止めはしないものの声をかける**]
一人で行くのは危険じゃないか。何があるかわからないんだ、最低二人で行動したほうがいい。
今何が起きているのかもわからないし、安全には気を付けないと。
[瑠衣は携帯端末をコートのポケットにしまいこみ
パソコンの方へと歩み寄り画面を覗く]
一日目の、システムメッセージ。
[文字を視線のみで辿り、ぽつと呟いて]
そういえば――…
参加したはずのあの村の開始も
最低人数が揃っていたなら今日のこれくらいの時間、だっけ。
[家に戻り参加したはずの村がどうなっているか確かめよう。
そんな事を思いながら、いつもの帰路を少しだけ急いだ覚えがある]
記憶違いかな。
[うろ覚えなのか奇妙な偶然を否定したいのか
しっとりとした女の声音は頼りなく響く**]
[外に出る、というkrutには、だいじょーぶかなぁ、と言いたげな視線を向けるものの、引き止める理由は手元にはないから、見送った。
それから、室内をぐるりと見回して]
ここが、『お約束』的な集会場なら、休む部屋とかあったりするのかな。
ちょっと、見てくるよ。
[出入り口とは反対側の扉に視線を止めて、誰にともなくこういうと。
手芸用品のバッグ─これも地味に手作りの─を肩にかけて、そちらへ向けて歩き出した。**]
[ruins、laurus、そしてichinino。
ichininoに関しては、女だったのか、と思うところはあれど、頬を叩いた後の口調は紛れも無くichininoだった。
その前の様子は、少し気にかかるところではあったが、今は口にしないでおく。
見た目で性別が分かる者はさておき、分からない者に関してはひとまず疑問を捨て置くことにする。
今考えるべきはそこではない]
携帯は皆同じみたいだな。
他へ連絡も取れそうに無い、か。
[次々に挙がる携帯の異常。
まだ全員の携帯を確認したわけじゃないが、複数が同じ現象を起こしているのだから、十中八九他も同じ事になっているだろう]
[yuyuからの言葉>>62を聞けばそちらへと視線をやり]
このまま辛気臭くここで顔付き合わせてても仕方ねぇだろ。
同行者が見つからないうちは出歩けないなんざ真っ平ごめんだ。
じっとしてたって何も結果は生まれねぇ。
一人で行動するのは自己責任、それで良いだろ。
ついて来たい奴は好きにすれば良い。
[こちらもやはり跳ね除けるように言葉を紡ぐ。
協調性を重んじないこの行動、ichininoならばいつものことと理解出来ようか]
[そんな風に言われたyuyuの反応はどうだったか。
それを見るのもそこそこに、集会場の出入り口へと向かい、軋む音を鳴らしながらその扉を*開いた*]
……なるほど。
[>>31
なんだかあまりにも真っ当に答えられて、名前も聞きたかった思いがどこかへ飛んで行った。
感化されやすい…―否、だまされやすいタイプである。]
え、あ、うん。って言うか、最近はじめたばっかりだけどさ。
フェル…お兄さんも?
[外国人の人なんだろうか、なんて疑問持ちつつ素直に答え。>>32]
ちょっ、お姉さん大丈夫?
って言うか、モモちゃんも?いやまあ、気持ちは分かるな…
二人ともあんま、無理しないでな。
[>>22気分悪そうなモモさんに、>>30へたりこんだお姉さん。
そりゃあ冷静になんてやってられない、だろう。
自分と同じ境遇なら、しらないうちに強制連行、しかもわけのわからない部屋と、知らない人たちばっかりで。
どうやらお姉さんの布にえらい文章が書いてある気がしたけれど、見ないフリ。
見たらなんとなく、自分宛のメッセージにも思えたから、だ。]
LiG?
ああ、ちょうど村にはいったら白画面が、……―――
あっ。
[>>39
直後、しまったといわんばかりの表情になった。]
ええっと、うーんと、参加したことあるッス…
グランジ…grungeってIDで。
[>>41はいはい、と手を上げながら。]
あるばとろすさん、ゆゆさん、くるーとさん…に、
るいんずさん、らうるすさん…に、
いちにのさん、ッスね!
[>>55
まったく持って素直に応じた。]
………あの村、って。
もしかして、「LiV」って名前の何も書いてない村ッスか?
[霧、ときたら、思いつくのはそこしか、無い。
複数人の携帯探りにポケットを漁るも、どうやら部屋においてきてしまった、らしい。
がっくりと肩を落とした。]
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