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負荷……力を、使って……。
[小さく、呟く。詳しい話は多分、聞いていないけれど。
その言葉と状態から、ある程度の事情は察する事ができた。
だから、しばし悩み。
思い切って、問う]
……あんたは。
与えられた運命に、殉じる事を、受け入れられるのか?
そのまま休めばよい。 毛布を被っておけば大丈夫だろう。
[言い残し、エーリッヒと二人にお休みの挨拶をして、階段を上っていった*]
―エルザの部屋―
[エルザを見つめてじっとしている]
[取り出した服を着替えさせられていく時も何だか嬉しそうにわらっていた]
[左の人指し指には湿ったシルクのハンカチが巻かれていた]
[ザムエルがしてくれたもの]
[着替えを終えて、やはり少し大きかったかしらと思いながら]
[指に巻かれたハンカチに気付いて、湿ったそれを外した方がいいかと思うものの、気に入っているようなのでそのままに]
さぁ、ベッドに入って?
ここに居てあげるから。
[と眠る事を促して。
小さな声で子守り歌を歌いながら]
[動けないまま視線を上げて、エーリッヒの顔を見る。]
…俺ぁ、やれることはやる主義だ。
ましてそれが、この状況を何とかする手段であり、俺にしかできねぇってんなら尚更な。
難しいことは抜きにして、とりあえずヤツらを見つけて始末しねぇと俺らは生き延びられねぇし、たとえ見つけられなくても、コイツだけは違うって判りゃ、ソイツを助けられるだろ。
…だからやる。嫌だからやらねぇってのはただの駄々っ子だ。
[掠れた小さな声だが、それでもきっぱり言い放つ。]
つかんではだめですよ
[頭を撫でる手を止め、傷口に向かう手をつかむ]
言いたくないなら、無理に聞きません。
でも……
[微笑んで]
いつでも、言いたかったら、言ってくださいね
あなたも、大切な幼馴染なんですから。イレーネ
[気にはいっているが湿っている事に頓着していないようだった]
エルザ……寒い…
[ベッドに促されるままに中に入ったブリジットは、布団を口元まで引っ張ってエルザを見上げる]
そうか……。
[返って来た返事に、小さく呟き。
それから、微かな笑みを浮かべる]
……強いね。俺とは違う。
俺は、自分を失いたくないから、逆らってるだけ。
そのせいで、殺されるかも知れないってわかってて、それが怖いのにさ。
[自嘲的に言いつつ、右肩を掴んで]
……答えてくれて、ありがとう。
ゆっくり、休んでくれよ?
[静かな口調で言うと、不安げな仔猫を肩に乗せて。ゆっくりと二階へ上がって行く]
[ブリジットがベッドに入るのを見届けると、ポンポンとあやすようになでながら]
大丈夫、ちゃんとここに居るからね?
[そういって眠れるようにと子守り歌を歌って]
どうしてそう言うのですか?
[苦笑する。手をそっと離す]
[頭を撫でる]
イレーネ、あなたも私の大切な幼馴染です。
私があなたから離れるわけはありませんよ?
[あなたに嫌われても、と微笑み]
Sleep, baby, sleep,
Thy papa guards the sheep;
Thy mama shakes the dreamland tree
And from it fall sweet dreams for thee,
Sleep, baby, sleep,
Sleep, baby, sleep,
Our cottage vale is deep;
The little lamb is on the green,
With woolly fleece so soft and clean,
Sleep, baby, sleep……
[静かにゆっくりと子守り歌を歌って]
[いつしか自分もゆっくりと眠りに*落ちるだろう*]
─二階・個室─
[部屋に入り、窓辺に寄って。
しばし、ぼんやりと外を見つめる。
遠くを見るような瞳に、仔猫が不安げに鳴いた。
その頭を、そっと、撫でてやって]
俺、馬鹿なんだろうな。散々言われてるけど。
でも……与えられた役目より、大切なものがある……あの時は、そう思ったから。
[小さく、息を吐いて]
俺は、今でも……変わってない。
ルーツィア……もしかすると、お前のところに行けるかも、な。
[かすれた呟きをもらした後。*ベッドに入って目を閉じた*]
…どうしても……
[俯いたままに、ランプを自分の手元に引き寄せ]
………大切…だよ、大切な……幼馴染…………
…だから、……駄目…なんだ………
[嫌うわけはない、と首を振る]
[イレーネの頭を、そっと撫でる]
[やさしく]
無理には、聞きません
だから……そんなこといわないでください
私があなたから離れるなんて、ありませんから
[微笑んで]
[イレーネの言葉に、そっと頭を撫でて]
いいえ。私も
[そして、そっと額にキスを]
[昔のように挨拶のキス]
今は、ゆっくり寝てください。
怪我も、体調不良も、癒すように
[微笑んで]
[扉を隔てれば、][血のにおいはだいぶ、薄く]
[窓の向こうには、綺麗な月が]
[目が熱い]
[変わっていることに気付くはずもなく]
―→自室―
[机に向かう]
[小さな明かりをつけて][ペンを取る][日記を開く]
[文字を重ねる]
[書いているのは]
[今日のこと][料理][人]
[オトフリートが出て行くのを見送って]
[窓からは月明り][カーテンを閉める事も無く]
[目を閉じて、そっとランプを撫ぜる]
Lizzie Borden... took an axe,
Hit... her father forty whacks.
When she saw... what she had done,
She hit... her mother... forty-one.
[途切れ途切れのマザーグース]
[何を想ってそれを紡ぐのかは、*彼女のみが知る*]
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