お嬢様 ヘンリエッタは、とてとて、とて、……とて。

お嬢様 ヘンリエッタは、きょろきょろ、　　　　　こてんと首傾げ。

お嬢様 ヘンリエッタは、メモを貼った。

双子 リックは、昨夜のりんごはきれいに売り切れたようだった。

双子 リックは、紙袋を持ってメインストリートへ。

双子 リックは、メモを貼った。

双子 リックは、たくさん残っている小分けの袋とアップルパイを見て、笑う。

双子 リックは、少しはなれ、ふと考える面持ち。さてどちらに行こう

お嬢様 ヘンリエッタは、サーカスから大分離れて、ようやっと立ち止まり、

お嬢様 ヘンリエッタは、周りのひとびとの声にか、一瞬、びくりとして。

雑貨屋 レベッカは、メインストリートから買い物の為に店立ち並ぶ道へ。

双子 リックは、あたりを見回し、それから歩き始める。―メインストリート―

双子 リックは、落ちていた紙を踏んでそんな一言。

雑貨屋 レベッカは、ビラをはった紙袋からスカートが生えた状態でメインストリート。

双子 リックは、視界に不思議な紙袋と、赤が入ってきて、不思議そうになった。

お嬢様 ヘンリエッタは、顔を上げると、目の前に歩く宣伝紙袋。　ぱちくり。

お嬢様 ヘンリエッタは、ちょうど反対側に、蜂蜜色の髪を見つけ。

双子 リックは、お嬢様 ヘンリエッタが気づいたのに気づき、呆然としながら軽く手をあげた。

お嬢様 ヘンリエッタは、紙袋を気にしながら、そちらに、行こうと。

雑貨屋 レベッカは、ふたりに気がつかずによたよた気味に歩いている。

双子 リックは、お嬢様 ヘンリエッタが紙袋にぶつかりそうで、慌てて走る――も間に合うだろうか

双子 リックは、少しばかり遅かったから、ため息ついて。

双子 リックは、拾うのを手伝ったら、*アップルパイを差し出すだろう*

お嬢様 ヘンリエッタは、……こくん。